ローズ・イン・タイドランド / ジョデル・フェルランド
ローズ・イン・タイドランド
/テリー・ギリアム
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(66)
解説・ストーリー
『不思議の国のアリス』を下敷きに、一人の少女のグロテスクな空想世界を綴ったミッチ・カリンの異色ファンタジー『タイドランド』を、鬼才テリー・ギリアム監督が完全映像化。奇妙で陰惨な現実世界の中で軽やかに戯れる少女の姿が、イマジネーション豊かに描かれてゆく。10歳の少女ジェライザ=ローズ。クスリが原因で、ある日突然母親が死に、彼女は父親に連れられテキサスの片田舎へとやって来る。ところが着いて間もなく、父親もクスリを打ったまま動かなくなり、一人取り残されたジェライザ=ローズは、頭だけのバービー人形を相手に空想の世界へと深く入り込んでいく…。
『不思議の国のアリス』を下敷きに、一人の少女のグロテスクな空想世界を綴ったミッチ・カリンの異色ファンタジー『タイドランド』を、鬼才テリー・ギリアム監督が完全映像化。奇妙で陰惨な現実世界の中で軽やかに戯れる少女の姿が、イマジネーション豊かに描かれてゆく。10歳の少女ジェライザ=ローズ。クスリが原因で、ある日突然母親が死に、彼女は父親に連れられテキサスの片田舎へとやって来る。ところが着いて間もなく、父親もクスリを打ったまま動かなくなり、一人取り残されたジェライザ=ローズは、頭だけのバービー人形を相手に空想の世界へと深く入り込んでいく…。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「ローズ・イン・タイドランド」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
『不思議の国のアリス』を下敷きに、一人の少女のグロテスクな空想世界を綴ったミッチ・カリンの異色ファンタジー『タイドランド』を、鬼才テリー・ギリアム監督が完全映像化。奇妙で陰惨な現実世界の中で軽やかに戯れる少女の姿が、イマジネーション豊かに描かれてゆく。10歳の少女ジェライザ=ローズ。クスリが原因で、ある日突然母親が死に、彼女は父親に連れられテキサスの片田舎へとやって来る。ところが着いて間もなく、父親もクスリを打ったまま動かなくなり、一人取り残されたジェライザ=ローズは、頭だけのバービー人形を相手に空想の世界へと深く入り込んでいく…。
「ローズ・イン・タイドランド」 の作品情報
「ローズ・イン・タイドランド」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ローズ・イン・タイドランドの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
117分 |
字幕ON・OFF 設定可 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
10DRT20192 |
2007年01月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
11枚
|
0人
|
1人
|
ローズ・イン・タイドランドの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
117分 |
字幕ON・OFF 設定可 |
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
R-15 |
10DRT20192 |
2007年01月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
11枚
|
0人
|
1人
|
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:66件
イメージとしては“フリークショーを見る感覚”。
投稿日:2007/11/22
レビュアー:JUCE
映像の雰囲気、特に広角のレンズを巧みに使った構図なんかは好きです。それに加えカメラの水平をずらした絵が多い映画です。広角は私達の視線ではありえない見え方をするのでとても面白いですね。これらの手法を使った映像のおかげで不思議な空間、世界観が見事に描写されています。あと色やオブジェなどのシュールさも良いと思います。ただしこうした羅列が2時間も続くのはちょっと退屈。特に前半は大きな動きも無くかなりの忍耐が必要です。なにしろほぼローズを演じるジョデル・フェルランド一人の演技によって作品が成り立っていて、彼女の素晴らしい演技は認めますがそれだけではちょっとしんどいです。正直なところこの作品が60分くらいなら私としてはかなりの評価をしていたかも。
