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一人の女性と亡き夫の生まれ変わりだと主張する少年とのミステリアスな愛の行方を描くニコール・キッドマン主演のサスペンス・ラブロマンス。監督はミュージック・ビデオ界で活躍する映像クリエイター、ジョナサン・グレイザー。10年前に最愛の夫ショーンを突然の心臓発作で失った美しい未亡人アナは、ようやく新しい恋人ジョゼフのプロポーズを受け入れる。そんなある日、母エレノアの誕生日の席に突然見知らぬ10歳ぐらいの少年が現われる。彼はアナと相対すると、自分は夫のショーンだと言い出すのだった。最初はあきれていたアナだったが…。
製作年: |
2004年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
BIRTH |
監督: |
ジョナサン・グレイザー |
---|---|
製作: |
リジー・ガワー 、 ニック・モリス[製作] |
製作総指揮: |
ケリー・オーレント 、 ザヴィエル・マーチャンド 、 マーク・オーデスキー |
出演: |
ニコール・キッドマン 、 キャメロン・ブライト 、 ダニー・ヒューストン 、 ローレン・バコール 、 アリソン・エリオット 、 アーリス・ハワード 、 アン・ヘッシュ 、 ピーター・ストーメア 、 テッド・レヴィン 、 カーラ・セイモア |
脚本: |
ジャン・クロード・カリエール 、 マイロ・アディカ 、 ジョナサン・グレイザー 、 ジャン=クロード・カリエール |
---|---|
撮影: |
ハリス・サヴィデス 、 ハリス・サヴィデス |
音楽: |
アレクサンドル・デプレ 、 アレクサンドル・デプラ |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
100分 | 日本語吹き替え用 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
10DRT20288 | 2007年03月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
8枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
100分
字幕:
日本語吹き替え用
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
記番:
10DRT20288
レンタル開始日:
2007年03月23日
在庫枚数
8枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
100分 | 日本語吹き替え用 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
10DRT20288 | 2007年03月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
8枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
100分
字幕:
日本語吹き替え用
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
記番:
10DRT20288
レンタル開始日:
2007年03月23日
在庫枚数
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1位登録者:
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2位登録者:
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
最近観た映画は、観終わってから、あれはどういう意味を持つのだろう?と反復して考えてしまうものが多いのです。
生前に、封を開けなかった妻からの手紙を読んで、
それが、生前の記憶(妻への愛)を呼び起こす媒介となった。
そして、その後、生前の夫ショーンの浮気を知る。
子ショーンは、夫ショーンであるが故に、アナ「二コール・キッドマン」をまた裏切り傷つける事を恐れて、自ら身を引いてしまう。
もし、自分が夫ショーンではなくて、アナを一途に愛しているとすれば、何故身を引く必要があるのでしょう?
「僕はショーンではない。なぜなら僕はアナを愛しているから」
ショーンの否定の言葉は、まさしくアナに対する「真実の愛」に外ならないのではないでしょうか?
