アンブレイカブル

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大好きなブルースウィリスが出ているけど、
シャマランなので後回しにしていた映画です。

「すごいいいパス出してもゴールが決まらない」みたいな
印象の映画が続いたので、
これもそうかもね、とハードルを上げずに鑑賞した結果、
思いのほか良かったです。
一応ゴールも決まってるし（ビューティフルゴールじゃないけど）

生まれたときから体が弱く（骨が弱くて出産時にすでに骨折とか）、
自分のように弱いものを救ってくれる、
強いもの＝ヒーローの存在を信じるイライジャ。

そこへ、列車脱線事故で奇跡的に１人だけ
無傷で生き残った男＝ダンの存在を知りコンタクトを取る。


この辺までは映像や演技など雰囲気がいいだけで、
イマイチ何の話なのか、何がいいたいのかわからなかった。
自分の隠れた才能に気づいたダンが
ヒーローとして活躍するのか？と思った。

確かにそういう場面もあるけれど、
どうも、イライジャが自分の存在価値を見出したいがために
起こした行動のお話のようですね。

ヒーローを見つけたことで、弱者＝守ってもらえる
という存在価値を見出すはずが、
ヒーローに敵対する悪者という存在になってしまうという
皮肉な結末・・・・。

ですが、結末を見る限り、皮肉でもなんでもなく
すべてイライジャの思い通りだったのかな？という感じがしました。

彼にとっては何であれ存在価値を確立できればハッピーだったんでしょう。
その思考のせいで精神病院に入れられましたが。

ダンも自分の才能に気づいたことで
家族と再度向き合えるきっかけになり、
家庭での存在価値を見出したから、
こちらもよかったんでしょう。

ってことで、シャマランにしてはよかったというか、
予想していたよりも面白かった♪
（６ｔｈセンスにはおよばないけど）

しかし、ヒーロー探しのために
事故で亡くなった人々はいたたまれませんね・・・

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先日、シャマランの最新作ハプニングをみてちょっとシャマランに対する見方が変わ
りました。シックスセンスがあまりに面白くて誰もがびっくりしてそして納得（これが
重要）なオチだっただけに、彼の作品をどうしてもシックスセンスと比べてしまう。サ
インもヴィレッジも観た時は、つまらない映画だったと思ったものです。でも、どこか
に期待する気持ちがあって観続けていたんだけど、アンブレイカブルだけは未見で
した。で、このタイミングで観るしかないと。先入観や過度の期待をせず普通に見る
とどうなるのか。。。。。面白かったです。

当然の如くひとつのテーマに対してつくっているのですがシャマランは全てを語りま
せん。これは彼のやりかたであり信念でもあるのかもしれない。全ての情報をスク
リーンから観ている人達へ伝えるのではなくここは人それぞれだから自分で考えて
みろよ。と言われてるわけです。ということはこの部分に対してわかりずらいとか、
複雑だといってはいけないことになります。そうするとシャマラン作品の良さが見え
てくる。独特の世界観の中に広がる壮大なテーマ。彼の扱うテーマは基本的に大
きいものが多い。死であったり、宇宙であったり、人間の深層心理であったり。シッ
クスセンスの呪縛から開放されればこれを堪能できるはずです。

アンブレイカブルは二人の男を中心に展開していくが、今回のテーマは「存在」。
自分の存在に気づきつつも避け続けている男と、自分の不遇の存在を立証した
いがために猟奇的な行動にでている男。その２人が存在をみとめあったときに真
実がわかる。アメコミヒーローの誕生になぞって存在を説明するアプローチも斬新
で面白いし、マニアックで猟奇的な男の描き方も悪くない。「おまえの言ったこと
は正しかった」、デヴィットが息子に言った言葉だが私的には本作のエンディング
はここ。この後に用意されているオチについてはどちらでもいい。シャマランはデ
ヴィットだけではなくイライジャに対しても終わりをつくりたかっただけだろう。

