ロボット刑事

事件解決能力があり、気遣いもできるが、叩き上げの古参刑事には認めてもらえぬロボット刑事。TVシリーズ放映から35年以上たった今も人間の組織ってあまり変わっていなんだなぁと感じさせます。

バドーという悪役ロボット組織も、人間が企図した犯罪を助けた報酬を求めるだけ(結局、人間側が支払いを拒否してトラブルになる)。世界征服とか人類絶滅とか大きな野望を持っていないことろが、妙にリアル。

その現実っぽい世界観のためか、番組自体やテーマソングの認知度はともかく、視聴率はイマイチだったような記憶があります。子供向けにはもったいない(?)ほど郷愁漂うドラマなので、リアルタイムで観ていた方には、ぜひもう一度観てほしいと思います。

子供のころはただ単にヒーロー物としか認識してしていなかったけど、今大人になって見てみると、ロボットでありながら人間以上に人間らしい。高品格演じる芝刑事に「鉄クズ野郎！」などと罵られたりすると目を青くして悲しい表情を見せる。今の時代だからこそ、そんな人間くさいロボット刑事・Ｋの魅力を再認識した。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

なぜか主題歌だけがいまだに耳についています。子供の頃、数話しか観れなかったロボット刑事Ｋと再開、感動しました。よくできてますね。ロボットであることの引け目を描くなんて、子供向けとは思えないニューマンドラマも含んでいる。まるでアトムのようだ。怪人ロボの作りがＫに比べてやや雑なのと、特撮が明らかに人形とわかるとか、空飛ぶパトカーを吊るすひもが見えたり、Ｋたちが犯人をワザと泳がす間に警官の犠牲者が３人もでたり・・・こういうのはご愛嬌。予算との戦い、当時のスタッフの苦労と努力がありありとわかります。あらすじ、ノスタルジー、ニューマンドラマ、非常に楽しめました。思わず主題歌をいっしょに歌ってしまいました。

子供のころはただ単にヒーロー物としか認識してしていなかったけど、今大人になって見てみると、ロボットでありながら人間以上に人間らしい。高品格演じる芝刑事に「鉄クズ野郎！」などと罵られたりすると目を青くして悲しい表情を見せる。今の時代だからこそ、そんな人間くさいロボット刑事・Ｋの魅力を再認識した。

ヒーロー物の中でもかなり個性的な作品なんじゃないでしょうか。

まず変身ヒーローが基本の世で変身しない金属むき出しのロボットがスーツと帽子姿でうろつき、周囲の一般人もへーロボットなんだーすげーとすんなり受け入れる世界観が素敵です。必殺技がキックやビームでなく胸に収納されたマシンガンというのも機械っぽくていいですね。

まあロボット故に差別されたりしますが、人間以上に純朴なＫが素直にがんばる姿がけなげです。

瞳（？）が普段は黄色、怒ると赤、悲しいと青になるんですが赤外線サーチすると赤くなるのでややこしいです。

愛車は飛行能力、しかもホバリング能力をもつ高性能ですがロボット本人も今回ジェット噴射で空中戦、この技を使うとエネルギーを早く消耗する欠点はありますが現代でも夢のような高性能です。

敵は犯罪者に儲けの半分でロボットをレンタルする謎の組織なんですが、そのロボット達やたらへんてこで個性的、依頼主が裏切ったら即処刑、目撃者や邪魔するものも容赦なく処刑、ただ自分のへまで依頼主を窮地に追い込んで都合が悪くなっても依頼人処刑と、いきあたりばったりのいいかげんな連中です。

ロボット刑事の修理やエネルギー補給はどこかの海岸でマザー！と叫ぶと現れるなぞの巨大ロボマザーがやってくれるのですがいちいち海に行かないといけないので不便そうです、そのマザーの正体や犯罪ロボットレンタル組織バドーの秘密は今回も謎のままなので、続きが気になってしまいます。