終盤の展開を理解して、ガーンとなってしまいました。
と私は解釈しましたが、
結末は、如何様にも取れると思います。
ストーリーより、女優、俳優の動きが少ない中で、感情をどの様に表現しているかを楽しむ映画でもあると思います。
少年が、夫の生まれ代わりではないかと信じ始めたアナの困惑と、不安な眼差しに駆られた心理、演技のうまさは、さすがニコールと思ってしまいました。
少年の中に、夫の面影を見出していくアナが、母性とセクシーさの混じった感情にかられていく様は、女性の私でもまいってしまいましたよ。
このレビューは気に入りましたか? 26人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
日本での公開時(昨年の秋)は然程話題に為らなかったが、米国で公開された2004年当時(実は新作では無い)その「オチ」について罵詈雑言も含めて意外と話題なった記憶が有る。それは結末についての解釈が大きく2つに分かれる為だが、その点の感想については後半で。
本作の主演Nicole Kidmanと言えば、ハリウッド有数の高額ギャラのアクトレスで有る一方で、話題作ばかり出演すると言うよりも、自分が面白いor出る価値が有ると思った作品しか出演しない事でも有名な人。そんな彼女が選んだ本作は「おそらく」スクリプトの段階では、相当に面白い作品だろうと容易に推測できる脚本だ。私も日本公開を待てず文庫本を読んだが、プロットそのものは中々興味深い内容だった。これをNicoleで映像化したら、さぞ・・・と誰もが思う出来とも言えた。
しかしハッキリ言って映画化された本作の評価は微妙、だ。それは映画初監督のJonathan Glazerの演出力の弱さと語り口の無さに尽きる。ミュージック・クリップ出身とは言え、多用されたクローズ・アップはアノ人の真似に過ぎず、映画としての表現としては褒められたモノでは無いと思う。おそらく監督は俳優に多くを語らせるのでは無く、顔の表情で物語の真意を語らせようと演出した節が感じられるが、それが返って映画としての拙さを感じてしまう。私的には上っ面のヴィジュアルだけ綺麗でもダメだと思う。
さて「オチ」についてですが、ヒントとしては「愛している」事と「愛されてる」と言う事が比例するか否かで判断が分かれると思う。つまりスリラーとしての整合性とか、ミステリーとしての伏線の張り方と言った点では非常に曖昧な表現が多く、無駄に混乱させる要因と言える。しかも物語の動機付けにしても説明不足で、結末の解釈でもNicoleの悲劇性を重視するオチが米国では支持された様だが、それでも疑問符は付く。もう一つの結末の場合は、それを決定付けるシーンなり台詞なりが有ったと思うが、私は劇場で気がつかなかった。その意味では今一度DVDを観て確認する必要があるかもしれない。良かった点はNicoleの顔のアップ(ショート・ヘアも良いね)に負けない、有望株のCameron Brightの演技も悪くないし、Lauren BacallやAnne Hecheなど脇役も何気に豪華で、その点ではお買い得感は有るかも。
本作のピヴォットとして、人の記憶や思い出とは時間が経つ度に「良い想い出」は美化され、自分の都合よく記憶してしまう、無意識に。それを本作は悪戯に煽る事無く、静かな演技と演出で見せようとする努力は認めるが、もう少し演出に緻密さと工夫が必要だ。どちらの結末にしても、然程大きな謎とも言い難く、私の様なスリラー好きには「それで?」としか言いようが無い。謎を解いた時の爽快感がスリラーやミステリーの醍醐味とするならば、本作は合格点とは言えない。しかし女性の観賞後の評価は高いエレメントを持ち合せてるので、一概にダメとも言えない。題材や役者が良いだけに惜しいな、と思う。
本作を褒めるとしたら邦題(笑)この邦題は本作の言いたい事を的確に表わしてると思う。貴方にも一つ位は「記憶の棘」有りませんか?。
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
結構期待はしていたんですよ。でもかなり残念、いやむしろムカムカするような腹立たしい思いです。
本来であれば観客にオチを委ねるという狙いなのでしょうが、正直なところ上手く観客を導いていません。ミステリーを上手くミステリーとしておくだけの演出的な力量が無いようです。
意図的な長回しや美しい画面の切り取りも内容がともなっていなければ空しさを感じます。思わせぶりなファーストシーンも終わってみればあざとさになってしまいます。
-----以下、かなりのネタバレと私がムカムカする理由。
かなりラストカットの海辺のシーンが撮ってつけたようで寒々しい。これを根拠に少年の優しさが生み出した結末だというならば、そもそも他人の家にズカズカと上がりこんで引っ掻き回すような事はせずに最初は遠くから見守るはずです。そんな繊細な神経とは無関係な性格あるいは子どもっぽさを持っているのです。従ってこの演出で表している少年の正体は額面通りです。手紙に書かれていないはずの人間の名前が分かっている?少年はドアマンと仲がいいので、これだけ人を騙すことが得意なマセガキ(失礼)なら、事前に情報を仕入れておく事は可能です。父の仕事についてこのマンションには足繁く通っているようですから。
子どもと言えども人の心を弄んではいけません。婚約者がキレていましたが、お尻ペンペンなんて可愛いもので、ぶん殴られていても文句は言えないと思います。キレイな年上のお姉さんが大好きになったという「愛情」は本当にあったのかもしれませんが、愛を語るなら相手の立場をもっと考えて上げられる大人にならないと。
おもしろい題材をただ扱っただけで何を描きたかったのかが不明瞭。少年の純粋な愛?それとも亡き夫を忘れなれない女性の切ない感情?それとも永遠の愛?
