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「蛇イチゴ」で注目を集めた新鋭・西川美和監督が、オダギリジョーと香川照之という実力派2人を迎えて贈る上質のミステリー・ドラマ。ある出来事をきっかけに対照的な兄弟の間に巻き起こる心理的葛藤が巧みな構成で描かれてゆく。東京で写真家として成功し、自由奔放に生きる弟・猛。母の一周忌に久々に帰郷した彼は、そこで父と共にガソリンスタンドを経営する兄・稔と再会する。翌日、兄弟はガソリンスタンドで働く幼なじみの智恵子と3人で近くの渓谷に足をのばす。ところが、川に架かる細い吊り橋で、智恵子が眼下の渓流へと落下してしまう。その時、そばにいたのは稔ひとりだった…。
「蛇イチゴ」で注目を集めた新鋭・西川美和監督が、オダギリジョーと香川照之という実力派2人を迎えて贈る上質のミステリー・ドラマ。ある出来事をきっかけに対照的な兄弟の間に巻き起こる心理的葛藤が巧みな構成で描かれてゆく。東京で写真家として成功し、自由奔放に生きる弟・猛。母の一周忌に久々に帰郷した彼は、そこで父と共にガソリンスタンドを経営する兄・稔と再会する。翌日、兄弟はガソリンスタンドで働く幼なじみの智恵子と3人で近くの渓谷に足をのばす。ところが、川に架かる細い吊り橋で、智恵子が眼下の渓流へと落下してしまう。その時、そばにいたのは稔ひとりだった…。
製作年: |
2006年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
119分 | 英語 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
BCDR1457 | 2007年02月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
89枚 | 1人 | 2人 |
収録時間:
119分
字幕:
英語
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
BCDR1457
レンタル開始日:
2007年02月23日
在庫枚数
89枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
2人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
119分 | 英語 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
BCDR1457 | 2007年02月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
89枚 | 1人 | 2人 |
収録時間:
119分
字幕:
英語
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
BCDR1457
レンタル開始日:
2007年02月23日
在庫枚数
89枚
1位登録者:
1人
2位登録者:
2人
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智恵子がみせる「一緒に東京へ行きたい」という態度をはぐらかして、「俺、クソしてくるわ」と一人で、自然へカメラを向ける猛「オダギリジョー」。
そんな彼が、ふとつり橋を見た時、橋の上で揉めている様子の稔「香川照之」と智恵子がいた。
そして、次の瞬間、そこには谷底に落ちた智恵子に混乱する兄の姿があった。
弟猛は、事件か事故かよく判らなかった。
この兄弟の葛藤を二通り考える事ができると思います。
弟から見ると、
兄は、彼女との自分の関係を知っていたのだろうか?
自分は、今まで兄の事を知らなかったのではないか?
疑惑や葛藤に悩む弟は、初めて真剣に兄と自分の関係について向き合い始める。
兄は、自分の前で、これまでとは違う一面を見せ始める様になり、兄は本当に自分がずっと思って来たような人間なのだろうか?
裁判が進むに連れて弟の心は、ゆれていく・・・
そして、弟が選択した行為は、誰もが思いもしない事だった。
兄からすると、
兄を犯罪者にしたくない一心で、弟が動いてくれていたが、むしろ煩わしかった。
兄は、故意ではなかったが、自分のしたことを責め、
田舎と家族のしがらみから逃れようとした。
だから、面会に来た弟に向かって、挑発し続けます。
弟が、挑発に乗って決定的な証言をした時、兄の表情に怒りはなかった。
そして、7年後
8ミリフィルムを見て、兄の腕にあった傷の意味に思い当たり、
最後の最後に気付く新たな記憶。
記憶なんて あてにならないなぁ〜と。
裁判中、唯一残った謎が明らかになり、暖かいものが頬を伝わってしまいました。
なんとすごい兄ちゃんだろうか?
と私は、勝手に解釈してしまいましたが・・・
この映画の真実は これだ というよりも、
観客が、それぞれ考えるという含みがあって好きです。
私も、弟の取った行動、兄の取った態度について2晩考えてしまいました。
このレビューは気に入りましたか? 32人の会員が気に入ったと投稿しています
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皆さんの評価がとても高いので、気にはなっていたのですが、なかなかレンタルできませんでした。とても印象に残る作品ではありますが、演出という点では、小劇場でアングラ演劇を観たような感じでしょうか。
女性の美しさをを、一番上手に演じられるのは歌舞伎の女形であると思っているのですが、男兄弟の葛藤を、女性監督が自身の脚本で上手に描いていると思います。わずか30代前半の女性、西川美和ですが、人間観察力、描写力はなかなかのものですね。けれど、若さ故か、女性特有の現実的な醒めた目からか、その心理の深みを映像として描き切れていないのかなと思います。
「蛇イチゴ」は未見ですが、ちょっと観てみたいですね。
役者の演技力で、かなりのクオリティに仕上がっていますね。オダギリジョーは、おバカ的な作品ばかり出ていながら、(意識してか?)その存在感は日本の若手俳優ではピカイチだと思っています。そんな彼が最高の演技を見せています。
香川照之は「静かなるドン」という漫画をVシネにした作品の主役、近藤静也役で見て知っていました。東大文学部卒の秀才と言うことは知っていましたが、三代目市川猿之助を父に、浜木綿子を母に持つサラブレッドなんですね。いい役者です。
智恵子の死が、事故なのか殺人なのか・・・?
