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人気作家・横山秀夫の同名原作を、「半落ち」に続いて佐々部清監督が再び映画化した感動の人間ドラマ。人間魚雷“回天”の乗員に志願した若者たちに焦点を当て、様々な葛藤の末に重い決断へと至る心の軌跡を丁寧な筆致で描き出す。主演は人気歌舞伎俳優の市川海老蔵。1945年4月、1隻の潜水艦に極秘任務を帯びた4人の若者が乗り込んでいた。敗戦が色濃くなった日本は、最後の秘密兵器“回天”に戦況挽回の望みをつないでいた。それは定員1名、脱出装置なしの小型潜水艦。そこに大量の爆薬とともに乗員が乗り込み自ら操縦、敵艦への自爆攻撃を仕掛けるというものだった…。
製作年: |
2006年 |
---|---|
製作国: |
日本 |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
121分 | 日本語 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DB9042 | 2007年02月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
13枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
121分
字幕:
日本語
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
DB9042
レンタル開始日:
2007年02月23日
在庫枚数
13枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
121分 | 日本語 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DB9042 | 2007年02月23日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
13枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
121分
字幕:
日本語
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
記番:
DB9042
レンタル開始日:
2007年02月23日
在庫枚数
13枚
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映画の作りとしては、はじめは良かったと思うのですよ。
いきなり、駆逐艦との戦闘シーンから始まる冒頭は、非常にキャッチーで、前振りばかりが長くてイライラする戦争物邦画に比べると、
「つかみはOK」
と思わせるのです。ところが、物語が進むに連れ、脚本の薄っぺらさが露呈してしまい、だんだん観ているのが苦痛にすらなってきます。
横山秀夫原作の小説で、横山作品としては珍しく警察官僚の物語ではありません。しかし、横山作品というのは、その物語に登場する人物の心の葛藤や、情念を描くことにかけてはすばらしいものがあり、この「出口のない海」もまた、例外ではなかったのです。戦争物でありながら、単なる反戦で陰鬱とした描き方ではなく、ある意味軽い調子すらあって、でもその中に人間の心の機微が見事に描かれている秀作です。
あの原作を、どのようにいじくりまわせば、こんなセンスのかけらもない、センチメンタルな話になってしまうのでしょう。
原作とは、かなり違う角度から描きながらも、そこに複雑な人間心理の機微や葛藤を見事に描き出していた、同じ佐々部清監督の「半落ち」とはえらい違いです。もちろん、泣ける映画が必ずしも良い映画ではないと思いますし、邦画独特のお涙ちょうだいにして欲しいわけでもありません。
しかし、それにしてもこの脚本は酷すぎます。
そもそも小説とそれを原作とした映画を、同列に考えるのは乱暴な物だとはわかっているのです。メディアとしての表現方法が違うのですからね。でも、最低限、原作者が訴えたかったことくらいはしっかり押さえておきなさいよと言いたくなってしまいますね。死に向かって行く青年達から安易なヒロイズムを排除しているかかわらず、胸に迫る物がないのです。
まあ、市川海老蔵演ずる並木少尉が、かっこよすぎるせいもあるでしょう。とても、戦時中の青年には見えないさわやかな面差しと言い、筋骨隆々とした体と言い、苦悩する姿までかっこよすぎるのです。
原作の味を残してくれるとすれば、並木はもっともっと人間くさいのです。回天に志願するのだって、同僚に、
「志願したいのだが、一緒に志願してくれないか」
と言われ、成り行きで志願してしまうし(しかも、その同僚は結局志願しない)
「本当のことを言えば、死にたくはない」
と言う、ぎりぎりの思いは、本を読む限りでは切実に感じられ、胸が締め付けられる思いがあったのです。突然迫られた理不尽な「死」に対し、おびえ、苦しみ、不安にかられ、絶望しそうなったりする心の動きが手に取るようにわかるような気がしたのです。
ところが、映画の並木はかっこいいのです。歌舞伎役者としてはひとかどのものなのでしょうが。現代劇にはあわないのかもしれませんね。他の作品を知らないのですが。
