Desert Blue

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Desert Blue / ケイト・ハドソン

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「Desert Blue」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

ケイト・ハドソンとクリスティーナ・リッチが共演した青春ラブロマンス『ウェルカム・バクスター』が、新たに特典を加えて原題バージョンで登場。トラック事故で有機廃棄物が流出した街に足止めされたTVスターが、街の若者たちと心を通わせていく。

「Desert Blue」 の作品情報

作品情報

製作年: 1998年
製作国: アメリカ
原題: DESERT BLUE

「Desert Blue」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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ユーザーレビュー:7件

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1〜 5件 / 全7件

世界最大のICE CREAM CONE ネタバレ

投稿日:2008/01/06 レビュアー:tomio

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始めに。
全く山勘で観たのですが、久し振りに少し強くお薦めしたくなった映画です。地味ですが時間もコンパクトなので宜しければ試してみてください。
以下は本編の内容に触れているのでご注意を。

バクスター 人口87人 砂漠にぽつんと忘れられたみたいな町 未完成のまま錆び付いたアミューズメント 走り去るバギー だだっ広い空へと伸びるアイスコーンのオブジェだけが 何かを主張しているみたい。 日常茶飯事に起きる小さなアクシデントは内輪で完結できる程度のスケール 「どうせまたアレでしょう」嫌にならない程度に退屈で、これといって張り合いのない単調な日々。 ある朝、ちょっとした事故が町にて起きる。それはスカイとブルー2人の出逢いでもあり。根拠のない期待と不安。それまでは、ただ風化するのを待っているかのように停滞していた物事がわずかに様子を変えたよう。 その勝手の利かない数日間は単調を途絶えさせ、昨日までは見つからなかった素敵な機会をくれた。ブルーや友達は自分の中で“大切に想っていること”や“曖昧にしちゃいけないこと”をちゃんと確かめられたみたい。特にブルーは顔つきがぐっと良くなった。父親の死を完結させることが出来たんじゃないだろうか。うーん確かに目に見える変化は実際のところ余りないのかも。でもあの水が砂漠に流れ出すラスト。そうだ、何かしら良い変化は起こったんだなぁ。なんてことを感じては、私は嬉しくなっていました。

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ケイト・ハドソン! ネタバレ

投稿日:2013/06/15 レビュアー:忙中有閑

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「アメリカの田舎の哀しみ」というのは、そこに住む人々にとって「都会」との対比に於いて「貧しい」「不便」「ダサい」「娯楽に乏しい」等々の「現状」が、高度に発達したマスメディアを通して不断に「確認」出来てしまう、という「不幸」も当然あるワケですが、この「不幸」は現在既に日本は勿論アジア、アフリカ始め世界中の「旧低開発国」全てに行き渡っていて、もう「アメリカ特有」とは言えない。「アメリカの田舎」の本当の「哀しみ」はその「成り立ち」の特異性にあります。そこは「元々何も無い」砂漠であったり、もっとずっと昔は海の底であったかも知れないけど、人が住みつくようになったのは高々200年前の「開拓時代」で、それもほとんどが本当の目的は「開拓」なんて立派なもんじゃ無くて、西海岸で金鉱を掘って「ひと山当てる」夢に駆られてそこを「通り過ぎる」人たちや、夢破れて東へ「逃げ帰る」人たちの多くが「途中で」疲れ果てて「定着」したのが起源ですから、本質的に「負け組」の町なんですね。だから「哀しい」。
このオハナシの舞台「バクスター」は「まんま」そういう町で、金鉱が掘り尽くされ「夢」が潰えた時から急速に人口も減り続けて、今や87人。主人公ブルー(ブレンダン・セクストン3世)の父親が「新たな夢」の「砂漠の中の水上公園」造営に賭けて敗れ去ったことを、ブルーは都会から来たスカイ(ケイト・ハドソン)に語って聞かせます。
「アメリカの田舎の哀しみ」を描いた作品は多く、ポッシュさん仰るように既にそれは一つの「ジャンル」と言ってもいい。古くは「ラスト・ショー」(1971年ピーター・ボグダノヴィッチ監督)や「ギルバート・グレイプ」(1993年ラッセ・ハルストレム監督。と言うよりジョニデの代表作と言った方が通りがいいかな)、最近では「ウィンターズ・ボーン」(これもこの前アカデミー主演女優賞獲ったジェニファー・ローレンスの出世作と言うべきか)なんかもこのジャンルに属する(と私は思う)。しかし、本作は明らかに従来のこのジャンル作品とテイストが違うんですね。テーマの性格上「暗く重たい」のが定番なのに、不思議に「明るく軽い」。でも十分「哀しみ」も表現出来ているのは監督(モーガン・J・フリーマン)の並々ならぬ力量でしょう。そして何と言ってもケイトの起用が「当たり」でしたね。
私は「あの頃ペニー・レインと」(2000年キャメロン・クロウ監督)がケイトのデビュー作だと思い込んでいたんですが、本作はそれより2年前の作品で彼女は19歳です(どうやらこれが本当のデビュー作らしい)。ひょんなキッカケでバクスターの町にやって来て、折悪しく偶然の事故による「有害物質汚染」騒ぎで足止めを喰っちゃった「女優の卵」スカイ。最初はぎこちなかった「田舎」の若者たち(クリスティーナ・リッチ、ピーター・サ−スガード、ケイシー・アフレックなど数年後に人気者になる「若手」がゾロゾロ出てます)との「異文化交流」の中でスカイとブルーは「淡い」(現代の標準では「恋」とも呼べないくらい)恋に落ちるんだけど、監督が二人に注ぐ視線は大変暖かく優しい。「田舎」のブルーは「都会」のスカイに率直に好意をぶつけてとても爽やかで男らしいし、スカイはオーディションを控えているのに足止め喰ったイライラがすっかり消し飛んで、自然にブルーとの時間を大切にしようとする。「あの頃…」より格段にオトナっぽくて「女優」らしいふてぶてしさも垣間見えていたケイトの表情が、年相応の初々しさを取り戻す。やっぱりイイ女優だった、とつくづく感心しました。まだ34歳。イイ監督とイイ脚本選べばまだまだやれる。

