ある子供 / ジェレミー・レニエ
ある子供
/ジャン=ピエール・ダルデンヌ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(83)
解説・ストーリー
「ロゼッタ」「息子のまなざし」のダルデンヌ兄弟が、カンヌ国際映画祭2度目のパルムドール大賞に輝いた社会派ドラマの傑作。大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめる。20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。そんなブリュノは、18歳の恋人ソニアが自分の子供を産んだというのに父親としての自覚を持つどころか関心を示そうとさえしない。そしてある時、ブリュノは深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまうのだった…。
「ロゼッタ」「息子のまなざし」のダルデンヌ兄弟が、カンヌ国際映画祭2度目のパルムドール大賞に輝いた社会派ドラマの傑作。大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめる。20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。そんなブリュノは、18歳の恋人ソニアが自分の子供を産んだというのに父親としての自覚を持つどころか関心を示そうとさえしない。そしてある時、ブリュノは深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまうのだった…。
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「ある子供」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
「ロゼッタ」「息子のまなざし」のダルデンヌ兄弟が、カンヌ国際映画祭2度目のパルムドール大賞に輝いた社会派ドラマの傑作。大人になりきれないまま子供を産んでしまった若いカップルの運命を、厳しくも優しい眼差しで見つめる。20歳の青年ブリュノは定職にも就かず、ひったくりなどでその日暮らしの日々。そんなブリュノは、18歳の恋人ソニアが自分の子供を産んだというのに父親としての自覚を持つどころか関心を示そうとさえしない。そしてある時、ブリュノは深い考えもなしにその子供を売り捌いてしまうのだった…。
「ある子供」 の作品情報
「ある子供」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ある子供の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
95分 |
日本語・日本語吹替え用字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
SJ10291D |
2006年06月23日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚
|
0人
|
1人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
ある子供の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
95分 |
日本語・日本語吹替え用字幕 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
SJ10291D |
2006年06月23日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚
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0人
|
1人
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1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
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ユーザーレビュー:83件
社会を描かない社会派作品。決して明るくないラストシーンが感動的
投稿日:2006/06/28
レビュアー:吟遊旅人
この作品も「息子のまなざし」と同じく、音楽無し、カメラはすべて手回しのアップ多用、淡々と描いているようで計算されつくしたカメラワーク、映画の視点をするりと変えてしまう巧妙なカメラによって構成される。
ただし、「息子のまなざし」よりも画面はかなり見やすいし、何よりヒロイン・ソニアを演じたデボラ・フランソワの愛らしさとか、映画的には美しい要素があって好感が持てる。
ダルデンヌ兄弟の「社会派」ぶりは、実は「社会を描かない」ところにある。ベルギーの失業率が何パーセントなのか、若者はどのように困難な状況にあるのか、人身売買組織の実態はどうなのか、母子福祉の現状はどうなっているのか。などなど、この映画ではなにも説明がない。ブリュノという子供のままの青年のだらしなさや自堕落さは何が要因なのかも説明がない。ブリュノの恋人ソニアはどうやって日々の糧を得ているのか、そもそも二人はどういう馴れ初め・つきあいなのか、それも説明がない。
だが、一切の説明を省いたためにかえって彼らが抱えている困難の一般性が浮き彫りになる。