主題が不在のアイデアだけの作品に思えて仕方がありません。
このレビューは気に入りましたか? 18人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ものすごくネタバラしちゃってます。というか、自分はこう謎解きしましたっていう一つの解釈なので、未見の方は読まれないほうが良いと思います。
再婚を控えた未亡人アナ(ニコール・キッドマン)の前に突然あらわれた少年。「僕はあなたの夫だ」と言い、夫婦のこと、家族のことなども知っている。彼は亡くなった夫ショーンの生まれ変わり…?心が揺さぶられ、婚約者との間に亀裂が入っても少年への想いが止められなくなるアナ。
私は最初から「この子はショーンなんだな」と思って観てたので、これが10歳の子供のまなざしか?っと坊やの演技に驚嘆しっぱなしだった。大人の顔にしか見えないんですもの。オープニングの夫のセリフがいかにもミスリードしますよってな“あざとい”ものなので、この時点でキナ臭さを感じていれば、また違って見えたのかもしれない。「ああ、この子はちょっとイッちゃってるなぁ」とか。人の心は不思議です。自分が思うように対象を見ていきますから。アナの場合、10年の歳月をかけてようやく心の傷が癒え、新しい男性に心を開くことができた、というぐらい亡き夫を深く愛していたので、夫の魂を持つ人物が現れたら、そりゃ信じたいわけです。すぐ信じちゃいます。そんなアナを見て婚約者も揺れます。少年の存在が脅威になってくる。
結局、そういう風に曖昧で確信の持てないことであっても人の運命を狂わせてしまうという、かように人の“心”とは不思議なもの、というのがこの作品の1番の主題であったように思われた。そもそも夫に恋人がいたことに全く気づいていなかったアナという女性は相当「鈍感」だ。自分の思い込みだけで自分の世界を創れる人なのかもしれない。「夫は私は愛してる」…そう思い込むことで夫の怪しい行動にも目をつぶり、自分自身をも偽っていたのかもしれない。だから最後にノコノコと婚約者の元にも帰っていけるのだ。「私は悪くない」…そう思い込むことで、何事もなかったかのように結婚できる。そういう女性。
一方の少年は、父親の仕事先であるアナの住むマンションに何度か来たことがあったのだろう。そこで見かけたアナに心惹かれ、そして、あのパーティの夜、手紙を見つけて読んでしまったことで一気に妄想スイッチが入ったのだと思う。鈍感ゆえに盲目で純粋なアナが夫に宛てたラブレターだ。偶然同じショーンという名前だし、手紙の中で呼びかけられたら催眠術にでもかかるように「アナと自分」という2人の世界に入りこんでしまうのではないだろうか。
そんな「思い込み」の激しい2人が感応しあう様、大人の女と少年がそれぞれをソウルメイトとして想い合う痛々しさ、その辺がこの作品の見所なのかなぁと思います。まぁ、この決着のつけ方だと、我にかえるとものすごく虚しくて哀れなんですけどね。
何事もなかったかのように結婚、と先ほど書きましたが、ラストはそこで少し落し前をつけているのかな。やはり彼女にとっては相当な痛手だったと。今後に一抹の不安を覚えます。この度の騒動こそがこれからの彼女にとって「記憶の棘」となってしまったかもしれません。
最後に。多くの方に不評を買ってる長〜いクローズ・アップ、私は大丈夫でした。キッドマンの表情の微妙な変化からアナの心情が染み出てくるようで感じ入るものがありました。こういうフィルムから直に人の感情がわいてくるようなショット、好きですね〜。
このレビューは気に入りましたか? 12人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ニギさんのレビューで知った映画。
