雪に願うこと / 伊勢谷友介
雪に願うこと
/根岸吉太郎
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(66)
解説・ストーリー
「透光の樹」の根岸吉太郎監督が、鳴海章原作の『輓馬』を映画化した感動ドラマ。人生に挫折した一人の若者が、何百キロものソリを曳き障害を越える輓馬(ばんば)のレース“ばんえい競馬”と出会い、再生していく姿を描く。2005年の東京国際映画祭で史上初の4冠を獲得。経営していた貿易会社が倒産、すべてを失った矢崎学は、兄・威夫を頼って故郷の北海道帯広へと戻ってきた。そして、威夫が運営する“ばんえい競馬”の厩舎で見習いとして働き始める学。彼はそこで、まるで自分と同じようにお払い箱になる寸前の馬、ウンリュウと出会うのだった…。
「透光の樹」の根岸吉太郎監督が、鳴海章原作の『輓馬』を映画化した感動ドラマ。人生に挫折した一人の若者が、何百キロものソリを曳き障害を越える輓馬(ばんば)のレース“ばんえい競馬”と出会い、再生していく姿を描く。2005年の東京国際映画祭で史上初の4冠を獲得。経営していた貿易会社が倒産、すべてを失った矢崎学は、兄・威夫を頼って故郷の北海道帯広へと戻ってきた。そして、威夫が運営する“ばんえい競馬”の厩舎で見習いとして働き始める学。彼はそこで、まるで自分と同じようにお払い箱になる寸前の馬、ウンリュウと出会うのだった…。
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「雪に願うこと」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「透光の樹」の根岸吉太郎監督が、鳴海章原作の『輓馬』を映画化した感動ドラマ。人生に挫折した一人の若者が、何百キロものソリを曳き障害を越える輓馬(ばんば)のレース“ばんえい競馬”と出会い、再生していく姿を描く。2005年の東京国際映画祭で史上初の4冠を獲得。経営していた貿易会社が倒産、すべてを失った矢崎学は、兄・威夫を頼って故郷の北海道帯広へと戻ってきた。そして、威夫が運営する“ばんえい競馬”の厩舎で見習いとして働き始める学。彼はそこで、まるで自分と同じようにお払い箱になる寸前の馬、ウンリュウと出会うのだった…。
「雪に願うこと」 の作品情報
「雪に願うこと」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
雪に願うことの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
SJ10331D |
2006年11月10日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
|
雪に願うことの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
112分 |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
SJ10331D |
2006年11月10日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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ユーザーレビュー:66件
いや〜、迷ってばっかりだぁ・・・
投稿日:2009/02/06
レビュアー:こんちゃん
「サイドカーに犬」でも思ったのですが、根岸吉太郎と言う人は、言葉にならない思い、或いは言葉とはうらはらな思いを画面上に切り取って見せることがとても上手いのですねえ。
変なケレン味もないし、捻った描写でもないので号泣したりはしないのですが、なんだかジ〜ンとするのですねえ。
兄と弟・・・ガラリーナさんがおっしゃる通り、この関係で紡ぐ物語は「ゆれる」等々、なかなか深いのですね。
まあ姉妹でも「牡丹と薔薇」のドロドロ感や「ブーリン家の姉妹」の殺伐感も捨てがたいのですが(笑)
佐藤浩市もよし、伊勢谷友介も内面の苦悩をうまく演じているなと思います。彼、絶対にTVドラマには出ない。映画にしか出ないと言う人なんだそうですね。その心意気や良し(まあ、宮崎あおいも昔そうだったのが「演じると言うことにおいては変わりは無い」と、最近はTVにも出てますから、それほどこだわらなくても良いのかな・・笑)今は亡き窪塚洋介(オイオイ・・・死んでないから!)のあとを継げるのは君だ!(昔はコピーみたいでしたけどね)