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海の底の青空 ネタバレ

投稿日:2013/05/22 レビュアー:ポッシュ

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 予告編で気になってた「デザート・フラワー」(09)をショップで見つけたとき、隣に並んでたのがコレ。旧作5本以上で1本100円になるというので、数合わせで「よし、デザートつながりでコレだ」と訳の分からない理由をくっつけて借りることにした。監督がモーガン・J・フリーマンって書いてあったんで、え?あのモーガン・フリーマンの監督作?っという驚きと興味も後押ししたのだけど、これは勘違いでした。かの大物俳優とは別人みたいっす。

 田舎の寂れた町でくすぶる若者たちを描いた作品って、アメリカ映画の一つのジャンルとしてある気がする。私がこの作品を観ながら思い出していたのは大好きな「ギルバート・グレイプ」(93)。現状も未来も小さな田舎町に閉じ込められ、家族の宿命に絡め取られて身動きの取れなかった主人公が、ある日風のようにやってきた少女との出会いによって解放される・・・みたいなストーリーですが、この「デザート ブルー」も構造はほぼ一緒。寂れる一方の田舎町とそこで暮らす人々の退屈な日常が、外部からの闖入者によってちょっとした風穴を開けられる。「バグダッド・カフェ」(87)なんかも同じ系譜と言えるかしらん。淡いラブストーリーが絡んでくるところも一緒。ただ、本作の場合は闖入者が一人ではなくて、ある事件によってFBIがどかどか乗り込んできちゃうのだけど。

 砂漠の中にある巨大なアイスクリームのオブジェや作りかけの遊園地といった、すっとぼけた風景がイイ。自然とは相入れない“異物”が世界から打ち捨てられたみたいな寂しさがある。(その雰囲気がすごく巧く撮れてるかどうかは微妙なんだけど(苦笑)) かつては海だったというこの場所を散歩する、ブルーとスカイ。「僕たちは海底を歩いているんだ」・・・海の底の青空。偶然出逢った2人、今この時だけの一瞬の輝き。スカイはやがて都会に帰って行く。ブルーはこの町を出ては行けないだろう。ちょっと切ないけど、2人ともすごく若いので悲恋という感じもしない、ホントにほんのりと淡い青春の1ページって感じが良いのだ。

