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イカとクジラ / ジェフ・ダニエルズ

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映画賞受賞作品

旧作

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「イカとクジラ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「ライフ・アクアティック」で共同脚本を務め注目を集めたノア・バームバック監督が、自身の少年時代を色濃く投影して描き出した、ある不器用なインテリ家族の悲しくも滑稽な悲喜劇。多感な年頃の2人の兄弟が、両親の離婚という大問題に直面して、様々な心の葛藤を経て成長していく姿をユーモアを漂わせつつシビアに綴る。1986年、ブルックリン。16歳の兄ウォルトと12歳の弟フランクはある日、両親から離婚することを告げられる。そして、兄弟は共同監護という形で父の家と母の家を行ったり来たりの生活が始まるが…。

「イカとクジラ」 の作品情報

作品情報

製作年:

2005年

製作国:

アメリカ

原題:

THE SQUID AND THE WHALE

受賞記録:

2005年 NY批評家協会賞 脚本賞
2005年 LA批評家協会賞 脚本賞

「イカとクジラ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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プリティ・イン・ニューヨーク

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1〜 5件 / 全64件

ハイハイ、どうせ私は俗物でゴザイマスル。

投稿日:2007/08/27 レビュアー:JUCE

 夫婦ともに作家というちょっとインテリでスノビッシュな一家を等身大に捉えた映画です。とても等身大に描くその手法ゆえに、他人の私生活を覗き込むようなちょっとイヤなというか困った感じを受けます。この素っ気無いまでに自然体の描き方はドラマを“鑑賞”しているというより、長編のゴシップルポを眺めているような気になります。
 当然こうした独特なテイストを持った映画なので好き嫌いは分かれるでしょう。私はというと展開自体は嫌いではないです。何かを伝えるいう映画では無く、物語を描くという映画は見ている自分が好きなように映画を捉えられるて主役という気分が味わえます。脈絡無く終わるかの見えるようにラストも私には長男君の成長物語だったんだという解釈で妙に合点がいったのです。まあそれが監督の意図と違っていても構わないと思います。

 内容的にはどちらかと言うと好みに近いのですが、こと技術面になると閉口してしまう箇所がありました。それはまず全編三脚を据えずに手持ちで撮影している点。もしかすると自然体で捉えるという点から、手持ちで撮影という手法を選んだのかもしれませんが、ちょっと落ち着きの無い画面です。画面に落ち着きが無いために編集も画の間が持たないため小刻みに刻んでいくようです。全体を通して大雑把な編集のように感じます。
 このあたりは監督の狙いかも分かりませんが、私としてはマイナス点です。

 次男役の少年(オーウェン・クライン)はなんとケビン・クラインとフィビー・ケイツの息子だそうです。フィビー・ケイツにこんな大きな息子がいるとは驚きです。

 インテリな家庭育ちでは無かったのでこの家族に共感する部分はありませんが、「人間てこういうものだね」という感じは受けます。強いてこの映画を表現するなら「笑えない(笑っちゃいけない)コメディー」といった感じでしょうか。

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もっと色々な事が分かれば 楽しめるのでしょうが・・・ ネタバレ

投稿日:2007/06/20 レビュアー:ミルクチョコ

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新宿武蔵野館での、ロングラン上映!
ときたら、誰でもすごいのを想像してしまいますよね。
しかも、単館上映とのこともあって、かなり通の人が見るべき作品のようです。
物語が進むに連れて、観客の中から、クスクスと笑い声が・・・
しかし、私には、笑えない部分もあったりで、皆さんマニアックな方たちなのね〜と。

