フィラデルフィア・エクスペリメント

マイケル・パレですと？
うーん、知らないなあ。
聞いたことの無い俳優だけど、なんだかかなりのイケメン。
それでもって、顔と声のギャップが大きい。
顔のイメージと声が全然違う。

ま、そんなことはどうでもいいのです。
何とびっくりなのは、ゆっちゃん♪のレビューにもあるように、当時こんな突飛な実験がマジで行われたという史実。
甲板に埋まってしまった人がいたというのも本当のことだっていうからびっくり仰天！
もちろん、この実験で本当にタイムスリップしたわけではないでしょうが、相当の被害がでたとのこと。

映画の方は、タイムスリップシーンとか、竜巻シーンとか、さすがに今みると古さは否めない。　
ちょっと笑っちゃうほど陳腐なＣＧだったけど、お話的にはまあまあそこそこ面白かった。
ただ、過去に戻ったジーン（だったけか？）がなんであそこまで知らん顔しているのかとか、最後に明らかになるのかと思ったけど。。
無理やりのハッピーエンドっていうのも、なんとなく不完全燃焼気味です。(^_^;)

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私にとってのタイムスリップをメインテーマにした作品の最高峰は、バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ。バック・トゥ・ザ・フューチャーでは、主人公が1985年から1955年にタイムスリップするが、この作品では、主人公が1943年から1984年にタイムスリップする。ほぼ逆のパターン。

この作品で、時空の歪みから未来へスリップした２人、ジミー・パーカーとデヴィッド・ハーディング。未来に来た事が認識できない二人は、ドライブインのＴＶに驚き、オートマ車は運転出来ない。たまたまドライブインに居合わせたアリスンを人質（？）にとり、そこが未来である事を理解したのも束の間、ジミーはこの世界から忽然と姿を消し（実は元の世界に戻った）、デヴィッドは追われる身になる。アリスンと逃亡しながら、時間移動の謎を解こうとするデヴィッド。この辺の話の流れが、ヒッチコックの「逃走迷路」を思わせる。やがて、デヴィッドは、40年後のジミーに再会するが、ジミーはとてもつれなくて・・・

話はまだまだ続くけど、後半の謎解きにはあえて触れない。２人がスリップして、１人が戻った。このアイディアはかなり良かったと思う。だけど、とても消化不良的な感じ。未来に行き、元の世界に戻ったジミーは、1984年に、かつての自分達がやって来る事を知っているはずなのに、全く無関心の様だし、ジミーを訪ねたデヴィッドを「関わりたくない」と、つれなく追い返す。ちょっと冷たすぎないか。同じ経験をした二人が、時を隔てて再会し、力を合わせて問題を解決する、というストーリーを期待していたし、その方が面白かったと思うけど・・・。

（途中経過ははしょるけど）最後に、デヴィッドは時の狭間に閉じ込められた戦艦に乗り込み、スイッチを破壊する（そうする事で問題が解決する）。そこで、未来から戻ったばかりの若いジミーと再会する。ジミーは「また会えるか？」と聞き、デヴィットは「必ず会いにいく」と答える。そして、デヴィッドは1984年に戻って行った。４０年の間に、ジミーに何が起こったのだろう。別れの場面で、デヴィッドは何を思っただろう。そこはかと悲しい気持ちになった（ラストは一応ハッピーエンドですが）。

1984作品（アメリカ）
今では都市伝説として有名な第二次世界大戦中に行われた、
敵のレーダーから消えるための極秘実験を“フィラデルフィア・エクスペルメント”と言われた。
死者や発狂者が20数名出たと聞く。
映画はフィクションで、2人の水兵が40年後にタイムワープしてしまう。
1943年から1984年。
なんとも中途半端なワープだから、ホームテレフォンとカラーテレビに
驚くのを見ても、衝撃は少ない。
それより水兵のデヴィッド(マイケル・パレ)と、彼の逃走を助ける女の子アリソンの青春ラブストーリーに軸足が置かれている。
「ストリート・オブ・ファィヤー」のパレだから、カッコイイに決まっている。同年公開の映画だ。
そこがこの映画の最大の見所。
SFとしてはちょっと設定が信じがたく、キツかったです。

冒頭に有る様にこの話は実際に起こった事である。
と言っても４０年後に行って戻って来たとか、今も密かに実験を続けて時空が繋がってるなんてのは映画的演出である。
大戦中の事でもあり、軍事機密なので詳細は殆どわかっていない。
しかしこれでは映画を１本作るわけにいかないので、２人の水兵のストーリーに仕立て上げた。
だからタイムスリップのところはフィクションである。
では何が事実かと言うと、ちょっと出てきた、人間が船体に埋もれてるシーンである。
実験は、死者多数、生き残った者も発狂者続出という悲惨な結果に終わった。
あまりにも損害が多いので、この実験が最後となった。
当時の目撃者からわずかばかりの証言をつなぎ合わせてやっとこれだけが判明した。
人類は期せずして４次元の扉を開けてしまったが、そこは人間が触れるにはあまりにも早すぎた世界だった。
理論を確立せずに４次元をもてあそぶとこうなる。
では４次元を制御できたらどうなるのだろうか？
金庫を開けずに中身を取り出したり、地球の裏側でも隣の部屋のように歩いて行けたり、時間旅行だって夢じゃない。
この映画は名作の部類には入らないだろうけど、そういった視点なら違った見方ができるかも。
主役の２人が４０年後の世界にとまどうのは、昔と今を比較したパロディになってる。
この辺は「バックトゥザフューチャー（パート１）」でもお約束のパターン。
俳優のレーガンが大統領になってて驚くのも同じ。しかし２，３本の映画に出演しただけでそれ程有名じゃ無かった筈だけど。

私的評価　（・ω・）　−−−−＞　良くも悪くもない、普通。好きな人は楽しめるかも。

今から２０年ほど前の映画。タイムスリップものだが、この映画自身も今見ればタイムスリップものかも。「遊星からの物体Ｘ」のようなエグサはなく、普通のＳＦ映画としてそれなりに楽しめました。が、逆にいえば、とりたててどうと言う映画でもありません。カーペンターにしてはちょっとね・・・と言う感じでした。Ｂ級映画では決してありません。念のため。