異国の出来事の画像・ジャケット写真

異国の出来事 / ジーン・アーサー

異国の出来事 /ビリー・ワイルダー

平均評価点: 

予告編を検索

全体の平均評価点: (5点満点)

4

DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

第二次大戦後、占領軍に統治されていたベルリンを舞台に、現地の風紀の視察に訪れたアメリカの女性議員が巻き起こす騒動を描くビリー・ワイルダー監督によるラブコメディ。マレーネ・ディートリヒ扮する、クラブの妖艶な歌姫が歌う数々の曲も見どころ。

DVD

旧作

お届け率:100%

ジャンル :

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

「異国の出来事」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

第二次大戦後、占領軍に統治されていたベルリンを舞台に、現地の風紀の視察に訪れたアメリカの女性議員が巻き起こす騒動を描くビリー・ワイルダー監督によるラブコメディ。マレーネ・ディートリヒ扮する、クラブの妖艶な歌姫が歌う数々の曲も見どころ。

「異国の出来事」 の作品情報

作品情報

製作年:

1948年

製作国:

アメリカ

原題:

A FOREIGN AFFAIR

「異国の出来事」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

関連作品

関連作品

舞台恐怖症

恋人よ帰れ!わが胸に

黄金の耳飾り

パリで一緒に

皇帝円舞曲

ユーザーレビュー:4件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

1〜 4件 / 全4件

ビリー・ワイルダー ネタバレ

投稿日:2007/07/30 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 ワイルダーは魅力的な三角関係をいくつも撮っていますが、本作も、対象的なふたりの女性の間で右往左往する男を描いて面白いラブ・コメディとなりました。
 戦後廃墟となったベルリンで、ナチ幹部の元愛人にして歌手であるディートリッヒの面倒を見る米軍中尉。そこに米軍の風紀調査にやってきたお堅い女性議員のジーン・アーサーが現れ、ディートリッヒとそのパトロン(すなわち中尉)を追及しようとする。恐れた中尉は純な女性議員を取り込んでしまおうと、惚れたふりをして彼女を夢中にさせるが、だんだん本気になってしまい・・・てなお話。他愛ないといえばその通りなのですが、この映画、すいすいと楽しく見終わったあと実にいろいろ考えたくなる作品です(以下完全なネタバレを含みます。長いですが、もし読んでいただけるのでしたら、鑑賞後をお勧めします)。

 がっしゅがっしゅと歯磨きをしながら登場するディートリッヒが魅力的です。主演三人の中ではやはり彼女が圧倒的なスターであって、これは彼女が主役の映画であると普通は見なされるでしょう。ところが彼女の役柄は「妖艶な悪女」、米軍中尉ジョン・ランドに対する感情が純粋に愛なのか、それとも敗戦後の混乱を生き抜くための打算なのか、どちらとも取れるような描き方です。
 一方、男性に免疫のない米国女性議員アーサーは、思いがけず言い寄られてドギマギし、すぐランド中尉に惚れてしまう「無垢な処女」。本当は処女というにはいささかトウがたっている感じもしますが、ともかく彼女の愛はシンプルでまっすぐ。結局、アーサーが男の愛を獲得し、ディートリッヒは捨てられてしまいます。ラスト、即座に別の米軍人に言い寄り拒否されるディートリッヒの退場は、ナチの影を引きずった女らしく無様に描かれます。
 こうした展開なので、ディートリッヒの名に思い入れがないと、ハッピーエンドを迎えるアメリカ人カップルが主役なのではないかと思ってしまいます。製作当時もアメリカの観客はそういう見方をしたかもしれません。なぜこのような損な役回りの映画に、ナチ嫌いで知られたディートリッヒが出たのでしょうか?