わたしはブリュノには嫌悪感しか感じない。なんという男だろう。こんな奴が許せるか?! なんでこんな男に惚れるのか、ソニアもわからない娘だ。だが、映画はブリュノの情けなさを映し出しつつ、いつのまにか観客を彼の視点に立たせてしまう。引ったくり事件を起こしたあと警官から逃げ惑う彼の姿を写すカメラが、ふとブリュノの視点に変わる。警察は自分を見つけただろうか? ドキドキしながらそっと様子をうかがう彼の姿は観客自身と重なってしまう。そして、このあと彼がとる行動について、おそらく多くの人が「ほっ」とさせられるだろう。
「ある子供」とは、売られてしまった子どものことではない。わが子を売ってしまった父親という「親になれない子供」のことを指している。ブリュノに象徴されるような若者たちに未来はあるのだろうか? 決して遠い国のわが身と無関係な話とは思えないリアルさで迫ってくるこの「現実」に身震いせずにはいられない。あの若者の姿はわが子の数年後ではないかと危惧してしまう。
希望は確かにあるのだろう、いや、あると思いたい。たとえ細い一条の光しかなくても、そこに明日を見ることこそがこんな「子供」たちを育ててしまったわたしたちの責任だと痛感した。
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18人の会員が気に入ったと投稿しています
子供が子供を生む
ダルデンヌ兄弟に関してちょっと誤解があった それは彼らのドキュメンタリストとしての長いキャリアだ それを良く知らなかったの だから「ロゼッタ」の一本調子の擬似ドキュ風にはいらだったのね そして「息子のまなざし」はとても良かったけど あの死んだ息子の視線はやはり謎のまま残った
これからは誤読と思われてかまわないのだけど やはり周到にこの三部作は準備されていて「ある子供」に集約されるようになっていると思うのだ
それはどうゆうことかと言えば ドクメンタリーからフィクションへの時間をかけた変貌だ まず「息子のまなざし」のあの死んだ息子の視線キャメラ これはドキュメンタリーの視線や主体の問いを一挙に無効にする暴挙だろう しかしこれって実は意味のない飛躍かもしれない ドキュメントからフィクション・ドラマへの命がけのジャンプ 三部作の真ん中でそれをやり ドキュメンタリーとフィクションの世界が美しく冷徹につながった「ある子供」へと 6ヶ月のロケハン 6ヶ月のリハーサルにより 演出の映画として二人の美しい若者の魅力を引き出しているシネマへと帰結していくだろう だからそれがなんなんだとゆうしかない新しい視点(視線)の提供にはこういったダルデンヌの決断があったのではと勝手に想像する 資本主義経済において商品が商品になるためにある時点での命がけの飛躍をするような 演出のドラマを思うのは 考えすぎかもしれないかな
日本の「ワンダフルライフ」のような作品のわざとらしさを 同じありえないでも こんな果敢なフィクションの導入はすごい実験精神だ キャリアと方法意識を賭けて三本の映画を厳密に演出した ダルデンヌの独特なポジションはこれでますます存在意義を持ち出しただろう
中身に関してあまり書くスペースがなくなったけど ブリュノにとって赤ん坊は異物 屁をこいたとかでふざけあう バイクに乗る14歳の男の子の方が親和的なのだ 子供に関する二つの乗り物 乳母車とバイクが簡潔にその事情を語るだろう 当然 ラスト・シーンからは赤ん坊は画面から排除されている 「家族」とゆう所与の共同体幻想の罠をどう切り抜けるか きわめて政治的な野心をも感じるのだが 少し誤読の幅を広げたかもしれないな
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15人の会員が気に入ったと投稿しています
子供が子供を産んでどうする?
ダルデンヌ兄弟の製作・監督・脚本による若い2人をテーマに若者と社会の関係を鋭い視線で描いた作品。
「少年と自転車」のダルデンヌ兄弟作品繋がりで再見しました。
主人公ブリュノ(J・レニエ)は、定職に付かず自分より年下の少年たちと盗みを働いてその日暮らしをしています。
精神的に大人になってはいない子供が子供を産んで、さてどうしたの?という話ですが、「彼女を愛してる」ことだけは本当だと思いますが、本当にどうしようもないです。
けれども彼はとても優しいです。盗みは働いても決して人を傷つけることはしません。
彼は人から物を頼まれると断わる事ができません。そこには優しさと言うよりは、無知という言葉が頭をよぎります。
彼はお金のためなら自分の子供を売ってしまうという非人道的な行為をしてしまうのですが、それは悪人というのではなさそうです。
若い母親となったソニア(D・フランソワ)には大人へ変化しようとする兆しが見えますが、ブリュノには父親の意識がまるでありません。
男の父親意識には実感が伴うまで時間がかかるものかもしれませんね。ある日突然「これが、あんたの子供よ」と言われたって父親になった実感はわかないと思います。男と女の成長度合いの違いを上手く捕らえています。
ソニアは、ジュビノから子供を売ったと伝えられた時の絶望。思わず気を失う彼女を見て、彼も徐々に事の重大さに気付き始めます。あわてて子供を取り戻すところを見ると、根は優しい人間なのでしょう。
大金が必要になり追い詰められた彼は、少年を使ってひったくりをするのですが、少年が補導されてしまいます。
少年を助けるため、自首する彼は、やはり優しい人間なのだと思います。この事件で、彼の中に責任感と自責の念が芽生えたのかもしれません。面会に来たソニアの前で号泣する彼に、未来はあると信じたいです。
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12人の会員が気に入ったと投稿しています
子供たちに未来はあるのか?
