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貧乏白人の悲喜劇を描いたアースキン・コールドウェルの原作をジョン・フォード監督が映画化。農民たちが貧困に喘ぐ恐慌後のジョージア州。子供を売り飛ばしてやりくりしていた文盲のジーターだが、金を返せなければ救貧農場へ行くよう宣告され…。
製作年: |
1941年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
TABACCO ROAD |
監督: |
ジョン・フォード |
---|---|
製作: |
ダリル・F・ザナック 、 ダリル・F・ザナック |
出演: |
チャールズ・グレープウィン 、 ダナ・アンドリュース 、 ジーン・ティアニー 、 スリム・サマーヴィル 、 ウォード・ボンド 、 マージョリー・ランボー 、 ウィリアム・トレイシー |
脚本: |
ナナリー・ジョンソン |
原作: |
アースキン コールドウェル |
音楽: |
デヴィッド・バトルフ 、 デヴィッド・バトルフ |
貧乏白人の悲喜劇を描いたアースキン・コールドウェルの原作をジョン・フォード監督が映画化。農民たちが貧困に喘ぐ恐慌後のジョージア州。子供を売り飛ばしてやりくりしていた文盲のジーターだが、金を返せなければ救貧農場へ行くよう宣告され…。
製作年: |
1941年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
TABACCO ROAD |
監督: |
ジョン・フォード |
---|---|
製作: |
ダリル・F・ザナック 、 ダリル・F・ザナック |
出演: |
チャールズ・グレープウィン 、 ダナ・アンドリュース 、 ジーン・ティアニー 、 スリム・サマーヴィル 、 ウォード・ボンド 、 マージョリー・ランボー 、 ウィリアム・トレイシー |
脚本: |
ナナリー・ジョンソン |
---|---|
原作: |
アースキン コールドウェル |
音楽: |
デヴィッド・バトルフ 、 デヴィッド・バトルフ |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
85分 | 日本語英語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
FXBR1980 | 2007年07月06日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
7枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
85分
字幕:
日本語英語
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
レイティング:
記番:
FXBR1980
レンタル開始日:
2007年07月06日
在庫枚数
7枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
85分 | 日本語英語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
FXBR1980 | 2007年07月06日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
7枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
85分
字幕:
日本語英語
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
レイティング:
記番:
FXBR1980
レンタル開始日:
2007年07月06日
在庫枚数
7枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
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破壊力のあるドタバタと、貧困の厳しさを突きつける重いシーンが交互にやってきて、コメディなのかシリアスなのか、ともすると混乱されるかもしれませんが、実に美しく、映画としてのバランスを見事に保った秀作です。
ジョン・フォードの作品としては、『怒りの葡萄』『果てなき船路』のあと、『わが谷は緑なりき』の前という、非常に密度の高い傑作を連打していた時期にあたります。おそらく企画的にはスタインベックのベストセラーを映画化した『怒りの葡萄』が大ヒットしたことによる二番煎じなのでしょう。コールドウェルの原作は読んでいないので、このパワフルな悲喜劇がどの程度原作に由来するものかは分かりません。
とはいえ、後に監督になるナナリー・ジョンソンの実に知性的な脚本をもとに、アイリッシュな馬鹿騒ぎとユーモア、詩情溢れる演出、ちょっとやっつけ仕事気味ながら、まさにフォードならではの秀作に仕上がっています。
ジョン・フォードの作品について、よく「詩情」という言い方がされますが、それほど難しいことではありません。僕なりの解釈では、台詞でなく、風景や無言のアップなどに物語やそこに込められた思いを雄弁に語らせるということです。そこに映るものから観客が受け取る意味まできちんとコントロールしている。よく考えてみれば映画監督としては当たり前なのかもしれませんが、押し付けと思わせないでこれを成し遂げるのは、とっても難しいことのように思います。
この『タバコロード』でも、冒頭と終盤に、実に詩情溢るるカットがリフレインします。明暗のコントラストの強い映像で捉えられた脇に木と柵のある坂道、そこをとぼとぼ行く貧農の老夫婦の姿に、強く心を揺り動かされます。また、思いがけず自動車に拾われた後の老妻の長めのアップも、その心情を百の台詞より雄弁に語って、感動的です。
この無知で人生に投げやりな貧しい農民、七年間収穫はなく農に倦んでいて、十八人出来た子どもは五人死んで、ほとんどはわずかな金と引き換えに売り飛ばしたらしい。家に残ったふたりの子どもは精神的に未発達で、こころを病んでいるとも見える(だから「売れ残った」のだろう)。けれども、映画が、ジョン・フォードが彼らに向ける視線は限りなく暖かい。
信頼するレビュアーのケチケチさんとは少し違う表現になりますが、ラスト、当面の危機をしのいでほっとし、居眠りをする主人公、その姿に将来の危機を見て今日の安堵はごまかしと見なすことはもちろん出来るのですが、映画はその愚かさを批判してはいないと感じます。将来を思って右往左往するより、今日の歓びと今日の哀しみをただかみ締めること、それもまた人生を豊かにすることではないかと思うのです。80点。