戦争がいかにくだらない行為であるか、いかにつまらないことであるか・・・そんなわかりきったことを描くだけでは、戦争映画としては、もうダメなんでしょう。もっと本質的なことを描いてくれないと、イーストウッドの「硫黄島2部作」にも、「善き人のためのソナタ」にもあきらかに質として劣った物しかできません。戦争における明と暗を、おそらくは世界で一番体験して居るであろう日本が、こんな戦争映画しか作れないのは、寂しい限りです。
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同じ佐々部清監督の『カーテンコール』がなかなかの秀作だったのでちょっとばかり期待して観た『出口のない海』だったが、結論から言うなら、画面演出はなかなかだが、シナリオの酷さに尽きる作品だと思った。
プレミアム版の特典に入っているインタビューやブックレットなどで監督やスタッフが異口同音に語っているが、この作品において佐々部清や暗さと見せすぎないことにずいぶんと腐心していたらしい。これは、主にCG(VFX)部分についてのことなのだが、CGに限らず全編にこの配慮が成されていると思う。もともと暗い潜水艦の内部はもちろんのことなのだが、回想パートの室内においても同様の配慮(演出)が踏襲されていたと思うし、この暗さに関してもただ単に照明を落とすのではなくどのように光を当てるのかという点に於いて明るさへの演出が成されている。ともすれば演出過剰とも思えてしまうこの照明の使い方は、同じ潜水艦を舞台にしながらも単なる暗さしか出せていなかった『ローレライ』よりも一枚以上上手だと思った。シナリオに引っ張られた通俗的な演出も少なからずあるが、佐々部清らしさが出た堅実な演出自体はそれなりに評価に値するものだと思う。
とは言うものの作品全体を通したイメージは多くの方が指摘されているとおり通俗的なメロドラマの印象が強く、これはひとえに山田洋次のシナリオの瑕疵によるものだろう。そもそも、元六大学の球児と回天特攻隊員とを重ねること自体が最近の戦記物にある唾棄すべきセンチメンタリズム以外の何ものでもなく、同様の傾向にある先の戦争を題材とした昨今の邦画の自堕落さにはほとほと嫌気がさしてくる。これに加え、特攻に赴いたのは守るべきものがあったからだとか、主人公本人(市川海老蔵)や父親(三浦友和)に反戦的なことを語らせるところなど、それこそ戦時翼賛体制と構造的には同一の紋切り型そのものだ。最悪なのはラストで現在における回想的なシーンを入れた部分で、このような形で現代との関連性を持たせるのは思考放棄以外の何ものでもないだろう。山田洋次は上記インタビューで本作を「凡庸ではない秀作」と、直接的には佐々部清の演出を誉めながらも実のところ自画自賛をしているのだが、ことシナリオやその要素に関する限り凡庸きわまりない作品だ。
しかし、どうして日本人が描く日本人の戦争映画はかくも自堕落なものばかりなのだろう。本来なら反ナチスを高らかに歌い上げる作品が作れるはずのヴァーホーヴェンとて『ブラックブック』において価値の相対性をきちんと描けているし、ソクーロフは『モレク神』においてよりによってヒトラーを題材として単純なメッセージ作品ではない純粋なドラマを描いてるではないか。以前『ドキュメント 硫黄島』のレビューにおいてちょっとばかりいたずらっ気を出して、国粋主義者(と書いてファシストと読む)を正義の士として描いた作品こそ必要だと書いたが、インパール作戦の大惨劇を殆ど一人の責任で招いてしまった牟田口廉也の作品こそ必要だと本気になって思えてきた。
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ユーザーレビュー:93件
投稿日
2008/03/07
レビュアー
こんちゃん※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
映画の作りとしては、はじめは良かったと思うのですよ。
いきなり、駆逐艦との戦闘シーンから始まる冒頭は、非常にキャッチーで、前振りばかりが長くてイライラする戦争物邦画に比べると、
「つかみはOK」
と思わせるのです。ところが、物語が進むに連れ、脚本の薄っぺらさが露呈してしまい、だんだん観ているのが苦痛にすらなってきます。
横山秀夫原作の小説で、横山作品としては珍しく警察官僚の物語ではありません。しかし、横山作品というのは、その物語に登場する人物の心の葛藤や、情念を描くことにかけてはすばらしいものがあり、この「出口のない海」もまた、例外ではなかったのです。戦争物でありながら、単なる反戦で陰鬱とした描き方ではなく、ある意味軽い調子すらあって、でもその中に人間の心の機微が見事に描かれている秀作です。
あの原作を、どのようにいじくりまわせば、こんなセンスのかけらもない、センチメンタルな話になってしまうのでしょう。
原作とは、かなり違う角度から描きながらも、そこに複雑な人間心理の機微や葛藤を見事に描き出していた、同じ佐々部清監督の「半落ち」とはえらい違いです。もちろん、泣ける映画が必ずしも良い映画ではないと思いますし、邦画独特のお涙ちょうだいにして欲しいわけでもありません。