この過酷な環境でも雑草のように行きぬく少女を“女”として捉えた描き方はちょっとアブノーマルな雰囲気で人によっては嫌悪感を持つ可能性もありそう。私自身嫌悪感までは行かなかったのですが、ちょっとした違和感を感じました。もしかするとテリー・ギリアム監督は「アブナイ人なのかな?」というイメージが沸きます。デビッド・リンチやクローネンバーグもアブナイという感じはありますが、彼らは理知的な中で危なさをコントロールして演出(表現)しているという感じを受けるのですが、『バロン』やこの『ローズ・イン・タイドランド』を観るとギリアム監督はもともとアブナイものを持っていてそれが作品に溢れ出しているのではという気がしてなりません。「薬物中毒」に「児童虐待」「ネクロフィリア」をベースに見え隠れする「小児性愛」。ダークなファンタジーと言うよりは「フリークショー」を見ている気分です。
なんだか途中からオチがあるのかなと期待していたんですが、ストレートな作品だったのでビックリというかちょっと拍子抜け。さらにこのかすかにハッピーエンドを匂わすエンディングでさらに中の異様な世界、あるいは少女の悲惨な境遇が強調されるような気がするのです。もしかするとそれが監督の狙いだったのでしょうか。
「映画を鑑賞する」と言うよりはテリー・ギリアムの映像に「感覚でついていく」という楽しみ方をすると良いかと思います。ですからこの作品に関しては映画の「良し悪し」で論じられるよりも「好き嫌い」で語られる方が多いのではないかと思います。
☆★☆★☆★☆★☆★
DISCASでレビューを投稿し始めてほぼ3年。ようやく500という区切りに到達する事が出来ました。途中で何度かやめようかなと思ったこともありましたが、私をお気に入りに入れて頂いている皆様や投票して頂いた皆様、レビューで声を掛けていただいたレビュアー様達の励ましのおかげです。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
また改めて1000を超えるレビューを投稿していらっしゃる先達レビュアーの皆様に敬意を表します。
このレビューは気に入りましたか?
31人の会員が気に入ったと投稿しています
死の国のアリス
わあ よふかしさん辛過ぎだなあ たったの20点かよう ギリアムは昔から相性が悪くて 感心した作品があまり思い浮かばない ほとんど観てるはずなんだけど そんななか これは女の子がやたら可愛い上に演技もうまいのもあって 俺的には比較的気に入っています
サルトルだか吉本りゅうめいさんだか 忘れたけど 空想力に対する想像力の違いをどっかで述べていて それは確か 単なる空想に対し 想像力には現実との<ずれ>の 落差に対する意識というものがある とかなんとかあったとうろ覚えですが記憶してるんですね この現実と少女の空想の世界を きちんとわけて描けてないでしょうかねえ その辺なんとなく現実も空想も今までごたまぜのように演出してきたのとは違う気がしてるんだけど
前提として 少女の家庭悲劇よりもまず世界の崩壊の予兆 あるいはそれがすでに始まってる世界の出来事なんですね「ミラーマスク」の少女の幻想世界より もっと客観的で陰惨なんです 9・11以降と言えば簡単なんだけど 言い過ぎなんでひかえますか
少女はこのつらい家庭悲劇からの精神的な逃避機制として 空想の世界に遊んでいるとして 確かによふかしさんの言うとおり貧困なイマジナリーな世界を紡いでいるに見えるのですが 逆に世界崩壊が前提としてあるようなところでの この少女の空想は懸命にその現実をサヴァイブしていくための 想像力の駆使といったものに少なくても ギりアムの演出意図としては なっていると思うのですがどうでしょうかね でないとこの現実と少女の空想が 交じり合わないところが特異な映画の位置がよくわからなくなるように感じるんだよね まあ色んな見方を誘発する一筋縄ではいかない作品ではないかなあ
ギリアムよりずっと好きな ギレルモ・デル・トーロの新作「パンズ・ラビリンス」も 何か参考になる展開があるように期待してるんだけど
このレビューは気に入りましたか?