ニコール・キッドマン主演なのになんでこの映画を全く知らなかったのか・・・しかし、ニギさんのレビューでちょっとネタバレ読んじゃってたのに、それも数ヶ月ですっかり忘れてしまい、おかげでまっさらで鑑賞できた。
私の記憶は、棘どころか、のっぺらぼーだ。(^^ゞ
未見の方はレビューを一切読まずに、まず鑑賞して下さい。
評価の分かれている映画でもあり、先入観を持ったりネタバレしてしまうと魅力が半減してしまう作品です。
以下、激しくネタバレします。
少年ショーンは亡き夫の生まれ変わりなのか、病的な嘘つきのマセガキなのか。
夫の死後10年を経ても思いを断ち切れないまま再婚しようとしていたアナは、
最初こそ常識的に否定するが、真剣なまなざしで愛を語り、夫婦の秘密を言い当てるこの少年が夫の生まれ変わりだと信じてしまった。
しかし、物語の発端となる婚約披露パーティーの夜、招待客の一人であるクララが不審な行動を取り、観客は少年ショーンがクララの後をつけて何か情報を得たことを知っている。
私はたぶんそれは亡き夫ショーンの日記で、最初から少年が嘘をついているというスタンスで観ていた。
なぜ死者の日記を他人が持っているのか?クララ役の女優の容貌の印象から、もしや夫ショーンは一方的な片思いのあげくこのストーカー女に毒殺されたのか?と鑑賞中にサスペンス展開を妄想してしまったぐらいだ。日記じゃないし全くそんな血生臭い話ではなかったが。
話を戻して。
そんな見方をしていたもので、私はかなりいらついてしまった。
婚約者のジョセフや家族は、少年が生まれ変わりじゃないとアナに納得させたいなら、なぜ、彼が科学者だった夫ショーンとは違うことを証明しないんだ。
輪廻を扱う映画では、知るはずのない国の言葉を喋ったり、故人の得意だった(しかし生まれ変わり当人は初めて見る)楽器を演奏したりという説明の付かないことを起こすものだ。
二人のなれそめがどうとかより、故人の行った講演を再現させればいい。
子供に分かるはずのない数式を書かせてみればいい。
それよりなにより、アナ、騙されるか〜?
10歳の子供か長年連れ添った亡き夫か、キスしても分からんか!?
少年は夫ショーンが妻を愛していなかったことを知って「自分は愛しているからそのショーンじゃない」とアナに告白するのだが、夫の不実は明かさない。
きっとアナへの愛だけは真実だったのだろう。
この想像力豊かな少年ショーンはアナが夫ショーンに書いたラブレターを読んで、それが自分へのものだったらと憧れ、本気でそう思い込もうとしたのだろう。
しかし子供のことだから、なぜ他人が未開封のラブレターを地中に埋めるのかまでは想像できなかった。
彼は夫ショーンの命日に生まれ、たまたま同じ名前だった。それだけだと思う。
少年ショーンはアナのラブレターから永遠の愛で結ばれた完璧なカップルだと思ったのだろうが、実際の夫ショーンは不誠実な最低の男だった。
クリフォードはショーンと親しかったようだが、その妻クララと不倫したあげく、アナと結婚したらしい。だからクララはショーンの死後10年経ってもアナを憎み、再婚で幸せになることが許せず「ショーンに愛されていたのは自分だ」と告げるつもりだったのだ。
アナがクリフォード夫婦に会いに行ったとき、「いろいろあったわね」とアナが言う。結婚の時に一悶着あって疎遠になっていたに違いない。クリフォードは妻の不倫を知っていたのかもしれない。「ショーンは嫌な奴だった」というクリフォード(たぶん)のつぶやきが入るシーンがある。
以前もめたのなら、もしかしたら、アナも実は気づいていたのではないだろうか。
それでも幸せな結婚生活を維持するために気づかぬふりをして、愛し合っている夫婦だと信じ込もうとしたのではなかったか。
少年がアナの望み通りの夫を演じてくれたので、それにすがったように思える。
ラストで、アナはまた幸せな結婚を演じようとするが、どう誤魔化しても忘れることのできない、報われなかったショーンへの愛のためか狂乱状態になる。
