イエスタデイ、ワンスモア

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『ブレイキング・ニュース』を超楽しみにしているぶわつさんの、超お勧め作品。楽しく、面白く、じ〜んとさせてもらえましたよ。
香港もカメラや撮影場所が違うと、こんなに素敵な街に撮れるんですね。アンディ・ラウとサミー・チェンの強力コンビで贈る、華麗なゲーム。騙し合いの裏にある真の愛の姿が・・・ラストは以外な展開とあいなりました。アレン夫人の粋な計らい、なかなか良かったです。素敵なラヴ・ストーリー、どうぞお楽しみ下さい。

　ここ何ヶ月かの間では、一番観たくてレンタル開始を心待ちにしていたにもかかわらず、不覚にもレンタルのタイミングを逸してまだ観ることができない『ブレイキング・ニュース』。
　そんな中、近くのレンタル店でふと目についた本作。アンディ・ラウ主演かあ、と思って手にとってしげしげ眺めること数秒・・・あっ、監督ジョニー・トーやん。というわけで速攻借り！←それ以前にチェックしとけよって話ですが・・・。

　日本公開は『ブレイキング・ニュース』よりちょっとだけ早かった本作は、なかなか素敵なラブ・ストーリーです。
　主演のアンディ・ラウとサミー・チェンが演じるのは、凄腕の泥棒夫婦。映画は、夫婦が首尾よく宝石泥棒に成功するところからはじまるのですが、ここでそれぞれの取り分が不公平だといって、アンディ・ラウが離婚を宣言して出て行ってしまいます。そして２年後、ふたりは再会することになり、お互いのことを愛していると気がつきつつ、泥棒の性か、何かと虚々実々の駆け引きを繰り広げてしまいます。このへん、コメディ・タッチで進んでいろいろ楽しませてくれつつ、ラストでジワ〜ッとさせられます。全ては最初から・・・なんですよね。
　与えたかったのは希望・・・おばはん、ええこと言うなあ。

　観られた方が、オレと同じような感想を持たれるかどうかは全然自信ありません（なんせ、普通の人とは変にずれたところにストライクゾーンがあるので）。けど、観て感じたように書くしかないのでもう１回書いときます。
　素敵なラブストーリーでしたっと。

しゃれた感じを出そうとしているんでしょうが、あまり洗練されていません。まあ、無い物ねだりかもしれませんが、そのためにラストに至るまでの彼の行動を見ていると、観客を引きつけるための脚本の作為が剥き出しになっているように思えて、楽しめませんでした。やはりこの手はハリウッド映画に一日の長があります。

この二人が、例えば「エントラップメント」のショーン・コネリー、 キャサリン・ゼタ=ジョーンズみたいに年齢差のあるカップルで師弟関係にあるという設定のほうがよかったかな。

　アンディ・ラウ、サミー・チェンといえば、「ニーディング・ユー」が私は大好きですが、今回はコミカル、かつしっとりした展開のラブストーリーです。

　ちょっと意外な展開で驚きましたが、二人の息がぴったり合っていて、期待通り上々の出来。（金持ちの奥様役の存在が映画に深みを与えている。）

　次に、この二人がどんな映画を作ってくれるんでしょうか？
それも楽しみですね。

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ジョニー・トー監督作品は『エレクション　黒社会』に次いで二作目です。
こちらがツボだったので、本作の評価が非常にし辛いのが正直なところ。
どちらが本当のジョニー・トーなんでしょう？

アンディとサミー、名コンビのスタイリッシュな都会派泥棒コメディーに見えたオープニングが、次第にトーンダウン、何だかモタモタとウエットな展開に。
宝石目当てに再婚を目論み、そのネックレスを巡る元夫婦の騒動の物語なのですが、個々のエピソードが冗長過ぎて中ダルミの激しい事この上ない。
実は彼が彼女のために念入りに計画したという設定ですが、その愛情の深さも今イチ伝わって来ないのは如何なものか。

二人のファンなら大抵の事は許せるのでしょうが、そうで無い身にとってはその魅力だけでは到底間が持ちません。
さて、どこに落としどころを求めるか、延々引っぱっておきながらこの結末は余りに「陳腐」に過ぎるんじゃ……。

確かにアンディもサミーも素敵です。
美男美女でスマートで、彼はカッコイイし彼女は可愛い。
でもそれ故に物語が上滑りし、軽薄な感が拭えない。
私には、ちょっと残念な出来でしたね。

あちこちの作品によく見かけるラム・カートン。
この度は保険会社の調査員役で、何気にイイ感じです。
でもこの役もオチが無く、何だかとても影の薄い存在に。
折角の貴重なバイ・プレーヤーを、勿体無い。