16人の会員が気に入ったと投稿しています
急速に眠気と不快が
投稿日:2007/01/30
レビュアー:よふかし
これほど眠くなったのは最近ではナタリの『ナッシング』以来。ナタリならいいけれど、ギリアムがこれではちょっと悲しい。DVDで見直してもその印象は変わらなかった。
イントロダクションには「奇妙で陰惨な現実世界の中で軽やかに戯れる少女の姿が、イマジネーション豊かに描かれてゆく」とあるけれど、それほど奇妙でも陰惨でもなく、少女は可愛いけれど軽やかでなく、イマジネーションも貧困である。
少女がイマジナリー・コンパニオンと空想の世界で遊ぶ、それはこの映画の根幹なのだけれど、ただのお人形遊びと大差なく描かれてしまう。少女が出会う奇妙な人物も、それほど面白く描けておらず、新鮮さは感じられなかった。
原作は読んでいないけれど、想像する。
多分、この物語は少女の一人称的な、主観的な視点での作品づくりをしなければならなかったし、ギリアムが関心をもったのもそういうところだったんじゃないだろうか。うまくいえないけれど、ポランスキーの初期作やティム・バートン的な悪夢の世界。けれどそれがさまざまな理由からうまく出来ないので(予算や性描写、分かりやすさの関係がありそうだ)、少女を客観的な視点から描かざるを得なくなってしまった、そのため作品からは「幻想」が失われてしまたんではないだろうか。
ギリアム得意の歪んだ空間描写も、あまり無理やり無意味に続くと退屈で眠気を誘うことがよく分かった。あまり間をおかずギリアム作品が観られることは嬉しいけれど、20点。
このレビューは気に入りましたか?
13人の会員が気に入ったと投稿しています
ギリアム監督の奇抜な想像の世界、あなたはいかが?
投稿日:2007/01/30
レビュアー:オタエドン
ローズを演じた10歳の少女、ジョデル・フェルランドの存在感、演技力あってこその作品でしょう。感嘆!!これから先、どう成長するか楽しみであります。さ〜〜て、作品の方は、好みが分かれそうですね。前作『ブラザーズ・グリム』は、物足りなかったが、この作品は、とても面白くハマレマシタ。出だしの両親との関係、その後の田舎の隣人達との関係、何とも奇想天外、変わり者ばかりな世界。現実と空想世界の境界のハザマで、不思議と嫌味を感じず楽しめたのが意外でもありでした。ブラックなユーモアの連続、見事に監督のマジックに乗せられてしまった私であります。興味が湧いたお方は、ぜひご覧を。ただし、責任は負いかねますが・・・
このレビューは気に入りましたか?
13人の会員が気に入ったと投稿しています
無垢でナィーヴなトライアングル
投稿日:2007/11/10
レビュアー:カプチーノ
アメリカの田舎の乾燥した空気が鼻をくすぐり、息苦しくなり、胸しめつけられる傑作。
悲惨な状況に置かれた孤独な少女の現実と無垢な逃避を描いていて、最近劇場で観た「パンズ・ラビリンス」との類似を感じました。「パンズ」は出口なしの逼迫した状況でのか弱い少女の見る残酷なファンタジィ。少女の悲痛な思いがファンタジィに昇華して、その無垢な悲しみが伝わってくる傑作でした。
一方こちらは一人で力強く生き抜かざるを得ない、たくましい少女の白昼夢で、表面的にみせる強さが、かえって痛々しく心に響きます。どちらも過酷な現実から逃避するための手段として夢想の世界に遊ぶのが、悲しいです。
「パンズ」の方は、きちんとした家庭に育った少女が主人公で、童話の世界に親しんでいるために彼女の夢想は豊かな想像力から出来ています。一方、この作品の少女は自堕落な両親からまともな教育を受けておらず、その夢想は貧弱なものとなっています。
ジャンキーの両親が相次いで死んで、祖母が残した荒れ果てた家にひとり残された少女。彼女が生きていくためには、首だけの人形たちとの会話を通しての現実逃避しかなかった。そして、奇妙な隣人である姉弟に出会う。