なんとも暗澹たる気分にさせられる映画です。
タイトルの「子供」というのが、生まれたばかりのジミーのことではなく、その赤ん坊の親である20歳のブリュノと18歳のソニアのカップルであることは明らか。ふたりがじゃれあう様子はまるで子犬のようで、何の心の準備もなく、親になってしまったことがわかる。
そして父親であるブリュノ。ひったくりや小銭せびりでのその日暮らし。子供を簡単に売り飛ばしてしまった上に、嘘や言い訳を重ねる、全く許せない男。
だけど、こんな大人になりきれない大人を生んだ社会や家庭はどうだったのだろうか。赤ちゃんを売るには、きっと巨大な人身売買組織が背景にあるはず。そのあたりの社会問題は一切描かれていないのは意図的なのでしょうか。
ラストにはかすかな希望も見えるのですが、 私は懐疑的です。果たしてブリュノはこの先子供を愛していけるのか?父親としての責任を果たせるのか?そしてこんな「子供」を生んだ社会に未来はあるのか?
「息子のまなざし」よりもこっちの方がずっと観やすいことは確かです。
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10人の会員が気に入ったと投稿しています
彼という名の ある子供
子供 ではなく
ある子供 のお話
ある部分では
子供らしくない
ある部分では
子供じみている
あまりにも無邪気に
無造作に日々を過ごしはしゃぎ
命の尊ささえ図りかねる
それはまるで子供のように
罪は一様に 罪なのだから
大人であれ子供であれ
犯してはならないルールが在る
彼はそのことを学ぶことなく
気づくこともなく
身につけることもなく年齢を重ねた
ある子供
更正したいけれどもきっかけがなくもがいている
大人になりたいけれども悪い仲間と手が切れない
そんな葛藤を描いた物語は沢山あった
この作品は違う
彼には気づきがない
親になってさえ
恋人が母親になってさえ
そういう気持ちの芽生えがなかったのだ
人を殺めるような罪とも縁遠い
大きなマフィアの一員でもない
ただ
その日暮らしを続ける若者であり
万引きを常習とする無職の若者なのだ
その彼の日常が
日常の音と
彼の行動だけを頼りに綴られている
最も印象的だったのは
子供を売ってしまった彼を許せず
18歳の彼女がアパートから彼を追い出すシーン
彼の呼びかけに一切答えず
子供を寝かしつけ食事の支度をする彼女
無言のまま淡々と
彼は相変わらずの調子で
悪びれた様子もなく 簡単に誤ると
携帯を盗まれたから貸してくれと
嘘を交えて呼びかける
直後に彼女の激しい叫び声がアパートに響く
出て行って と
それでも彼の中の気づきはまだこれから
20歳の彼が20年かけて気づきもしなかった
愛や誠実さを
人生の一瞬で掴み取るのは難しい
そこがリアルに描けていると思う
エンディング間近
彼はまだ葛藤する機会を得たに過ぎない
けれどそこには一筋の希望の光が
恋人達の涙と共に光っている気がした
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
社会を描かない社会派作品。決して明るくないラストシーンが感動的
投稿日
2006/06/28
レビュアー
吟遊旅人
この作品も「息子のまなざし」と同じく、音楽無し、カメラはすべて手回しのアップ多用、淡々と描いているようで計算されつくしたカメラワーク、映画の視点をするりと変えてしまう巧妙なカメラによって構成される。
ただし、「息子のまなざし」よりも画面はかなり見やすいし、何よりヒロイン・ソニアを演じたデボラ・フランソワの愛らしさとか、映画的には美しい要素があって好感が持てる。