もしかしたら、ふと「僕は君を愛しているから夫のショーンじゃない」と言った少年の言葉を思い出し、突然、その真意に思い当たったのかもしれない。
やさしいジョセフに支えられ、落ち着いたらまた裕福で幸せな妻を演じ続けるだろうが、痛みを伴う記憶を消し去ることはできない。
邦題は納得がいかないものが多いが「記憶の棘」は原題「Barth」よりもいいタイトルだと思う。
でも、正直なところ、私が最も引っかかったのは、冒頭のショーンが雪道をジョギングするモノクロームな長回し。
なぜか靴紐がほどけたまま走っている。
踏んで転ぶのかと思ったが、意味なかったみたい。。。。
このレビューは気に入りましたか? 10人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:80件
投稿日
2007/05/26
レビュアー
ミルクチョコ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
最近観た映画は、観終わってから、あれはどういう意味を持つのだろう?と反復して考えてしまうものが多いのです。
生前に、封を開けなかった妻からの手紙を読んで、
それが、生前の記憶(妻への愛)を呼び起こす媒介となった。
そして、その後、生前の夫ショーンの浮気を知る。
子ショーンは、夫ショーンであるが故に、アナ「二コール・キッドマン」をまた裏切り傷つける事を恐れて、自ら身を引いてしまう。
もし、自分が夫ショーンではなくて、アナを一途に愛しているとすれば、何故身を引く必要があるのでしょう?
「僕はショーンではない。なぜなら僕はアナを愛しているから」
ショーンの否定の言葉は、まさしくアナに対する「真実の愛」に外ならないのではないでしょうか?
終盤の展開を理解して、ガーンとなってしまいました。
と私は解釈しましたが、
結末は、如何様にも取れると思います。
ストーリーより、女優、俳優の動きが少ない中で、感情をどの様に表現しているかを楽しむ映画でもあると思います。
少年が、夫の生まれ代わりではないかと信じ始めたアナの困惑と、不安な眼差しに駆られた心理、演技のうまさは、さすがニコールと思ってしまいました。
少年の中に、夫の面影を見出していくアナが、母性とセクシーさの混じった感情にかられていく様は、女性の私でもまいってしまいましたよ。
投稿日
2007/03/23
レビュアー
masamune※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
日本での公開時(昨年の秋)は然程話題に為らなかったが、米国で公開された2004年当時(実は新作では無い)その「オチ」について罵詈雑言も含めて意外と話題なった記憶が有る。それは結末についての解釈が大きく2つに分かれる為だが、その点の感想については後半で。
本作の主演Nicole Kidmanと言えば、ハリウッド有数の高額ギャラのアクトレスで有る一方で、話題作ばかり出演すると言うよりも、自分が面白いor出る価値が有ると思った作品しか出演しない事でも有名な人。そんな彼女が選んだ本作は「おそらく」スクリプトの段階では、相当に面白い作品だろうと容易に推測できる脚本だ。私も日本公開を待てず文庫本を読んだが、プロットそのものは中々興味深い内容だった。これをNicoleで映像化したら、さぞ・・・と誰もが思う出来とも言えた。
しかしハッキリ言って映画化された本作の評価は微妙、だ。それは映画初監督のJonathan Glazerの演出力の弱さと語り口の無さに尽きる。ミュージック・クリップ出身とは言え、多用されたクローズ・アップはアノ人の真似に過ぎず、映画としての表現としては褒められたモノでは無いと思う。おそらく監督は俳優に多くを語らせるのでは無く、顔の表情で物語の真意を語らせようと演出した節が感じられるが、それが返って映画としての拙さを感じてしまう。私的には上っ面のヴィジュアルだけ綺麗でもダメだと思う。