売れなくなった男性作家と、もはや家計を支えるほどになった売れっ子女性作家という夫婦と、二人の息子。
一見、平和そうに見えていた家族が、突然の親の離婚劇に、振り回されてしまう子供たち。
息子二人の壊れ方が、音を立てて崩れていく・・・
離婚などの外的要因がなくても、思春期を迎えた兄は、家族と付き合うのが難しい時。
父親のファンである長男は、女の子の付き合い方まで父親の言うとおり・・・しかも、カフカの「変身」が良いと言われれば、中身も読まずに人に吹聴し・・・
そんな長男が、離婚をきっかけに、親を一人の人間として見れるのか?二人の兄弟が、その狭間で自分探しをする・・・
子供は、子供で色々あるのに、大人はそんな事気付かないまま。
自分たちの事で、精一杯。とにかく、救いようのない家族を前半は、徹底して描き・・・
後半は、実はこれが、普通の家族なのかも?と気付いた時、
ちょっとかなり、切なくなる。
むしろ、色々な問題が積み上げられて、残された感じがしてしまいました。


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過度の緊張感はないが、テーマに惹かれた

投稿日:2007/07/20 レビュアー:吟遊旅人

 同じ離婚ものでも、ベルイマンの「ある結婚の風景」ような緊迫感がない。そこがアメリカ映画なんだろうか、どういうわけか軽いのだ。子供の視点で描かれているからかもしれない。

 最近ニューヨーク知識人に関する本を立て続けに読んでいるからか、ニューヨークの知識人はみんなユダヤ人だという先入観がはりついてしまった。この映画の主人公一家もやっぱりユダヤ人なんだろうか? 脚本・監督のノア・バームバックの体験をもとに作られた映画で、男の子二人を持つ家庭の離婚劇だが、監督自身はおにいちゃんのほうなんだろうか、泣き虫の弟か? という興味がついつい先立つ。

 両親が「家族会議を開くから今日は早く帰ってらっしゃい」と息子達に告げた日、いざ全員がそろってパパが口ごもりながら言葉を発した瞬間に、もう雰囲気を察した弟フランクが涙目になっているところが可愛い。兄ウォルトが16歳で弟フランクが12歳。思春期真っ只中の彼らには両親の離婚はこたえる。どちらも作家という両親は、いかにもインテリ夫婦らしく、何かと言うと議論を始め、また自分達の離婚問題や夫婦の葛藤などを子ども達にフランクに話そうとするリベラルな姿勢をもつ。

 父は難解な小説を書くために売れず、自分が売れないことに焦燥を感じているのだが、大衆嫌いなので迎合することはない。妻も小説を書いて自分より売れ始めたものだから面白くない。

 で、この夫婦は民主的に子どもを共同監護することになり、一週間をきっちり二等分して(木曜は隔週で)子ども達は両親の家を行き来することになる。こういう生活って子どもにはいい迷惑だと思うのだが、今までどおりの立派な家に住む母親と、みすぼらしいアパート住まいの父の家を行ったり来たりするうちに、離婚の原因が母親の浮気にあると知ったウォルトは母に反発しその反動のように父を慕う。一方、両親の離婚のショックからか、学校で奇行に走るフランクは母親にべったりだ。

 こういう、息子達の反発や親への愛着や精神的傷や、インテリの大衆蔑視やらが率直に描かれていて興味深い。他人事とは思えない場面が続出するのだ。

 映像は低予算のために精度の低い(といえばいいのか)カメラを使っていて、それがなんともいえないレトロで素朴な雰囲気を醸し出している。子ども目線の描写が多いが、そうとばかりは言えず、大人の心理もまた役者たちの微妙な表情の変化でうまく描かれている。離婚後も愛憎相半ばする元夫婦の心理とか、思春期の少年の性的好奇心とか、新しい関係を模索する家族の苦悩とか、さすがに実体験を踏まえているからだろう、リアルに描かれている。

 しょせん夫婦は噛み付き合うイカとクジラなのだろうか? ベルイマン作品のような過度の緊張感はないが、テーマに惹かれた。佳作です。

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ダイレクトな目線、行動描写はリアル、他人事には思えない。 ネタバレ