ダルデンヌ兄弟の「社会派」ぶりは、実は「社会を描かない」ところにある。ベルギーの失業率が何パーセントなのか、若者はどのように困難な状況にあるのか、人身売買組織の実態はどうなのか、母子福祉の現状はどうなっているのか。などなど、この映画ではなにも説明がない。ブリュノという子供のままの青年のだらしなさや自堕落さは何が要因なのかも説明がない。ブリュノの恋人ソニアはどうやって日々の糧を得ているのか、そもそも二人はどういう馴れ初め・つきあいなのか、それも説明がない。
だが、一切の説明を省いたためにかえって彼らが抱えている困難の一般性が浮き彫りになる。
わたしはブリュノには嫌悪感しか感じない。なんという男だろう。こんな奴が許せるか?! なんでこんな男に惚れるのか、ソニアもわからない娘だ。だが、映画はブリュノの情けなさを映し出しつつ、いつのまにか観客を彼の視点に立たせてしまう。引ったくり事件を起こしたあと警官から逃げ惑う彼の姿を写すカメラが、ふとブリュノの視点に変わる。警察は自分を見つけただろうか? ドキドキしながらそっと様子をうかがう彼の姿は観客自身と重なってしまう。そして、このあと彼がとる行動について、おそらく多くの人が「ほっ」とさせられるだろう。
「ある子供」とは、売られてしまった子どものことではない。わが子を売ってしまった父親という「親になれない子供」のことを指している。ブリュノに象徴されるような若者たちに未来はあるのだろうか? 決して遠い国のわが身と無関係な話とは思えないリアルさで迫ってくるこの「現実」に身震いせずにはいられない。あの若者の姿はわが子の数年後ではないかと危惧してしまう。
希望は確かにあるのだろう、いや、あると思いたい。たとえ細い一条の光しかなくても、そこに明日を見ることこそがこんな「子供」たちを育ててしまったわたしたちの責任だと痛感した。
子供が子供を生む
投稿日
2007/02/01
レビュアー
裸足のラヴァース
ダルデンヌ兄弟に関してちょっと誤解があった それは彼らのドキュメンタリストとしての長いキャリアだ それを良く知らなかったの だから「ロゼッタ」の一本調子の擬似ドキュ風にはいらだったのね そして「息子のまなざし」はとても良かったけど あの死んだ息子の視線はやはり謎のまま残った
これからは誤読と思われてかまわないのだけど やはり周到にこの三部作は準備されていて「ある子供」に集約されるようになっていると思うのだ
それはどうゆうことかと言えば ドクメンタリーからフィクションへの時間をかけた変貌だ まず「息子のまなざし」のあの死んだ息子の視線キャメラ これはドキュメンタリーの視線や主体の問いを一挙に無効にする暴挙だろう しかしこれって実は意味のない飛躍かもしれない ドキュメントからフィクション・ドラマへの命がけのジャンプ 三部作の真ん中でそれをやり ドキュメンタリーとフィクションの世界が美しく冷徹につながった「ある子供」へと 6ヶ月のロケハン 6ヶ月のリハーサルにより 演出の映画として二人の美しい若者の魅力を引き出しているシネマへと帰結していくだろう だからそれがなんなんだとゆうしかない新しい視点(視線)の提供にはこういったダルデンヌの決断があったのではと勝手に想像する 資本主義経済において商品が商品になるためにある時点での命がけの飛躍をするような 演出のドラマを思うのは 考えすぎかもしれないかな
日本の「ワンダフルライフ」のような作品のわざとらしさを 同じありえないでも こんな果敢なフィクションの導入はすごい実験精神だ キャリアと方法意識を賭けて三本の映画を厳密に演出した ダルデンヌの独特なポジションはこれでますます存在意義を持ち出しただろう
中身に関してあまり書くスペースがなくなったけど ブリュノにとって赤ん坊は異物 屁をこいたとかでふざけあう バイクに乗る14歳の男の子の方が親和的なのだ 子供に関する二つの乗り物 乳母車とバイクが簡潔にその事情を語るだろう 当然 ラスト・シーンからは赤ん坊は画面から排除されている 「家族」とゆう所与の共同体幻想の罠をどう切り抜けるか きわめて政治的な野心をも感じるのだが 少し誤読の幅を広げたかもしれないな
子供が子供を産んでどうする?
