博士の愛した数式

博士の愛した数式の画像・ジャケット写真
博士の愛した数式 / 寺尾聰
全体の平均評価点:
(5点満点)

272

  • DVD
ジャンル:

「博士の愛した数式」 の解説・あらすじ・ストーリー

 第一回本屋大賞に輝いた小川洋子の同名ベストセラーを寺尾聰、深津絵里主演で映画化。監督は「雨あがる」の小泉堯史。80分しか記憶が続かない初老の天才数学者と一組の母子の心温まる交流を優しい眼差しで描く。家政婦をするシングルマザーの杏子は、80分しか記憶が持たない天才数学博士のもとに派遣される。そんな博士とのコミュニケーションは杏子にとって困難の連続。一方で、博士の語る数式の神秘的な美しさに魅了されていく杏子。やがて杏子の10歳の息子も博士の家に来るようになると、博士は彼を√(ルート)と呼び、かわいがるようになる。

「博士の愛した数式」 の作品情報

製作年: 2005年
製作国: 日本

「博士の愛した数式」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

博士の愛した数式の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
117分 日本語 英語 1:ドルビーデジタル//日本語
2:ドルビーデジタル//日(視覚障害者用)
レイティング: 記番: レンタル開始日:
ACBR10377 2006年07月07日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
82枚 3人 8人

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ユーザーレビュー:272件

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1〜 5件 / 全272件

原作とはまたひと味違う大人のラブストーリーをまぶして

投稿日:2006/07/06 レビュアー:吟遊旅人

 初老の博士が原作よりも若々しく、また原作ではほのめかしに終わっていた義姉との許されざる恋が重要なモチーフになっている。原作者小川洋子が劇場用パンフレットにコメントを寄せているが、これは珍しいことだ。原作者がパンフに映画を賞賛するコメントを寄せることは多くない。

 だが、彼女は巧妙にこの原作との違いについて触れていない。もしも小川洋子がこの映画に不満を持っているとしたら、この設定かもしれない。原作ではほんの脇役に過ぎなかったような義姉が、映画では大きな存在感を持っている。演じているのが浅丘ルリ子という大女優であることも一因だろうが、この義姉が品良く凛として枯れた味を見せながら、なお色香を漂わせているのが印象深い。

 原作にはなかったラブストーリーの要素を取り入れたことで、映画的には成功していると思う。原作のファンには賛否両論かもしれないが、わたしは、この秘め続けた二人の長い想いが描かれたことで映画がしっとりとした味わいを出せたと思う。この点で中高年に受ける映画になったのでは。

 この映画では80分で記憶が消えるという危機感があまり感じられなくて、80分というよりは1日単位で記憶がクリアされているように見える。博士がのんびりしているからそのように見えるのだろう。実際、自分の記憶が80分しかもたないということすら記憶できないのだから、これは社会生活にとっては致命的な打撃だ。

 霞を食って生きているような泰然たる世捨て人に見える博士も、実は想像を絶する孤独と絶望の中に生きているのだ。だから、飄々としているように見えたはずの博士が全身を震わせながら「僕の記憶は80分しかもたない」とすすり泣く場面は、たまらない。今まで耐えていたものが堰を切ったかのように博士は泣く。わたしはこの場面で落涙し始めて、後はことあるごとに泣き通しだった。

 原作と異なる部分で不満がないわけではない。「江夏のブロマイド」という重要なキーアイテムがここでは有効に生かされていないし、そもそも結末が違う。原作どおりに博士の死まで描いていれば、もっと泣ける映画になったと思う。だけど、これ以上泣かされたら眼が溶けてしまうかも。

 暖かく清々しく心が洗われるような映画。いま思い出しても涙が出てくる。原作を読んで感動した人はぜひご覧ください。

 レビュー全文はこちら
http://www.eonet.ne.jp/~ginyu/060128.htm

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何気なく並んでいる数字に美しさを感じ それに幸せを感じるネタバレ

投稿日:2007/11/16 レビュアー:ミルクチョコ

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深津絵里さんは、優しさに満ちた母親。そして、博士からも人の心の真実を学んでいくというピッタリの嵌まり役ですね。
80分しか記憶が持てず、数の世界に浸ることが全てという生活から、母子との触れ合いの中で、大切な魂を取り戻すという難役を寺尾聡さんは、見事に演じています。
しかも、彼自身の純粋な心が、さらには深津親子を癒していくというところが、観ているほうの気持ちも癒され、温かくなるところが凄いですよね。
博士の口から出る数の秘密の言葉が、美しく感じられ、数字の美しさが、これ程までに面白いと思ったのも初めてのことだし、ロマンを感じてしまいます。

大きな事件が、ある訳でもないのに、この3人のやり取りに、心から癒されました。
吉岡君が、大きくなり、数学教師となって回想を巡らし、博士の思い出を語るという設定も面白いし、生徒たちに教える数に秘められた秘密の数々を教えていくところが、博士から受け継いだ一途さみたいなものを彼に感じてしまいました。
だから、吉岡君の役も重要ですよね。

エンディングのキャッチボールのシーン。
キャッチボールをする博士とルート。その二人を深津さんと博士の義姉さんが見守ります。家族のように、心を通わせ、誰もが心が繋がる事ができると強く感じさせてくれた作品です。

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すごい顔ぶれで・・・ネタバレ

投稿日:2007/05/21 レビュアー:こんちゃん

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 現在の日本映画界で、この作品に考えられる最高のキャストを持ってきたのかなと思います。

