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刑事コロンボ / ピーター・フォーク

刑事コロンボ /ピーター・フォーク

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DVD

旧作

解説・ストーリー

日本でのTV放映時にカットされたシーンを追加した、『刑事コロンボ』の完全版2話分を1パッケージで発売。犯罪を犯した精神科医にコロンボが罠を仕掛ける「殺人処方箋」と、自作自演の誘拐殺人劇を演じる女弁護士との対決を描く「死者の身代金」を収録。

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「刑事コロンボ」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

日本でのTV放映時にカットされたシーンを追加した、『刑事コロンボ』の完全版2話分を1パッケージで発売。犯罪を犯した精神科医にコロンボが罠を仕掛ける「殺人処方箋」と、自作自演の誘拐殺人劇を演じる女弁護士との対決を描く「死者の身代金」を収録。

「刑事コロンボ」 の作品情報

作品情報

製作年:

1967年

製作国:

アメリカ

原題:

COLUMBO

「刑事コロンボ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

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洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

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1〜 5件 / 全336件

別れのワイン、野望の果て ネタバレ

投稿日:2007/10/22 レビュアー:masamune

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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「別れのワイン」Any Old Port in a Storm

本作をシリーズ最高傑作と呼ぶ方も多いし、私も大いに納得。ミステリーとは、単に奇抜なトリックで観る者をギャフンと言わせれば良いのでは無い事を、本作は雄弁に語る。
なぜなら、其処には人間ドラマ有っての、ミステリーだから。

演じるDonald Pleasenceを迎え、「007」と「刑事コロンボ」の夢の共演も果たす。スペクター役も印象的だったが、私的には「THX-1138」も忘れ難い。
秀逸なのは、台詞の瑞々しさに有る。特にラストの「よく勉強されましたな」・・・「最高の褒め言葉です」は、素晴らしい余韻を残してくれる。そう上質なワインの様な・・・。


「野望の果て」Candidate for Crime

今回のコロンボは、犯人にトラップを仕掛けたりはしない。犯人の性格を見抜き、自滅を狙う作戦に出て、見事に勝利する。

本作に限らず、コロンボは犯人の圧力に屈指ない。それが警察上層部に顔が効く相手でも、だ。コロンボの上司役は固定されて無いが、コロンボが捜査を妨害された実害は一度も無い。それだけコロンボが信頼されてる証で有り、何でも無い事故の様なケースでも、コロンボの一言で周囲の反応が覿面に変わる様子は、滑稽で有り興味深い。

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秒読みの殺人、攻撃命令、策謀の結末 ネタバレ

投稿日:2007/10/22 レビュアー:masamune

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「秒読みの殺人」Make Me a Perfect Murder

DVDとしては最後の作品。このセットだけ2枚組みで3話が収録されてる。此処ではラスト10分に全てが集約される面白さが有る。犯人は、其れほど狡猾では無いのでミステリーとしては、コロンボのペースで最後まで進むが、ここまでワン・サイドだと普通は興醒めするもんだが、本作は最後まで楽しめる素地が、きちんと残されてる。

どちらかと言えば映画のフィルムの交換方法など、ミステリーと関係ない点が興味深いのも特長。それでもラストの犯人の焦燥感やコロンボの追い詰め方など、見るべき点も多い作品。


「攻撃命令」How to Dial a Murder

個人的に好きな英国美人、Kim Cattrallが出演してるので記憶も鮮明(笑)。いよいよシリーズも終わりが近づいてきた・・・本作は名作「市民ケーン」をリスペクトした作品で、往年の映画ファンなら涙モノのシーンがズラリと並ぶ。

今回は緻密なトリックの割には、コロンボの推理は淡白に終わる。放映時間の制約で編集が為されたかは不明だが、作劇が随分と忙しく感じ勿体無く思える。
因みにビリヤードのキューは、往年のコメディアン、W.C. Fieldsの持ち物。ドーベルマンの名前もコメディアンの名前と、映画好きなら気がつくシーンも多い。


「策謀の結末」The Conspirators

いよいよ最終話、全45作品完全レビューも最後となりました。全て読んで頂いた方がいれば、こんなに嬉しい事はありません・・・全て再見した甲斐が有りました。

本作の特長は、その秀逸な翻訳に有る。一例を紹介すると「Let Each Man Be Paid In Full」は「人には相応しき贈り物を」など、今回は五行詩を物語のファクターに用いる為に、とても字幕版では会話を咀嚼する事は難しい。
本作の様なミステリーの場合、何気ない言い回しが事件の核心を突くケースは、これまで何度も有っただけに、秀逸な翻訳をされたスタッフに改めて敬意を表したい。