投稿日
2012/09/30
レビュアー
ミルクチョコ
ダルデンヌ兄弟の製作・監督・脚本による若い2人をテーマに若者と社会の関係を鋭い視線で描いた作品。
「少年と自転車」のダルデンヌ兄弟作品繋がりで再見しました。
主人公ブリュノ(J・レニエ)は、定職に付かず自分より年下の少年たちと盗みを働いてその日暮らしをしています。
精神的に大人になってはいない子供が子供を産んで、さてどうしたの?という話ですが、「彼女を愛してる」ことだけは本当だと思いますが、本当にどうしようもないです。
けれども彼はとても優しいです。盗みは働いても決して人を傷つけることはしません。
彼は人から物を頼まれると断わる事ができません。そこには優しさと言うよりは、無知という言葉が頭をよぎります。
彼はお金のためなら自分の子供を売ってしまうという非人道的な行為をしてしまうのですが、それは悪人というのではなさそうです。
若い母親となったソニア(D・フランソワ)には大人へ変化しようとする兆しが見えますが、ブリュノには父親の意識がまるでありません。
男の父親意識には実感が伴うまで時間がかかるものかもしれませんね。ある日突然「これが、あんたの子供よ」と言われたって父親になった実感はわかないと思います。男と女の成長度合いの違いを上手く捕らえています。
ソニアは、ジュビノから子供を売ったと伝えられた時の絶望。思わず気を失う彼女を見て、彼も徐々に事の重大さに気付き始めます。あわてて子供を取り戻すところを見ると、根は優しい人間なのでしょう。
大金が必要になり追い詰められた彼は、少年を使ってひったくりをするのですが、少年が補導されてしまいます。
少年を助けるため、自首する彼は、やはり優しい人間なのだと思います。この事件で、彼の中に責任感と自責の念が芽生えたのかもしれません。面会に来たソニアの前で号泣する彼に、未来はあると信じたいです。
子供たちに未来はあるのか?
投稿日
2006/06/28
レビュアー
パープルローズ
なんとも暗澹たる気分にさせられる映画です。
タイトルの「子供」というのが、生まれたばかりのジミーのことではなく、その赤ん坊の親である20歳のブリュノと18歳のソニアのカップルであることは明らか。ふたりがじゃれあう様子はまるで子犬のようで、何の心の準備もなく、親になってしまったことがわかる。
そして父親であるブリュノ。ひったくりや小銭せびりでのその日暮らし。子供を簡単に売り飛ばしてしまった上に、嘘や言い訳を重ねる、全く許せない男。
だけど、こんな大人になりきれない大人を生んだ社会や家庭はどうだったのだろうか。赤ちゃんを売るには、きっと巨大な人身売買組織が背景にあるはず。そのあたりの社会問題は一切描かれていないのは意図的なのでしょうか。
ラストにはかすかな希望も見えるのですが、 私は懐疑的です。果たしてブリュノはこの先子供を愛していけるのか?父親としての責任を果たせるのか?そしてこんな「子供」を生んだ社会に未来はあるのか?
「息子のまなざし」よりもこっちの方がずっと観やすいことは確かです。
彼という名の ある子供
投稿日
2007/05/13
レビュアー
sautet
子供 ではなく
ある子供 のお話
ある部分では
子供らしくない
ある部分では
子供じみている
あまりにも無邪気に
無造作に日々を過ごしはしゃぎ
命の尊ささえ図りかねる
それはまるで子供のように
罪は一様に 罪なのだから
大人であれ子供であれ
犯してはならないルールが在る
彼はそのことを学ぶことなく
気づくこともなく
身につけることもなく年齢を重ねた
ある子供
更正したいけれどもきっかけがなくもがいている
大人になりたいけれども悪い仲間と手が切れない
そんな葛藤を描いた物語は沢山あった
この作品は違う
彼には気づきがない
親になってさえ
恋人が母親になってさえ
そういう気持ちの芽生えがなかったのだ
人を殺めるような罪とも縁遠い
大きなマフィアの一員でもない
ただ
その日暮らしを続ける若者であり
万引きを常習とする無職の若者なのだ
その彼の日常が
日常の音と
彼の行動だけを頼りに綴られている
最も印象的だったのは
子供を売ってしまった彼を許せず
18歳の彼女がアパートから彼を追い出すシーン
彼の呼びかけに一切答えず
子供を寝かしつけ食事の支度をする彼女
無言のまま淡々と
彼は相変わらずの調子で
悪びれた様子もなく 簡単に誤ると
携帯を盗まれたから貸してくれと
嘘を交えて呼びかける
直後に彼女の激しい叫び声がアパートに響く
出て行って と
それでも彼の中の気づきはまだこれから
20歳の彼が20年かけて気づきもしなかった
愛や誠実さを
人生の一瞬で掴み取るのは難しい
そこがリアルに描けていると思う
エンディング間近
彼はまだ葛藤する機会を得たに過ぎない
けれどそこには一筋の希望の光が
恋人達の涙と共に光っている気がした
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