暗いところで待ち合わせ

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暗いところで待ち合わせ / 田中麗奈

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「暗いところで待ち合わせ」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

 人気ミステリー作家・乙一の同名原作を「がんばっていきまっしょい」の田中麗奈と「藍色夏恋」のチェン・ボーリン主演で映画化したミステリー・ロマンス。警察に追われる青年が、一人で暮らす盲目の女性の家に逃げ込んだことから始まった2人の奇妙な共同生活の行方を描く。監督は「AIKI」の天願大介。交通事故が原因で視力を失ったミチル。最愛の父を病気で亡くして以来、一人の生活を送っていた。そんなある日、孤独な青年アキヒロが、殺人事件の容疑者として警察に追われる身となり、ミチルの住む家へと忍び込んでくるのだが…。

「暗いところで待ち合わせ」 の作品情報

作品情報

製作年: 2006年
製作国: 日本

「暗いところで待ち合わせ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

脚本: 天願大介
原作: 乙一乙一
撮影: 古谷巧
音楽: めいなCo.

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1〜 5件 / 全90件

静かすぎだけれど 希望がもてそう

投稿日:2007/05/27 レビュアー:ミルクチョコ

目の見えない主人公の家に殺人容疑のかかった男が、
身を隠すために入り込み、そこで奇妙な共同生活が始まり・・・
だけど、いつの間にか主人公を見守っていくようになるアキヒロ「チェン・ボーリン」と、
アキヒロの存在に気付いて、少しずつ心を開いていくミチル「田中麗奈」の距離がだんだん近付いていく経過や、
「会話」がなくとも「行動」でお互いの存在を認め合っていくくだりが、
普通では、あり得ないのに、すんなり馴染んで見える。
不自然なことが、自然に感じ取れる作品。
そこがすこいなぁ〜。
中国人ハーフというマイナーな存在故に孤立して、自分の居場所を捜していたアキヒロ。
他人とうまく関わることができない不器用な二人が、相手を思いやり、お互いの心を知ったとき、ぼんやりと明るい未来が見え始める。
元気をもらえそうな作品です。

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この後のミチルとアキヒロに希望が持てます ネタバレ

投稿日:2007/12/31 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 田中麗奈という女優さんは、その容姿だけではなく、存在そのもので勝負できる日本では数少ない女優になりつつあるようです。本人の意志の強さというか、演技に対するベクトルがしっかりしているのでしょう。安易にTVドラマに出演したりしないのが、プロとしての明確なスタンスとして評価できますね。本作に於いても盲目者としての演技、目が見えない分、純粋に人の本性を見抜き、受け入れる人間としてこうありたいと思える優しさを、見事に演じています。
 チェン・ボーリンは混血であることをネタにいじめられたり、迫害される役柄としては、ちょっとイケメンすぎますよね。木訥とした良い雰囲気を醸し出していますし、存在感もあるのですが、女の子がほっとかないでしょう。

 この作品については、原作は未見なので比較は出来ませんが、皆様のレビューを拝見すると、原作はもっとどろどろした作りなのでしょうね。映像化するにあたって、どういう意図でこういうさりげない演出になったのか定かではありませんが、これはこれで悪くないと思います。むやみに登場人物に、説明的なセリフをしゃべらせず、ナレーションなども入れないのがいいですよね。観客として、
「そこで声をかければ・・・」
とか、
「もっと、自分の気持ちを言葉にすべきだろう」
と、もどかしく思わせるくらいが、映画としては良いのだと思います。

 先天的ではない、視覚障害者が人の気配や、音、臭いに関してどれくらい敏感なのか、あるいは鈍感なのかはわかりませんが、
「誰かが、家の中にいる」
と思い当たったときは、もっと恐怖感を感じるんじゃないですかね。特に若い女の子の一人暮らしですから。だいたい、食べ物が減ればわかりますからね・・・。
 ところで、盲人に対する世間の態度はあんなにひどいでしょうか?交差点で車がクラクションを鳴らしたり、自転車の男が、
「危ねえな。邪魔なんだよ!」
なんて言う場面に遭遇したら、絶対に黙っちゃいないぜと思うのですが・・・。かみさんと、
「あんな奴がいたら、それこそちょっと待て、この野郎!でしょ」
と意見が合いました。