さて「オチ」についてですが、ヒントとしては「愛している」事と「愛されてる」と言う事が比例するか否かで判断が分かれると思う。つまりスリラーとしての整合性とか、ミステリーとしての伏線の張り方と言った点では非常に曖昧な表現が多く、無駄に混乱させる要因と言える。しかも物語の動機付けにしても説明不足で、結末の解釈でもNicoleの悲劇性を重視するオチが米国では支持された様だが、それでも疑問符は付く。もう一つの結末の場合は、それを決定付けるシーンなり台詞なりが有ったと思うが、私は劇場で気がつかなかった。その意味では今一度DVDを観て確認する必要があるかもしれない。良かった点はNicoleの顔のアップ(ショート・ヘアも良いね)に負けない、有望株のCameron Brightの演技も悪くないし、Lauren BacallやAnne Hecheなど脇役も何気に豪華で、その点ではお買い得感は有るかも。
本作のピヴォットとして、人の記憶や思い出とは時間が経つ度に「良い想い出」は美化され、自分の都合よく記憶してしまう、無意識に。それを本作は悪戯に煽る事無く、静かな演技と演出で見せようとする努力は認めるが、もう少し演出に緻密さと工夫が必要だ。どちらの結末にしても、然程大きな謎とも言い難く、私の様なスリラー好きには「それで?」としか言いようが無い。謎を解いた時の爽快感がスリラーやミステリーの醍醐味とするならば、本作は合格点とは言えない。しかし女性の観賞後の評価は高いエレメントを持ち合せてるので、一概にダメとも言えない。題材や役者が良いだけに惜しいな、と思う。
本作を褒めるとしたら邦題(笑)この邦題は本作の言いたい事を的確に表わしてると思う。貴方にも一つ位は「記憶の棘」有りませんか?。
投稿日
2008/05/01
レビュアー
JUCE※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
結構期待はしていたんですよ。でもかなり残念、いやむしろムカムカするような腹立たしい思いです。
本来であれば観客にオチを委ねるという狙いなのでしょうが、正直なところ上手く観客を導いていません。ミステリーを上手くミステリーとしておくだけの演出的な力量が無いようです。
意図的な長回しや美しい画面の切り取りも内容がともなっていなければ空しさを感じます。思わせぶりなファーストシーンも終わってみればあざとさになってしまいます。
-----以下、かなりのネタバレと私がムカムカする理由。
かなりラストカットの海辺のシーンが撮ってつけたようで寒々しい。これを根拠に少年の優しさが生み出した結末だというならば、そもそも他人の家にズカズカと上がりこんで引っ掻き回すような事はせずに最初は遠くから見守るはずです。そんな繊細な神経とは無関係な性格あるいは子どもっぽさを持っているのです。従ってこの演出で表している少年の正体は額面通りです。手紙に書かれていないはずの人間の名前が分かっている?少年はドアマンと仲がいいので、これだけ人を騙すことが得意なマセガキ(失礼)なら、事前に情報を仕入れておく事は可能です。父の仕事についてこのマンションには足繁く通っているようですから。
子どもと言えども人の心を弄んではいけません。婚約者がキレていましたが、お尻ペンペンなんて可愛いもので、ぶん殴られていても文句は言えないと思います。キレイな年上のお姉さんが大好きになったという「愛情」は本当にあったのかもしれませんが、愛を語るなら相手の立場をもっと考えて上げられる大人にならないと。
おもしろい題材をただ扱っただけで何を描きたかったのかが不明瞭。少年の純粋な愛?それとも亡き夫を忘れなれない女性の切ない感情?それとも永遠の愛?