何と言っても小泉今日子です。なんてったってKYON2(笑)
彼女は、自分の今の立場や実力を常に確認し、わきまえた上で着実に女優としてのキャリアを積み上げている人なんですよね。
アイドル時代、「なんてったってアイドル」と、まるで自分を揶揄するような歌を歌ってましたけど(歌わされてかな?)それも含めて自分をきちんと見ていられると言うのは凄いことです。同時期に、アイドル扱いされることを是とせずに、
「自分はアーティスト」
だとか、実力も伴わないのに反骨精神だけ一人前なタレントがたくさんいましたけど、結局残っているのは小泉今日子なのです。
歌手だとか役者というのは、極めて特殊な職業だと思うんですよ。芝居ができなくても役者でいる人も沢山いるし、歌が下手なのに歌手でいる人も、これまた沢山いるのです。
他の世界では考えられません。たとえば、プロスポーツの世界。サッカーの下手なJリーガーはあり得ませんし(笑)スケーティングが下手なフィギュア選手も存在し得ません(あたりまえだ!・・・笑)
ところが芸能界はそれが通用するのです。逆に、どれだけ演技がうまくても、歌が上手くてもメジャーな世界では、それだけではやっていけないのです。場末のライブハウスに行ってみれば、今、メジャーシーンで売れているシンガーより100倍も上手いシンガーなんぞ掃いて捨てるほどいるのです。それだけじゃあダメで、それにプラスのSomething else が必要なのです。
まあ、事務所の営業戦略や力関係もあるでしょうが、それだけで長年やっていけるはずもありません。
それが何なのかは誰も明確には言えないのですが、輝くオーラのような物を持っている人たちがいるのです(それがある程度見える人が芸能プロダクションとかで成功するんですよね)明確にわからなくても、多くの観客も感じるんですね(原田知世なんて、冷静に観察したらどこが良いんだかわかりません。あ〜!ファンの人、ごめんなさい)
しかして、それを自分の実力と勘違いして、努力を怠ると簡単にスポイルされてしまうのです。
そう言う意味で、自分の現状をしっかり認識しつつ、着実に成長してきた小泉今日子は、凄い人なのです。
ってことはどうでも良いとして、豪華なキャストをまるで無駄遣いと思われるような使い方をしながら、これと言った大きな盛り上がりも見せてくれないのですが、印象的なカットが沢山あり、じわ〜っとボディブローのようにあとから沁みてくる良作であります。
欲を言えば、ばんえい競馬の馬たちの力強さを、もう少し映像で表現してくれれば、そこに思いを託す、そこからいくばくかの勇気を貰ったと感じる学の気持ちの推移が際立ったと思うんですけどね。
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10人の会員が気に入ったと投稿しています
決して、派手さはないが。
誰もが涙ぐむような感動があるわけではない。
内面に隠し持った信念や人間の強さと弱さが
見事に表現されている作品。
映画にはどうしてもはっきりとした起承転結や
感動を求めてしまいがちだけど、生きていくって
もっと地味で内面的な部分が多いですもんね。
根岸監督の会心の作品じゃないでしょうか。
俳優陣もなかなかで、個人的には佐藤浩市が
出演しているとしまった映画になるといつも
思うのですが、これもしかりでした。
それとキョンキョンはもう立派な大女優ですね。
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
自らの薄っぺらさに所在無げな男が歩みだす一歩。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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馬ってほんとに映画好きのする生き物だと思います。
しかも今回は疾走するサラブレットではなく、大地を踏み進む農耕馬、迫力と生命感と人懐こさがあります。
伊勢谷友介が演じるのは、いわばサラブレットのような生き方をしたいと思っていたが、尾羽打ち枯らして都落ちしてきた”からっぽの男”。
一時は社長となり金も稼いだが、失って何も残っていない、自分のうすっぺらさを持て余すような、所在なげな男を好演していると思います。
クールな俳優だと思っていましたが、内面のあたたかさを感じさせ好感を持ちました。
佐藤浩市が演じる兄は本音で弟や厩務員と接し、存在感を見せます。
