ベネズエラ・サバイバル

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『シン・シティ』のエリザベス・アヴェラン製作総指揮とありますが、監督と仕事の差が良く分かりません(-_-;　なのでどちらが作品により影響を与えたのか定かではないのでシンシティが参考になるかどうか・・・・

ドキュメントタッチのスリリングなアクション映画と感じるもヨシ。ベネズエラの首都カラカスの治安の悪さを知るもヨシ。下層の人間＝極悪人（モラルが無い）と上層の人間＝善人（モラルがある）と・・・そういった図式に当てはめても間違いではありません。ワタシは飽きずにラストまで目が離せませんでしたが、何が面白いのか・・・は分かりません。誰か説明してくれるといいな。

ここに登場する極悪人はタイトな誘拐を企てるストリートギャングです。そして被害者たる上流家庭のカップルは高級車を乗りマリファナをふかし結婚を決めている美男美女です。（美男が途中ものすごくーー面白い事に・・あ、男性は笑えないかも♪）

この不釣合いなグループのロードムービー的匂いもある作品は
その実、国自体の腐敗をも明らかにしています。そして美女が吐き出す誘拐犯への抗議『私達は真面目に働いてるだけなのに・・』に対して、Ｓギャングの一人は言い放ちます。（ギャンフの中ではかなり紳士的な部類の男性）
『高級車に乗っていただろう？』
『金を見せ付けていただろう？』
どんなに理不尽で暴力的な考えであろうとも、これが彼らの真実であり彼女らとは相容れない部分なのだと痛烈に感じます。殺人もレイプも普通に起こる環境で当たり前のように悪事を働くも、それでもどこか人間らしい優しさを失っていない、そんなスレてない犯罪者の巣窟なのかも知れません。

カルカラで頻繁に発生している誘拐は、誘拐からお金の受け渡しから人質の開放まで実にスピーディです。この短時間の誘拐を助長しているのが国家権力の警察のようです。エリザベス・アヴェランは実際にこの手の誘拐にあったらしい・・・です。実際は存じませんが。その際のリアリティがこの映画だとしたら・・・この国に観光に行こうとはとても思えません。スリでもするかのような誘拐、そして国家権力者（警察官）すら暴力的な犯罪者になる現実・・・これが怖い！

裕福なことは罪？
貧しいのも罪？

誰が悪いのか、なぜ、こんなにも犯罪が多いのだろう。
誘拐された人質、なんとか解放されたものの....偶然来た警察。

「また、人質を発見！」

また？
またってそんなにいるの？と驚きでした。

その後...どんでん返しとも思える展開。
日本に生まれて良かったと思いました。

いい車のってて金持ちそうな服装しているだけで誘拐されてしまうそうです！！

スペイン語を勉強したくなるくらいのおもしろさでしょう！

３点