モンティ・パイソン＆ザ・シークレット・ポリスマンズ

　うーん、確か本放送は、この観客らしきインテリ層をも攻撃していて、意味あること事体を馬鹿にしたマークス兄弟映画に近いナンセンスが、この舞台ではなくなったような気がするんだけど、見ていたのは中学生のときで、うーん、どうだったけ？

　多分、確かなのは、本場版より日本声優さん版のほうが我々には素晴らしい番組だったのじゃないかなあと思います。

　「さあ、本日から始まりましたザ・ブラックメールショー！これからある浮気現場を放送いたします。はい、それでそれがご自分だと気付かれた方、いいですか？早めにですよ、早めにお電話ください。お電話いただいた時点で放送をストップさせていただきます。早くお電話いただかないと誰だかバレちゃうかも知んないです。さ、ルールはおわかりですね。くれぐれもお早めにお電話、お待ちしてます」
　マイケル・ぺリンを吹き替えた青野武さん。

　「わかってる、わかってるって、言うな、言うなちゅーの。わかってるんだから、このー、ちょんちょんだってばーさー、このちょんちょん、ちょんちょん」
　エリック・アイドルの広川太一郎さん。

　「いいか。本日を持って貴様たちは我が第十四師団の先兵である。であるからにして、貴様たちはこのメロンに対してだな、いかに素早く攻撃をできるかが、重要項目となるのである。このメロンは厳しいぞ。少しでも油断をしていたら貴様たちはメロン共に――」
　ジョン・クリーズの納屋悟朗さん。

　グラハム・チャップマンの山田康雄さん。テリー・ジョーンズの飯塚昭三さん。テリー・ギリアムの古川登志夫さん。

　おー！すべていろんな映画の主役級の人ばかりではないか？

　本放送が見たいぞ。しかも、吹き替えで。

ドリフが影響を受けた、という話は聞いたことがないのですが、モンティ・パイソンの方法論（特にコント形式や間）は影響を受けていたのではないでしょうか。モンティ・パイソンから差別ネタを引いてスラップスティックを増量すればドリフになるな、などと思いながら観ました。

ネタは古臭くはありますがゆるくはなく、皮肉の利いた大人のコントです。好きな人がハマる気持ちはよくわかります。

何の予備知識もなく見てみました。
ゆえに、このコント集団の格好よさにやられました。

40年前にこんな斬新で技巧的でシニカルでエネルギッシュなコントをしていたなんて。
と驚きました。

チャリティイベントのためのライブ映像ですので、
実際にテレビ放映したものを想像するとだいぶ違っていて、
言われているような非常識ぶりは感じませんでした（文化的、時代的な差異もある）
また、モンティパイソンのメインメンバーすべてが出演していないようなので、これが本式であるとは言い難いのかもしれません。
何も知らないから余計にコントが格好良かった。
コントの合間をつなぐ生演奏の音楽もすばらしい。

笑うというよりは
コントの歴史を知る上で
とっても刺激的なＤＶＤです。

Mr.ビーンのローワン・アトキンソンのパントマイムが最高です。派手ではなく、わかりやすいパントマイムで、笑いも忘れず取り入れています。ビーンの１０年前にはすでに完成された芸を身に付けていた事がわかります。Mr.Beenに興味のある方は、是非、見てください。

ピート・タウンゼンドとモンティ・パイソン、
どっちも大好きなので同時に見れるのは嬉しい。

この有名人は誰でしょう？みたいなスケッチに
ピートが出て来てギターでテリー・ジョーンズおばさんを
いじめたら面白かったのに。