根岸吉太郎は「遠雷」がそうでしたが、生活臭のある人間、”根っこ”を持った人間を撮らせたらうまい監督だと思います。 ですから、ある意味佐藤浩市はもうけ役で、”からっぽの男”を演じた伊勢谷友介と存在感が違うのは、もちろんキャリア、演技力もありますが、役柄によるものも大きいです。
その兄がおたがいに気持ちは通じていながら、相手の状況をおもんばかって、本音とちがう距離で寄り添う女性を演じたのが小泉今日子。 「転々」につながる、これも存在感のある役。
他の俳優陣も豪華だし、すべて的確な演技。
大地を踏み進む"歩み"に勇気づけられて、負けた男はもう一度、水溜りをよけ、ともかく歩みだす。
恋も仕事も何も結果は見えないけれど、明日に思いを託し歩みだす。
ていねいに作られた、「大人な映画」でした。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
いい映画だったなあ。
佐藤浩市の演技がすばらしかった。
怒ってばかりいる雰囲気がなぜか、笑えるのが不思議。
全体を通じて、コメディでもないのになぜか笑えるシーン、せりふがとても多かった。これは演技、脚本、演出が真に迫っていたからなのだと思う。
私の趣味に合うというせいもあるのかもしれないけれど。
それにしても最近の佐藤浩市の演技はとてもいい。大河ドラマ『新撰組』の芹沢鴨も独壇場だったし、『けものみち』もよかったし、顔ではまだおとうさんに負けるが、演技のあくの強さではもう上回っているかも。
脇役で出ていた山崎努さんも、笑えるほどに名演技なのでした。ほとんどリチャード3世みたい。
個人的に、わたしはかつて北見でばんえい競馬を一日観戦したことがあるので、とても懐かしく思いながら鑑賞しました。
ギャンブル場であんなに笑い転げたことはないのでした。
だって、途中でとまっちゃったりするし、そもそも遅いからいっっしょに追いかけながら声援(もしくは罵声)を送れるしね。
そんな雰囲気もよく出ていたと思う。
吹石一恵さん、さすがプロ野球選手の娘さん、あんな1トンもある馬に乗るとは! ひとつ間違ったら命とりだったはず。
20数年前、旅先で出会って一緒にばんえい競馬を見に行ったあの子はいまどうしているかなあ、もういいおばさんだろうけど、この映画をみているのだろうか‥。
ラストのほのかな希望、そして、映画の題名の意味を示すシーンは、しずかな名作にふさわしい、雪がやんで太陽が輝くときの、あのさわやかさのようでここちよかった。
聞くところによると、ばんえい競馬は赤字で存続の危機らしいけど、残したい地域文化だと思うのだけどなあ、貴重な大衆娯楽というか大衆文化なのではないかなあと思いますけど。
願わくば、ひとりでも多くのひとにこの映画は見てほしいのです。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
ばんえい競馬、初めて知りました。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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都会で挫折した青年が田舎に戻り、馬を世話することによって自分を見つめなおし、不仲だった家族とも和解するという、あまりにも陳腐なストーリーだけど、それがサラブレッドのような格好のいい馬ではなく、力仕事だけが得意な無骨な姿の馬というのがよかった。朝日をバックにした調教シーンや、馬のはく白い息が非常に美しく、もっともっと競馬や調教のシーンをみていたかった。
伊勢谷友介の ぼそぼそしたしゃべり方は、時々聞き取れなくてイライラ。周りの俳優がうまいだけに、彼だけがういてみえた。もっとほかに主役にふさわしい俳優はいなかったのか?ラストも、馬によって立ち直った主人公には、レースの勝敗など関係なかったのだと解釈したいところだが、こんな男じゃどうせまた挫折して帰ってくるんじゃないの?と思ってしまって残念。
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ユーザーレビュー
いや〜、迷ってばっかりだぁ・・・
投稿日
2009/02/06
レビュアー
こんちゃん
「サイドカーに犬」でも思ったのですが、根岸吉太郎と言う人は、言葉にならない思い、或いは言葉とはうらはらな思いを画面上に切り取って見せることがとても上手いのですねえ。
変なケレン味もないし、捻った描写でもないので号泣したりはしないのですが、なんだかジ〜ンとするのですねえ。