 ここで監督ビリー・ワイルダーのことを考えます。彼はオーストリア系のユダヤ人で、本作の舞台であるベルリンは彼が青春を送った場所でもありました。ナチの台頭を嫌って彼は渡米しますが、親族の幾人かは強制収容所で殺されてしまいます(後年には、『シンドラーのリスト』を映画化しようとして、結局スピルバーグに譲りました)。その彼が脚本・監督した作品ということを意識してみると、映画は楽しいラブコメとは少し違った顔を見せ始めます。
 序盤、空撮で捉えられたベルリンの、まさに破壊し尽くされた廃墟。和気藹々とやってきた視察議員団が空から眺めるそのカットはコメディというには長すぎ、もう少しで映画のバランスを崩しそうです。地上におりて案内されるブランデンブルク門、総統官邸などベルリンの風景も含めて、ワイルダーの哀しみと怒りが感じられるような気がします。
 ワイルダーのすごいところは、そうした思いをストレートにぶつけるのではなく、ラブ・コメディの中にシニカルなスパイスとして盛り込んだことでした。ものの本によると、この映画は連合軍によるベルリン統治の意義と実際を描く映画なら現地ロケを許すという話があったことから企画されたそうです。ところが出来上がった映画では、駐留米軍はドルやお菓子や絹の靴下でドイツ女性とねんごろになることしか考えない輩の集団で、のんきな議員たちもろくな視察もせず、恋に落ちた女性議員は職務を放棄してしまう。
 こうしたアメリカ人の大騒ぎに対置するかのように、ワイルダーは、唾棄すべきナチの女ディートリッヒに大意こう言わせます。「ソ連軍が侵攻してきた時の絶望が分かる? 生き地獄だった」
 今でこそ当時のソ連兵によってドイツ人女性に対する老若問わないレイプが日夜繰り広げられたことは知られていますが、戦後間もなく、まだ米ソ対立が顕在化していない時期、そしてホロコーストの記憶が生々しい時期に、このような台詞が書かれていたことには驚かされます。ナチの過去を持ち、ソ連兵に蹂躙されたディートリッヒは、まさにドイツなのでしょう。女性議員のように能天気な恋に生きることはもはや適わない、たとえ「ギブ・ミー・チョコレート」とはいつくばっても、生きていかなければならない。本作でのディートリッヒは、そんなドイツに対するワイルダーのエールであるような気がします。
 現実に起こった出来事に、作家が創造性を持って立ち向かう。そんな好例がここに見出せるような気がします。75点。

このレビューは気に入りましたか? 14人の会員が気に入ったと投稿しています

しぶとく、したたかに生きていく

投稿日:2007/12/19 レビュアー:にゃお

このレビューは気に入りましたか? 5人の会員が気に入ったと投稿しています

恋しちゃってベルリーン。 ネタバレ

投稿日:2009/05/26 レビュアー:ぴよさん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する


これ、観通すと案外一筋縄ではいかない映画だというのが分かる。ベルリンを舞台にした、ドタバタコメディに見えるが、並行して流れるドラマの支流が暗渠になっていて、時折チラチラ覗けるような。

大戦後、連合国が戦後管理をするベルリン。占領軍の風紀調査に、アメリカ本国から各州合同議員団が派遣されてくる。占領軍側は名所などを案内してやり過ごそうとするが、女性議員フロスト(ジーン・アーサー)は、ナチに近しかった歌手エリカ(マレーネ・ディトリッヒ)をマークするようになる。エリカと親しくなっていた進駐軍のブリングル大尉は、エリカから注意を逸らさせる為にフロストを口説くが、今度は彼女が本気になってしまい…。

前出のよふかしさんや、bokensdorfさんによって完璧な解説がされており、これ以上書く事は少ない。(と言いながら書いちゃう)

この話、下手をすれば「敗者」は本土で実際の戦争を体験しないで勝った者、つまりは「観客達」になりかねなかった。それを最後のシークエンスでドタバタと入れ替え、辻妻を合わせるようにフロスト(=アメリカ人観客)を「勝者」にする。フロスト女史は規律を重視し理想を謳いながら、どこか世間知らずな存在として描かれている。これは、決してアメリカ一辺倒になる気は無かったワイルダーの、精一杯の皮肉だったのかもしれない。
決定的に間違った人間は作らず、それぞれの生き方をそれぞれに認めている。戦って勝った者、直接戦わずに勝った者、負けた者、負けても生き残ろうとする者、それぞれの言い分や生き様が、ほぼ等価に描かれている。…しかし、ディトリッヒ演じるエリカだけが、とびぬけて複雑なキャラクターを与えられている点を見れば、ワイルダーの立ち位置は自ずと知れる。