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笑いに満ちた展開です。しかし、物語が進むにつれ、気楽に笑っていられなくなります。笑いを創り出しているのものは、貧しい農夫たちの愚かさなんですね。貧困であるが故の無知や暴力や無気力。信仰心など上辺だけの物ですし、食べるに困っていれば人間そうなるでしょう。貧困による精神の失墜がさらなる貧困を呼び、それは悪循環を繰り返します。
多くの者たちが土地を離れ、近代化する社会の流れに乗っていったわけですが、この物語はそこに取り残された貧しい白人農夫の物語です。「怒りの葡萄」では土地を離れることをギリギリになって拒もうとした老農夫がいましたが、この作品はそこに取り残されることを選んだ農夫にスポットを当てた、呼応する作品なのかもしれません。
「近代化される社会に取り残されたのが悪い」「それが資本主義社会だ」そう切り捨ててしまえばそれまでですが、元々貧困にあえぎ無知であった彼らに対して、先を見通す力がないことを責めることが出来るでしょうか。映画の中にもたびたび「あなたのいる隅を照らしなさい」という歌が出てきますが、社会的な救済から取りこぼされた農民たちなのではないでしょうかね。
ストーリー展開の上でも、個人の力によって一応の救済はされますが、それはまったく焼け石に水です。主人公が疲れて眠るように終わるラストカットは、彼の行く末を暗示しているように感じます。
<以下、ある意味、重大なネタバレ。>
ラストシークエンスで、ばあちゃんの話が台詞に現れます。しかし我々観客はよほど注意して観ていないと、ばあちゃんの存在にさえ気づかないと思います。この物語が描く社会の隅に埋もれてしまう農夫たち、その存在と重なるような寂しさを感じてしまいます。
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ユーザーレビュー:6件
投稿日
2007/07/12
レビュアー
よふかし※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
破壊力のあるドタバタと、貧困の厳しさを突きつける重いシーンが交互にやってきて、コメディなのかシリアスなのか、ともすると混乱されるかもしれませんが、実に美しく、映画としてのバランスを見事に保った秀作です。
ジョン・フォードの作品としては、『怒りの葡萄』『果てなき船路』のあと、『わが谷は緑なりき』の前という、非常に密度の高い傑作を連打していた時期にあたります。おそらく企画的にはスタインベックのベストセラーを映画化した『怒りの葡萄』が大ヒットしたことによる二番煎じなのでしょう。コールドウェルの原作は読んでいないので、このパワフルな悲喜劇がどの程度原作に由来するものかは分かりません。
とはいえ、後に監督になるナナリー・ジョンソンの実に知性的な脚本をもとに、アイリッシュな馬鹿騒ぎとユーモア、詩情溢れる演出、ちょっとやっつけ仕事気味ながら、まさにフォードならではの秀作に仕上がっています。
ジョン・フォードの作品について、よく「詩情」という言い方がされますが、それほど難しいことではありません。僕なりの解釈では、台詞でなく、風景や無言のアップなどに物語やそこに込められた思いを雄弁に語らせるということです。そこに映るものから観客が受け取る意味まできちんとコントロールしている。よく考えてみれば映画監督としては当たり前なのかもしれませんが、押し付けと思わせないでこれを成し遂げるのは、とっても難しいことのように思います。
この『タバコロード』でも、冒頭と終盤に、実に詩情溢るるカットがリフレインします。明暗のコントラストの強い映像で捉えられた脇に木と柵のある坂道、そこをとぼとぼ行く貧農の老夫婦の姿に、強く心を揺り動かされます。また、思いがけず自動車に拾われた後の老妻の長めのアップも、その心情を百の台詞より雄弁に語って、感動的です。
この無知で人生に投げやりな貧しい農民、七年間収穫はなく農に倦んでいて、十八人出来た子どもは五人死んで、ほとんどはわずかな金と引き換えに売り飛ばしたらしい。家に残ったふたりの子どもは精神的に未発達で、こころを病んでいるとも見える(だから「売れ残った」のだろう)。けれども、映画が、ジョン・フォードが彼らに向ける視線は限りなく暖かい。
信頼するレビュアーのケチケチさんとは少し違う表現になりますが、ラスト、当面の危機をしのいでほっとし、居眠りをする主人公、その姿に将来の危機を見て今日の安堵はごまかしと見なすことはもちろん出来るのですが、映画はその愚かさを批判してはいないと感じます。将来を思って右往左往するより、今日の歓びと今日の哀しみをただかみ締めること、それもまた人生を豊かにすることではないかと思うのです。80点。
投稿日
2007/07/10
レビュアー
ケチケチ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
笑いに満ちた展開です。しかし、物語が進むにつれ、気楽に笑っていられなくなります。笑いを創り出しているのものは、貧しい農夫たちの愚かさなんですね。貧困であるが故の無知や暴力や無気力。信仰心など上辺だけの物ですし、食べるに困っていれば人間そうなるでしょう。貧困による精神の失墜がさらなる貧困を呼び、それは悪循環を繰り返します。
多くの者たちが土地を離れ、近代化する社会の流れに乗っていったわけですが、この物語はそこに取り残された貧しい白人農夫の物語です。「怒りの葡萄」では土地を離れることをギリギリになって拒もうとした老農夫がいましたが、この作品はそこに取り残されることを選んだ農夫にスポットを当てた、呼応する作品なのかもしれません。
「近代化される社会に取り残されたのが悪い」「それが資本主義社会だ」そう切り捨ててしまえばそれまでですが、元々貧困にあえぎ無知であった彼らに対して、先を見通す力がないことを責めることが出来るでしょうか。映画の中にもたびたび「あなたのいる隅を照らしなさい」という歌が出てきますが、社会的な救済から取りこぼされた農民たちなのではないでしょうかね。
ストーリー展開の上でも、個人の力によって一応の救済はされますが、それはまったく焼け石に水です。主人公が疲れて眠るように終わるラストカットは、彼の行く末を暗示しているように感じます。
<以下、ある意味、重大なネタバレ。>
ラストシークエンスで、ばあちゃんの話が台詞に現れます。しかし我々観客はよほど注意して観ていないと、ばあちゃんの存在にさえ気づかないと思います。この物語が描く社会の隅に埋もれてしまう農夫たち、その存在と重なるような寂しさを感じてしまいます。
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