兄と弟・・・ガラリーナさんがおっしゃる通り、この関係で紡ぐ物語は「ゆれる」等々、なかなか深いのですね。
まあ姉妹でも「牡丹と薔薇」のドロドロ感や「ブーリン家の姉妹」の殺伐感も捨てがたいのですが(笑)
佐藤浩市もよし、伊勢谷友介も内面の苦悩をうまく演じているなと思います。彼、絶対にTVドラマには出ない。映画にしか出ないと言う人なんだそうですね。その心意気や良し(まあ、宮崎あおいも昔そうだったのが「演じると言うことにおいては変わりは無い」と、最近はTVにも出てますから、それほどこだわらなくても良いのかな・・笑)今は亡き窪塚洋介(オイオイ・・・死んでないから!)のあとを継げるのは君だ!(昔はコピーみたいでしたけどね)
何と言っても小泉今日子です。なんてったってKYON2(笑)
彼女は、自分の今の立場や実力を常に確認し、わきまえた上で着実に女優としてのキャリアを積み上げている人なんですよね。
アイドル時代、「なんてったってアイドル」と、まるで自分を揶揄するような歌を歌ってましたけど(歌わされてかな?)それも含めて自分をきちんと見ていられると言うのは凄いことです。同時期に、アイドル扱いされることを是とせずに、
「自分はアーティスト」
だとか、実力も伴わないのに反骨精神だけ一人前なタレントがたくさんいましたけど、結局残っているのは小泉今日子なのです。
歌手だとか役者というのは、極めて特殊な職業だと思うんですよ。芝居ができなくても役者でいる人も沢山いるし、歌が下手なのに歌手でいる人も、これまた沢山いるのです。
他の世界では考えられません。たとえば、プロスポーツの世界。サッカーの下手なJリーガーはあり得ませんし(笑)スケーティングが下手なフィギュア選手も存在し得ません(あたりまえだ!・・・笑)
ところが芸能界はそれが通用するのです。逆に、どれだけ演技がうまくても、歌が上手くてもメジャーな世界では、それだけではやっていけないのです。場末のライブハウスに行ってみれば、今、メジャーシーンで売れているシンガーより100倍も上手いシンガーなんぞ掃いて捨てるほどいるのです。それだけじゃあダメで、それにプラスのSomething else が必要なのです。
まあ、事務所の営業戦略や力関係もあるでしょうが、それだけで長年やっていけるはずもありません。
それが何なのかは誰も明確には言えないのですが、輝くオーラのような物を持っている人たちがいるのです(それがある程度見える人が芸能プロダクションとかで成功するんですよね)明確にわからなくても、多くの観客も感じるんですね(原田知世なんて、冷静に観察したらどこが良いんだかわかりません。あ〜!ファンの人、ごめんなさい)
しかして、それを自分の実力と勘違いして、努力を怠ると簡単にスポイルされてしまうのです。
そう言う意味で、自分の現状をしっかり認識しつつ、着実に成長してきた小泉今日子は、凄い人なのです。
ってことはどうでも良いとして、豪華なキャストをまるで無駄遣いと思われるような使い方をしながら、これと言った大きな盛り上がりも見せてくれないのですが、印象的なカットが沢山あり、じわ〜っとボディブローのようにあとから沁みてくる良作であります。
欲を言えば、ばんえい競馬の馬たちの力強さを、もう少し映像で表現してくれれば、そこに思いを託す、そこからいくばくかの勇気を貰ったと感じる学の気持ちの推移が際立ったと思うんですけどね。
決して、派手さはないが。
投稿日
2006/11/03
レビュアー
MonPetit
誰もが涙ぐむような感動があるわけではない。
内面に隠し持った信念や人間の強さと弱さが
見事に表現されている作品。
映画にはどうしてもはっきりとした起承転結や
感動を求めてしまいがちだけど、生きていくって
もっと地味で内面的な部分が多いですもんね。
根岸監督の会心の作品じゃないでしょうか。
俳優陣もなかなかで、個人的には佐藤浩市が
出演しているとしまった映画になるといつも
思うのですが、これもしかりでした。
それとキョンキョンはもう立派な大女優ですね。
自らの薄っぺらさに所在無げな男が歩みだす一歩。
投稿日
2009/04/29
レビュアー
ロキュータス
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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馬ってほんとに映画好きのする生き物だと思います。
しかも今回は疾走するサラブレットではなく、大地を踏み進む農耕馬、迫力と生命感と人懐こさがあります。