しかし、それにしてもこの脚本は酷すぎます。
そもそも小説とそれを原作とした映画を、同列に考えるのは乱暴な物だとはわかっているのです。メディアとしての表現方法が違うのですからね。でも、最低限、原作者が訴えたかったことくらいはしっかり押さえておきなさいよと言いたくなってしまいますね。死に向かって行く青年達から安易なヒロイズムを排除しているかかわらず、胸に迫る物がないのです。
まあ、市川海老蔵演ずる並木少尉が、かっこよすぎるせいもあるでしょう。とても、戦時中の青年には見えないさわやかな面差しと言い、筋骨隆々とした体と言い、苦悩する姿までかっこよすぎるのです。
原作の味を残してくれるとすれば、並木はもっともっと人間くさいのです。回天に志願するのだって、同僚に、
「志願したいのだが、一緒に志願してくれないか」
と言われ、成り行きで志願してしまうし(しかも、その同僚は結局志願しない)
「本当のことを言えば、死にたくはない」
と言う、ぎりぎりの思いは、本を読む限りでは切実に感じられ、胸が締め付けられる思いがあったのです。突然迫られた理不尽な「死」に対し、おびえ、苦しみ、不安にかられ、絶望しそうなったりする心の動きが手に取るようにわかるような気がしたのです。
ところが、映画の並木はかっこいいのです。歌舞伎役者としてはひとかどのものなのでしょうが。現代劇にはあわないのかもしれませんね。他の作品を知らないのですが。
戦争がいかにくだらない行為であるか、いかにつまらないことであるか・・・そんなわかりきったことを描くだけでは、戦争映画としては、もうダメなんでしょう。もっと本質的なことを描いてくれないと、イーストウッドの「硫黄島2部作」にも、「善き人のためのソナタ」にもあきらかに質として劣った物しかできません。戦争における明と暗を、おそらくは世界で一番体験して居るであろう日本が、こんな戦争映画しか作れないのは、寂しい限りです。
投稿日
2007/05/03
レビュアー
parole※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
同じ佐々部清監督の『カーテンコール』がなかなかの秀作だったのでちょっとばかり期待して観た『出口のない海』だったが、結論から言うなら、画面演出はなかなかだが、シナリオの酷さに尽きる作品だと思った。
プレミアム版の特典に入っているインタビューやブックレットなどで監督やスタッフが異口同音に語っているが、この作品において佐々部清や暗さと見せすぎないことにずいぶんと腐心していたらしい。これは、主にCG(VFX)部分についてのことなのだが、CGに限らず全編にこの配慮が成されていると思う。もともと暗い潜水艦の内部はもちろんのことなのだが、回想パートの室内においても同様の配慮(演出)が踏襲されていたと思うし、この暗さに関してもただ単に照明を落とすのではなくどのように光を当てるのかという点に於いて明るさへの演出が成されている。ともすれば演出過剰とも思えてしまうこの照明の使い方は、同じ潜水艦を舞台にしながらも単なる暗さしか出せていなかった『ローレライ』よりも一枚以上上手だと思った。シナリオに引っ張られた通俗的な演出も少なからずあるが、佐々部清らしさが出た堅実な演出自体はそれなりに評価に値するものだと思う。
とは言うものの作品全体を通したイメージは多くの方が指摘されているとおり通俗的なメロドラマの印象が強く、これはひとえに山田洋次のシナリオの瑕疵によるものだろう。そもそも、元六大学の球児と回天特攻隊員とを重ねること自体が最近の戦記物にある唾棄すべきセンチメンタリズム以外の何ものでもなく、同様の傾向にある先の戦争を題材とした昨今の邦画の自堕落さにはほとほと嫌気がさしてくる。これに加え、特攻に赴いたのは守るべきものがあったからだとか、主人公本人(市川海老蔵)や父親(三浦友和)に反戦的なことを語らせるところなど、それこそ戦時翼賛体制と構造的には同一の紋切り型そのものだ。最悪なのはラストで現在における回想的なシーンを入れた部分で、このような形で現代との関連性を持たせるのは思考放棄以外の何ものでもないだろう。山田洋次は上記インタビューで本作を「凡庸ではない秀作」と、直接的には佐々部清の演出を誉めながらも実のところ自画自賛をしているのだが、ことシナリオやその要素に関する限り凡庸きわまりない作品だ。
しかし、どうして日本人が描く日本人の戦争映画はかくも自堕落なものばかりなのだろう。本来なら反ナチスを高らかに歌い上げる作品が作れるはずのヴァーホーヴェンとて『ブラックブック』において価値の相対性をきちんと描けているし、ソクーロフは『モレク神』においてよりによってヒトラーを題材として単純なメッセージ作品ではない純粋なドラマを描いてるではないか。以前『ドキュメント 硫黄島』のレビューにおいてちょっとばかりいたずらっ気を出して、国粋主義者(と書いてファシストと読む)を正義の士として描いた作品こそ必要だと書いたが、インパール作戦の大惨劇を殆ど一人の責任で招いてしまった牟田口廉也の作品こそ必要だと本気になって思えてきた。
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出口のない海