 それぞれの立場に置いて、世間から隔絶され、自ら接点を拒んで、ある意味「ひとりぽっち」である2人が、さまざまなきっかけによって(人の優しさであったり、無情であったり)変わっていく様が、それなりにうまく描かれているなと思ったのでした。

 「気がついたんだ。何処にも自分の居場所が無くて、探し続けていたけれど、本当に必要なのは、場所じゃなくて、自分の存在を許してくれる人間なんだ」というアキヒロのセリフがテーマなのでしょうが、ラストでミチルとアキヒロそれぞれの
「ありがとう」
という言葉が、とても心地よく胸に響いてきたのです。ただ、そこに至るまでの感情の起伏を浮きだたせるためには、それ以前をもっと激烈に描くべきだったのかも知れませんが・・・。

 ともあれ、邦画としてはなかなかクォリティの高いオススメの作品であります。

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透明人間や、ゴーストにならなくていいんだっ。

投稿日:2007/08/25 レビュアー:ぴよさん

好感の持てる作品だった。静的なストーリーなので退屈するかなと思いきや、意外や心地良い緊張感が終盤まで持続した。火サスっぽくなるクライマックスよりも、淡々と静かに進む中盤までの方が、引き込まれる。ミチルの家に、外界の喧噪を持ち込まなかったのは、正解。

田中麗奈の目の不自由な演技が、自然か不自然か、評価が分かれている様だが、私は気にならなかった。(階段を駆け上がるシーンだけは、ちょっと?かな) 子供の頃から住んでいる古い家で、途中で失明するのだから、バリアフリーって方が不自然だろうし。気配読みは、個人差があるらしいので、目くじらをたてることでも無いと思う。 ミチルのキャラは田中の小鳥っぽい側面が巧く活かされており、いいキャスティングだと思う。

それよりもドキドキするのは、もしかしたら目には見えないだけで、自分の生活も誰かに見張られているんでは? もしくは、見張る側にまわったら、どうするだろう?という…まあその手の「妄想」だ。 取りようによっては変態チックだが。そういうのって考えたこと、ありません?(リアルはダメだけど)
 相手自体が見つける事が出来ないという設定にしたのは、こちらが透明人間になる必要が無いという事で、ハードルが下がっているわけだ。見つからずに「見守り」が出来るという設定は、どこか嬉しい。そこらへんの心理をくすぐるのが、この話しのミソかもしれないなぁ。


余談。私がいつも不思議に思うこと、それは映画の中のニュースや、ワイドショー、一度たりとも「自然だな」と思ったことがない。どうしてそこだけが、「作り」になるのかが不思議なのだ。急にタイミングを見計うように「臨時ニュースです」などと入ってくるのは、もう、論外だし。
本作でも、嘘っぽいワイドショーが流れる。未だ事故とも殺人とも限定されてない状況で、アキヒロの情報が堂々とフルネームで流される。インタビューもコメンテイターも、見事に嘘くさい。
ニュース画面というは、日常的にみんな見ているのだから、下手に作ってしまうと、一番適当さがバレてしまう。こんな場面こそバカにしないで、キチンと作ったほうがいい。

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探していたのは場所ではなくて・・・。 ネタバレ

投稿日:2007/05/29 レビュアー:パープルローズ

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光を失った少女ミチルと、日本人と中国人のハーフのアキヒロ。
ミチルは頼りにしていた父親を亡くし、自立を余儀なくされるが、ひとりで外を歩くことが恐くてたまらない。
アキヒロは中国人だからという理由で職場で差別をうけ孤立する。
社会的に弱い立場にあるふたりの様子に心が痛む。
ある事件の犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家にこっそりあがりこんで暮らし始める。
誰かが家の中にいると気づき、二人分の食事を用意するミチルの姿がなんだかいいです。

せりふが少なく淡々と物語が進んでゆくが、透明感のある映画です。ありきたりな恋愛ものになっていないところもいい。盲目の少女田中麗奈もなかなかよかった。しかし事件をめぐる顛末が、なんだか「火曜サスペンス劇場」みたいで安っぽかったのが興ざめだった。原作は未読ですが、こんな結末なのかしら??もう少し違う結末を期待してました。

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田中麗奈の演技が可愛く、素敵でした!

