怪奇大作戦　セカンドファイル　人喰い樹

シリーズ最終話は『リング』『女優霊』の中田監督がいよ真打ちで登場。
内容はサブタイトルで想像した食人草ではなく食人花粉のお話。
この話もすごく平坦で捻りは無いものの、人間の血管が緑色に変色していく画や『リング』で貞子役以来？の中田監督作登場・木村多江演ずる女性学者のサイコチックな妄執が見どころです。

お話自体奇想天外じゃありませんし、小説なんかでも度々題材にされる意味普遍的なネタのため、中田監督らしいホラー寄りの描写はほんの小さじ程度ですが、それでもＴＶドラマとしての面白さは十分及第点なんじゃないでしょうか。
まぁ、ＳＲＩが発見した解決策自体呆気ないし拍子抜けな気も正直なところ感じますが、シリーズ共通のテーマである「怪事件（怪奇現象）は人間が起こした科学犯罪」からするとギリセーフでしょうかねｗ

このシリーズの好きな順番は２＞３＞１でした。
オリジナルのおどろおどろした怪奇趣味的な雰囲気は皆無でしたが、現代風にアレンジすることが新シリーズの企図した事であれば十分達成出来たんじゃないでしょうか。
個人的には勿論怪奇趣味的な世界観が好きなものの、今更焼き直しもって考えると本シリーズの題材を映像化するとドライな世界観しか構築できませんしね。

次回、第3シリーズも是非制作して欲しいですね。
で、監督はＪホラーの監督を順繰りでお願いします（笑）

あ、これエピソード３か・・・
順番違った。
前に観た「ゼウスの銃爪」よりは面白かったです。
おどろおどろしさ。
胡散臭さ。
どちらも「ゼウス〜」よりは増幅されており、好み。
花粉症という現代病を扱いながらも、なんとなく古めかしい演出。
好みです。
タイトルもセンスがありそでなさそで、素晴らしい。
あっと驚く解決策も、この世界観ならアリかなぁって思わせる。
実際はどうなんだろ。
こういうことってあるのかな。
あったらステキだとは思うけど。

登場人物が少ないので、犯人とかは一目瞭然。
まさか多江さんが出てたなんて。
驚きと嬉しさが混じる。
相変わらず得意技の伝統芸といってもいい「薄幸」の魅力を発光している。
彼女の薄幸が狂気する。
それは薄幸狂気であり。
薄幸凶器であり。
この道、独占状態。

各エピソードで、監督が違います。
ゼウス〜は清水さんで。
今回は中田さん。
Ｊホラーの有名どころで回すつもりか？
では残りのひとつは誰だ？
楽しみ、楽しみ。

なぜこんな作品に西島さんが出たのか理解できません。とりあえず西島さんが好きなので見てみましたが　このシリーズの作品はもう見る気もおきないです。もっと選んで出演してほしいと思います。

総じてこういうリメイクものには期待を裏切られることが多いのですが…。

オープニングは『おぉっ、良いじゃないの』と思いましたが
どうも配役がピンとこない。
作品のテーマは確かに原作を彷彿とさせる様な内容ですが
おどろおどろしさが足りない。
…等原作ファンには物足りないと思います。
ＣＧを多用できる現在では当時の特撮技術の素晴らしさを伝えることもできませんしね…。

この作品を見て興味を持った方はぜひ原作を見てください。

こういう事って、将来ほんとうにありそうで恐いなーと思って観てました。
私は花粉症じゃないんだけど、花粉症の人がみたら、きっとより恐いと思います。