本当のところはわかりません。ただ、猛が裁判で行った証言は偽証ですね。7年後に思い出のフィルムを観て気づくまでもなく、彼は、その一部始終を、ながめてはいたかもしれませんが、見てはいないのです。あの証言は、兄に対するメッセージですよね。兄に、
「殺人犯の弟と呼ばれたくないから、信じている振りをしている。本当は、最初から疑ってかかって、最後まで疑い続ける人間のはず」
と言われたことに対するメッセージと捉えるのが一番すっきりするようです。そう考えると、その偽証を聞いているときの稔の微笑にも合点がいくのです。逆にあれで、兄弟の絆は取り戻せたのかもしれません。
猛は見ていたかもしれませんが、人間の記憶なんて曖昧なモノで、思い出そうとすればするほどわからなくなり、後から得た情報によって、さもそうであったような記憶が作られていってしまうのです。
ラストシーンの切り方も素晴らしいです。どうとでも取れる切り方ですが、観客に考えさせる。そして、その材料は十分に与えています。そのシークエンスのキーとなる新井浩文の言葉の重みも胸に迫るのですが、ただ、その間の7年間が飛んでしまっている点に不満が残ります。もしかすると、あれは無くても良かったかな・・・と。裁判のシーンで終えてしまった方が、良かったかもしれないし、猛の「気付き」は判決の数日後の方が、観客に余計な情報が無くて良かったかもしれません。
日本において、サスペンス性にあふれた法廷劇というのは、あまり記憶にないのですが、この作品におけるやりとりはなかなか秀逸です。木村祐一の検察官は、ちょっと違和感があるものの、検察官としてのいやらしさをうまく演じていますね。私は、何度か証人に立ったり、傍聴したりで裁判を経験していますが、検察官というのはいかにして人を陥れようかを常日頃考えている人種で、様々な言を弄して被告に罪を認めさせようとします。やさしい言葉をかけつつ、急に落とす。と言うようなことが日常的で、ある意味、性格がねじ曲がっていくようです。そんな落差をうまく演じていましたね。
なかなか楽しめる邦画でした。
このレビューは気に入りましたか? 26人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
日日の陰鬱は澱のようにたまり、やがて石の様に重みを増す。閉塞感は、「時々ある嫌なこと」とは違い、抗いがたいもの。抗う力を諦めとともに失わせるもの。
長男も、又その親も心の上に乗っている大きな石を四六時中感じているのだ。
それでも好意を寄せる知恵子と平凡な家庭が築けるなら日日は小さな幸せの中に過ぎて行ったかもしれない。だが知恵子の日常も兄と同じように鬱々と流れている。
都会的な弟への憧れと失望、自己嫌悪。稔を振り切ったときの嫌悪感やいらだちはおそらく知恵子自身にも向けられていたのだろう。
前の晩、弟は兄の気持ちを知りながら知恵子を抱いた。弟の都会での日常は、家を守る地方の暮らしに向き合うこともなく、人間の責任というものに思いを馳せることはなく、仕事をし、金を稼ぎ、女と付き合い過ぎているのだ。
そんな弟のコーヒーブレイクのような軽い気持ちでの情事はさぞスリリングなゲームであったろう。そしてカップの中でかき混ぜたスプーンの小さな渦が兄の心の澱を波立たせ、すざましい濁流にした。
つり橋の上で何が起こったか。
弟は観ていた。ただし自分の心のフィルターを通して。
そのフィルターは果たして曇っていなかったのか?真実を見ていたのか?また、もし曇っていたのだとすれば、曇らせたものは何なのか?責任に対する背徳?自身の脆弱さ?いや、ただ弟は兄の苦悩が何一つ理解できないのだ。弟はいつも、家や家族に保護され矢面に立つ事はない。兄は法事をそつなく取り仕切り、疲れた体と心であと片付けをしながらでも、めったに来ない弟をもてなし思いやるが、弟はお膳一つ運ぶ手伝いにも考えさえ及ばない。
全ては相手がしていて当然のことなのだ。このことはお坊さんも説教で言ってた愚かで気付かない罪とでもいうのだろうか。
温厚だった兄が留置場で弟に対し、ガラスを隔て執拗、挑発的な攻撃をするが、単に勝手気ままな弟の立場への怒りだけとは思えない。彼はあるものが欲しいのだ。
