円卓の騎士

アーサー王の伝説を題材に、できるだけ"ファンタジー"的な要素を排除し歴史物っぽく描いた作品。冒頭の「聖剣エクスカリバー」を引き抜くシーンがおざなりで、『シックス・センス』の学芸会のシーンとさほど変わらないのには笑いました。

最初の30分くらいまでは本当に学芸会のような雰囲気でちょっとつらかったのですが、次第に世界観に引き込まれていきました。
騎士同士の決闘シーンとか、あまり見る機会がないような気がします。競技会のシーンでも「おお、本当に"騎馬戦"やってる」とどうでもよい事に感心。

ただ、時代背景や円卓の騎士に関する説明が不足していて、馴染みのない日本ではちょっと解りにくいかも。私なりに、『騎士とはそれぞれの領土の領主である。領主間の争いが絶えず国土が荒廃したため、リーダーとしての"王"を選び争い事を減らそうとした。だから、王とはいっても単に"有力な領主"というだけで、絶対的な権力はなかった。円卓というのも、座る場所によって上下関係（上座下座）が出来るのを防ぐ為で、これも王の権力の弱さの現れである』という風に解釈しましたが、果たして正しいかどうかは解りません。

今の映画にはないのんびりさと華麗さを味わえるので、若い人も見てみたらとおすすめ。どこか歌舞伎でも見ている感じもする。

ヨーロッパ・ファンタジーの一大源流でもあり、現在もさまざまなヴァリエーションを生み出しているアーサー王伝説を素材にした映画である。他にいろいろあるが歴史ファンタジーの完成度ということを、現時点で見てみると、当時は新鮮に感じたことが、何かしらまどろっこしく、これも時代の流れかと思ってしまう。
「キング・アーサー」を最近見たが迫力、展開のテンポなどを比較して見るとよくわかる。
リチャード・ソープはＭＧＭを代表する監督として、娯楽作品を撮り続けて、その作品は１８０本にも及ぶと聞いている。

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なんと、私が生まれる前の作品。知ってる俳優さんゼロ。
アーサー王の伝説をよく知らないので学習できるかなと思ったんだけど、なんだかなぁ・・・・
鎧はブリキっぽいし、剣も板に色を塗ったのかと思わせる音がする。
アーサー王は、剣は強いが全体に情けない感じで終いには死んでしまう。
ランスロットがひたすらカッコ良くて、最後まで生き残り、その子供が立派な王になるであろうという神のお告げで終わる。
円卓の騎士がどのような者なのかも良くわからなかった。
苦悩するアーサー王という点以外は、キングアーサーとは別のお話でした。

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　最初の方はやたら説明的なセリフをダラダラいうだけで、ドウシヨウカと思った。いろんな有名エピソードをまぜこぜにしてるところもあった‥。
　が、序盤の山場の合戦シーンで馬がトトトと駆け出して、ドドドとなってドドドドドドー！　となるところなんか結構よかった。最近の映画ならすぐＣＧで「ごまかし」ちゃうところだろうけど、一生懸命生身の人間が剣戟してます。ちょっとまだるこっしいがこれはこれでよい。
　主要な騎士たちが一人一人カラフルに色違いのヨロイ姿なのもわかりやすくて助かった。