キェシロフスキ・コレクション 1 アマチュア

キェシロフスキ・コレクション 1 アマチュアの画像・ジャケット写真
キェシロフスキ・コレクション 1 アマチュア / イェジ シュトゥール
全体の平均評価点:
(5点満点)

13

  • DVD
ジャンル:

「キェシロフスキ・コレクション 1 アマチュア」 の解説・あらすじ・ストーリー

モスは妻子にも仕事にも恵まれた平凡な男。彼は娘の成長の記録を残すため給料2ヶ月分をはたいて8mmカメラを購入。工場長に工場の25周年記念式典を撮るよう依頼されたモスは大いに張り切るが、音楽家とのギャラのやり取りやトイレに入る幹部の姿まで記録してしまい、大目玉を喰らってそのカットを要求される。しかし、この作品を観たアマチュア映画協会の役員に映画祭出品を薦められ、それが運良く入賞までしてしまったものだから、ますます彼のカメラ狂は高じて、職場での立場も夫婦仲もどんどん悪くなっていく・・・。

「キェシロフスキ・コレクション 1 アマチュア」 の作品情報

製作年: 1979年
製作国: ポーランド
原題: AMATOR

「キェシロフスキ・コレクション 1 アマチュア」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

アマチュアの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
112分 日本語 1:ドルビーデジタル/ステレオ/ポーランド
レイティング: 記番: レンタル開始日:
AFD10466 2004年08月28日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
13枚 0人 0人

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ユーザーレビュー:13件

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囁く痛みネタバレ

投稿日:2007/12/30 レビュアー:ひろぼう

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アマチュアだから何の制約も受けずに、自分の思うまま好きなように映画を撮ればよい、のだが、彼の手元を離れた映像が独り歩きを初め、本人が望みもしない思わぬ波乱を招くこととなる。

感じたままをフィルムに焼き付けた主人公の映像は、アマチュアであるがゆえの純粋さに満ちていたのだが、彼は映像の持つ力を理解していなかったようである。個人で楽しむだけなら何を描いても良かったのだが、一旦公の場に出てしまうと映像は言葉を放ち、周囲の何もかもを巻き込む喧噪の坩堝と成りえる力を持っているのだ。また、製作者の表現したかったモノを、視聴者は過分に受けとめる。彼は事実をありのままに表現しただけだったのだが、観る者はそこに有る事実に彼の意図を探そうとし、周囲の状況を加えて判断しようとする。そのため、何気ないシーンにさえ世間、社会的な政情などが現されているのではと、必要以上のモノを汲み取ろうとしてしまうのである。これが、この時代のポーランドであったら尚更のことであろう。抑圧された民衆は常に捌け口を求めており、自らの不満を、社会の不条理にぶつけようと虎視眈眈と探しているのだから。

また、相反するようだが、主人公は映像の力を過信していた。
彼は家族の記録を残そうと撮影を始めるのだが、いつのまにか、そこに有った大事な思いが無くなってしまったことに、気が付いていなかった。思いを残すことを忘れ、記録を写すことのみに集中し、家族に対して、ファインダー越しに被写体に接する愛情しか注げなくなってしまっていた。愛する者の歴史は、言い古された言葉だが、記録に残るより記憶に残したほうが良いと思うのだ。

映像の持つ力、憑りつかれる恐ろしさを、本作では囁くように教えてくれる。小さな声で繰り返し、ちくりちくりと胸の奥を刺して来る。
最近私は、運動会等でのホーム・ビデオの撮影をやりたくない。ファインダーを覗くとそれに集中して、周囲の空気感がつかめず、後日確認する映像に空々しさを感じてしまうからだ。
でも、強要されるから、結局引き受けるけどね。とほほ。

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カメラのとりこ

投稿日:2007/12/02 レビュアー:neko

夫がカメラに夢中で、古いカメラを買ってきて、解体して、また組み立てて、撮って・・・そのせいで私のくだらない話はほとんど無視されてしまっています。
そんな映画があったなぁと思い、鑑賞しました。
こちらは純粋に「撮る」お話。