投稿日:2007/08/23 レビュアー:花ちゃん

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子どものいる夫婦の離婚は、映画の題材としては多いと思うが、本作を観た後でこれほど印象深い映画があったかと思い返してみてもすぐ浮かばなかった。
実にダイレクトな子どもの目線による離婚。離婚による心の傷であるとか葛藤を伝えたいのではなく忠実にそれぞれのあり方を見せてくれているという感じで、子どもにとっても親にとってもかなりの痛手を負う事実であるにも関わらず、諦めている部分や納得や消化が得られない様子が描かれる。離婚と言う状態が定着するまでの生活と感情の混乱がリアルそのもの。

幸か不幸か、と言うより、運よくたまたま、と言ったほうが良いかもしれないが、20数年結婚生活を続けてきた自分でも、現実に離婚に向き合ったとしたら、生活を変えるエネルギーとその余波は想像に難くなく、他人事には思えない。

唐突なエンディングだが、この先不幸は感じられなかった。
飲酒少年も盗作少年も大きな糧を得て逞しく乗り越えてくれそうな感じがした。

実体験を踏まえたものも含む数々の方のレビューはとても素敵です。
興味のある方は是非見てください。若い人は若い人なりに子どもの気持ちがわかり、熟年には熟年なりの感慨が得られると思います。私はいい映画だと思いますし、題材へのアプローチが好きでお勧めです。音楽もとても合っていました。
ちょっとくどいくらいの監督の解説も、思い入れの強さが伝わってきます。

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一緒にバスに乗らなくても、一緒に住まなくてもいいじゃない

投稿日:2007/06/28 レビュアー:BIN

そういえば2、3日前テレビに「解散」と言って、一緒に住むことを終わりにした父親の話を楽しそうにしている人が出ていた。

この作品を悲劇とみるか、喜劇とみるか。
イライラするか、不快になるか、吹き出してしまうか。
どう感じるかって事は、勤務先の昼休みとか、幼稚園のお迎えのバス待ちとか、保護者会が始まる前に椅子を並べる時とか、そういう時のおしゃべりでつい出てしまったその人の本音みたいな気がする。

家族の再生なんてテーマが昨今の映画で大はやりだけれど、なんで壊して形を変えてはいけないの。それはひとつの痛手には違いないけれど、嘘はないでしょう(と、私は思うわけで)。

夫が「今は何でもやる。子供の好きなカツレツも作る。もっと4人ですごせないか」といった時の妻の引きつったような笑い、私はそのシーンに思わず”うまいなー!”と感心してしまった。

わずか80分の作品なのに、この家族が16年、17年と重ねてきた日常が見える。あー暮らしってリアルに生きていくことだなーって。

何も押し付けないラストに胸が熱くなった。

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イカとクジラ

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ハイハイ、どうせ私は俗物でゴザイマスル。

投稿日

2007/08/27

レビュアー

JUCE

 夫婦ともに作家というちょっとインテリでスノビッシュな一家を等身大に捉えた映画です。とても等身大に描くその手法ゆえに、他人の私生活を覗き込むようなちょっとイヤなというか困った感じを受けます。この素っ気無いまでに自然体の描き方はドラマを“鑑賞”しているというより、長編のゴシップルポを眺めているような気になります。
 当然こうした独特なテイストを持った映画なので好き嫌いは分かれるでしょう。私はというと展開自体は嫌いではないです。何かを伝えるいう映画では無く、物語を描くという映画は見ている自分が好きなように映画を捉えられるて主役という気分が味わえます。脈絡無く終わるかの見えるようにラストも私には長男君の成長物語だったんだという解釈で妙に合点がいったのです。まあそれが監督の意図と違っていても構わないと思います。

 内容的にはどちらかと言うと好みに近いのですが、こと技術面になると閉口してしまう箇所がありました。それはまず全編三脚を据えずに手持ちで撮影している点。もしかすると自然体で捉えるという点から、手持ちで撮影という手法を選んだのかもしれませんが、ちょっと落ち着きの無い画面です。画面に落ち着きが無いために編集も画の間が持たないため小刻みに刻んでいくようです。全体を通して大雑把な編集のように感じます。
 このあたりは監督の狙いかも分かりませんが、私としてはマイナス点です。

