トゥモロー・ワールド

トゥモロー・ワールドの画像・ジャケット写真
トゥモロー・ワールド / クライヴ・オーウェン
全体の平均評価点:
(5点満点)
累計評価件数:

298

  • DVD
  • 映画賞受賞作品
ジャンル:

「トゥモロー・ワールド」 の解説・あらすじ・ストーリー

 P・D・ジェイムズの『人類の子供たち』を「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロン監督が映画化した近未来SFサスペンス。子供が誕生しなくなった近未来の地球を舞台に、人類の未来を左右する一人の少女を巡る攻防に巻き込まれた主人公の運命をスリリングに描く。人類に最後の子供が誕生してから18年が経過した西暦2027年。原因がわからないまま子孫を生み出すことの出来なくなった人間には滅亡の道しかないのか。希望を失った世界には暴力と無秩序が際限なく拡がっていた。世界各国が混沌とする中、英国政府は国境を封鎖し不法入国者の徹底した取締りで辛うじて治安を維持している。そんなある日、エネルギー省の官僚セオは、彼の元妻ジュリアン率いる反政府組織“FISH”に拉致される。ジュリアンの目的は、ある移民の少女を“ヒューマン・プロジェクト”という組織に引き渡すために必要な“通行証”を手に入れることだった。最初は拒否したものの、結局はジュリアンに協力するセオだったが…

「トゥモロー・ワールド」 の作品情報

製作年: 2006年
製作国: イギリス
原題: CHILDREN OF MEN
受賞記録: 2006年 ヴェネチア国際映画祭 技術功績賞
2006年 LA批評家協会賞 撮影賞

「トゥモロー・ワールド」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

トゥモロー・ワールドの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
109分 日本語 吹き替え用 英語 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
PCBT70017 2007年03月21日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
68枚 3人 7人

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ユーザーレビュー:298件

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作品は後年に語り継げる完成度、でも邦題はセンスなしネタバレ

投稿日:2007/02/23 レビュアー:masamune

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どの映画のジャンルにも「10年に一つ」が時として登場しますが、本作はその称号に相応しい秀作と思う。P.D. James著「人類の子供たち」は、然程面白い原作とは思えないが(日本語訳が雑過ぎる)本作は「映画は原作に忠実な必要は無い、原作の伝えたいテーマを忠実に再現する事だ」と真正面から語ってくる、直球勝負の作品。つまり「本」と「映画」の媒体の違いをAlfonso Cuaron監督は「これでもか」と魅せつける。なので、ストーリーは「どうってことない」と思ってしまう程、優れた画面構成力に魅入ってしまう。一緒に見た友人は「肝心のヒューマン・プロジェクトの実態や不妊の対応など、物語が掘り下げられて無い」と不満気だったが、私はそうは思わない。物語は十分に映像で説明されてるし、私の嫌いな説明過多な作品よりも遥かに良いと思う、本作はあくまでも「主人公の視点」で語られてるので、これで良いと思うし、むしろ主人公の知り得た事柄だけで物語が進行してる事に「こそ」注目して欲しい。本作最大の見せ場は勿論、クライマックスの戦闘シーンだが、8分間に1回もカットせず、戦場を駆け回る主人公を手持ちカメラで追う描写は凄過ぎる・・・C.Gで何でも出来る事が裏目に出た「ステルス」を嘲笑うかの様な、素晴らしい迫力と臨場感で、私は地元・京都の500人規模のシネコンで見たが、これはお江戸有楽町の「日劇1」で見たかったぁ・・・と思わせる弩迫力(含む音響効果)でした。もちろんクライマックス以外にも視覚的な見所も多く、まるでディスカバリー・チャンネルのドキュメンタリーを見てるかの様なライヴ感は素晴らしい!。私は劇場で見ながらFrank Capra監督の「素晴らしき哉、人生!」のワン・シーンを思い出したが、本作も一つのテーマ「子供の存在は人間社会に於いて絶対に必要」に絞って、ここまでダイナミズムに描ける監督の演出力は全米ランキング通り(当初は限定公開で22位→3位)だったと感服。もはやテーマが現実社会にリンクしてる辺りは哲学的とさえ言える。本作はSFの名を借りた人類存続への戦争映画、とも言えるし、このテーマがSFで有って欲しいとさえ思った。本作は優れたプロットが或る訳でも無く、ラストにアッと驚くオチが有る訳でもない。物語も一本調子で起伏に欠ける点も有るが、それでも今後の映画作りを変えてしまう可能性を秘めたパワーと、SFの枠を超えたamazing!な作品。私の2006年のベスト第1位は「ユナイテッド93」2位は「隠された記憶」そして3位は本作ですね、私のフェイバリット「ブレード・ランナー」の様に後年評価が上がる気がする・・・これは私なりの最大の褒め言葉です。

