ＥＭＰＩＲＥ　エンパイア

歴史はあんまり得意ではない方で、この辺の時代ってイエス・キリストよりもずっと前のお話だったのね・・・。

それにしてもオクタビアヌスはお子ちゃま。
さっきまで後継者ではないって言っておきながら、後継者を振りかざし実力が伴わないまま統率したいと願うあまり、本物の見方を区別できないでいる。。。
普通分かるでしょ！っていうところでも。

いるいる！会社でも。
役職ついた途端に権力振りかざす割には、役職と実務があってない人が・・・笑
な〜んて、現実の世界と比べちゃいました！
それにしてもシーザーってトランプのキングのモデルの人なのね。
いつの時代も、偉人の次っていうのは大変なのね・・・。

とても楽しく鑑賞しましたが、外国のドラマなのにやたらと短く感じました！
もちろん総話数が少ないんですが、それ以上に1話ごとが「え？もう終わり？」って思えちゃいました。

修道女を演じた彼女。見たことはあるのに、どこで見たのかどうしても思い出せなかった。。。
で、やっと！
「プラダを着た悪魔」のエミリーね♪

有名な台詞です。はい。

出だしの15分位は正直つらいです。
誰が誰なのか分かんないですし、何なら主人公が誰なのかもよく分かりませんから。
登場人物もいきなり多くて、ホントこの時点で引き込まれる人は尊敬しちゃいます。
グラディエーター的な映像も一体何なのかよくわかんなかったですし。

でもその後はテンポよく、ぐいぐい引き込まれていきます。
諦めないで見れば、ドラマの中では良作ではないでしょうか？

第１部のレビューで、ウィキなどで時代背景を予習してから見ましょう。。。なんて書いてしまいましたが、前言撤回！
予習しちゃだめです。。。
なぜって？
そりゃぁ、あまりにも嘘八百だから。
ある程度のフィクションは仕方がない。当然、日常の細かい部分まで文献が残っているわけではないので、事実と事実をつなぐ部分はドラマティックに描いてかまわない。
でもここまで史実と違うのであれば、上のようなイントロダクション【ローマ帝国初代皇帝となったオクタビアヌスの青春と戦いの日々を描いた】はおこがましい。
そういう意味では、やはり【ＲＯＭＥ〜ローマ〜】の方が史実に忠実と言える。（もちろん、架空の人物もいるが）
しかしながら、【フィクション】であるならばこちらの方が断然面白いのも確か。
【ＲＯＭＥ〜ローマ〜】は淡々と物語が進み、下手するとガイドラインを読んでいるような錯覚に陥るのに対し、今作品は起承転結もはっきりとしていて緊張感や高揚感は素晴らしいと言える。
ただ一つ残念だったのは、オクタヴィアヌスが最後までただのお坊ちゃんで終わってしまった事だ。
本来の彼は、戦いの才能こそなかったが策士であり、司令官としての資質は十二分に持ち合わせた人物である。
その才能を見込んでカエサルが後継者に選んだとの一説もあるほど。
後には、オクタヴィアヌスが指揮を執り腹心アグリッパが戦いを掌握する事でローマ統一を成し遂げたのである。
せめて最後の戦いくらいは作戦を用いてその片鱗くらいは見せてほしかったというのが本音。
もっともオクタヴィアヌスの業績は、世界初の年金や退職金を作り老兵の生活を保障したところや、何よりそれまでの内戦を終わらせ【ローマの平和】と呼ばれる２００年以上にも及ぶ平和な時代を作った事である。
ただ単に皇帝に押し上げられた【お坊ちゃん】ではなかった事だけは心にとめておいてもらいたい。

Wikipediaとかで読む史実とはちょっと違いますが、ドラマなので描かれ方は様々でいいかなと思います。何より、作品の完成度が高いです。町や民衆の様子、背景などすべてお金かかってますね。日本ではこういうのをドラマで作るのは無理でしょうね。
オクタヴィアヌスの情けなさ→王として成長していく様や、剣闘士のカッコ良さだけでも見る価値あります。