投稿日:2007/05/29 レビュアー:screenplay

テレビではCM以外には殆ど顔を出さずにいながらも、これだけ人気もモチベーションも高い彼女こそ、現代のシンデレラ『映画女優』と言える存在なのかも知れない。
そんな田中麗奈が出演した映画は、どれも小粒ながら、個性的でほんのりと温かい味わいを含んだ秀作が多い。
この映画『暗いところで待ち合わせ』も、田中麗奈の魅力を存分に出し切った逸品とも言える。
全盲に近い田中麗奈演じるミチルは、大好きだった父の死により、独り暮しを始めることとなる。そんな彼女の家に、職場の苛めに遭い、殺人事件の容疑者ともなった中国系日本人のアキヒロが忍び込み、密かに同居を始めるという設定は、正に『純愛サスペンス映画』とも形容できる。アキヒロを演じるのは、台湾の実力派若手俳優のチェン・ボーリンである。
共に世間から阻害された二人の空間や感情の機微は、CMを挟むテレビの2時間ドラマでは演出できない緊迫感や雰囲気を堪能させてくれる。
物語は、『ミチル』と『アキヒロ』、そして『ミチルとアキヒロ』の三部構成となっており、面観は純文学であり、下北沢の小さな劇場で上演される演劇のようでもある。それでいてしっかりとした構成と脚本が物語の骨子を支え、娯楽性も欠かさず表現されているのには、正直驚かされた。
ラストは多少、物語の展開が早急すぎる感はあるが、テーマもはっきりとしており、この映画を観て癒される男女も多いかと思う。
なるほど、監督・脚本は海外でも『黒沢明』と並び、巨匠として名高い、あの『今村昌平』の長男というだけのことはある。天願大介は、今村昌平作品の『うなぎ』や『カンゾー先生』で脚本家としても参加していると云うから、“切なさの達人作家”乙一の原作はあるものの、これだけの物語を構成できたのかも知れない。
鑑賞し終えた後、盲目の女性を演じる田中麗奈の演技がまた素直であり純粋そのもので、目に焼き付いて離れない。低予算で作られていることは解るが、実力派俳優・スタッフが形作った心暖まる優良映画であることは変わらない。
私自身としては、レンタルでき、出逢えて良かった作品。

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暗いところで待ち合わせ

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静かすぎだけれど 希望がもてそう

投稿日

2007/05/27

レビュアー

ミルクチョコ

目の見えない主人公の家に殺人容疑のかかった男が、
身を隠すために入り込み、そこで奇妙な共同生活が始まり・・・
だけど、いつの間にか主人公を見守っていくようになるアキヒロ「チェン・ボーリン」と、
アキヒロの存在に気付いて、少しずつ心を開いていくミチル「田中麗奈」の距離がだんだん近付いていく経過や、
「会話」がなくとも「行動」でお互いの存在を認め合っていくくだりが、
普通では、あり得ないのに、すんなり馴染んで見える。
不自然なことが、自然に感じ取れる作品。
そこがすこいなぁ〜。
中国人ハーフというマイナーな存在故に孤立して、自分の居場所を捜していたアキヒロ。
他人とうまく関わることができない不器用な二人が、相手を思いやり、お互いの心を知ったとき、ぼんやりと明るい未来が見え始める。
元気をもらえそうな作品です。

この後のミチルとアキヒロに希望が持てます

投稿日

2007/12/31

レビュアー

こんちゃん

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 田中麗奈という女優さんは、その容姿だけではなく、存在そのもので勝負できる日本では数少ない女優になりつつあるようです。本人の意志の強さというか、演技に対するベクトルがしっかりしているのでしょう。安易にTVドラマに出演したりしないのが、プロとしての明確なスタンスとして評価できますね。本作に於いても盲目者としての演技、目が見えない分、純粋に人の本性を見抜き、受け入れる人間としてこうありたいと思える優しさを、見事に演じています。
 チェン・ボーリンは混血であることをネタにいじめられたり、迫害される役柄としては、ちょっとイケメンすぎますよね。木訥とした良い雰囲気を醸し出していますし、存在感もあるのですが、女の子がほっとかないでしょう。