文句を付けるとしたら、邦題と予告編(恕)。どこの配給会社かと思って調べたら・・・宣伝をやらせたら、別な意味で天下無敵の「東宝東和」。貴方は予告編でネタ見せ過ぎ!邦題もセンスないし、まったく・・・!。

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コウノトリを食べちゃった英国人ネタバレ

投稿日:2007/03/31 レビュアー:裸足のラヴァース

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劇場で一日違いで見逃してしまって 大失敗のシネマ これは映画館で観ないとね 地方はすぐ終っちゃうので残念 昨晩興奮して夜中の二時まで観てました この映像はてかキャメラはすげえなと思ってたら はいはい「ニューワールド」や「スリーピー・ホロー」のエマニュエル・ルベツキじゃあないですか なにおかいわん この人は最近じゃ一推しですねえ ふむふむそうか
ちょっと気になったのは「ニューワールド」がつまらんわからんのはわかるのですが 少なからずのレヴュアーがこの作品をつまらんと言ってるのは??ですね 別にストーリーなんか特に考えなくても クライブ・オーウェンをカメラと共に追いかけてれば充分 興奮する映画体験だと思うんだけどな 映画体験以上に物語で何か説得されないと気がすまないかしら ちょい不思議

このシネはマクライヴ・オーウェンがとにかく 素手で小汚いコート(このコートがいいんだ)を着たきりすずめで逃げ回ってるだけの映画に見えるんですが ちゃんと子供を生む手伝いはするは 人類の明日を担う赤ん坊と少女の母親を「回路」の船長の役所浩司のように ニューワールドへと導く役割を死を賭して全うします 感動的ではありませんか ニコラス・ケージあたりがやりたかったんじゃないですかね これは非戦の思想の戦争映画ですね

勝王さんおっしゃるように 近未来のSF映画とゆうより 2000年を境に27年後ではなく 27年前頃を想定してるのではないでしょうか プログレがかかる意味ですね ボクはまあ 69年のキンクスの「アーサー あるいは大英帝国の滅亡どうの・・」のアルバムがすぐ思い浮かびました 前に21世紀初頭10年は階級闘争と戦争の映画が跋扈するだろうと書きましたが まさにその英国映画がこれですよね 「麦の穂を揺らす風」よりあきらかにリアルなファンタジーではないでしょうか 大英帝国のスロー・デスが この映画の世界崩壊のイメージを強く補強してますね

この奇妙にヒッピー・カルチャー的アイテムの数々 マイケル・ケインはジョン・レノンなんだし そして年寄りW スロー・デスな世界はお年寄りを大切にしような思想を生みます このシネマは老人のシネマでもあるんですね そこは勝王さん(失礼ですが)や私なんかの共感を呼びますね 老人の世界のメシア待望論は 核戦争後 世界崩壊後のなにもないところからの想像力でしょう 焼け跡のイエスです

たまたま「パフューム」を同じ日に観てるのですが これは映画館ね 同じラストですねえW 赤ん坊が真逆ですが 一方はメシアとして一方は死の天使として 大衆の前に登場するのです この両方の作品の赤ちゃんて どこまで本物でどこまでCGですかね なんか演技がすごいですよ 演技かよみたいですがW   

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謎掛け(サスペンス)では無く、問いかけではないでしょうか。

