トンケの蒼い空

刑事の父から、母犬は警察犬だが父犬が雑種だったため、犬を貰う事になり、名前を自分と同じトンケと名付けた。何処へ行くのも一緒で可愛がっていたが、不良グループに売られ食べられてしまう事に！それに腹をたてたチョルミンは、相手に怪我をさせてしまい高２で退学になってしまう。毎日テレビを見、退屈な日々を送っていたが、高校中退者の仲間もでき、廃品工場で働く事に・・・　仲間の父親が農業も辞め、土地を手放したお金さえも巻き上げられ、事件が起きる！
ボサボサ頭と汚いジャージ姿でトンケと呼ばれる落ちこぼれ青年を軽妙に演じているが、ケンカは強いしどこかカッコイイ！
日常の積み重ねのなかで、父親との確執を描き成長していく姿は、演技の幅が感じられました。
「チング」のクァク・キョンテク監督の作品ですが、「ドクターＫ」よりずっと良かったかも？

トンケ を直訳しましょう。
ずばり“ウンコ犬”です。
良く言って野良犬ですね〜

韓国では犬は滋養強壮に効くとの理由で、いわゆる野獣らが食っちゃいます。
淡白で鶏肉に近いとか・・
問題は、檻に入れられてる犬は自分が選ばれたら死ぬと分かっているので、その場を絶対に離れないよう必死に抵抗・粘ります。
犬にも表情があります。
その非常に悲しい犬の目を見てしまうと・・私は人間で良かったと思います！？（そこかよ！）

猫は妊婦が食っちゃいます。
猫が赤ちゃんに化けて出たら怖いらしい・・！？

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「友へ　チング」（２００１）のクァク・キョンテク監督と「ＭＵＳＡ−武士−」（２００１）のチョン・ウソンの組み合わせ。そこから呼び起される期待を大きく裏切る作品になっている。

ありきたりな父と息子の確執と和解のドラマになっていないのは、ひとえにトンケ（チョン・ウソン）のキャラクター造形にある。トンケ＝野良犬という言葉のイメージかから浮かんでくる野性味よりも、いつも何かに怯えているような様子は捨て犬の方がぴったりくるのだ。

バトルが始まると同時に流血するシーン多くて、その部分を早送りしていたら早めに終わっちゃった。
方言に苦労したとの事ですが、韓国語がよくわかる人ならば違った意味で面白いのかもしれません。
チョン・ウソンの新たな一面を観られるかもしれませんが、ファンのかたが観たらどんな感想をもつのでしょうか。
キム・ガプス さんは味のある親父役で良かったと思います。

映画と関係ないですが、チョン・ウソンって顔のパーツ１つ１つが小さくて中央に寄っているので、あっさり顔なのにチェ・ミンシク とはまた違った暑苦しさがあると感じるのは・・・私だけですよね。

韓国で２００３年公開当時、チョン・ウソンファン（当時いち早く冬ソナにハマってたタイプ）が

「下品！」

と、引いてたのが分かった気がした。
だってあだ名がトンケ＝野良犬ってどうゆう設定よ？高校中退で仕事もロクにせずに、いっつもだらだらしてて、ご飯食べる時はボロボロこぼすし、だらしない格好で・・・「頭の中の消しゴム」でのチョン・ウソンを期待している人にはオススメしません。でもトンケはかっこ悪いわけじゃないからさすがだな、と思いますが。

さて内容はというと、ありふれた日常風景ってことでしょうか？父親との口論、高校からの宿命のライバル？との対立・・・等等。全編通してトンケが微妙に成長してくのが、無理なストーリーじゃないのがかえってよかった。
韓国映画らしく相変わらず男同士のケンカバトルだらけですが、発端は飼い犬トンケ（犬の名前もトンケなんです）への愛なので、どこかほのぼのしてます。