 田舎者のブルー(ブレンダン・セクストン3世)が、女優のスカイからゴールデン・グローブ賞の話を聞いてボクシングのグローブと勘違いするのが可愛い。このセリフ、後半で効いてくる。この作品、会話がいいんだよなぁ。ブルーが話す父の思い出話もいちいちグッとくる。こんな子と一緒に過ごしたら、そりゃスカした姉ちゃんのスカイ(ケイト・ハドソン)だって素直な女の子になっちゃうよ。仲間と一緒にオレンジ爆弾とポテト砲で戦争ごっこだ。こういうのがキュンと来ちゃうってーのも、一寸の虫にも五分の魂、アラフィフのおばちゃんにも五分の乙女心です(笑)。

 最初の方でいくつか仕掛けられた「小さな謎」、企業の陰謀?ブルーの父はなぜ死んだ?などの少々サスペンスっぽい要素は、ノホホンとした語り口で煙に巻かれながらも最後にはちゃんと解決し、ブルーは現実をしっかり見据えることで少し大人になる。そして、文字通りドカンと弾けるラスト。ここの演出はもっとドラマチックにも出来ただろうに、案外あっさり控えめな画(え)で拍子抜けしたが、この“何気なさ”も「らしく」て良かったのかもしれない。実に映画らしいカタルシスのある、気持ちのいいエンディングだ。

 共演にクリスティーナ・リッチ、ケイシー・アフレック、ピーター・サースガードという豪華な布陣。強面のマイケル・アイアンサイドがチョイ悪な役で出てきて、小さなエピソードに華を添えている。

 名作とまでは行かないけど、優れた小品として偏愛したい映画です。たま〜に、こういうのに出会えるのが映画の面白さですなー。プチ幸せ気分♪

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映画的には特別ヘンな連中ともいえないのに ネタバレ

投稿日:2008/01/19 レビュアー:べっち

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(ネタバレしてるようなしてないような・・・・<(_ _)>)

  tomioさんのオススメに誘われてレンタル。

  当たり前のことなんだけれど、お気に入りのレビュアーさんがお気に入りだからといってその作品をアチキが気に入るとは限らない。
  完璧にテイストが一致したらそのほうが気持ち悪いもんね。

  ただそのレビュアーさんの書いている調子、っていうか一種の波長で「あ、これ(自分にとっても)イイかも」ってわかるときがあって、今回もそれ。

  っで、観た。

(内容には触れてませんが、雰囲気のネタバレしてます)

  たしかにちょっと変わった連中だし、そばにいたら結構困ったチャンかもしれないけれど、でもまあ映画に出てくる変人としちゃあ普通なほうじゃん。
  ロードムービーっていうのはあるけど、これはなんだろ。ロードサイドムービー? 糸の切れた凧のようにふわり着地したいくつかの人生が、このちっぽけな町で交差する数日間。
  町に住む若者も大人たちも、なんの因果か足止めされてしまう人々もそれぞれちょっとづつヘンで、観ているほうとしてはその辺が物語の中心になっていくのかと期待してはいるのだけれど、淡々と進む物語のほうはそっちに行きそうで行かないような、どうも優柔不断。

  大事件も起こっているような起こっていないような、いや、ま、火事で人が死んでるんだからそれはそれで大変なことなんだけれど・・・・

  あ、でも待って、だからってつまらないわけじゃないんだ。きりきりとした緊迫感に満ちているわけではもちろんないけれど、弛緩しているように見える風景に見え隠れする張り詰めた空気。それはもちろん「事故」のせいでもあるのだけれど、やっぱり事故はきっかけで、ひとりひとりが、あるいはそれぞれの関係がそれまでに溜め込んでいた緊張が・・・・

  あ、でも待って、だからってサイコサスペンスみたいなわけじゃないんだ。ちょっとづつヘンな人生は、それでも淡々と、ちょっとづつヘンな日常を続けていく。

  ああ、そうなんだ。ちょっとづつヘンなピースが集まっているのに、それが「ちょっとづつ」なものだから観ているうちにそれが当たり前に思えて・・・・ 集めて一枚にすると実は素敵な絵になることに気がつかなくて。