 次男役の少年(オーウェン・クライン)はなんとケビン・クラインとフィビー・ケイツの息子だそうです。フィビー・ケイツにこんな大きな息子がいるとは驚きです。

 インテリな家庭育ちでは無かったのでこの家族に共感する部分はありませんが、「人間てこういうものだね」という感じは受けます。強いてこの映画を表現するなら「笑えない(笑っちゃいけない)コメディー」といった感じでしょうか。

もっと色々な事が分かれば 楽しめるのでしょうが・・・

投稿日

2007/06/20

レビュアー

ミルクチョコ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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新宿武蔵野館での、ロングラン上映!
ときたら、誰でもすごいのを想像してしまいますよね。
しかも、単館上映とのこともあって、かなり通の人が見るべき作品のようです。
物語が進むに連れて、観客の中から、クスクスと笑い声が・・・
しかし、私には、笑えない部分もあったりで、皆さんマニアックな方たちなのね〜と。

売れなくなった男性作家と、もはや家計を支えるほどになった売れっ子女性作家という夫婦と、二人の息子。
一見、平和そうに見えていた家族が、突然の親の離婚劇に、振り回されてしまう子供たち。
息子二人の壊れ方が、音を立てて崩れていく・・・
離婚などの外的要因がなくても、思春期を迎えた兄は、家族と付き合うのが難しい時。
父親のファンである長男は、女の子の付き合い方まで父親の言うとおり・・・しかも、カフカの「変身」が良いと言われれば、中身も読まずに人に吹聴し・・・
そんな長男が、離婚をきっかけに、親を一人の人間として見れるのか?二人の兄弟が、その狭間で自分探しをする・・・
子供は、子供で色々あるのに、大人はそんな事気付かないまま。
自分たちの事で、精一杯。とにかく、救いようのない家族を前半は、徹底して描き・・・
後半は、実はこれが、普通の家族なのかも?と気付いた時、
ちょっとかなり、切なくなる。
むしろ、色々な問題が積み上げられて、残された感じがしてしまいました。


過度の緊張感はないが、テーマに惹かれた

投稿日

2007/07/20

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吟遊旅人

 同じ離婚ものでも、ベルイマンの「ある結婚の風景」ような緊迫感がない。そこがアメリカ映画なんだろうか、どういうわけか軽いのだ。子供の視点で描かれているからかもしれない。

 最近ニューヨーク知識人に関する本を立て続けに読んでいるからか、ニューヨークの知識人はみんなユダヤ人だという先入観がはりついてしまった。この映画の主人公一家もやっぱりユダヤ人なんだろうか? 脚本・監督のノア・バームバックの体験をもとに作られた映画で、男の子二人を持つ家庭の離婚劇だが、監督自身はおにいちゃんのほうなんだろうか、泣き虫の弟か? という興味がついつい先立つ。

 両親が「家族会議を開くから今日は早く帰ってらっしゃい」と息子達に告げた日、いざ全員がそろってパパが口ごもりながら言葉を発した瞬間に、もう雰囲気を察した弟フランクが涙目になっているところが可愛い。兄ウォルトが16歳で弟フランクが12歳。思春期真っ只中の彼らには両親の離婚はこたえる。どちらも作家という両親は、いかにもインテリ夫婦らしく、何かと言うと議論を始め、また自分達の離婚問題や夫婦の葛藤などを子ども達にフランクに話そうとするリベラルな姿勢をもつ。

 父は難解な小説を書くために売れず、自分が売れないことに焦燥を感じているのだが、大衆嫌いなので迎合することはない。妻も小説を書いて自分より売れ始めたものだから面白くない。

