氷壁

玉木くんの大ファンで、過去の出演作を可能な限り観ています。

このドラマは当時バンバンＮＨＫが番宣かけてて、映像が素敵だし、玉木宏かっこいいなぁ〜と思って、オンエアで毎週観てました。序盤はすごい迫力でかなり面白かったのに、なんか途中からハテ？な展開になってきて…なんだこれ、半端なメロドラマ？しかもいきなり終わり？え？みたいな残念な印象しか残ってなかったんです。

しかし今回玉木くん観たさで、全話通しで何回か繰り返し観てみると、これがなかなか、よくできたドラマでした。当時不可解だった部分も自分なりに理解できて、かなりお気に入りのドラマになりました。

とりわけ、１話・２話・最終話はいいですね。
Ｋ２のシーン（ニュージーランドロケだったんですよね）の迫力は最高です。さすがＮＨＫ。問題噴出の時期だったのにお金かけてますね〜。
玉木くんの記念すべき連ドラ初主演作ですが、なかなか頑張ってます。脇を固める人もいいです。あらゆる場面にツッコミたい気持ちはひとまず抑えて、とりあえずじっくり観てみてください。

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私自身は登山どころか、家の階段を上がるのもイヤなくらいなのに、登山関係の映画やドラマは結構見ています。絶対自分にはできないことをやってのける様子を見るのが好きなんでしょうかね。
このドラマはＮＨＫがガンガン番宣かけてたときに「見たいな」と思っていたのですが、実際の放映時に見るのを忘れてしまいました。

海外の最高峰にアタックするには費用もたくさんかかるからスポンサーは重要。でもスポンサーがつくことによって登山の自由度が損なわれるため、それを嫌って単独アタックにこだわる登山家奥寺が、高層ビルの窓拭きで登山費用を稼いでいるという設定がいいです。そこへいかにも事件が起こりそうで期待が盛り上がるし、結局のところ孤高の存在が好きなのさ。

登山が始まってしまうと大迫力。でもそれ以前の日本のシーンにツッコミどころが多くて、ちょっと視線が斜めに泳いでしまうよね。

・初対面の男が顔面汗だくだからといって、いきなりハンカチで拭いてやる女などおらん…。
なんのドリームか知りませんが、今どきそんなことしたら男性にセクハラで訴えられても知りませんよ。

・ミナコ本人が（本心はともかく）きっぱりと拒絶しているのに、「Ｋ２登頂に成功したらミナコさんを下さい。僕たちは愛し合っています」って……？
「勝手に決めるな」といってフライパンで頭ぶったたかれて（これも古いか）終わりだと思うんだけどねえ。

・差出人がないからといって宛名人が明らかなものを開封って…ニーチャン。

日本の特に屋内シーンは、ＮＨＫのスタジオ撮影にありがちな照明てらてらで安っぽいですけど、登山シーンは迫力があっていいです。

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　最終回の脚本（原作は読んでいませんが）はむずかしいですよね。でも俳優さんがみなよい演技してますよ。でも
終盤の奥寺のあの言葉には、腰砕けしてしまいました。山男は
妙にさっぱりしてるのが現実？
それにしても、一番のお気に入りはエンディングの映像と「彼方の光」。

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ドラマの質が高かったです。
鶴田真由の役が笑ってしまうほどあんまりな役でしたので、キャラに好き嫌いは出るとは思いますが、ドラマの質が高かったです。
合成で作っているはずの雪山のシーンですが、合成とは思えないリアルな映像、美しすぎるほど美しい情景と音楽。北沢が遭難に至るシーンでは、苛酷すぎる環境に置かれた人間の無力さに、やるせなく涙が出ました。世界の最高峰を登頂しようとする難しさを、それほどリアルに感じさせてくれる映像でした。
このドラマは、玉木宏を目当てに見ましたが、ドラマの質の良さに、途中から出演者の存在を忘れて見入ってしまいました。二転三転するラスト、どの人間にもある正義、同時に、どの人間にもある嫉妬や欲、なかなか感慨深いドラマで、後味も良く、良いものを見たという気持ちです。
不祥事続きですが、こういう作品をみると、さすがＮＨＫ…と思わされてしまいます。

３巻は「転」と「結」の部分にあたると思うが、本当にすばらしい展開で、画面にくぎづけでした。何かをしながら、ではなく、「さあ見るぞ！」と真剣にドラマの世界へ入り込んだならば、確実に最後は爽快な気持ちになれると思います。
石坂浩二の役どころも非常によかった。伊武雅刀もすごくいい人だなあ・・・とじわっときてしまったし。
裁判モノってことで、私の中では『白い巨塔』を彷彿とさせたところがあったのだが、あれは最後に悪役が死んでしまうため、なんてゆうか、悪は裁かれる、みたいな感じ。だけど、このドラマはどちらの立場もしっかり描かれていて、深さを感じた。最後の結末に納得できたし、本当によくできてると思いました。
ただ、100均のエプロンをした鶴田真由のかわいらしさから、いろいろと考えてしまった。私も激貧の中、あんなふうに、夫を喜ばせてあげられるいじらしさがあるだろうか。