生まれてくる子供のために給料をはたいて買った8mmカメラ。
それが会社の式典の撮影を頼まれ、それがたまたま映画祭で入賞し、それが、それが・・・・、ただ子供を撮影するためのカメラだったのが、どんどんどんどん作品撮影に変わっていき、どんどんどんどん状況が変化していく。

クシシュトフ・キエシロフスキー監督の映画は始まりにいつも暗そうだなとちょっと躊躇する。そしてその心配を余所にすぐに物語に引き込まれる。
この映画はとても面白かった。必ずしも要領がいいとは言えない平凡な男。カメラを回す被写体がだんだん子供でなくなり、カメラを回せば回すほど、妻と子供の姿は映画の画面から消し去られる。
目の前の幸せをほっぽり出し、夢中になっていくカメラ。
滑稽とみるか、自分と照らし合わせるか。
妻のホームでの「受賞しないで!」の叫びは笑ったと同時に哀しくなった。
本当に面白い映画だと心底思う。

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見る世界は広がれど、彼の視野は固執し狭まった。ネタバレ

投稿日:2008/01/09 レビュアー:花ちゃん

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内容については前述のひろぼうさんがとても上手く語られており、私もそのように感じました。お勧めです。
撮影を始める前と後の主人公の世界観の変化。彼の診るものが、わが子の成長と幸せな家庭であったときから、職場、社会の仕組みへと視野が広がって行くにつれ、反比例するように現実の大切なものが狭まっていく様子が大変興味深い映画です。監督は「終わりなし」と本作の2作しか見ていませんが、あまり知らないポーランドではありながらその時代の国状の閉塞感を感じ取ることが出来ます。

家を出る妻の後姿を見送る時、取り付かれてしまった狂気があのたった一つのシーンに、しっかり描かれていますね。印象に残るシーンです。

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「表現すること」と「省みること」のつながりを繊細に描く逸品ネタバレ

投稿日:2005/05/17 レビュアー:レビュアー名未設定

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キェシロフスキ監督作品のなかでは、社会的背景の割りと薄い、入りやすい作品と思う。

主人公の男には臨月の妻がいる。

生まれてくる子供の成長過程を記録する為に旧式8oカメラを2か月分の給料をはたいて用意する。

カメラを持っていることから、会社の資金で映画を撮るよう要請がある。

「動くものなら何でも追う」男が撮影の対象としたものは、「事実」。

タブーな事柄にも積極的に向かい、その「ありのまま」の視点が映画関係者に評価され、

知名度が飛躍的に上がる。

一方、穏やかな生活を望んでいた彼の妻は、生後まもない娘の育児に追われ、

夫が過程に見向きもせず「映画バカ」になっていくのを見て、空しさを募らせ、

結果的に夫婦仲は破綻する。

それでもカメラを離そうとしない男が、結果捕ろうと思った対象は・・・・・

映画の魅力にとらわれ、カメラを握った「アマチュア」の人間がレンズ越しに見る

自分の姿。

何かを創る、何かを表現する、アウトプットする

ということにより、間違いなく、避けようもなく、

鏡越しに自分の心を映し出されるリスクがある。

アマチュア監督の監督としての成長過程を追うことにより、

そのテーマが如実に伝わる、とても繊細な傑作。

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ポーランドが生んだキェシロフスキ監督の初期作品。

投稿日:2007/12/03 レビュアー:mayumi


ポーランド出身の名監督クシシュトフ・キェシロフスキの初期の作品。

主人公はロシア製の8ミリカメラを用いて、撮影にのめり込んで行く。

ロシアのカメラと言えば、日本でもユル〜イ映像で現在もファンが多いそうな。

この、作品もそのユルサが活かされています。(この作品のカメラはどこ製かは知りません。)

初めて、赤ん坊のオシメを変えているシーンを撮影しようとした主人公に、
「撮らないで」
「なぜ」
「女の子だから」
  

さわれるような映像。

クシシュトフ・キェシロフスキの佳作。


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