印象的な最後の台詞「This far・・・and no farther」は「此処まで、此れを過ぎず」と訳される。これはコロンボの、そしてPeter Falkの本シリーズへの思いと見事に重なる。

シリーズ屈指の名場面で幕を閉じる、本シリーズ。波は有ったが、どれも素晴らしい作品だったと言える。心から制作陣には感謝と労いの言葉を送りたい・・・これだけ秀逸なミステリーは2度と現れないだろう。

最後までご覧頂き、本当にありがとうございました <(_ _)>

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殺人処方箋、死者の身代金 ネタバレ

投稿日:2007/10/14 レビュアー:masamune

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「殺人処方箋」Prescription Murder

記念碑的作品のシリーズ、第1話。
正確にはパイロット版(単作)で放映も1967年と古いし、原案は舞台劇。ミステリーで御馴染みの「倒叙物」、犯人が予め分かるスタイルが斬新過ぎたか、放映時の評価は芳しくなかった。

「007」同様に、本シリーズも最初からオリジナルが確立されてる。刑事ドラマで必須と思われる銃撃シーンは無いし、視聴率が欲しいが為に挿入される「エロい」シーンも無い。純粋にコロンボと犯人との心理戦一本に焦点を絞った作劇は、後世まで保たれる。
犯人をエスタブリッシュ(特権階級)な設定にし、殺人課と言う非日常の出来事を追うコロンボとの対比も鮮やかで、刑事モノとしては異例の単独捜査を行う点も際立つ。

特長的なのは、決してコロンボは天才で無い、と言う事。今回の犯人は全く隙が無く、この点だけなら完全犯罪は目前だ。しかしコロンボは弱点を的確に捉える・・・そう共犯者の存在だ。
コロンボは犯人と同じ手法で勝負に出る、それは犯人が幾ら頭が良くても殺人は素人だ。百戦錬磨の殺人課を相手に、その僅かな綻びを見逃さない現場主義のコロンボを、本作は第一作目から見事に描いてる。
彼が名探偵と違うのは、その閃きが決して「勘」に基づくのでは無く、地道な捜査の過程で得られる点だ。

本作は鮮やかな出来ながら、暫しの休暇を余儀なくされる・・・。


「死者の身代金」Ransom for a Dead Man

前作から3年後、再びお座敷が掛かる。今回はシリーズ化を踏まえたスペシャル版。犯人役のLee Grantは、本作後に「シャンプー」でOscar助演女優賞を受賞した名優。

前作は犯人が狡猾過ぎて、犯人逮捕は際どい勝負だった。そこでシリーズ化を前提とする本作は、脚本が幾重にも練り込まれる。
殺人事件の捜査は状況証拠だけでは犯人を追い詰める事は出来ない。前作が犯人の自白に頼った点を清く反省(それでも十分にトリッキー)、今回の主観は実際の捜査同様、物的証拠に重きを置く。

犯人の狡猾さに対比し、義理の娘が第3者視点で描かれる。特に今回は状況証拠が揃ってるだけに、犯人とコロンボの心理戦が際立つ事に成る。
其処でコロンボは唯一と思われる物的証拠「身代金」にターゲットを絞って捜査を開始する。

代表的な台詞「ウチのかみさんがね・・・」で分かる通り、その風体や台詞で相手を油断させ、何時の間にか相手の懐へ深く入り込むコロンボの定義が、本作で完成。
其処には「100の状況証拠よりも、1つの物的証拠」と言うリアリティを、見事に描く。
本作が長く愛される由縁は、コロンボが「一つの真理」を追究する姿に、我々が共感できるからだと思う。

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権力の墓穴、自縛の紐 ネタバレ

投稿日:2007/10/22 レビュアー:masamune

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「権力の墓穴」A Friend in Deed

本作はシリーズでも1.2を争う傑作。しかも犯人はコロンボの上司なのだから、面白くない訳が無い。
見事なのは物語の中で実際に起こる事件と、本編の事件が交錯する展開が秀逸で、其処に一遍の無理も無いのも凄い。最近の映画のスリラーは見掛け倒しが多過ぎるが、本作の様な展開を、是非勉強してほしいと思う。