フロストが占領軍の風紀調査に専心するのを、ブリングルは最初、自らの保身の為に止めさせようと説得する。しかしその言葉がやがて、ヨーロッパ戦線で戦って来た兵隊としての思いにすり替わる。直接、過酷な戦いをしてきた者を、内地で安穏としていた人間なんかになぜ批難されねばならん、というわけだ。かと思えば、そこからすぐにクドキに移行する。この軽妙さ。この流れるような移行に、ワイルダー的演出の巧みさが見える。引き出しを使って女性を追いこむテクなんて、楽しくてたまらない。


この映画を当時のアメリカの観客は、どのように観たのだろうか。(軍からの抗議があって、公開は短くしかされなかったらしいが)彼ら観客は劇中でベルリン視察に訪れる議員達と同じ立場だった筈だ。本土攻撃をされないままに戦勝国となった米国民にとっては、冒頭のウェハースの様なベルリンの廃虚も、物珍しい旧所名跡にしか見えなかったかもしれない。が、そこにはドイツの民間人が住み、生活を営んでいた。その頭上に爆弾が降り注いだことに、本当の意味での思いは至らなかったのではないか。(原爆のニュース映像を観て、日本の被爆者に思いが至らなかった様に)

観ながら想像してしまったのは、これ、そのまま終戦直後の日本を舞台にしても、成立するんだろうなぁということ。しかし廃虚となった東京で進駐軍がお気楽に楽しんでいるラブコメを見て、日本人としてはどんな気持ちになるだろうか。(ディトリッヒ役は、美空ひばり?若いか。)劇中、ドイツ人女性が星条旗を立てた乳母車を溌剌と押すカットがあるのだが、あれを日本でやったらどうなんだろう。やっぱりヒンシュクネタだったろうな。






このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

この映画はコメディの裏にドイツへのシンパシーが織り込んである

投稿日:2008/11/16 レビュアー:bokensdorf

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

1〜 4件 / 全4件

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:4件

ビリー・ワイルダー

投稿日

2007/07/30

レビュアー

よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 ワイルダーは魅力的な三角関係をいくつも撮っていますが、本作も、対象的なふたりの女性の間で右往左往する男を描いて面白いラブ・コメディとなりました。
 戦後廃墟となったベルリンで、ナチ幹部の元愛人にして歌手であるディートリッヒの面倒を見る米軍中尉。そこに米軍の風紀調査にやってきたお堅い女性議員のジーン・アーサーが現れ、ディートリッヒとそのパトロン(すなわち中尉)を追及しようとする。恐れた中尉は純な女性議員を取り込んでしまおうと、惚れたふりをして彼女を夢中にさせるが、だんだん本気になってしまい・・・てなお話。他愛ないといえばその通りなのですが、この映画、すいすいと楽しく見終わったあと実にいろいろ考えたくなる作品です(以下完全なネタバレを含みます。長いですが、もし読んでいただけるのでしたら、鑑賞後をお勧めします)。

 がっしゅがっしゅと歯磨きをしながら登場するディートリッヒが魅力的です。主演三人の中ではやはり彼女が圧倒的なスターであって、これは彼女が主役の映画であると普通は見なされるでしょう。ところが彼女の役柄は「妖艶な悪女」、米軍中尉ジョン・ランドに対する感情が純粋に愛なのか、それとも敗戦後の混乱を生き抜くための打算なのか、どちらとも取れるような描き方です。
 一方、男性に免疫のない米国女性議員アーサーは、思いがけず言い寄られてドギマギし、すぐランド中尉に惚れてしまう「無垢な処女」。本当は処女というにはいささかトウがたっている感じもしますが、ともかく彼女の愛はシンプルでまっすぐ。結局、アーサーが男の愛を獲得し、ディートリッヒは捨てられてしまいます。ラスト、即座に別の米軍人に言い寄り拒否されるディートリッヒの退場は、ナチの影を引きずった女らしく無様に描かれます。
 こうした展開なので、ディートリッヒの名に思い入れがないと、ハッピーエンドを迎えるアメリカ人カップルが主役なのではないかと思ってしまいます。製作当時もアメリカの観客はそういう見方をしたかもしれません。なぜこのような損な役回りの映画に、ナチ嫌いで知られたディートリッヒが出たのでしょうか?