それが得られただけで陰鬱は晴れ、また強い根を日常に下ろしたかもしれないとおもう。本当に切なく悲しい。
私はこの映画を兄にばかり感情移入して観てしまったようだ。観たあとの私は、彼らの今後に絶望だけではないものを感じ、親や兄弟やその嫁に自分の無事を喜んでもらい相手への慰労と感謝の意を伝えよう。わかってるよ。と言う言葉を添えて。(ほんとは伝えて欲しい立場だが、、、まずは自分から)
とにかく綿密なストーリー、要所要所を押さえたショット。
深く心に訴える物語でした。私にとっては偉大な傑作とさえも言いたいよ。
このレビューは気に入りましたか? 26人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:418件
投稿日
2007/05/24
レビュアー
ミルクチョコ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
智恵子がみせる「一緒に東京へ行きたい」という態度をはぐらかして、「俺、クソしてくるわ」と一人で、自然へカメラを向ける猛「オダギリジョー」。
そんな彼が、ふとつり橋を見た時、橋の上で揉めている様子の稔「香川照之」と智恵子がいた。
そして、次の瞬間、そこには谷底に落ちた智恵子に混乱する兄の姿があった。
弟猛は、事件か事故かよく判らなかった。
この兄弟の葛藤を二通り考える事ができると思います。
弟から見ると、
兄は、彼女との自分の関係を知っていたのだろうか?
自分は、今まで兄の事を知らなかったのではないか?
疑惑や葛藤に悩む弟は、初めて真剣に兄と自分の関係について向き合い始める。
兄は、自分の前で、これまでとは違う一面を見せ始める様になり、兄は本当に自分がずっと思って来たような人間なのだろうか?
裁判が進むに連れて弟の心は、ゆれていく・・・
そして、弟が選択した行為は、誰もが思いもしない事だった。
兄からすると、
兄を犯罪者にしたくない一心で、弟が動いてくれていたが、むしろ煩わしかった。
兄は、故意ではなかったが、自分のしたことを責め、
田舎と家族のしがらみから逃れようとした。
だから、面会に来た弟に向かって、挑発し続けます。
弟が、挑発に乗って決定的な証言をした時、兄の表情に怒りはなかった。
そして、7年後
8ミリフィルムを見て、兄の腕にあった傷の意味に思い当たり、
最後の最後に気付く新たな記憶。
記憶なんて あてにならないなぁ〜と。
裁判中、唯一残った謎が明らかになり、暖かいものが頬を伝わってしまいました。
なんとすごい兄ちゃんだろうか?
と私は、勝手に解釈してしまいましたが・・・
この映画の真実は これだ というよりも、
観客が、それぞれ考えるという含みがあって好きです。
私も、弟の取った行動、兄の取った態度について2晩考えてしまいました。
投稿日
2007/07/02
レビュアー
こんちゃん※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
皆さんの評価がとても高いので、気にはなっていたのですが、なかなかレンタルできませんでした。とても印象に残る作品ではありますが、演出という点では、小劇場でアングラ演劇を観たような感じでしょうか。
女性の美しさをを、一番上手に演じられるのは歌舞伎の女形であると思っているのですが、男兄弟の葛藤を、女性監督が自身の脚本で上手に描いていると思います。わずか30代前半の女性、西川美和ですが、人間観察力、描写力はなかなかのものですね。けれど、若さ故か、女性特有の現実的な醒めた目からか、その心理の深みを映像として描き切れていないのかなと思います。
「蛇イチゴ」は未見ですが、ちょっと観てみたいですね。
役者の演技力で、かなりのクオリティに仕上がっていますね。オダギリジョーは、おバカ的な作品ばかり出ていながら、(意識してか?)その存在感は日本の若手俳優ではピカイチだと思っています。そんな彼が最高の演技を見せています。
香川照之は「静かなるドン」という漫画をVシネにした作品の主役、近藤静也役で見て知っていました。東大文学部卒の秀才と言うことは知っていましたが、三代目市川猿之助を父に、浜木綿子を母に持つサラブレッドなんですね。いい役者です。
智恵子の死が、事故なのか殺人なのか・・・?