この二人と少女は少しの間心を通わせることができ、二人が少女にとって命綱のような存在となっていきます。ぼろ家を改装して壁を白くぬって、食事をたくさん並べるシーンがこの映画のたったひとつの明るく輝く場面。
しかし、少女にとっての命綱の二人もか弱く、危う過ぎました。何でも剥製にする姉、痙攣性の病をもつ弟。あまりにも世間知らずな三人は、人形の首のひとつがうさぎの穴へ落ちていったように降下していきます。そして、もろくもその関係は、打ち砕かれてしまう。
アメリカ映画によくとりあげられるサイコな人間。そこまではいかなくともテリー・ギリアム監督は、特殊な性癖をもつ人たちの危険性を最後の事件に象徴したのでしょうか。
これから少女はどうなるのかと思っていると、少し希望のもてる不思議なエンディング。
最後に登場するご婦人が救世主となるかどうかは、観る者に委ねられます。
モンティ・パイソン縁のビザールな要素もあるので、誰にでも薦めることのできる映画ではありませんが、ギリアムと波長の合う人にとっては、心に深く残る作品となるでしょう。
現代社会の抱える問題のひとつである過酷な状況に置かれた将来を担う子供たちの救済を願って、ギリアムはこの作品をつくったのではないかと私は思いました。
冒頭に述べましたように、独特の空気感をもった映像が全編に流れ、息苦しくなり、胸がしめつけられる傑作であると断言します。
このレビューは気に入りましたか?
12人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
イメージとしては“フリークショーを見る感覚”。
投稿日
2007/11/22
レビュアー
JUCE
映像の雰囲気、特に広角のレンズを巧みに使った構図なんかは好きです。それに加えカメラの水平をずらした絵が多い映画です。広角は私達の視線ではありえない見え方をするのでとても面白いですね。これらの手法を使った映像のおかげで不思議な空間、世界観が見事に描写されています。あと色やオブジェなどのシュールさも良いと思います。ただしこうした羅列が2時間も続くのはちょっと退屈。特に前半は大きな動きも無くかなりの忍耐が必要です。なにしろほぼローズを演じるジョデル・フェルランド一人の演技によって作品が成り立っていて、彼女の素晴らしい演技は認めますがそれだけではちょっとしんどいです。正直なところこの作品が60分くらいなら私としてはかなりの評価をしていたかも。
この過酷な環境でも雑草のように行きぬく少女を“女”として捉えた描き方はちょっとアブノーマルな雰囲気で人によっては嫌悪感を持つ可能性もありそう。私自身嫌悪感までは行かなかったのですが、ちょっとした違和感を感じました。もしかするとテリー・ギリアム監督は「アブナイ人なのかな?」というイメージが沸きます。デビッド・リンチやクローネンバーグもアブナイという感じはありますが、彼らは理知的な中で危なさをコントロールして演出(表現)しているという感じを受けるのですが、『バロン』やこの『ローズ・イン・タイドランド』を観るとギリアム監督はもともとアブナイものを持っていてそれが作品に溢れ出しているのではという気がしてなりません。「薬物中毒」に「児童虐待」「ネクロフィリア」をベースに見え隠れする「小児性愛」。ダークなファンタジーと言うよりは「フリークショー」を見ている気分です。
なんだか途中からオチがあるのかなと期待していたんですが、ストレートな作品だったのでビックリというかちょっと拍子抜け。さらにこのかすかにハッピーエンドを匂わすエンディングでさらに中の異様な世界、あるいは少女の悲惨な境遇が強調されるような気がするのです。もしかするとそれが監督の狙いだったのでしょうか。
「映画を鑑賞する」と言うよりはテリー・ギリアムの映像に「感覚でついていく」という楽しみ方をすると良いかと思います。ですからこの作品に関しては映画の「良し悪し」で論じられるよりも「好き嫌い」で語られる方が多いのではないかと思います。
☆★☆★☆★☆★☆★