投稿日:2007/05/21 レビュアー:JUCE

想像以上に面白かったです。
いくつかの謎が提示されるだけで全く答えが提示されないという意見も多いようですが、私は全く気になりませんでした。逆にこの映画はそうした物語的な落とし込みよりも、あえてそこを外すことで明確に訴えたいメッセージを強調しているように感じました。多くの方がレビューされているようにこの映画は現代社会を風刺していることは間違いないでしょう。
あと数十年で滅び去ることが分かっていながらも、人種、思想、宗教で殺しあう人間。放っておいても死に絶えていくだけなのに・・・。でもこれは絵空事ですか。世界を見渡して御覧なさい、空想の世界だと言えますか?そうした制作者の問いかけを私は感じました。
そういった意味ではこの映画はSF映画や戦争映画、サスペンス映画という枠でくくるべき作品では無いのかもしれません。現実世界でも人類の未来は決してバラ色とは言えません。環境問題など先行き不安な共通要素を抱えながらも、それぞれの思惑の中で動き、希望の芽が出ても無残にも踏みにじられていく現状が続きます。今までのデストピアSF映画にあるパターンではそれまでいがみ合って来た人類も最終的な局面を迎えた時に一致団結し問題を可決するというパターンが多かったようです。それはそれで娯楽作品としてカタルシスを感じて良いのですが、現実を見ると果たして人類はそこまで利口なのだろうか?という疑問を持ってしまいます。この映画はまさにそんな気持ちを代弁してくれているようです。

人類唯一の弱々しい希望の光を命を賭して守り抜く一人の男の姿を描くロードムービーとしてとても秀逸な映画でした。そしてその希望の光の行く末もこの映画では明確には提示されていません

「未来はあなたたちによって変わるのです」まるでそう問いかけられているかのように私には思えました。

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傑作ネタバレ

投稿日:2007/02/26 レビュアー:勝王

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 古くさいSFみたいな気がして、あまり期待しないで見たのですが、非常に同時代的な傑作でビックリしました。まずビデオ撮りの映像がもの凄い臨場感です。確かどこかでラヴァースさんもおっしゃっておりましたが、映像表現の新たな可能性すら感じさせます。ホントに戦場を歩いているみたいな感じなんですよ。
 戦場の場面で驚異的な長回しがあるんですが、単に長回しで驚かす、というのではなく、長回しでないと絶対に表現出来ないものが表現されていると思います。絶望から希望へ、世界が変わっていく瞬間というか。とっても感動してしまいました。
 ストーリーは一見、古いSFみたいなんですが、実は70年代から現在に至る世界史を描いているのではないでしょうか。
 ベトナム戦争があって、それに反対してヒッピームーブメントがあって、世界は平和を目指したように思ったのですが、相変わらず戦争は続き、未来がないような絶望感。それを子供がいなくなった世界に置き換えて、見事に表現しているように思いました。キング・クリムゾンやピンク・フロイドなど、70年代プログレッシブ・ロックを音楽に選んでいることからも分かります。プログレ(進化)の夢は消えたのか、ということでしょう。
 しかし、戦場での地獄行きの果てにちゃんとノアの箱船を用意していて、頭がいいと思いました。キリスト教的世界観に見事に物語が回収されています。ただ回収してしまったのなら共感出来ませんが、登場人物たちがみんな死んでいくのがいいですね。プログレ世代はすでに次の世代に夢を託して死んでいくことしか出来ません。そういう諦念というか、リアリズムが感じられるんですよね。
 そして、ストーリーを進行させるのが、すべて個人の善意という、極めて曖昧で弱々しいものであることも素晴らしいです。ここにも、それしか信じることが出来ない、という諦念があります。
 いろんなことを諦めているからこそ、最後の最後でワケの分からない「船」に子供を預けることに命も賭けられるし、死んでも救われるんでしょうね。本当に「船」に未来を託すべきなのか、分からないままの一方で、主人公はなぜか動物に好かれる、というところで「選ばれし者」を暗示しており、リアリズムと神話の間を実に巧みにつなげております。
 どんどん人が死んでいきながらせっかくの子供をカルト集団に預けてしまった、という話なのか、人類の希望(キリスト的なもの)を未来に託すことで救われていく死のリレーなのか。どちらであるか分からないのが現実ですからね。
 世界史を描きながら、ビデオ撮影による映像は限りなく一人称に近く、構造的な話になることを拒否しております。テーマとストーリーと映像が実に素晴らしくフィットしていると思いました。
 だらしないクライヴ・オーウェンとか、あっさり死んでしまうジュリアン・ムーア、UFOおばさんにヒッピーのマイケル・ケインなど、役者も素晴らしかったです。