 作品としても、ほんわかと暖かい気持ちになるし、良い出来だなとは思いますが、なにか微妙な違和感が・・・。その正体が、武蔵野婦人さんのレビューを読んで判明しました。

 ルートが長じて、数学教師になったという設定で、彼を語り部にする展開は原作にはないのですね。あの数学教師という役回りの必然性が、あまり感じられないのです。
 小学校から中学校の生徒には、数字や数学のおもしろさを伝えられるとは思いますが、博士が愛した物を伝えるには、どうなのでしょう?小説を原作に映画化する場合、本の上では読み手が様々なイマジネーションを働かせて頭の中で、具現化する物を映像として具体的に出さなければいけないわけです。そこの様々な制限があって難しいのですが、それがぴったりはまったときは見事な映像作品が出来上がります。この作品の場合、数学というもっとも帰納的な概念のものを、演繹的なものの代表である映画という方法で描かなければいけないと言う部分がネックになると思うのですが、説明しにくいことを説明させるために大人ルートを語り部にして、楽しちゃったんじゃないの?という印象があります。
 吉岡秀隆は、たしかに良い役者だと思いますし、本作でも純でもDr.コトーでもないテイストで公演していると思います。が、しかし、彼が教室で教える風景が、本来博士と杏子・ルートの深いつながりや思いを、どこか薄っぺらな軽い物にしてしまったのではないでしょうか。

 寺尾聡は、相変わらずうまいです。というか、ますます私の敬愛する宇野重吉に似てきました。彼は寡黙な役を演じることが多いのですが、そういう役が好きなのではなく、彼くらいしか演じられる役者がいないのです。「間」の演技と言いますか、しゃべらないでいるその台詞のない無言の中でしっかりと演技できる数少ない役者です。お父さんの宇野重吉は、間の演技の大家でした。宇野重吉は基本的に舞台俳優であり、その質は自ずから変わっているのですが本質は変わりません。
 拙い役者は、早く台詞をしゃべりたいあまりに走ってしまうし、一つ間違えると間延びしてしまう、その絶妙な間の取り方ができるのです。
 ただ、自分の記憶が80分しか持たないことは自覚しているわけですから、そのことに関するジレンマとか葛藤をあまり表していないのは、この作品全体をゆるやかなリズムで流していくための演出なのでしょうか。

 記憶障害の博士と、それを暖かく支える親子や周りの人たちの下手をするときれい事に終わってしまいかねない作品に厚みを与えているのは、良きにつけ悪しきにつけ浅丘ルリ子演じる義姉の存在でしょう。少し出過ぎの感はありますが、ぎりぎりのところで作品全体のイメージを損なうことはないと思います。

 少し否定的な意見を述べてきましたが、間違いなく秀作ではあります。是非ご鑑賞を・・・。

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かなり、ほのぼのネタバレ

投稿日:2007/07/17 レビュアー:ムーミンママ

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さすがにレビューの数が多いですね。
いつもはレビューを書く前にだいたい目を通すんですが
ちょっと多くて確認しきれません。
他の方と似たようなレビューを書いてしまっていたら、ごめんなさい。

記憶が長くもたない、というと50回目のファースとキスを思い出しますね。あちらは一晩なので、80分の博士よりは長いですが。
アメリカ映画のめちゃめちゃ明るい50回目・・に比べて
きっと暗くてじめじめした映画なんだろうな・・と思って
ちょっと敬遠していました、正直。
底抜けの明るさはないですけど、全然暗くないのがいいですね。
全編通して、ほのぼのとして、景色ともマッチした雰囲気。

数学の授業も、とっても楽しく見ることができますね。こんな風に魅力的に数学を教えてくれる先生が身近にいるといいのに・・・。

吉岡秀隆演じる√の子供時代の子役の子はどこで見つけたんでしょう?あまりに似ていて、’北の国から’の純かと思ってしまうほど・・。役柄としては、純みたいにヒネてなくて、とても性格のいい子でしたけど。

こみあげるような感動作ではありませんが、
じわじわと効いてくる秀作という感じですね。

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原作のよさをそこなわず、美しい物語に仕上がっています。

投稿日:2006/07/06 レビュアー:パープルローズ

80分しか記憶がもたない初老の数学者と、シングルマザーの家政婦、その息子の心暖まる交流。深津絵里の透明感のある演技、寺尾聡の博士、それぞれすばらしくて、とても美しい映画に仕上がっていました。

数学なんて大の苦手の私ですが、原作本を読んで「数学ってなんて美しい学問なんだろう。」と感動しました。その美しさを活字で説明することは可能ですが、それを映像でどんなふうに説明するのだろうと楽しみにしていました。
成長して数学の教師になった家政婦の息子ルートが、教え子たちに博士との思い出を語るという形にして、黒板上で説明するという工夫が効果的だったと思います。
博士が自分の部屋の小さな黒板で、友愛数について説明するのですが、その美しさに涙がでました。
同じ頃に観た「プルーフ・オブ・マイライフ」でも偶然この映画と同じく虚数について説明していましたが、グイネス・パルトロウの神経質な説明に比べるとなんと優しく暖かい説明でしょう。

一方、私の周りで非常に不評だったのが、原作ではほのめかす程度に終わっていた博士と義姉の関係を、踏み込んで描きすぎたことと、浅丘ルリ子。「出すぎ!」「濃いすぎ!」「あの目の化粧、なんとかしてほしい。」「でもあれをとったら、浅丘ルリ子じゃない!」なんていう会話がかわされたのでした。

博士と義姉が薪能をみるシーンに原作者の小川洋子さんが出ています。(いいなあ、映画に出れて。この方私と同い年なんですが、佐野元春の楽屋にも顔パスらしいです。佐野さんの曲からインスパイアされた短編集をだしてるのよね。)

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