 ここで監督ビリー・ワイルダーのことを考えます。彼はオーストリア系のユダヤ人で、本作の舞台であるベルリンは彼が青春を送った場所でもありました。ナチの台頭を嫌って彼は渡米しますが、親族の幾人かは強制収容所で殺されてしまいます(後年には、『シンドラーのリスト』を映画化しようとして、結局スピルバーグに譲りました)。その彼が脚本・監督した作品ということを意識してみると、映画は楽しいラブコメとは少し違った顔を見せ始めます。
 序盤、空撮で捉えられたベルリンの、まさに破壊し尽くされた廃墟。和気藹々とやってきた視察議員団が空から眺めるそのカットはコメディというには長すぎ、もう少しで映画のバランスを崩しそうです。地上におりて案内されるブランデンブルク門、総統官邸などベルリンの風景も含めて、ワイルダーの哀しみと怒りが感じられるような気がします。
 ワイルダーのすごいところは、そうした思いをストレートにぶつけるのではなく、ラブ・コメディの中にシニカルなスパイスとして盛り込んだことでした。ものの本によると、この映画は連合軍によるベルリン統治の意義と実際を描く映画なら現地ロケを許すという話があったことから企画されたそうです。ところが出来上がった映画では、駐留米軍はドルやお菓子や絹の靴下でドイツ女性とねんごろになることしか考えない輩の集団で、のんきな議員たちもろくな視察もせず、恋に落ちた女性議員は職務を放棄してしまう。
 こうしたアメリカ人の大騒ぎに対置するかのように、ワイルダーは、唾棄すべきナチの女ディートリッヒに大意こう言わせます。「ソ連軍が侵攻してきた時の絶望が分かる? 生き地獄だった」
 今でこそ当時のソ連兵によってドイツ人女性に対する老若問わないレイプが日夜繰り広げられたことは知られていますが、戦後間もなく、まだ米ソ対立が顕在化していない時期、そしてホロコーストの記憶が生々しい時期に、このような台詞が書かれていたことには驚かされます。ナチの過去を持ち、ソ連兵に蹂躙されたディートリッヒは、まさにドイツなのでしょう。女性議員のように能天気な恋に生きることはもはや適わない、たとえ「ギブ・ミー・チョコレート」とはいつくばっても、生きていかなければならない。本作でのディートリッヒは、そんなドイツに対するワイルダーのエールであるような気がします。
 現実に起こった出来事に、作家が創造性を持って立ち向かう。そんな好例がここに見出せるような気がします。75点。

しぶとく、したたかに生きていく

投稿日

2007/12/19

レビュアー

にゃお

恋しちゃってベルリーン。

投稿日

2009/05/26

レビュアー

ぴよさん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する


これ、観通すと案外一筋縄ではいかない映画だというのが分かる。ベルリンを舞台にした、ドタバタコメディに見えるが、並行して流れるドラマの支流が暗渠になっていて、時折チラチラ覗けるような。

大戦後、連合国が戦後管理をするベルリン。占領軍の風紀調査に、アメリカ本国から各州合同議員団が派遣されてくる。占領軍側は名所などを案内してやり過ごそうとするが、女性議員フロスト(ジーン・アーサー)は、ナチに近しかった歌手エリカ(マレーネ・ディトリッヒ)をマークするようになる。エリカと親しくなっていた進駐軍のブリングル大尉は、エリカから注意を逸らさせる為にフロストを口説くが、今度は彼女が本気になってしまい…。

前出のよふかしさんや、bokensdorfさんによって完璧な解説がされており、これ以上書く事は少ない。(と言いながら書いちゃう)