  そう、だからあのラスト。

  あのラストが観たいからもう一度借りようか。

  そう、でも存分に楽しむために、今しばらく時間を置くとしよう。記憶が薄れて新鮮さを取り戻すために。

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いい映画でした。

投稿日:2011/10/05 レビュアー:ともこさん

たまたま、掘り出しものを見つけた!って感じの感想です。

ケイトハドソンもクリスティーナリッチもかわいいteenagerで、演技力存在感とも抜群でした。
その他の若手俳優人も全員光ってました。

ストーリーもいいし、後味もいいし・・・ほんとに掘り出し物作品。もう13年前の映画なんですねぇ〜。

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1〜 5件 / 全7件

Desert Blue

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世界最大のICE CREAM CONE

投稿日

2008/01/06

レビュアー

tomio

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始めに。
全く山勘で観たのですが、久し振りに少し強くお薦めしたくなった映画です。地味ですが時間もコンパクトなので宜しければ試してみてください。
以下は本編の内容に触れているのでご注意を。

バクスター 人口87人 砂漠にぽつんと忘れられたみたいな町 未完成のまま錆び付いたアミューズメント 走り去るバギー だだっ広い空へと伸びるアイスコーンのオブジェだけが 何かを主張しているみたい。 日常茶飯事に起きる小さなアクシデントは内輪で完結できる程度のスケール 「どうせまたアレでしょう」嫌にならない程度に退屈で、これといって張り合いのない単調な日々。 ある朝、ちょっとした事故が町にて起きる。それはスカイとブルー2人の出逢いでもあり。根拠のない期待と不安。それまでは、ただ風化するのを待っているかのように停滞していた物事がわずかに様子を変えたよう。 その勝手の利かない数日間は単調を途絶えさせ、昨日までは見つからなかった素敵な機会をくれた。ブルーや友達は自分の中で“大切に想っていること”や“曖昧にしちゃいけないこと”をちゃんと確かめられたみたい。特にブルーは顔つきがぐっと良くなった。父親の死を完結させることが出来たんじゃないだろうか。うーん確かに目に見える変化は実際のところ余りないのかも。でもあの水が砂漠に流れ出すラスト。そうだ、何かしら良い変化は起こったんだなぁ。なんてことを感じては、私は嬉しくなっていました。

ケイト・ハドソン!

投稿日

2013/06/15

レビュアー

忙中有閑

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「アメリカの田舎の哀しみ」というのは、そこに住む人々にとって「都会」との対比に於いて「貧しい」「不便」「ダサい」「娯楽に乏しい」等々の「現状」が、高度に発達したマスメディアを通して不断に「確認」出来てしまう、という「不幸」も当然あるワケですが、この「不幸」は現在既に日本は勿論アジア、アフリカ始め世界中の「旧低開発国」全てに行き渡っていて、もう「アメリカ特有」とは言えない。「アメリカの田舎」の本当の「哀しみ」はその「成り立ち」の特異性にあります。そこは「元々何も無い」砂漠であったり、もっとずっと昔は海の底であったかも知れないけど、人が住みつくようになったのは高々200年前の「開拓時代」で、それもほとんどが本当の目的は「開拓」なんて立派なもんじゃ無くて、西海岸で金鉱を掘って「ひと山当てる」夢に駆られてそこを「通り過ぎる」人たちや、夢破れて東へ「逃げ帰る」人たちの多くが「途中で」疲れ果てて「定着」したのが起源ですから、本質的に「負け組」の町なんですね。だから「哀しい」。
このオハナシの舞台「バクスター」は「まんま」そういう町で、金鉱が掘り尽くされ「夢」が潰えた時から急速に人口も減り続けて、今や87人。主人公ブルー(ブレンダン・セクストン3世)の父親が「新たな夢」の「砂漠の中の水上公園」造営に賭けて敗れ去ったことを、ブルーは都会から来たスカイ(ケイト・ハドソン)に語って聞かせます。
「アメリカの田舎の哀しみ」を描いた作品は多く、ポッシュさん仰るように既にそれは一つの「ジャンル」と言ってもいい。古くは「ラスト・ショー」(1971年ピーター・ボグダノヴィッチ監督)や「ギルバート・グレイプ」(1993年ラッセ・ハルストレム監督。と言うよりジョニデの代表作と言った方が通りがいいかな)、最近では「ウィンターズ・ボーン」(これもこの前アカデミー主演女優賞獲ったジェニファー・ローレンスの出世作と言うべきか)なんかもこのジャンルに属する(と私は思う)。しかし、本作は明らかに従来のこのジャンル作品とテイストが違うんですね。テーマの性格上「暗く重たい」のが定番なのに、不思議に「明るく軽い」。でも十分「哀しみ」も表現出来ているのは監督(モーガン・J・フリーマン)の並々ならぬ力量でしょう。そして何と言ってもケイトの起用が「当たり」でしたね。
私は「あの頃ペニー・レインと」(2000年キャメロン・クロウ監督)がケイトのデビュー作だと思い込んでいたんですが、本作はそれより2年前の作品で彼女は19歳です(どうやらこれが本当のデビュー作らしい)。ひょんなキッカケでバクスターの町にやって来て、折悪しく偶然の事故による「有害物質汚染」騒ぎで足止めを喰っちゃった「女優の卵」スカイ。最初はぎこちなかった「田舎」の若者たち(クリスティーナ・リッチ、ピーター・サ−スガード、ケイシー・アフレックなど数年後に人気者になる「若手」がゾロゾロ出てます)との「異文化交流」の中でスカイとブルーは「淡い」(現代の標準では「恋」とも呼べないくらい)恋に落ちるんだけど、監督が二人に注ぐ視線は大変暖かく優しい。「田舎」のブルーは「都会」のスカイに率直に好意をぶつけてとても爽やかで男らしいし、スカイはオーディションを控えているのに足止め喰ったイライラがすっかり消し飛んで、自然にブルーとの時間を大切にしようとする。「あの頃…」より格段にオトナっぽくて「女優」らしいふてぶてしさも垣間見えていたケイトの表情が、年相応の初々しさを取り戻す。やっぱりイイ女優だった、とつくづく感心しました。まだ34歳。イイ監督とイイ脚本選べばまだまだやれる。