本当のところはわかりません。ただ、猛が裁判で行った証言は偽証ですね。7年後に思い出のフィルムを観て気づくまでもなく、彼は、その一部始終を、ながめてはいたかもしれませんが、見てはいないのです。あの証言は、兄に対するメッセージですよね。兄に、
「殺人犯の弟と呼ばれたくないから、信じている振りをしている。本当は、最初から疑ってかかって、最後まで疑い続ける人間のはず」
と言われたことに対するメッセージと捉えるのが一番すっきりするようです。そう考えると、その偽証を聞いているときの稔の微笑にも合点がいくのです。逆にあれで、兄弟の絆は取り戻せたのかもしれません。
猛は見ていたかもしれませんが、人間の記憶なんて曖昧なモノで、思い出そうとすればするほどわからなくなり、後から得た情報によって、さもそうであったような記憶が作られていってしまうのです。
ラストシーンの切り方も素晴らしいです。どうとでも取れる切り方ですが、観客に考えさせる。そして、その材料は十分に与えています。そのシークエンスのキーとなる新井浩文の言葉の重みも胸に迫るのですが、ただ、その間の7年間が飛んでしまっている点に不満が残ります。もしかすると、あれは無くても良かったかな・・・と。裁判のシーンで終えてしまった方が、良かったかもしれないし、猛の「気付き」は判決の数日後の方が、観客に余計な情報が無くて良かったかもしれません。
日本において、サスペンス性にあふれた法廷劇というのは、あまり記憶にないのですが、この作品におけるやりとりはなかなか秀逸です。木村祐一の検察官は、ちょっと違和感があるものの、検察官としてのいやらしさをうまく演じていますね。私は、何度か証人に立ったり、傍聴したりで裁判を経験していますが、検察官というのはいかにして人を陥れようかを常日頃考えている人種で、様々な言を弄して被告に罪を認めさせようとします。やさしい言葉をかけつつ、急に落とす。と言うようなことが日常的で、ある意味、性格がねじ曲がっていくようです。そんな落差をうまく演じていましたね。
なかなか楽しめる邦画でした。
投稿日
2007/02/23
レビュアー
花ちゃん※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
日日の陰鬱は澱のようにたまり、やがて石の様に重みを増す。閉塞感は、「時々ある嫌なこと」とは違い、抗いがたいもの。抗う力を諦めとともに失わせるもの。
長男も、又その親も心の上に乗っている大きな石を四六時中感じているのだ。
それでも好意を寄せる知恵子と平凡な家庭が築けるなら日日は小さな幸せの中に過ぎて行ったかもしれない。だが知恵子の日常も兄と同じように鬱々と流れている。
都会的な弟への憧れと失望、自己嫌悪。稔を振り切ったときの嫌悪感やいらだちはおそらく知恵子自身にも向けられていたのだろう。
前の晩、弟は兄の気持ちを知りながら知恵子を抱いた。弟の都会での日常は、家を守る地方の暮らしに向き合うこともなく、人間の責任というものに思いを馳せることはなく、仕事をし、金を稼ぎ、女と付き合い過ぎているのだ。
そんな弟のコーヒーブレイクのような軽い気持ちでの情事はさぞスリリングなゲームであったろう。そしてカップの中でかき混ぜたスプーンの小さな渦が兄の心の澱を波立たせ、すざましい濁流にした。
つり橋の上で何が起こったか。
弟は観ていた。ただし自分の心のフィルターを通して。
そのフィルターは果たして曇っていなかったのか?真実を見ていたのか?また、もし曇っていたのだとすれば、曇らせたものは何なのか?責任に対する背徳?自身の脆弱さ?いや、ただ弟は兄の苦悩が何一つ理解できないのだ。弟はいつも、家や家族に保護され矢面に立つ事はない。兄は法事をそつなく取り仕切り、疲れた体と心であと片付けをしながらでも、めったに来ない弟をもてなし思いやるが、弟はお膳一つ運ぶ手伝いにも考えさえ及ばない。
全ては相手がしていて当然のことなのだ。このことはお坊さんも説教で言ってた愚かで気付かない罪とでもいうのだろうか。
温厚だった兄が留置場で弟に対し、ガラスを隔て執拗、挑発的な攻撃をするが、単に勝手気ままな弟の立場への怒りだけとは思えない。彼はあるものが欲しいのだ。
それが得られただけで陰鬱は晴れ、また強い根を日常に下ろしたかもしれないとおもう。本当に切なく悲しい。
私はこの映画を兄にばかり感情移入して観てしまったようだ。観たあとの私は、彼らの今後に絶望だけではないものを感じ、親や兄弟やその嫁に自分の無事を喜んでもらい相手への慰労と感謝の意を伝えよう。わかってるよ。と言う言葉を添えて。(ほんとは伝えて欲しい立場だが、、、まずは自分から)
とにかく綿密なストーリー、要所要所を押さえたショット。
深く心に訴える物語でした。私にとっては偉大な傑作とさえも言いたいよ。
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