DISCASでレビューを投稿し始めてほぼ3年。ようやく500という区切りに到達する事が出来ました。途中で何度かやめようかなと思ったこともありましたが、私をお気に入りに入れて頂いている皆様や投票して頂いた皆様、レビューで声を掛けていただいたレビュアー様達の励ましのおかげです。この場をお借りしてお礼を申し上げます。
また改めて1000を超えるレビューを投稿していらっしゃる先達レビュアーの皆様に敬意を表します。
死の国のアリス
投稿日
2007/02/11
レビュアー
裸足のラヴァース
わあ よふかしさん辛過ぎだなあ たったの20点かよう ギリアムは昔から相性が悪くて 感心した作品があまり思い浮かばない ほとんど観てるはずなんだけど そんななか これは女の子がやたら可愛い上に演技もうまいのもあって 俺的には比較的気に入っています
サルトルだか吉本りゅうめいさんだか 忘れたけど 空想力に対する想像力の違いをどっかで述べていて それは確か 単なる空想に対し 想像力には現実との<ずれ>の 落差に対する意識というものがある とかなんとかあったとうろ覚えですが記憶してるんですね この現実と少女の空想の世界を きちんとわけて描けてないでしょうかねえ その辺なんとなく現実も空想も今までごたまぜのように演出してきたのとは違う気がしてるんだけど
前提として 少女の家庭悲劇よりもまず世界の崩壊の予兆 あるいはそれがすでに始まってる世界の出来事なんですね「ミラーマスク」の少女の幻想世界より もっと客観的で陰惨なんです 9・11以降と言えば簡単なんだけど 言い過ぎなんでひかえますか
少女はこのつらい家庭悲劇からの精神的な逃避機制として 空想の世界に遊んでいるとして 確かによふかしさんの言うとおり貧困なイマジナリーな世界を紡いでいるに見えるのですが 逆に世界崩壊が前提としてあるようなところでの この少女の空想は懸命にその現実をサヴァイブしていくための 想像力の駆使といったものに少なくても ギりアムの演出意図としては なっていると思うのですがどうでしょうかね でないとこの現実と少女の空想が 交じり合わないところが特異な映画の位置がよくわからなくなるように感じるんだよね まあ色んな見方を誘発する一筋縄ではいかない作品ではないかなあ
ギリアムよりずっと好きな ギレルモ・デル・トーロの新作「パンズ・ラビリンス」も 何か参考になる展開があるように期待してるんだけど
急速に眠気と不快が
投稿日
2007/01/30
レビュアー
よふかし
これほど眠くなったのは最近ではナタリの『ナッシング』以来。ナタリならいいけれど、ギリアムがこれではちょっと悲しい。DVDで見直してもその印象は変わらなかった。
イントロダクションには「奇妙で陰惨な現実世界の中で軽やかに戯れる少女の姿が、イマジネーション豊かに描かれてゆく」とあるけれど、それほど奇妙でも陰惨でもなく、少女は可愛いけれど軽やかでなく、イマジネーションも貧困である。
少女がイマジナリー・コンパニオンと空想の世界で遊ぶ、それはこの映画の根幹なのだけれど、ただのお人形遊びと大差なく描かれてしまう。少女が出会う奇妙な人物も、それほど面白く描けておらず、新鮮さは感じられなかった。
原作は読んでいないけれど、想像する。
多分、この物語は少女の一人称的な、主観的な視点での作品づくりをしなければならなかったし、ギリアムが関心をもったのもそういうところだったんじゃないだろうか。うまくいえないけれど、ポランスキーの初期作やティム・バートン的な悪夢の世界。けれどそれがさまざまな理由からうまく出来ないので(予算や性描写、分かりやすさの関係がありそうだ)、少女を客観的な視点から描かざるを得なくなってしまった、そのため作品からは「幻想」が失われてしまたんではないだろうか。
ギリアム得意の歪んだ空間描写も、あまり無理やり無意味に続くと退屈で眠気を誘うことがよく分かった。あまり間をおかずギリアム作品が観られることは嬉しいけれど、20点。
ギリアム監督の奇抜な想像の世界、あなたはいかが?
