スモーキン・エース

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保釈中のイズラエルが、身を潜めるホテルで、彼を保護したいＦＢＩと、賞金目当ての殺し屋が集まり、壮絶なバトルが繰り広げられる・・・
誰が一番のりか？誰が成功するのか？・・・と思いきや、
登場人物が多すぎて、もう少し丁寧に描いてくれれば、面白かったのに・・・もっと面白くできた内容なのに、実に惜しいなぁ〜と思ってしまいました。

次から次へと暗殺者が登場しては、バンバン打ち合いをして死んでしまう・・・血生臭い展開と、乱暴な言葉の数々・・・
騒がしく物語が進んでいく展開に、ちっとも感情移入できずに、すっかり置いてきぼりをくらってしまいました。
派手なアクションシーンの中にも、ちょとしたヒューマンドラマを求めてしまった私は、そこもがっかりです。
いきなり、大物がやられてしまったりの、全く先が読めず・・・
殺されてからも、色々な映画で主役をして来た人とは、全く思えないほどの扱いで・・・

ましてや、エンディング、監督は、どんでん返し的な受けを狙ったのかも知れませんが、私にとっては、ちっともすっきりしないラストでした。
この作品で、観客に伝えたかったものは、何なのでしょう？
応援できる人が、いないというのも寂しいですね。

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Joe Carnahan監督と言えば、前作「ナーク」を語らねば。その面白さ故に、Tom Cruiseが資金を援助した程に出来の良い、低予算でも出色の傑作サスペンスだった。
因みに此れが縁でTomの信頼を得て「M I:�V」の監督に推挙されたが、他の製作者と衝突して降板。実現してれば私の「ミッション・インポッシブル3」の辛口レビューも変わったかも(笑)。
そんな監督が撮った本作は前作と同系列の作品。と来れば、その期待も再び高まる・・・キャスティングされる俳優陣も凄い！。Ben Affleck、Andy Garcia、Ray Liotta、Alicia Keysなど書けないほど、まるでオーシャンズ何とかの様な豪華さ(笑)。全ては監督の才能に惹かれて集結したと思う。

ところが実際の映画は支離滅裂＆中途半端で、正直退屈。予告編でコメディ風味な映画と心の準備は万全だったが、如何せん映画としての骨格がダメだと思う。
先ず登場人物の説明不足も甚だしい。私はハイテンションな映画は嫌いじゃないし、人物構成の理解力も長けてる方だと自画自賛(笑)するが、これは厳しい・・・事前に相関図を仕入れ無いと、物語が咀嚼できない。
その見せ場が「しょぼい」のも困る(笑)。活劇シーンもオリジナルなインパクトが薄く、折角良い役者を揃えても、ゲーム感覚で物語が進むので演出に違和感すら感じた。
脚本も捻ってる様で曲がってるだけの、コマッタチャンな展開。前作は演出の構成力に唸らされたが、本作は月並みな言い方だが「勢いだけ」で撮ってる匂いがプンプンするし、そこに作家性を見出す事は難しい。

前作が素晴らしかっただけに失望感は拭えないし劇場へ足を運ぶ程でも無かったと少し後悔・・・。但し一般に「ジャンク・ムービー」と言う、ツボにハマれば最高に面白いぞと言う人が居ても不思議ではない(笑)。

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　どういう作品にしたかったのか、監督の意図がよくわかりません。私の鑑賞眼の無さなのでしょうか？