 この作品については、原作は未見なので比較は出来ませんが、皆様のレビューを拝見すると、原作はもっとどろどろした作りなのでしょうね。映像化するにあたって、どういう意図でこういうさりげない演出になったのか定かではありませんが、これはこれで悪くないと思います。むやみに登場人物に、説明的なセリフをしゃべらせず、ナレーションなども入れないのがいいですよね。観客として、
「そこで声をかければ・・・」
とか、
「もっと、自分の気持ちを言葉にすべきだろう」
と、もどかしく思わせるくらいが、映画としては良いのだと思います。

 先天的ではない、視覚障害者が人の気配や、音、臭いに関してどれくらい敏感なのか、あるいは鈍感なのかはわかりませんが、
「誰かが、家の中にいる」
と思い当たったときは、もっと恐怖感を感じるんじゃないですかね。特に若い女の子の一人暮らしですから。だいたい、食べ物が減ればわかりますからね・・・。
 ところで、盲人に対する世間の態度はあんなにひどいでしょうか?交差点で車がクラクションを鳴らしたり、自転車の男が、
「危ねえな。邪魔なんだよ!」
なんて言う場面に遭遇したら、絶対に黙っちゃいないぜと思うのですが・・・。かみさんと、
「あんな奴がいたら、それこそちょっと待て、この野郎!でしょ」
と意見が合いました。

 それぞれの立場に置いて、世間から隔絶され、自ら接点を拒んで、ある意味「ひとりぽっち」である2人が、さまざまなきっかけによって(人の優しさであったり、無情であったり)変わっていく様が、それなりにうまく描かれているなと思ったのでした。

 「気がついたんだ。何処にも自分の居場所が無くて、探し続けていたけれど、本当に必要なのは、場所じゃなくて、自分の存在を許してくれる人間なんだ」というアキヒロのセリフがテーマなのでしょうが、ラストでミチルとアキヒロそれぞれの
「ありがとう」
という言葉が、とても心地よく胸に響いてきたのです。ただ、そこに至るまでの感情の起伏を浮きだたせるためには、それ以前をもっと激烈に描くべきだったのかも知れませんが・・・。

 ともあれ、邦画としてはなかなかクォリティの高いオススメの作品であります。

透明人間や、ゴーストにならなくていいんだっ。

投稿日

2007/08/25

レビュアー

ぴよさん

好感の持てる作品だった。静的なストーリーなので退屈するかなと思いきや、意外や心地良い緊張感が終盤まで持続した。火サスっぽくなるクライマックスよりも、淡々と静かに進む中盤までの方が、引き込まれる。ミチルの家に、外界の喧噪を持ち込まなかったのは、正解。

田中麗奈の目の不自由な演技が、自然か不自然か、評価が分かれている様だが、私は気にならなかった。(階段を駆け上がるシーンだけは、ちょっと?かな) 子供の頃から住んでいる古い家で、途中で失明するのだから、バリアフリーって方が不自然だろうし。気配読みは、個人差があるらしいので、目くじらをたてることでも無いと思う。 ミチルのキャラは田中の小鳥っぽい側面が巧く活かされており、いいキャスティングだと思う。

それよりもドキドキするのは、もしかしたら目には見えないだけで、自分の生活も誰かに見張られているんでは? もしくは、見張る側にまわったら、どうするだろう?という…まあその手の「妄想」だ。 取りようによっては変態チックだが。そういうのって考えたこと、ありません?(リアルはダメだけど)
 相手自体が見つける事が出来ないという設定にしたのは、こちらが透明人間になる必要が無いという事で、ハードルが下がっているわけだ。見つからずに「見守り」が出来るという設定は、どこか嬉しい。そこらへんの心理をくすぐるのが、この話しのミソかもしれないなぁ。