主題が不在のアイデアだけの作品に思えて仕方がありません。
投稿日
2007/12/05
レビュアー
ポッシュ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ものすごくネタバラしちゃってます。というか、自分はこう謎解きしましたっていう一つの解釈なので、未見の方は読まれないほうが良いと思います。
再婚を控えた未亡人アナ(ニコール・キッドマン)の前に突然あらわれた少年。「僕はあなたの夫だ」と言い、夫婦のこと、家族のことなども知っている。彼は亡くなった夫ショーンの生まれ変わり…?心が揺さぶられ、婚約者との間に亀裂が入っても少年への想いが止められなくなるアナ。
私は最初から「この子はショーンなんだな」と思って観てたので、これが10歳の子供のまなざしか?っと坊やの演技に驚嘆しっぱなしだった。大人の顔にしか見えないんですもの。オープニングの夫のセリフがいかにもミスリードしますよってな“あざとい”ものなので、この時点でキナ臭さを感じていれば、また違って見えたのかもしれない。「ああ、この子はちょっとイッちゃってるなぁ」とか。人の心は不思議です。自分が思うように対象を見ていきますから。アナの場合、10年の歳月をかけてようやく心の傷が癒え、新しい男性に心を開くことができた、というぐらい亡き夫を深く愛していたので、夫の魂を持つ人物が現れたら、そりゃ信じたいわけです。すぐ信じちゃいます。そんなアナを見て婚約者も揺れます。少年の存在が脅威になってくる。
結局、そういう風に曖昧で確信の持てないことであっても人の運命を狂わせてしまうという、かように人の“心”とは不思議なもの、というのがこの作品の1番の主題であったように思われた。そもそも夫に恋人がいたことに全く気づいていなかったアナという女性は相当「鈍感」だ。自分の思い込みだけで自分の世界を創れる人なのかもしれない。「夫は私は愛してる」…そう思い込むことで夫の怪しい行動にも目をつぶり、自分自身をも偽っていたのかもしれない。だから最後にノコノコと婚約者の元にも帰っていけるのだ。「私は悪くない」…そう思い込むことで、何事もなかったかのように結婚できる。そういう女性。
一方の少年は、父親の仕事先であるアナの住むマンションに何度か来たことがあったのだろう。そこで見かけたアナに心惹かれ、そして、あのパーティの夜、手紙を見つけて読んでしまったことで一気に妄想スイッチが入ったのだと思う。鈍感ゆえに盲目で純粋なアナが夫に宛てたラブレターだ。偶然同じショーンという名前だし、手紙の中で呼びかけられたら催眠術にでもかかるように「アナと自分」という2人の世界に入りこんでしまうのではないだろうか。
そんな「思い込み」の激しい2人が感応しあう様、大人の女と少年がそれぞれをソウルメイトとして想い合う痛々しさ、その辺がこの作品の見所なのかなぁと思います。まぁ、この決着のつけ方だと、我にかえるとものすごく虚しくて哀れなんですけどね。
何事もなかったかのように結婚、と先ほど書きましたが、ラストはそこで少し落し前をつけているのかな。やはり彼女にとっては相当な痛手だったと。今後に一抹の不安を覚えます。この度の騒動こそがこれからの彼女にとって「記憶の棘」となってしまったかもしれません。
最後に。多くの方に不評を買ってる長〜いクローズ・アップ、私は大丈夫でした。キッドマンの表情の微妙な変化からアナの心情が染み出てくるようで感じ入るものがありました。こういうフィルムから直に人の感情がわいてくるようなショット、好きですね〜。
投稿日
2009/08/22
レビュアー
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
ニギさんのレビューで知った映画。
ニコール・キッドマン主演なのになんでこの映画を全く知らなかったのか・・・しかし、ニギさんのレビューでちょっとネタバレ読んじゃってたのに、それも数ヶ月ですっかり忘れてしまい、おかげでまっさらで鑑賞できた。
私の記憶は、棘どころか、のっぺらぼーだ。(^^ゞ
未見の方はレビューを一切読まずに、まず鑑賞して下さい。
評価の分かれている映画でもあり、先入観を持ったりネタバレしてしまうと魅力が半減してしまう作品です。
以下、激しくネタバレします。