この秀逸な脚本を書いた人は、後に「ジェシカおばさんの事件簿」も手懸ける。


「自縛の紐」An Exercise in Fatality

本作から4thシーズン目に突入!時は1974年の秋。因みに本作のレビューは全て米国での制作年を基に記述。因みに日本での初放映は、1975年の年末。
今回のトリックの暴き方は、実に細かい。細かい故にストーリーが小さいかと言えば全然面白い。この脚本は小説で読んでも、十分に面白いだろうと思わせる魅力に溢れてる。

普通の人なら見逃すポイントを、コロンボは的確に捉える。其処に確かな記憶力と言う武器も存在する。病院でトリックを見破るシーンは、まるで推理小説を見るが如き味わいだ。

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死者のメッセージ、美食の報酬 ネタバレ

投稿日:2007/10/22 レビュアー:masamune

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「死者のメッセージ」Try and Catch Me

史上最低の6thシーズンが終わり、本作で7年目を迎える。そしてNBCとUNIVERSALで製作されたシリーズの最終シーズンでも有る。放送期間は1977年の秋〜1978の春まで。

ミステリー作家と言う割には、活目するトリックは無い。本作はミステリーと言うよりもドラマとしてのファクターが強く、その点では評価が割れるが、私は悪くないと思う。
それはコロンボとは、単に頭がキレるやり手の刑事と言う側面は有るものの、それを全面に出す事はせず、むしろ黒子として犯人を際立たせる役割を負ってる事が多い。

それはコロンボが「人」としても魅力的な人物だと言う事が透けて見える・・・本シリーズが7年間もの長きに渡って、全米でそして世界中で愛される理由は此れだと思う。
その「心の広い」コロンボを本作では、お茶目な犯人との対比を中心に描き、余韻の残る作品に仕上がった。


「美食の報酬」Murder Under Glass

個人的には好きな作品。まず監督が「羊たちの沈黙」のJonathan Demme!。本作が1977年、「羊」が1990年だから時代を感じる。そして犯人役のLouis Jourdanは「007/オクトパシー」で、007シリーズ中で最も情けない敵役を演じた(笑)事で知られる。

本作の特長は、シリーズで始めて犯人がコロンボを殺そうとする事だ。犯人の残忍さが際立つが、それを何処吹く風と演じるJourdanは、流石にフランス人らしい佇まいを見せる。逆にコロンボの犯人への執着心も半端なモノではなく、この辺りの演出に後の大監督の作劇が垣間見える、と言える。

このコロンボの影響で、Peter Falk自身がイタリア系と思い込んでる人も多い。それだけドラマの中のリアリティが素晴らしいとも言えるが、実際はNew York生まれのアメリカ人でお父さんはアメリカン、お母さんはロシア系だ。

但し料理は本当にプロで、大学在学時に商船でコックとして働いてる。世界中を旅して回った事が、後のコロンボ役に一役買ってると思う。
ドラマでは全く気が着かないが、小さい頃に右目を腫瘍で無くし義眼を入れてる事はあまり知られてない。
コロンボが身を挺してトリックを暴く度胸の良さを味わって欲しい。皆さんも河豚には気を付けよう!(笑)。

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別れのワイン、野望の果て

投稿日

2007/10/22

レビュアー

masamune

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「別れのワイン」Any Old Port in a Storm

本作をシリーズ最高傑作と呼ぶ方も多いし、私も大いに納得。ミステリーとは、単に奇抜なトリックで観る者をギャフンと言わせれば良いのでは無い事を、本作は雄弁に語る。
なぜなら、其処には人間ドラマ有っての、ミステリーだから。

演じるDonald Pleasenceを迎え、「007」と「刑事コロンボ」の夢の共演も果たす。スペクター役も印象的だったが、私的には「THX-1138」も忘れ難い。
秀逸なのは、台詞の瑞々しさに有る。特にラストの「よく勉強されましたな」・・・「最高の褒め言葉です」は、素晴らしい余韻を残してくれる。そう上質なワインの様な・・・。


「野望の果て」Candidate for Crime

今回のコロンボは、犯人にトラップを仕掛けたりはしない。犯人の性格を見抜き、自滅を狙う作戦に出て、見事に勝利する。

本作に限らず、コロンボは犯人の圧力に屈指ない。それが警察上層部に顔が効く相手でも、だ。コロンボの上司役は固定されて無いが、コロンボが捜査を妨害された実害は一度も無い。それだけコロンボが信頼されてる証で有り、何でも無い事故の様なケースでも、コロンボの一言で周囲の反応が覿面に変わる様子は、滑稽で有り興味深い。

秒読みの殺人、攻撃命令、策謀の結末

投稿日

2007/10/22

レビュアー

masamune

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「秒読みの殺人」Make Me a Perfect Murder

