ビッグ・スウィンドル！

　のっけからカーチェイスの場面。いきなり主人公チェ・チェンヒョクの乗った車が転落炎上（スタントマンが入院したため、パク・シニャン自らが運転したという驚くべきシーン）。おおっ、なかなかすごいではないか、まるでハリウッド映画みたい。しかしハリウッド映画みたいな映画ならハリウッドで作ればよろしい。やはり韓国映画らしさがないとね。その点はやや残念。

　詐欺師6人が組んで韓国銀行から50億ウォンを騙し取るという作戦だったのに、映画はこのヤマが失敗に終わったところから始まる。なぜこの計画が失敗したのだろうか。キム先生と呼ばれるベテラン詐欺師の元に集まった5人の強者たちが練りに練った計画がなぜ失敗したのか、なぜチョンヒョクは死んだのか。物語は4年前の詐欺事件をからめつつコミカルかつスピーディに展開する。

　先はずいぶん早くから読めてしまうのだが、それでもじゅうぶん楽しめる。こうなるかな、ああなるかなと何通りにも細かな展開を予想するのも楽しい。たぶん、これはもう観客にばれてもいいと思って作っているんだろうと思われるフシがあって、わざと真相を観客に気づかせているのではなかろうか。それでも最後まで退屈せずに見てしまう勢いのある作品だ。というのも、時間軸をうまく交錯させる脚本といい、時空間をつなげてしまう演出といい、クエンティン・タランティーノやスティーヴン・ソダーバーグを彷彿させるスタイリッシュな演出がおしゃれなのだ。

　また、肝心の詐欺の手口もなかなか巧妙で、実際に起きた事件をヒントにしているという。ふんだんに笑いの場面をいれて、スイスイと話は進む。

　まったく期待せずに見て、思わぬ拾い物をした作品でした。あ、だめよ！　これを読んで期待したあなた、粗探しをしてはいけません（笑）。

さすがに、上手い。今回は兄弟二役の上に、更に詐欺師のプロの顔も見せて、三役かな？
これまた、未解決事件、実話がベースに。
五人の男と一人の女、そしてそれを追う刑事。
さて、お金を手にするのは、一体誰でしょう・・・？
スピード感もあり、韓国特有の情緒的描写は一切なし。
香港映画を見ている感じもしました。
後半に掛けてのどんでん返しなど、結構楽しませてもらえたかな？中盤の妙な死体状況？には、大笑いしてしまった。失礼。
共演する、詐欺師の大物役に、『地球を守れ！』で、散々な目にあう男、ぺク・ユンシク、悪女役のヨム・ジョンア、『箪笥』の演技が印象深い。他、出演者の個性も豊かに、このクライム・サスペンスを盛上げていました。
ラヴストーリー、甘いお話がお好きな方は、ご遠慮下さいね。

韓国で「犯罪の再構成」というタイトルで上映され、結構人気があって、様々な賞にも選ばれた作品ということで、一度は見てみたいとチェックしていたのですが、こういうタイトルでリリースされていたとは知りませんでした。
１９９６年に実際に起こった韓国銀行事件（現在まで未解決）を題材に作られた作品で、五人のプロ詐欺師たちが完全犯罪の完成に向けて協力する一方、本心ではそれぞれ別の思惑を持って作戦に参加するという犯罪サスペンスです。
ハラハラ・ドキドキ、緊張感があって完成度の高い作品なのですが、途中で結末が読めてしまいました。何とか最後まで引っ張ることはできなかったのでしょうか。とっても惜しい気がしますので★４つにしましたが、パク・シニャンのファンの方なら全然問題なく楽しめると思いますよ。

パク・シニャンといったら「パリの恋人）です！
パリ恋ファンの私としては、わくわくして見ました。
でも、ギジュさんを期待してはいけません！

なんか、しょっぱなからすっごい登場でア・ゼ・ン…
（見ればわかります）
はなから主人公が亡くなってしまいこんなんでいいの？って
話がどんどん、とぶから少し疲れます。
相手役のヨム・ジョンア…いいですね。情婦役ぴったり。
ラブリーライバルのコミカルなオールドミスの先生よりも
こちらのほうがぴったりです。

男を手玉にとる悪女と騙しあう癖ある男たち
大人が楽しむ映画です。
脇役の俳優たちもすごくいい感じ！
夜心萬萬（パク・シニャン編）を必ず見てください！

二度楽しめます！

主要な登場人物　詐欺師５人　紅一点のお姉ちゃん　刑事　の描き分けがうまくいっていないのが最大の不満
この映画が数々の映画賞をとるようでは　好調韓国映画も少しかげりが見えるのか　腰の座った力強さが感じられない