パパラッチ

興奮させる映画の嗅覚にするどい　さすがメル・ギブソン商売上手　けっこう面白いです　ちょっとさえないスーパースターなので小粒の感は否めないのですが　小粒映画はいいですよね

「ブレードランナー」なんかのラストですごい高い所から　落っこちそうになる主人公をルドガー・ハウアーは助けたりしちゃうのですが　６０年代のロジャー・コーマンの心理的西部劇なんかにも崖（がけ）の上で助けるか見捨てるかでジレンマに陥る主人公が出てきますが　最近見かけなかったパターンなんだけど　この映画でやってますね　復讐は偶然に始るわけです　実際は単なるリヴェンジで終われる話じゃないので　どこか曖昧です

コロンボみたいなおっちゃんが事件を　嗅ぎ回りますがラストをこのコロンボが決めないのは　続編ありなのでしょうか　最後の決めのショットないしどんでん返しがあるとすると　何かしら写真に関わることにしてないのは演出家ちょっと鈍いのかな

ダイアナ妃を筆頭に、多くの有名人が、この卑劣極まりない輩に、(はっきり言っても良いですよね！)追いかけ回され、悲惨な目に。観ているだけで、こちらまで気が変になりそうでした。
外国に限らず、日本の報道陣にも言える事では？
まさに犯罪的行為。その集団行動のえげつなさ。これが実態なんでしょうね〜？写真が高い金額で売れるってのも問題ですよ。

事故に巻き込まれ、家族、子供が重体になったとしたら、やっぱり俳優ポーみたいに、復讐をしたくなるものでしょう。
特にアクションスターなら、お得意ですもんね。
主要な４人の悪党パパラッチを追い詰めて行く展開も、テンポよく流れ、ストーリーもなかなか面白く書かれていました。

主役を演じたコール・ハウザーは、ちと印象の薄い方で、作品自体もB級的ですが、メル・ギブソンやマシュー・マコノヒーなどカメオ出演していて、結構、ラストまで楽しませてもらいました。
ただ、完全犯罪的？な行為を、刑事さんが黙認？している点、チト複雑な気分が残ったのも事実であります。
が、意外に拾いモンだったな〜と。

メルギブソンが製作をつとめているそうで。
映画を通して間接的にパパラッチを皮肉ってるのかも（笑
メル自身もカメオ出演してました。

主役がもっと華のある俳優さんだったら
もっとリアリティが増して面白かったかも
なんて思いました。

しかし、この映画
パパラッチの執拗な付きまといや
プライバシー無視の行動には
ぞっとします。

スターはそれでもやっていかなきいけないんだから
大変よねえ・・・。

カーチェイスの末の大事故のシーンは
ダイアナ妃の死亡事故を思い出しますし、
カメラマンに暴行を働くスターの姿は
実際にカメラマンともめた俳優さんたちの顔が
頭によぎります。

主人公に感情移入しやすいのですが、
ストーリーが進むにつれ、
なんだか復讐劇みたいになってきて
終盤は「そこまでやっちゃうんだ！？」
って思いましたが、
最後は一応スターの体裁を保ったままで終わりました。

８４分と短くて観やすいですし、
なかなかよかったです。

製作のメル・ギブソンもさぞかしパパラッチにはうんざりしていたのでしょう。主人公と同じ病院でセラピーを受けるスターの役でチラッと登場しています。でも現実に飲酒運転で逮捕され、差別発言で今後のキャリアまで危ぶまれている状況は笑えませんねえ。
ロビン・ウィリアムも長年止めていたお酒をまた始めてしまって、リハビリにはいっているそうですし、ほんと、スターって大変だなあと思ってしまいました。
ゴシップ好きの私たちもいけないのでしょうが、タブロイドとか週刊誌ってついみてしまうんですよね。
Ｂ級映画だけど、軽く楽しめた１本でした。

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車でのシーンはやっぱりダイアナ妃を思い出させますよね。
なんて卑劣な人たちでしょう！
生きていくための仕事なのでしょうが、見ていてむかつきました。
確かに家族を傷つけられ、追い回され、主人公が切れるのも無理は無いことだけど、最初の崖での出来事は偶然としても、その後が何だかなー。あそこまでやる必要があったんかなあ、と今ひとつ納得できないんだなあ。
殺人を犯していることを刑事は知っていて目をつぶってしまうなんてところは、メル・ギブソンとしてはセレブの特権とでもいいたいのかな。いくら映画といえども、犯罪をきちんと犯罪として告発されないのはちょっとね。。。
主役の俳優さんも今一人気物っていう設定にしては輝きのないタイプなので、私的には”あ-、早くおわんないかな-”って、退屈な映画でした。