　皆さんおっしゃるように“タランティーノ的なもの”“ガイ・リッチー的なもの”を夢見ながらも、いつしか化けの皮が剥がれて、カーナハンオリジナルなものになってしまったのでしょう。三池崇史の世界にはほど遠いですよ。そういった意図を、あえてくみ取ろうとせず、
「ジャンク・ムービーだろ？」
と思って観ると、けっこうおもしろかったりします。
　保釈保証人デュプリー（ベン・アフレック）たち３人が別の殺し屋グループの運転する車から乱射され、あっけなく射殺されちゃうんですが、絵の見せ方が面白かったです。路上で密談中の３人が居て、スクリーンの右から大音響でラップミュージックを響かせながらハイドロ風のボロ車が、ゆっくりと背後を通り左にフレームアウト。間を置いて、今度はバックで左からフレームイン。デュプリーら３人が振り向いたら、いきなり車内からマシンガンで銃撃されるんですが、この間、カット割りなしのワンシーンでカメラはフィックスです。
　その他、スタイリッシュな映像が、これでもかと短いカットで次々と現れるのも面白いと言えば面白いです。「嫌われ松子」っぽいかも・・・。
　個性豊かな殺し屋たちの設定も、後から考えると面白いのに、どうもそのキャラがうまく生かされてないような・・・。皆それぞれはしっかりとキャラが立っていたと思うのですが、印象に残ったのはスートとジョージアくらい。あ、アリシア・キーズは綺麗なお姉さんになりましたね。５０口径の銃を乱射するシャリオの方が美味しい役だったと思うけど。あれはバレットＭ８２かな？軍事・武器オタのパロさんなら喜ぶんでしょうね。
　
　殺し屋たちのキレぶりに比べると、ＦＢＩがおそまつに見えてしょうがないですね。現場到着が遅すぎます。ＣＴＵを見習いなさい！

　物語の最後の方にあっといわせる仕掛けがあるんですが、こういうのもこの手の悪ノリ系暴走映画においてはほとんど効果がありません。というか、無駄にしか思えませんね。どんでん返しとはロジカルなストーリーの中に配置してこそ、大きな意外性を発揮するんですよ。これではただ奇をてらっただけにすぎないとしか思えないのです。（途中から、なんとなく予想はついちゃいますけど）

　この作品は、傑作と言うにはほど遠いのですが、皆さんがかなりの高評価を与えている「ナーク」観たくなりましたね・・・。

　個々のシーンのひりひりした感じというのは『NARC　ナーク』を彷彿とさせないでもないのに（レイ・リオッタ絡みのところとか）、トータルでは笑えないコメディになってしまったのはなぜだろう？　そちらのほうがとても興味深い。
　演出はシリアス志向で、昨今見飽きた感もあるいわゆる「オフビートな犯罪コメディ」を狙ったわけではないと思う。ひょっとしてすべて計算かなとも思ったのだけれど、ラストの決着のつけ方で、ああ大真面目だったと分かった。
　大金に吊られたいろんなタイプの殺し屋が、ひとつのターゲットを巡って争奪戦を繰り広げるというお話なのだから、もともと荒唐無稽、漫画的（横山光輝の忍者モノみたい）。ならば演出は冷静に、しょせんお笑いよーという余裕の態度で臨めば良かったが、たいがいは馬鹿馬鹿しい設定を大真面目に演出して、観る者はおいてけぼり。
　木場功一『キリコ』を映画化したらこんな感じになるかなあ。『NARC　ナーク』が好きな方も、特別急いで見ることもないので、ほかに見たい作品をお先にどうぞ。１５点。

　休暇から復帰されたtomioさん、ありがとうございます。

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何だ？この作品は？
やりたいことを全て詰め込んでみました．．．．．．じゃねえよ
ごちゃごちゃしすぎて収集ついてねえじゃん、何だ？あのラストは？ほんと？？？のオンパレードです
ストーリーはまあまあ、売りのアクションも及第点、キャラもぶっ飛んでるし、でもあまりにもあまりなのよ
一度こういゆうの撮ってみたかったんだよねーーーーーって子供かあんたは、監督さん
特にラスト、あれだけ怒涛の追い込みをみせておきながら、すかしたようなオチ、自分の作品落としてどうすんのよ？評価が極端なのはその要因が大きいのでは？
同じ様な作品にパルプフィクションがあるが、こちらは今更説明はいらないだろう、観比べるもよし、しかし出てる俳優は豪華なんだよなー
でもね、実は私この作品大好きなんですよ、もう少しでカルト作品に成りえたかと思うあまり、色々愚痴っちゃいましたが
是非みなさんの目で確かめてください、壁ごとぶち抜く女狙撃手かっこいいですよ。