海の底の青空

投稿日

2013/05/22

レビュアー

ポッシュ

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 予告編で気になってた「デザート・フラワー」(09)をショップで見つけたとき、隣に並んでたのがコレ。旧作5本以上で1本100円になるというので、数合わせで「よし、デザートつながりでコレだ」と訳の分からない理由をくっつけて借りることにした。監督がモーガン・J・フリーマンって書いてあったんで、え?あのモーガン・フリーマンの監督作?っという驚きと興味も後押ししたのだけど、これは勘違いでした。かの大物俳優とは別人みたいっす。

 田舎の寂れた町でくすぶる若者たちを描いた作品って、アメリカ映画の一つのジャンルとしてある気がする。私がこの作品を観ながら思い出していたのは大好きな「ギルバート・グレイプ」(93)。現状も未来も小さな田舎町に閉じ込められ、家族の宿命に絡め取られて身動きの取れなかった主人公が、ある日風のようにやってきた少女との出会いによって解放される・・・みたいなストーリーですが、この「デザート ブルー」も構造はほぼ一緒。寂れる一方の田舎町とそこで暮らす人々の退屈な日常が、外部からの闖入者によってちょっとした風穴を開けられる。「バグダッド・カフェ」(87)なんかも同じ系譜と言えるかしらん。淡いラブストーリーが絡んでくるところも一緒。ただ、本作の場合は闖入者が一人ではなくて、ある事件によってFBIがどかどか乗り込んできちゃうのだけど。

 砂漠の中にある巨大なアイスクリームのオブジェや作りかけの遊園地といった、すっとぼけた風景がイイ。自然とは相入れない“異物”が世界から打ち捨てられたみたいな寂しさがある。(その雰囲気がすごく巧く撮れてるかどうかは微妙なんだけど(苦笑)) かつては海だったというこの場所を散歩する、ブルーとスカイ。「僕たちは海底を歩いているんだ」・・・海の底の青空。偶然出逢った2人、今この時だけの一瞬の輝き。スカイはやがて都会に帰って行く。ブルーはこの町を出ては行けないだろう。ちょっと切ないけど、2人ともすごく若いので悲恋という感じもしない、ホントにほんのりと淡い青春の1ページって感じが良いのだ。

 田舎者のブルー(ブレンダン・セクストン3世)が、女優のスカイからゴールデン・グローブ賞の話を聞いてボクシングのグローブと勘違いするのが可愛い。このセリフ、後半で効いてくる。この作品、会話がいいんだよなぁ。ブルーが話す父の思い出話もいちいちグッとくる。こんな子と一緒に過ごしたら、そりゃスカした姉ちゃんのスカイ(ケイト・ハドソン)だって素直な女の子になっちゃうよ。仲間と一緒にオレンジ爆弾とポテト砲で戦争ごっこだ。こういうのがキュンと来ちゃうってーのも、一寸の虫にも五分の魂、アラフィフのおばちゃんにも五分の乙女心です(笑)。