この話、下手をすれば「敗者」は本土で実際の戦争を体験しないで勝った者、つまりは「観客達」になりかねなかった。それを最後のシークエンスでドタバタと入れ替え、辻妻を合わせるようにフロスト(=アメリカ人観客)を「勝者」にする。フロスト女史は規律を重視し理想を謳いながら、どこか世間知らずな存在として描かれている。これは、決してアメリカ一辺倒になる気は無かったワイルダーの、精一杯の皮肉だったのかもしれない。
決定的に間違った人間は作らず、それぞれの生き方をそれぞれに認めている。戦って勝った者、直接戦わずに勝った者、負けた者、負けても生き残ろうとする者、それぞれの言い分や生き様が、ほぼ等価に描かれている。…しかし、ディトリッヒ演じるエリカだけが、とびぬけて複雑なキャラクターを与えられている点を見れば、ワイルダーの立ち位置は自ずと知れる。

フロストが占領軍の風紀調査に専心するのを、ブリングルは最初、自らの保身の為に止めさせようと説得する。しかしその言葉がやがて、ヨーロッパ戦線で戦って来た兵隊としての思いにすり替わる。直接、過酷な戦いをしてきた者を、内地で安穏としていた人間なんかになぜ批難されねばならん、というわけだ。かと思えば、そこからすぐにクドキに移行する。この軽妙さ。この流れるような移行に、ワイルダー的演出の巧みさが見える。引き出しを使って女性を追いこむテクなんて、楽しくてたまらない。


この映画を当時のアメリカの観客は、どのように観たのだろうか。(軍からの抗議があって、公開は短くしかされなかったらしいが)彼ら観客は劇中でベルリン視察に訪れる議員達と同じ立場だった筈だ。本土攻撃をされないままに戦勝国となった米国民にとっては、冒頭のウェハースの様なベルリンの廃虚も、物珍しい旧所名跡にしか見えなかったかもしれない。が、そこにはドイツの民間人が住み、生活を営んでいた。その頭上に爆弾が降り注いだことに、本当の意味での思いは至らなかったのではないか。(原爆のニュース映像を観て、日本の被爆者に思いが至らなかった様に)

観ながら想像してしまったのは、これ、そのまま終戦直後の日本を舞台にしても、成立するんだろうなぁということ。しかし廃虚となった東京で進駐軍がお気楽に楽しんでいるラブコメを見て、日本人としてはどんな気持ちになるだろうか。(ディトリッヒ役は、美空ひばり?若いか。)劇中、ドイツ人女性が星条旗を立てた乳母車を溌剌と押すカットがあるのだが、あれを日本でやったらどうなんだろう。やっぱりヒンシュクネタだったろうな。






この映画はコメディの裏にドイツへのシンパシーが織り込んである

投稿日

2008/11/16

レビュアー

bokensdorf

1〜 4件 / 全4件

新規ご登録はこちら

新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を

14日間無料お試し!
  • ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
  • @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
  • A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
  • 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
  • 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。

ご利用の流れ

ご利用の流れ

@ 会員登録

申し込みフォームへ記入

申し込みフォームへ記入したら登録完了!

A 作品をレンタル

作品をレンタル

借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。

B ポストに返却

ポストに返却

商品をポストに投函すればOK!

よくあるご質問

よくあるご質問

もちろん無料お試し期間中に退会することも可能です。 また、その場合は料金は一切かかりません。

無料お試し中も、都度レンタルは、有料でご利用いただくことができます。
また、無料お試し中に解約され、何らかの理由でレンタル商品を期日までにご返却いただけなかった場合に、追加料金が発生する場合がございます。

定額プランは1つの封筒に2枚入り、お届けいたします。
届いた往復封筒でポストへご投函いただき、当社配送センターにてご返却を確認できましたら次の封筒を発送致します。繰り返しでご登録のプラン枚数までご利用いただけます。

各プランはこちら

各プランはこちら

  • 宅配レンタル 定額8プラン
    月額2,052円税込
    • 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
    新規登録する
  • 宅配レンタル 定額4プラン
    月額1,026円税込
    • DVD/CDが定額で月4枚レンタルできる!※1
    新規登録する
  • 都度課金 プラン
    無料会員 月額0円税込 ※都度レンタル時の費用は発生します
    • 月額無料で単品レンタルを楽しみたい方におすすめ!
    新規登録する

※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。

※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。

異国の出来事