伊勢谷友介が演じるのは、いわばサラブレットのような生き方をしたいと思っていたが、尾羽打ち枯らして都落ちしてきた”からっぽの男”。
一時は社長となり金も稼いだが、失って何も残っていない、自分のうすっぺらさを持て余すような、所在なげな男を好演していると思います。
クールな俳優だと思っていましたが、内面のあたたかさを感じさせ好感を持ちました。
佐藤浩市が演じる兄は本音で弟や厩務員と接し、存在感を見せます。
根岸吉太郎は「遠雷」がそうでしたが、生活臭のある人間、”根っこ”を持った人間を撮らせたらうまい監督だと思います。 ですから、ある意味佐藤浩市はもうけ役で、”からっぽの男”を演じた伊勢谷友介と存在感が違うのは、もちろんキャリア、演技力もありますが、役柄によるものも大きいです。
その兄がおたがいに気持ちは通じていながら、相手の状況をおもんばかって、本音とちがう距離で寄り添う女性を演じたのが小泉今日子。 「転々」につながる、これも存在感のある役。
他の俳優陣も豪華だし、すべて的確な演技。
大地を踏み進む"歩み"に勇気づけられて、負けた男はもう一度、水溜りをよけ、ともかく歩みだす。
恋も仕事も何も結果は見えないけれど、明日に思いを託し歩みだす。
ていねいに作られた、「大人な映画」でした。
いい映画だったなあ。
投稿日
2006/11/19
レビュアー
withnail
佐藤浩市の演技がすばらしかった。
怒ってばかりいる雰囲気がなぜか、笑えるのが不思議。
全体を通じて、コメディでもないのになぜか笑えるシーン、せりふがとても多かった。これは演技、脚本、演出が真に迫っていたからなのだと思う。
私の趣味に合うというせいもあるのかもしれないけれど。
それにしても最近の佐藤浩市の演技はとてもいい。大河ドラマ『新撰組』の芹沢鴨も独壇場だったし、『けものみち』もよかったし、顔ではまだおとうさんに負けるが、演技のあくの強さではもう上回っているかも。
脇役で出ていた山崎努さんも、笑えるほどに名演技なのでした。ほとんどリチャード3世みたい。
個人的に、わたしはかつて北見でばんえい競馬を一日観戦したことがあるので、とても懐かしく思いながら鑑賞しました。
ギャンブル場であんなに笑い転げたことはないのでした。
だって、途中でとまっちゃったりするし、そもそも遅いからいっっしょに追いかけながら声援(もしくは罵声)を送れるしね。
そんな雰囲気もよく出ていたと思う。
吹石一恵さん、さすがプロ野球選手の娘さん、あんな1トンもある馬に乗るとは! ひとつ間違ったら命とりだったはず。
20数年前、旅先で出会って一緒にばんえい競馬を見に行ったあの子はいまどうしているかなあ、もういいおばさんだろうけど、この映画をみているのだろうか‥。
ラストのほのかな希望、そして、映画の題名の意味を示すシーンは、しずかな名作にふさわしい、雪がやんで太陽が輝くときの、あのさわやかさのようでここちよかった。
聞くところによると、ばんえい競馬は赤字で存続の危機らしいけど、残したい地域文化だと思うのだけどなあ、貴重な大衆娯楽というか大衆文化なのではないかなあと思いますけど。
願わくば、ひとりでも多くのひとにこの映画は見てほしいのです。
ばんえい競馬、初めて知りました。
投稿日
2006/11/23
レビュアー
パープルローズ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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都会で挫折した青年が田舎に戻り、馬を世話することによって自分を見つめなおし、不仲だった家族とも和解するという、あまりにも陳腐なストーリーだけど、それがサラブレッドのような格好のいい馬ではなく、力仕事だけが得意な無骨な姿の馬というのがよかった。朝日をバックにした調教シーンや、馬のはく白い息が非常に美しく、もっともっと競馬や調教のシーンをみていたかった。
伊勢谷友介の ぼそぼそしたしゃべり方は、時々聞き取れなくてイライラ。周りの俳優がうまいだけに、彼だけがういてみえた。もっとほかに主役にふさわしい俳優はいなかったのか?ラストも、馬によって立ち直った主人公には、レースの勝敗など関係なかったのだと解釈したいところだが、こんな男じゃどうせまた挫折して帰ってくるんじゃないの?と思ってしまって残念。
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