 最初の方でいくつか仕掛けられた「小さな謎」、企業の陰謀?ブルーの父はなぜ死んだ?などの少々サスペンスっぽい要素は、ノホホンとした語り口で煙に巻かれながらも最後にはちゃんと解決し、ブルーは現実をしっかり見据えることで少し大人になる。そして、文字通りドカンと弾けるラスト。ここの演出はもっとドラマチックにも出来ただろうに、案外あっさり控えめな画(え)で拍子抜けしたが、この“何気なさ”も「らしく」て良かったのかもしれない。実に映画らしいカタルシスのある、気持ちのいいエンディングだ。

 共演にクリスティーナ・リッチ、ケイシー・アフレック、ピーター・サースガードという豪華な布陣。強面のマイケル・アイアンサイドがチョイ悪な役で出てきて、小さなエピソードに華を添えている。

 名作とまでは行かないけど、優れた小品として偏愛したい映画です。たま〜に、こういうのに出会えるのが映画の面白さですなー。プチ幸せ気分♪

映画的には特別ヘンな連中ともいえないのに

投稿日

2008/01/19

レビュアー

べっち

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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(ネタバレしてるようなしてないような・・・・<(_ _)>)

  tomioさんのオススメに誘われてレンタル。

  当たり前のことなんだけれど、お気に入りのレビュアーさんがお気に入りだからといってその作品をアチキが気に入るとは限らない。
  完璧にテイストが一致したらそのほうが気持ち悪いもんね。

  ただそのレビュアーさんの書いている調子、っていうか一種の波長で「あ、これ(自分にとっても)イイかも」ってわかるときがあって、今回もそれ。

  っで、観た。

(内容には触れてませんが、雰囲気のネタバレしてます)

  たしかにちょっと変わった連中だし、そばにいたら結構困ったチャンかもしれないけれど、でもまあ映画に出てくる変人としちゃあ普通なほうじゃん。
  ロードムービーっていうのはあるけど、これはなんだろ。ロードサイドムービー? 糸の切れた凧のようにふわり着地したいくつかの人生が、このちっぽけな町で交差する数日間。
  町に住む若者も大人たちも、なんの因果か足止めされてしまう人々もそれぞれちょっとづつヘンで、観ているほうとしてはその辺が物語の中心になっていくのかと期待してはいるのだけれど、淡々と進む物語のほうはそっちに行きそうで行かないような、どうも優柔不断。

  大事件も起こっているような起こっていないような、いや、ま、火事で人が死んでるんだからそれはそれで大変なことなんだけれど・・・・

  あ、でも待って、だからってつまらないわけじゃないんだ。きりきりとした緊迫感に満ちているわけではもちろんないけれど、弛緩しているように見える風景に見え隠れする張り詰めた空気。それはもちろん「事故」のせいでもあるのだけれど、やっぱり事故はきっかけで、ひとりひとりが、あるいはそれぞれの関係がそれまでに溜め込んでいた緊張が・・・・

  あ、でも待って、だからってサイコサスペンスみたいなわけじゃないんだ。ちょっとづつヘンな人生は、それでも淡々と、ちょっとづつヘンな日常を続けていく。

  ああ、そうなんだ。ちょっとづつヘンなピースが集まっているのに、それが「ちょっとづつ」なものだから観ているうちにそれが当たり前に思えて・・・・ 集めて一枚にすると実は素敵な絵になることに気がつかなくて。

  そう、だからあのラスト。

  あのラストが観たいからもう一度借りようか。

  そう、でも存分に楽しむために、今しばらく時間を置くとしよう。記憶が薄れて新鮮さを取り戻すために。

いい映画でした。

投稿日

2011/10/05

レビュアー

ともこさん

たまたま、掘り出しものを見つけた!って感じの感想です。

ケイトハドソンもクリスティーナリッチもかわいいteenagerで、演技力存在感とも抜群でした。
その他の若手俳優人も全員光ってました。

ストーリーもいいし、後味もいいし・・・ほんとに掘り出し物作品。もう13年前の映画なんですねぇ〜。

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