投稿日
2007/01/30
レビュアー
オタエドン
ローズを演じた10歳の少女、ジョデル・フェルランドの存在感、演技力あってこその作品でしょう。感嘆!!これから先、どう成長するか楽しみであります。さ〜〜て、作品の方は、好みが分かれそうですね。前作『ブラザーズ・グリム』は、物足りなかったが、この作品は、とても面白くハマレマシタ。出だしの両親との関係、その後の田舎の隣人達との関係、何とも奇想天外、変わり者ばかりな世界。現実と空想世界の境界のハザマで、不思議と嫌味を感じず楽しめたのが意外でもありでした。ブラックなユーモアの連続、見事に監督のマジックに乗せられてしまった私であります。興味が湧いたお方は、ぜひご覧を。ただし、責任は負いかねますが・・・
無垢でナィーヴなトライアングル
投稿日
2007/11/10
レビュアー
カプチーノ
アメリカの田舎の乾燥した空気が鼻をくすぐり、息苦しくなり、胸しめつけられる傑作。
悲惨な状況に置かれた孤独な少女の現実と無垢な逃避を描いていて、最近劇場で観た「パンズ・ラビリンス」との類似を感じました。「パンズ」は出口なしの逼迫した状況でのか弱い少女の見る残酷なファンタジィ。少女の悲痛な思いがファンタジィに昇華して、その無垢な悲しみが伝わってくる傑作でした。
一方こちらは一人で力強く生き抜かざるを得ない、たくましい少女の白昼夢で、表面的にみせる強さが、かえって痛々しく心に響きます。どちらも過酷な現実から逃避するための手段として夢想の世界に遊ぶのが、悲しいです。
「パンズ」の方は、きちんとした家庭に育った少女が主人公で、童話の世界に親しんでいるために彼女の夢想は豊かな想像力から出来ています。一方、この作品の少女は自堕落な両親からまともな教育を受けておらず、その夢想は貧弱なものとなっています。
ジャンキーの両親が相次いで死んで、祖母が残した荒れ果てた家にひとり残された少女。彼女が生きていくためには、首だけの人形たちとの会話を通しての現実逃避しかなかった。そして、奇妙な隣人である姉弟に出会う。
この二人と少女は少しの間心を通わせることができ、二人が少女にとって命綱のような存在となっていきます。ぼろ家を改装して壁を白くぬって、食事をたくさん並べるシーンがこの映画のたったひとつの明るく輝く場面。
しかし、少女にとっての命綱の二人もか弱く、危う過ぎました。何でも剥製にする姉、痙攣性の病をもつ弟。あまりにも世間知らずな三人は、人形の首のひとつがうさぎの穴へ落ちていったように降下していきます。そして、もろくもその関係は、打ち砕かれてしまう。
アメリカ映画によくとりあげられるサイコな人間。そこまではいかなくともテリー・ギリアム監督は、特殊な性癖をもつ人たちの危険性を最後の事件に象徴したのでしょうか。
これから少女はどうなるのかと思っていると、少し希望のもてる不思議なエンディング。
最後に登場するご婦人が救世主となるかどうかは、観る者に委ねられます。
モンティ・パイソン縁のビザールな要素もあるので、誰にでも薦めることのできる映画ではありませんが、ギリアムと波長の合う人にとっては、心に深く残る作品となるでしょう。
現代社会の抱える問題のひとつである過酷な状況に置かれた将来を担う子供たちの救済を願って、ギリアムはこの作品をつくったのではないかと私は思いました。
冒頭に述べましたように、独特の空気感をもった映像が全編に流れ、息苦しくなり、胸がしめつけられる傑作であると断言します。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
ローズ・イン・タイドランド