余談。私がいつも不思議に思うこと、それは映画の中のニュースや、ワイドショー、一度たりとも「自然だな」と思ったことがない。どうしてそこだけが、「作り」になるのかが不思議なのだ。急にタイミングを見計うように「臨時ニュースです」などと入ってくるのは、もう、論外だし。
本作でも、嘘っぽいワイドショーが流れる。未だ事故とも殺人とも限定されてない状況で、アキヒロの情報が堂々とフルネームで流される。インタビューもコメンテイターも、見事に嘘くさい。
ニュース画面というは、日常的にみんな見ているのだから、下手に作ってしまうと、一番適当さがバレてしまう。こんな場面こそバカにしないで、キチンと作ったほうがいい。

探していたのは場所ではなくて・・・。

投稿日

2007/05/29

レビュアー

パープルローズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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光を失った少女ミチルと、日本人と中国人のハーフのアキヒロ。
ミチルは頼りにしていた父親を亡くし、自立を余儀なくされるが、ひとりで外を歩くことが恐くてたまらない。
アキヒロは中国人だからという理由で職場で差別をうけ孤立する。
社会的に弱い立場にあるふたりの様子に心が痛む。
ある事件の犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家にこっそりあがりこんで暮らし始める。
誰かが家の中にいると気づき、二人分の食事を用意するミチルの姿がなんだかいいです。

せりふが少なく淡々と物語が進んでゆくが、透明感のある映画です。ありきたりな恋愛ものになっていないところもいい。盲目の少女田中麗奈もなかなかよかった。しかし事件をめぐる顛末が、なんだか「火曜サスペンス劇場」みたいで安っぽかったのが興ざめだった。原作は未読ですが、こんな結末なのかしら??もう少し違う結末を期待してました。

田中麗奈の演技が可愛く、素敵でした!

投稿日

2007/05/29

レビュアー

screenplay

テレビではCM以外には殆ど顔を出さずにいながらも、これだけ人気もモチベーションも高い彼女こそ、現代のシンデレラ『映画女優』と言える存在なのかも知れない。
そんな田中麗奈が出演した映画は、どれも小粒ながら、個性的でほんのりと温かい味わいを含んだ秀作が多い。
この映画『暗いところで待ち合わせ』も、田中麗奈の魅力を存分に出し切った逸品とも言える。
全盲に近い田中麗奈演じるミチルは、大好きだった父の死により、独り暮しを始めることとなる。そんな彼女の家に、職場の苛めに遭い、殺人事件の容疑者ともなった中国系日本人のアキヒロが忍び込み、密かに同居を始めるという設定は、正に『純愛サスペンス映画』とも形容できる。アキヒロを演じるのは、台湾の実力派若手俳優のチェン・ボーリンである。
共に世間から阻害された二人の空間や感情の機微は、CMを挟むテレビの2時間ドラマでは演出できない緊迫感や雰囲気を堪能させてくれる。
物語は、『ミチル』と『アキヒロ』、そして『ミチルとアキヒロ』の三部構成となっており、面観は純文学であり、下北沢の小さな劇場で上演される演劇のようでもある。それでいてしっかりとした構成と脚本が物語の骨子を支え、娯楽性も欠かさず表現されているのには、正直驚かされた。
ラストは多少、物語の展開が早急すぎる感はあるが、テーマもはっきりとしており、この映画を観て癒される男女も多いかと思う。
なるほど、監督・脚本は海外でも『黒沢明』と並び、巨匠として名高い、あの『今村昌平』の長男というだけのことはある。天願大介は、今村昌平作品の『うなぎ』や『カンゾー先生』で脚本家としても参加していると云うから、“切なさの達人作家”乙一の原作はあるものの、これだけの物語を構成できたのかも知れない。
鑑賞し終えた後、盲目の女性を演じる田中麗奈の演技がまた素直であり純粋そのもので、目に焼き付いて離れない。低予算で作られていることは解るが、実力派俳優・スタッフが形作った心暖まる優良映画であることは変わらない。
私自身としては、レンタルでき、出逢えて良かった作品。

1〜 5件 / 全90件