君はまだ、無名だった。

　ＤＶＤのジャケットにおまえの顔を見つけたから思わず借りたぞ。『仮面ライダーブレイド』が終わった後、ちゃんとやってるのか？と気にはなってたんで、頑張って映画に出ているのを知ってちょっと安心したわ。しかも、主演やんか。
　監督、葉山陽一郎って人か。他にどんなの撮ってるのかと思って調べたら、とりあえずＤＩＳＣＡＳには『サル』『死霊波』といったホラー系があるみたいやな。けど、他のレビュアーからは、おおむねボロンチョやぞ。この時点でかなり心配になったわ。
　ともあれ、『君はまだ、無名だった。』観てみたけど、ものすご〜くありがちな、どこかで観たことのあるような、なんとも青臭い青春モンやな。悪いけど、イントロにあるような“瑞々しい”ってのは当てはまりそうにないぞ。悪い話じゃないとは思うけどな。相手役の宮澤美保って女優さんもなかなかべっぴんやったしな。
　それにしても椿よ、おまえ、相変わらず滑舌悪いな。思えば『劇場版ブレイド』の音声解説でも田崎竜太監督にダメ出しされてたもんなあ。しっかりセリフを言えって。まあ、『ブレイド』のＴＶシリーズが始まった頃に較べれば、上達したとは思うけど、この映画で初めて椿隆之を観た人は、そんな風には取ってくれないからな。
　なんにしても、椿隆之という名前が、『仮面ライダーブレイド』を観ていた人以外にも認知されるようになるためには、もっともっと勉強して頑張らなきゃな。影ながらオレは応援してるぞ。
　けど、近い将来もしおまえが俳優として大成したとしても、一番の出世頭クウガのように、「俳優を続けるためにいやいや演っていた」とか「クウガに出たのは一生の汚点」とか「特撮なんて観る人の気が知れない」などと無神経極まりないことを言って、それまで応援していたファンを悲しませるようなことはしないでくれよな。それだけは、マネするなよ。
　それじゃあ、これからも頑張れよ！

夢を叶えるために追い続ける人は、純粋にすごいなと思います。
多くの人は、小さい頃は何か夢を持っていたのではないかと思います。けれど大人になるにつれて、無理だと諦めた人も少なくないでしょう。
そうではなかった椿さん演じる深瀬和実がどういった道を歩んでいくのか・・。和実と音楽を通じて欠かすことの出来ないであろう萩原さん演じる橘先生など、いろんな人と出会う中での変化も観る価値があったなと思いました。
あくまで個人的ではありますが、いい映画だったと思います。