Ｍ・ナイト・シャマラン監督最新作「ヴィレッジ」を見る前に彼の主な作品を見ておこうと思いこの作品を見ました。「シックスセンス」に続くこの作品はやっぱり最後にどんでん返しが待っていました。監督の作品にはほとんどこのどんでん返しが待っている事と摩訶不思議な感じのする所が結構好きです。ただ、彼の作品は万人受けする作品ではないと思います。この作品もそうです。

どんな事故に遭っても怪我一つしない主人公ディヴィッド（ブルース・ウィリス）が不治の病に冒されているイライジャ（サミュエル・Ｌ・ジャクソン）と出逢う事で自分の力を活かす術を見つけ出していくというストーリー。しかしそこには驚くべき事実が隠されていました・・・。

この監督の作品を見ると必ず色々な所に伏線が張ってあってそれを探すだけでも楽しめます。この作品はそれほど目立った伏線がなかったのでつまらなかったというのが実感として残っています。ブルース・ウィリスがとても陰気臭い役をしているので見ているこっちまで暗く落ち込んでしまいそうでした。それを救ってくれたのが主人公ディヴィッドの家族、妻オードリーと息子ジョセフです。特に父ディヴィッドを愛し尊敬している息子ジョセフとのやりとりはなかなか感動ものでした。彼の作品は「シックスセンス」「サイン」「ヴィレッジ」と４作品見てきましたがどの作品にも何かしらの「愛」が必ず描かれています。母子愛であったり、夫婦愛であったり、家族愛であったりと必ず描かれており、僕がこの監督の作品が好きな理由もそこにあります。この作品でも主人公ディヴィッドの家族愛、この作品の場合は壊れかけた愛を取り戻す様が描かれています。ミステリアスな作品の内容の中にあって「愛」を描くいつもの彼のやり方がこの作品にも見て取れます。この作品ではアメコミヒーローをアイテムとして利用して監督らしいサスペンス作品に仕上がっています。

この作品の結末は僕としてはそれほど驚くべき結末ではありませんでした。どんでん返しのつもりだったのでしょうが、この作品のアイテムがアメコミヒーローという事を考えればこの結末は安易に予想出来てしまいちょっと肩すかしを食らったような感じでした。好き嫌いがハッキリと出る作品ではないでしょうか？

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監督さんもう少し肩の力を抜いてみませんか？
前作の成功で周りの目が変わり、異常なプレッシャーを感じているのは分かるが、こんなにも心情が画面に現れてしまっていては、観ているこちらが混乱します
前作以上に難解であっと驚くものを作りたいのは分かるが
ここまでくると、意図的なのか収集が付いていないだけなのかさっぱりです
内容は超運がいい男を探すため、事故を起こしまくる男と
その現場に居合わせいずれも助かった男の話で
何故それだけでヒーロー確定なのか分からないが、まあどんな状況でも死なないだけですごいのは分かるが、えらいこじんまりしたヒーローだなという印象で、それからのヒーローとしての活躍を見る前にエンドって、そんなの前半にまとめて下さいって感じである。

これを完成品と見るかどうかは微妙だが、まあこんな映画をしかもメジャー作で世に出した勇気にには感服である。

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（2000年製作・アメリカ）M.ナイト・シャラマン監督
2019年に続編「ミスター・ガラス」が公開されると小耳にはさんだので前作にあたる本作品を観てみた。
19年前にも地味で暗いと言われた作品なのだろうか？CGもVFXもないその頃はみんな
こんな感じだったのだろうか？（いや、ジャッキー映画とかは明るいし。）

いたってスローテンポのわりには、理解がついて行けず現実と空想が交錯してのめり込みにくい。
家族関係の描写も今いちだ。
父親に本当に不死身なのか試しに銃を向けるなんて、この可愛くない子供は○○なのか？
サミエル・L・ジャクソンの役柄もまったく同感する所がなく、ただブルース・ウィリスの
悲しげな瞳を追う107分でしたが、ま、ジャンル的にも合う合わないがあるので。

ラストで重度精神障害と認定されたのに、続編で何をやらかすのかな？
私には理解不能でしたが、本作を楽しまれている方も沢山おられますようで、
「ミスター・ガラス」が面白い映画であることを期待します。