ＰＴＵ

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世評も高い作品で、なんとも魅力的な設定です。人気の少ない深夜の香港の街にうごめく三つの警察グループ、二つのマフィアグループ、凶悪犯グループ。人間関係が複雑に絡み合って、緊張は終局の大銃撃戦に向かって高まり・・・となればよかったのですが。傑作になり損ねたのは、お笑い担当でもあるサァ刑事のせいではなく、ＰＴＵのホー隊長の描き方にあると思います。「警官は助け合わなくては」という信念のホー隊長は、ドジかつ悪徳らしいサァ刑事を助けるため、部下を巻き込み拳銃紛失の情報を隠し、パトロールのルートまで変えてしまいます。プロ失格です。任務より友情をとるホー隊長のルーズさが、作品にも緩さを与えてしまったように感じました。休憩で閉店後のレストランを使う場面など素敵なところも多いので、とても残念です。５０点。

ぶわつ殿　香港映画ファンが　今最高に旬な　ジョニー・トーをノーマークじゃ　いかんでしょ　げろかっくい〜いノワールものからコメディー　恋愛系までなんでもござれのジョニー　これから日本でも続続公開されるので　是非映画館で観てね

訂正　「６０９」の背中に包丁を　パクったのは「ＴＰＯ」じゃないやね「ＰＴＵ」でした　ああ恥ずかし　ついでにＤＩＳＣＡＳ　監督名検索で　ジョニー・トー　ジョニー・トゥ　ジョニー・トウ　連名になってて笑えます　訂正のこと

この作品そんなに　脚本が優れている訳じゃないけど　香港映画を観ている満足感はたっぷり感じさせてくれます　映画館を出たあと　その映画館がユーロスペースであったことが　不思議なのでありました

ところでラム・シュー　唖然とするラストの「ヴェルベット・レイン」で　今度は便所から出てきたとこで　ショーン・ユウに鉄砲を奪われてしまいます　「ＴＰＵ」と同じ警官なのでついに　免職でしょう　ばか者めが

拳銃をなくした刑事。報告義務を破り拳銃探しを助けるＰＴＵ。
タイムリミットは午前４時。限られた時間を香港の闇が支配する。マフィアの抗争。警察の内部調査。拳銃紛失がおりなすストーリー。
この作品は華もなければスピード感もない。カメラワークも昔懐かしい。ましては製作費も満足に得られなかったようにも思う。ここで評価は分かれるだろう。しかし、私は

なぜだかひきつけられた。

警察組織の身内意識が描かれている。そこに焦点をあてながら複雑な人間関係の絡みでドラマをつくりだしクライマックスへと向かわせる。出演者が作品をつくり上げたのではなく、作品が出演者を機能させた。これは、ジョニー・トー監督の演出力なのか。

本作は香港アカデミー賞で監督賞を受賞した作品。拳銃をなくした刑事役のラム・シューがおもしろい。「カンフー・ハッスル」に出演していたくらいだから・・・。実は彼のための作品という見方も私の中にはある。（笑い）

多作且つ名作も多いジョニー・トー監督のキャリアの中でも珠玉の一本。
緊迫感溢れる演出、緻密なプロット、スポットライトを多用した効果的な撮影、そして飛び切りにチープでダサイＢＧＭと、冒頭から結末まで、観る者を引き込んで放さない巧みな展開。勿論、粗を探せば色々ありますが、タイトな時間内に於いて、錯綜する登場人物たちの思惑や行動を自在に絡ませながらも、一つの方向へと着地させる手腕は、ただジョニーに拍手！としか言いようがない見事な力業です。
ジョニービギナーには、まず最初に観てもらいたい作品です。

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この夜はサァ刑事の他にも、拳銃を落としてしまうものがいる。特捜課ＣＩＤのチョン刑事だ。銃撃戦のさなか思わぬ恐怖心を覗かせ車外に拳銃を落としてしまう失態。それまでのクールで強引な捜査を行った者とは思えないものだ。冷静なホー隊長にしても、参考人のチンピラに暴力を加えすぎて、心拍停止状態まで追い込んでしまう。

不本意な事態に遭遇し大いに慌てる者たちが強調されている。自分の抱いている確信や自信は些細なことで簡単に崩壊してしまうのだ。