オーシャンと１１人の仲間　特別版

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　古き良きハリウッドの香りを満載したギャング映画ですね。
　先日、「オーシャンズ１１」に元ネタが有ることを知り、レンタルしてみました。粋でオシャレな作りですけど、テンポがたるいところ（１１人の仲間が揃うまでに、時間がかかりすぎ）は仕方がないなと・・・。
　でも、５０年近く前の作品とは思えないほど、センスがいいです。
　カジノの金を強奪するという、犯罪が、なんだかおしゃれな出来事に感じられてしまうのは何故でしょう？

　芸達者なシナトラ一家のオールスターで、ゆったりと楽しめる映画に仕上がってますけど、プロットとしてはかなり単純です。ミステリーっぽい面白さを期待しすぎると、裏切られた思いがするかもしれません。強奪物としてのサスペンスは、リメイクの「オーシャンズ11」の方が上でしょうね。

　ストーリーのそこここで語られる、ウィットに富んだ会話が素晴らしいです。スターをスターとして見せるための映画なんでしょう。ストーリーよりもね。日本で言えば、若大将シリーズみたいなもんか？

　作品の作りも、リアリティを追求するよりも、多分に様式的でトニーの葬儀のシーンで、
「これ、何の音だ？」
と顔を見合わせ、棺ごと遺体が荼毘に付されている（燃やしてる！）ことがわかるシーンで、順番に右隣の男の顔を見ていく様なぞは、ドリフのコントのよう。そのラストシーンの後、シナトラ一家のメンバーが葬儀場からこぞって出てくるエンドクレジットの部分は、まさにシナトラ一家ここにありというメッセージであるようですね。でも、誰がどの役なのか一目瞭然で、最近の変に凝りすぎたクレジットになれていると、逆に新鮮だったりします。

　結局、金は燃えてしまったのでしょうか？
　いやいや、葬式の席でのサントスの余裕しゃくしゃくの態度をみると、サントスが独り占めしたんでしょうね。

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オーシャンズ１１がリメイクだったってこと全くもって知らなかった。ひょんなことから
この作品のことを知ってすかず鑑賞。製作年は１９６０年ともう５０年近くも前だ。
自分が生まれる前の映画を観ることはあまりないのでそういった意味でも興味津々。

この作品はフランクシナトラの全盛期に作られていて当時、シナトラ一家と呼ばれた
サミー・デイヴィスJr.やディーン・マーティン、ピーター・ローフォードなどが総出演し
ている映画らしい。しかも作品中でターゲットとなったラスベガスのひとつのホテル
「サンズ」は当時シナトラが所有していたらしい。原作や企画ありきではなく、シナ
トラ一家出演というのが前提であっただろう作品だ。

リメイク版との大きな違いは、リメイク版は作戦の成功がエンディングであるのに
対し、本作には更にオチがついている。どういうオチかというのは実際に見て頂く
として全体的な構成としても私はこちらの方が好き。リメイク版は面白い話であり
ながら有名どころを揃えすぎたばかりに収拾が付かなくなっていたがこちらの結束
は非常に硬くそれなりにまとまりをみせているので作品として成り立っている。
メンバーが揃うまでかなりの時間を要するが確かに少し退屈ではあるが、これは
リメイク版とて同じだった。

ジョージ・クルーニーが現代のシナトラになりたかったのだということはよくわかった
が本作に目をつけたのは企画者はなかなか素晴らしい着眼点。作品の良し悪しは
別としてそれをシリーズ化し３作もヒットさせたことにはなかなかのものだ。

本作は一応、犯罪モノではあるが、そこに悪のイメージはうすく、誰も彼もが紳士
であることが面白いし、シナトラ一家を出演させるための作品でありながらしっかり
とした脚本であることに感心させられた。観て損はない作品だ。

「オーシャンズ11」を見た後こちらにもチャレンジ。
1960年の映画なので、その時代のまったりした空気が映画の中にもあふれている。日本はまだ貧しく、高度経済成長もこれからという時代で、そんなときにアメリカはこんな風だったのか、当時の日本人には信じられないほど豊かに見えただろうなーと思いながらの鑑賞。
「オーシャンズ11」と比較すると、仲間が揃うまでがタルかったり、犯罪の準備がチャチかったりするが、それは映画の欠点にはならずむしろ楽しめる部分だと思う。ボウリング場のボールが自動で戻ってくる装置などもレトロでいい。
サミー・デイビスJrやディーン・マーティンなどが美声を披露してくれているが肝心のシナトラは歌わない。あと、俳優をよく知らなければ11人だれがだれだか混乱するのは現代版「オーシャンズ11」も同じで、メンバーが集まっているところは「あれ？あれ？これ誰？」の連続だった。
特典は、キャスト／スタッフ、フランク・シナトラJr.による音声解説、マップ・オブ・ベガス、ジョニー・カーソンのザ・トゥナイト・ショー。
Jr.による音声解説は音声のみで字幕はないが、ナレーションを聴いているような明瞭な発音とバリトンの落ち着いたトーンで非常に聴きとりやすい。
ジョニー・カーソンのザ・トゥナイト・ショーを先に見ると映画のラストシーンがバレてしまうのであとにしたほうがいいです。

　　シャレてますよね。なにしろ大悪党に見えない(^^ゞ。

　　そしてこのテンポ！　時にスィングしながら、時にアップテンポに、そしてところどころで微妙な緩急をつけるあたり、いいねぇ。オツだねぇ。

　　贅沢なキャスティングだよね。あの面々を眺めているだけでも楽しいのに、「しかも」ストーリーがあるんだもの＼(~o~)／。
　　しかも歌まで歌っちゃおう！
　　中でもアチキのお気に入りは、サミー・デイビスJr.の「EO-11」、時々アチキも口ずさんでます。

　　あ、でもストーリーもなかなかイカしてますよ、特に最後のほうは、きゅぅっと緊張が高まってね。そこまでが比較的伸びやかだっただけに、ココが効いてくる。


　　今はこんな映画できないよねぇ・・・・ってところにリメイク登場。ジョージ・クルーニーはきらいじゃない、ってか結構気に入ってる。
　　でもね、やっぱりもとへの思い入れ、愛着があると、別物だと思おうとしても、ね。勢いで観にいきゃよかったんだけど、機会を逸すると、ね。
　　そんなわけでいまだにリメイク観てません。そんな意味ではちょっと罪作りなオリジナルです。

「オーシャンズ１１」にオリジナルがあったこと、知りませんでした。
ジョージ・クルーニー版といい、オリジナルといい、豪華なキャスト陣ですね。
しかし、キャストの豪華さと予告編につられて観たリメイク版は、ちっとも面白かったという記憶がなく、今回もオリジナルに対する興味だけで観たのです。
オープニングから仲間が全員揃うまで、長いこと長いこと！
強盗の標的のカジノも５箇所もあるため、似たような場面を繰り返し観ることになり、睡魔との闘いも必要でした。
しかし、何といってもラストだけはお洒落だと認めます。
あ〜あ、お疲れ様〜
という感じの幕切れではありましたが、なぜか爽快な気分でした。