DVDとしては最後の作品。このセットだけ2枚組みで3話が収録されてる。此処ではラスト10分に全てが集約される面白さが有る。犯人は、其れほど狡猾では無いのでミステリーとしては、コロンボのペースで最後まで進むが、ここまでワン・サイドだと普通は興醒めするもんだが、本作は最後まで楽しめる素地が、きちんと残されてる。

どちらかと言えば映画のフィルムの交換方法など、ミステリーと関係ない点が興味深いのも特長。それでもラストの犯人の焦燥感やコロンボの追い詰め方など、見るべき点も多い作品。


「攻撃命令」How to Dial a Murder

個人的に好きな英国美人、Kim Cattrallが出演してるので記憶も鮮明(笑)。いよいよシリーズも終わりが近づいてきた・・・本作は名作「市民ケーン」をリスペクトした作品で、往年の映画ファンなら涙モノのシーンがズラリと並ぶ。

今回は緻密なトリックの割には、コロンボの推理は淡白に終わる。放映時間の制約で編集が為されたかは不明だが、作劇が随分と忙しく感じ勿体無く思える。
因みにビリヤードのキューは、往年のコメディアン、W.C. Fieldsの持ち物。ドーベルマンの名前もコメディアンの名前と、映画好きなら気がつくシーンも多い。


「策謀の結末」The Conspirators

いよいよ最終話、全45作品完全レビューも最後となりました。全て読んで頂いた方がいれば、こんなに嬉しい事はありません・・・全て再見した甲斐が有りました。

本作の特長は、その秀逸な翻訳に有る。一例を紹介すると「Let Each Man Be Paid In Full」は「人には相応しき贈り物を」など、今回は五行詩を物語のファクターに用いる為に、とても字幕版では会話を咀嚼する事は難しい。
本作の様なミステリーの場合、何気ない言い回しが事件の核心を突くケースは、これまで何度も有っただけに、秀逸な翻訳をされたスタッフに改めて敬意を表したい。

印象的な最後の台詞「This far・・・and no farther」は「此処まで、此れを過ぎず」と訳される。これはコロンボの、そしてPeter Falkの本シリーズへの思いと見事に重なる。

シリーズ屈指の名場面で幕を閉じる、本シリーズ。波は有ったが、どれも素晴らしい作品だったと言える。心から制作陣には感謝と労いの言葉を送りたい・・・これだけ秀逸なミステリーは2度と現れないだろう。

最後までご覧頂き、本当にありがとうございました <(_ _)>

殺人処方箋、死者の身代金

投稿日

2007/10/14

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masamune

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「殺人処方箋」Prescription Murder

記念碑的作品のシリーズ、第1話。
正確にはパイロット版(単作)で放映も1967年と古いし、原案は舞台劇。ミステリーで御馴染みの「倒叙物」、犯人が予め分かるスタイルが斬新過ぎたか、放映時の評価は芳しくなかった。

「007」同様に、本シリーズも最初からオリジナルが確立されてる。刑事ドラマで必須と思われる銃撃シーンは無いし、視聴率が欲しいが為に挿入される「エロい」シーンも無い。純粋にコロンボと犯人との心理戦一本に焦点を絞った作劇は、後世まで保たれる。
犯人をエスタブリッシュ(特権階級)な設定にし、殺人課と言う非日常の出来事を追うコロンボとの対比も鮮やかで、刑事モノとしては異例の単独捜査を行う点も際立つ。

特長的なのは、決してコロンボは天才で無い、と言う事。今回の犯人は全く隙が無く、この点だけなら完全犯罪は目前だ。しかしコロンボは弱点を的確に捉える・・・そう共犯者の存在だ。
コロンボは犯人と同じ手法で勝負に出る、それは犯人が幾ら頭が良くても殺人は素人だ。百戦錬磨の殺人課を相手に、その僅かな綻びを見逃さない現場主義のコロンボを、本作は第一作目から見事に描いてる。
彼が名探偵と違うのは、その閃きが決して「勘」に基づくのでは無く、地道な捜査の過程で得られる点だ。

本作は鮮やかな出来ながら、暫しの休暇を余儀なくされる・・・。


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前作から3年後、再びお座敷が掛かる。今回はシリーズ化を踏まえたスペシャル版。犯人役のLee Grantは、本作後に「シャンプー」でOscar助演女優賞を受賞した名優。