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質問と答えの関係

投稿日:2007/04/07 レビュアー:parole

質問と答えの関係というのはなかなか難しくて、どっちが上位概念かと言うと実は間違いなく質問の方が上なんですね。つまり、質問には既に答えが包含されており、質問の範躊から答えがはみ出すことはない、と。別な言い方をするなら、質問は常に答えに先行するが、答えが質問に先立つことはないわけです。

質問があるからこそその答えが後から出てくるのは当然だと言われてしまうかもしれませんが、これは別に時間的な順序の問題ではなくて質問こそが答えを導き出し制御するという本質的な問題のことを言っているわけです。

例えば数学を例に取ると、質問を創り出すことこそが最も価値あることであり、その質問が質問として成立しているなら答えを出すのは、後は時間の問題なわけです。質問を定義と置き換えればこの話しはわかりやすくなるかもしれません。ピタゴラスの三角形の定理はピタゴラスと言う人物が考え出した定理(質問)こそが重要で価値があり、誰がその証明をしたのかは二次的な事柄であり、まさにそれは答え合わせに過ぎないわけです。

質問が答えに対して優位である理由はもう一つあります。答えというのは確定した論理的な帰結を導き出すこと、あるいはそれを導き出す過程と言い換えることができると思いますが、この説明からもわかる通りこれはいわば道を探し出すものであり、答えが出たら、結論に帰結すればそれで終わりなんですね。でも、質問は違います。ピタゴラスの定理に多用な証明方法があることからもわかる通り、質問は答えの宝庫であり豊かな質問であるなら答えは無数にある、つまり汲めども尽きぬ可能性があることこそが質問の質問たる所以なわけです。

なんでこんな話を持ち出したのかというと、『トゥモロー・ワールド』のレビューを見ていたら質問ではなくせっかちに答えを求める声が少なからずあり、それがとても残念なことだと思ったからなのです。確かにこの作品、数々の謎(質問)が提示され、その中の最大の謎である「世界中で子供が生まれなくなったこと」に対してすらその原因(始まりの答え)もそれがどうなるかの結論(終わりの答え)も提示されていません。それが表面的には説明不足、突っ込み不足という指摘に結びついているのでしょうし、より大きな観点からは思想性やテーマ性などの「大きな答え」が不足しているという否定的な見解に繋がっているのでしょう。

『トゥモロー・ワールド』に答えが準備されていないと書きましたが、本作は矢継ぎ早に謎を繰り出して答えを出さない、あるいは答えをしって「なんだそんなことだったのか」をガッカリするような謎掛けのための謎満載のような作品ではありません。本作でも答えに類じたものはたくさん提示されていますが、それは断片だったり、些細なカットに込められた微細な部分においてだったりするため、誰もがスッキリするような明快かつ明確な提示のされ方をしていないだけなのです。

いや、こんなことを言うとミヒャエル・ハネケ作品やフランソワ・オゾン作品におけるレビューのように、まるで探偵小説でも読み解くような解釈合戦が始まってしまいそうですが、断片や微細な細部をつなぎ合わせれば一つの明確な答えが紡ぎ出されると言うことではなく、いわばこれらを料理における素材のようなものとして捉え、自分の味覚に合わせ自分なりの方法で料理をすれば、その人なりの味わいが出せるという意味合いにおいての「答え」がある、忍ばせてあるということなのです。

そして更に重要なのは「答え」を、本作が「子供が生まれない」物語だといって、そこから少子化問題(だけ)を抜き出して読み取ることではなく、そうしたことも一つの要素として包含しながらも、個別要素に捕らわれることのない「世界観」であること、より豊で可能性のある「質問」をこそ自分なりに構築することなのだと思いますし、映画における「思想性」とはこのようなもの以外の何ものでもないと思います。

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よふかしさん、一日も早い復帰をお待ちしております。その間は、「あちら」にいらしていただいても結構ですし。私はよふかしさんの熱烈なファンですし、そんなファンは少なからずいますから。

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