少年ショーンは亡き夫の生まれ変わりなのか、病的な嘘つきのマセガキなのか。
夫の死後10年を経ても思いを断ち切れないまま再婚しようとしていたアナは、
最初こそ常識的に否定するが、真剣なまなざしで愛を語り、夫婦の秘密を言い当てるこの少年が夫の生まれ変わりだと信じてしまった。
しかし、物語の発端となる婚約披露パーティーの夜、招待客の一人であるクララが不審な行動を取り、観客は少年ショーンがクララの後をつけて何か情報を得たことを知っている。
私はたぶんそれは亡き夫ショーンの日記で、最初から少年が嘘をついているというスタンスで観ていた。
なぜ死者の日記を他人が持っているのか?クララ役の女優の容貌の印象から、もしや夫ショーンは一方的な片思いのあげくこのストーカー女に毒殺されたのか?と鑑賞中にサスペンス展開を妄想してしまったぐらいだ。日記じゃないし全くそんな血生臭い話ではなかったが。
話を戻して。
そんな見方をしていたもので、私はかなりいらついてしまった。
婚約者のジョセフや家族は、少年が生まれ変わりじゃないとアナに納得させたいなら、なぜ、彼が科学者だった夫ショーンとは違うことを証明しないんだ。
輪廻を扱う映画では、知るはずのない国の言葉を喋ったり、故人の得意だった(しかし生まれ変わり当人は初めて見る)楽器を演奏したりという説明の付かないことを起こすものだ。
二人のなれそめがどうとかより、故人の行った講演を再現させればいい。
子供に分かるはずのない数式を書かせてみればいい。
それよりなにより、アナ、騙されるか〜?
10歳の子供か長年連れ添った亡き夫か、キスしても分からんか!?
少年は夫ショーンが妻を愛していなかったことを知って「自分は愛しているからそのショーンじゃない」とアナに告白するのだが、夫の不実は明かさない。
きっとアナへの愛だけは真実だったのだろう。
この想像力豊かな少年ショーンはアナが夫ショーンに書いたラブレターを読んで、それが自分へのものだったらと憧れ、本気でそう思い込もうとしたのだろう。
しかし子供のことだから、なぜ他人が未開封のラブレターを地中に埋めるのかまでは想像できなかった。
彼は夫ショーンの命日に生まれ、たまたま同じ名前だった。それだけだと思う。
少年ショーンはアナのラブレターから永遠の愛で結ばれた完璧なカップルだと思ったのだろうが、実際の夫ショーンは不誠実な最低の男だった。
クリフォードはショーンと親しかったようだが、その妻クララと不倫したあげく、アナと結婚したらしい。だからクララはショーンの死後10年経ってもアナを憎み、再婚で幸せになることが許せず「ショーンに愛されていたのは自分だ」と告げるつもりだったのだ。
アナがクリフォード夫婦に会いに行ったとき、「いろいろあったわね」とアナが言う。結婚の時に一悶着あって疎遠になっていたに違いない。クリフォードは妻の不倫を知っていたのかもしれない。「ショーンは嫌な奴だった」というクリフォード(たぶん)のつぶやきが入るシーンがある。
以前もめたのなら、もしかしたら、アナも実は気づいていたのではないだろうか。
それでも幸せな結婚生活を維持するために気づかぬふりをして、愛し合っている夫婦だと信じ込もうとしたのではなかったか。
少年がアナの望み通りの夫を演じてくれたので、それにすがったように思える。
ラストで、アナはまた幸せな結婚を演じようとするが、どう誤魔化しても忘れることのできない、報われなかったショーンへの愛のためか狂乱状態になる。
もしかしたら、ふと「僕は君を愛しているから夫のショーンじゃない」と言った少年の言葉を思い出し、突然、その真意に思い当たったのかもしれない。
やさしいジョセフに支えられ、落ち着いたらまた裕福で幸せな妻を演じ続けるだろうが、痛みを伴う記憶を消し去ることはできない。
邦題は納得がいかないものが多いが「記憶の棘」は原題「Barth」よりもいいタイトルだと思う。
でも、正直なところ、私が最も引っかかったのは、冒頭のショーンが雪道をジョギングするモノクロームな長回し。
なぜか靴紐がほどけたまま走っている。
踏んで転ぶのかと思ったが、意味なかったみたい。。。。
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記憶の棘 オリジナル・バージョン