前作は犯人が狡猾過ぎて、犯人逮捕は際どい勝負だった。そこでシリーズ化を前提とする本作は、脚本が幾重にも練り込まれる。
殺人事件の捜査は状況証拠だけでは犯人を追い詰める事は出来ない。前作が犯人の自白に頼った点を清く反省(それでも十分にトリッキー)、今回の主観は実際の捜査同様、物的証拠に重きを置く。

犯人の狡猾さに対比し、義理の娘が第3者視点で描かれる。特に今回は状況証拠が揃ってるだけに、犯人とコロンボの心理戦が際立つ事に成る。
其処でコロンボは唯一と思われる物的証拠「身代金」にターゲットを絞って捜査を開始する。

代表的な台詞「ウチのかみさんがね・・・」で分かる通り、その風体や台詞で相手を油断させ、何時の間にか相手の懐へ深く入り込むコロンボの定義が、本作で完成。
其処には「100の状況証拠よりも、1つの物的証拠」と言うリアリティを、見事に描く。
本作が長く愛される由縁は、コロンボが「一つの真理」を追究する姿に、我々が共感できるからだと思う。

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2007/10/22

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本作はシリーズでも1.2を争う傑作。しかも犯人はコロンボの上司なのだから、面白くない訳が無い。
見事なのは物語の中で実際に起こる事件と、本編の事件が交錯する展開が秀逸で、其処に一遍の無理も無いのも凄い。最近の映画のスリラーは見掛け倒しが多過ぎるが、本作の様な展開を、是非勉強してほしいと思う。

この秀逸な脚本を書いた人は、後に「ジェシカおばさんの事件簿」も手懸ける。


「自縛の紐」An Exercise in Fatality

本作から4thシーズン目に突入!時は1974年の秋。因みに本作のレビューは全て米国での制作年を基に記述。因みに日本での初放映は、1975年の年末。
今回のトリックの暴き方は、実に細かい。細かい故にストーリーが小さいかと言えば全然面白い。この脚本は小説で読んでも、十分に面白いだろうと思わせる魅力に溢れてる。

普通の人なら見逃すポイントを、コロンボは的確に捉える。其処に確かな記憶力と言う武器も存在する。病院でトリックを見破るシーンは、まるで推理小説を見るが如き味わいだ。

死者のメッセージ、美食の報酬

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2007/10/22

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史上最低の6thシーズンが終わり、本作で7年目を迎える。そしてNBCとUNIVERSALで製作されたシリーズの最終シーズンでも有る。放送期間は1977年の秋〜1978の春まで。

ミステリー作家と言う割には、活目するトリックは無い。本作はミステリーと言うよりもドラマとしてのファクターが強く、その点では評価が割れるが、私は悪くないと思う。
それはコロンボとは、単に頭がキレるやり手の刑事と言う側面は有るものの、それを全面に出す事はせず、むしろ黒子として犯人を際立たせる役割を負ってる事が多い。

それはコロンボが「人」としても魅力的な人物だと言う事が透けて見える・・・本シリーズが7年間もの長きに渡って、全米でそして世界中で愛される理由は此れだと思う。
その「心の広い」コロンボを本作では、お茶目な犯人との対比を中心に描き、余韻の残る作品に仕上がった。


「美食の報酬」Murder Under Glass

個人的には好きな作品。まず監督が「羊たちの沈黙」のJonathan Demme!。本作が1977年、「羊」が1990年だから時代を感じる。そして犯人役のLouis Jourdanは「007/オクトパシー」で、007シリーズ中で最も情けない敵役を演じた(笑)事で知られる。

本作の特長は、シリーズで始めて犯人がコロンボを殺そうとする事だ。犯人の残忍さが際立つが、それを何処吹く風と演じるJourdanは、流石にフランス人らしい佇まいを見せる。逆にコロンボの犯人への執着心も半端なモノではなく、この辺りの演出に後の大監督の作劇が垣間見える、と言える。

このコロンボの影響で、Peter Falk自身がイタリア系と思い込んでる人も多い。それだけドラマの中のリアリティが素晴らしいとも言えるが、実際はNew York生まれのアメリカ人でお父さんはアメリカン、お母さんはロシア系だ。

但し料理は本当にプロで、大学在学時に商船でコックとして働いてる。世界中を旅して回った事が、後のコロンボ役に一役買ってると思う。
ドラマでは全く気が着かないが、小さい頃に右目を腫瘍で無くし義眼を入れてる事はあまり知られてない。
コロンボが身を挺してトリックを暴く度胸の良さを味わって欲しい。皆さんも河豚には気を付けよう!(笑)。

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