 で、この夫婦は民主的に子どもを共同監護することになり、一週間をきっちり二等分して(木曜は隔週で)子ども達は両親の家を行き来することになる。こういう生活って子どもにはいい迷惑だと思うのだが、今までどおりの立派な家に住む母親と、みすぼらしいアパート住まいの父の家を行ったり来たりするうちに、離婚の原因が母親の浮気にあると知ったウォルトは母に反発しその反動のように父を慕う。一方、両親の離婚のショックからか、学校で奇行に走るフランクは母親にべったりだ。

 こういう、息子達の反発や親への愛着や精神的傷や、インテリの大衆蔑視やらが率直に描かれていて興味深い。他人事とは思えない場面が続出するのだ。

 映像は低予算のために精度の低い(といえばいいのか)カメラを使っていて、それがなんともいえないレトロで素朴な雰囲気を醸し出している。子ども目線の描写が多いが、そうとばかりは言えず、大人の心理もまた役者たちの微妙な表情の変化でうまく描かれている。離婚後も愛憎相半ばする元夫婦の心理とか、思春期の少年の性的好奇心とか、新しい関係を模索する家族の苦悩とか、さすがに実体験を踏まえているからだろう、リアルに描かれている。

 しょせん夫婦は噛み付き合うイカとクジラなのだろうか? ベルイマン作品のような過度の緊張感はないが、テーマに惹かれた。佳作です。

ダイレクトな目線、行動描写はリアル、他人事には思えない。

投稿日

2007/08/23

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子どものいる夫婦の離婚は、映画の題材としては多いと思うが、本作を観た後でこれほど印象深い映画があったかと思い返してみてもすぐ浮かばなかった。
実にダイレクトな子どもの目線による離婚。離婚による心の傷であるとか葛藤を伝えたいのではなく忠実にそれぞれのあり方を見せてくれているという感じで、子どもにとっても親にとってもかなりの痛手を負う事実であるにも関わらず、諦めている部分や納得や消化が得られない様子が描かれる。離婚と言う状態が定着するまでの生活と感情の混乱がリアルそのもの。

幸か不幸か、と言うより、運よくたまたま、と言ったほうが良いかもしれないが、20数年結婚生活を続けてきた自分でも、現実に離婚に向き合ったとしたら、生活を変えるエネルギーとその余波は想像に難くなく、他人事には思えない。

唐突なエンディングだが、この先不幸は感じられなかった。
飲酒少年も盗作少年も大きな糧を得て逞しく乗り越えてくれそうな感じがした。

実体験を踏まえたものも含む数々の方のレビューはとても素敵です。
興味のある方は是非見てください。若い人は若い人なりに子どもの気持ちがわかり、熟年には熟年なりの感慨が得られると思います。私はいい映画だと思いますし、題材へのアプローチが好きでお勧めです。音楽もとても合っていました。
ちょっとくどいくらいの監督の解説も、思い入れの強さが伝わってきます。

一緒にバスに乗らなくても、一緒に住まなくてもいいじゃない

投稿日

2007/06/28

レビュアー

BIN

そういえば2、3日前テレビに「解散」と言って、一緒に住むことを終わりにした父親の話を楽しそうにしている人が出ていた。

この作品を悲劇とみるか、喜劇とみるか。
イライラするか、不快になるか、吹き出してしまうか。
どう感じるかって事は、勤務先の昼休みとか、幼稚園のお迎えのバス待ちとか、保護者会が始まる前に椅子を並べる時とか、そういう時のおしゃべりでつい出てしまったその人の本音みたいな気がする。

家族の再生なんてテーマが昨今の映画で大はやりだけれど、なんで壊して形を変えてはいけないの。それはひとつの痛手には違いないけれど、嘘はないでしょう(と、私は思うわけで)。

夫が「今は何でもやる。子供の好きなカツレツも作る。もっと4人ですごせないか」といった時の妻の引きつったような笑い、私はそのシーンに思わず”うまいなー!”と感心してしまった。

わずか80分の作品なのに、この家族が16年、17年と重ねてきた日常が見える。あー暮らしってリアルに生きていくことだなーって。

何も押し付けないラストに胸が熱くなった。

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