ディック＆ジェーン

労働者が資本家に見事にリヴェンジする映画なのですが　正月の新宿東宝ここは８００人くらい入りますか　そこにわずか１０人ほどでは気勢があがりません　けっこう面白いんですけどね

宮台真司先生ですかね　現代のエリートがプレゼン能力ばかり得意で真の教養も知性もないと　田吾作呼ばわりを前にしてましたが　あっしはこのプレゼンテーションてのが　すかしてやがって大嫌いなんです　それに代表される今風会社がいやで田舎に引っ込んだってのはありますね　まあ脱都会の走りお店もつぶして妻にも逃げられ借金随分かかえましたとさ　へへへ恥ずかしい

やっぱ汗水たらして働いて仲間意識が強い職場が最高だよね　これは昔のがいいよやはり　社会学的にもそれはもう証明されてるんじゃないの？　なんでぷーたろう兼ネット・トレイダーなの俺ってて思うもの　いまさら職なんかないからしょうがないけどさ

前に階級闘争の映画が増えてくるって言ったんだけど　プロレタリアが夢の勝利を収めるこのシネマは　失う物のない労働者が犯罪に走る社会がそこまで来ていることを　不気味に予言しています　

巨大企業の役員になったはいいが、実はスケープゴートであって、文無しになってしまった夫婦。たくさんの人が解雇されたために町には仕事がない。そこで、泥棒稼業へと。荒唐無稽、しかしアメリカであれば現実にありそうな設定。

ジム・キャリーは、勝手気ままに暴れすぎるとしらけてしまう、真面目な役も似合わない。今回は、多少はみ出しすぎかなというところもありますが、かなり抑えていて、なかなかいい感じ。監督がうまく抑えることができたのでしょう。
また、落ち込んでも夫を叱咤することもなく、いつも明るくめげない妻役のテア・レオーニとも相性ぴったりで、なかなか好ましい夫婦像。
脇役の現物支給で納得するお手伝いさん、その影響で英語よりもスペイン語が得意な息子も好感。
全員どこまで落ちぶれようが元気いっぱい次に進む。

エンロン事件を元にしており、それを皮肉る意図があったと思いますが、そのあたりは、さすがに難しかったのか、災難が起こった大変だ、何かおかしい、悪巧みをしたやつをやっつけろといったありきたりの展開で終わり。

ジム・キャリーをはじめ役者が違ったら、凡作だったろうと思います。映画における役者の重要性を再認識。
ストーリィよりも、ドタバタ演技を楽しむ典型的な時間つぶし程度の平均点コメディです。

失業してすぐに夫婦で強盗稼業？？
疑問点もありますが、その辺はさらっと流して下さい。

いつものジム・キャリーのはじけぶりと受けて立つティア・レオーニとの息の合ったコンビネーションが痛快です。

先ずは手始めに、コンビニ強盗するところなんか大爆笑でした。

「チーム★アメリカ／ワールドポリス」で何故か滅茶苦茶にされた アレック・ボールドウィンが、ちょっと悪い奴で登場します。

収録時間もさくっと９０分と短めなのでお気軽にどうぞ。

ジムとティアの息の合った演技がテンポもよく、面白かった。
ティアはスパングリッシュでもいかれおばさんの役をうまく演じていたけど、本作でもコメディー炸裂で、この人案外こういう路線がいいんじゃないかと思う。
最後はみんなをハッピーにするアメリカ版ねずみ小僧ってところでしょうか。
ストーリーはかなりハチャメチャだけど、そこはジム・キャリーの映画ってことでお気軽に見ちゃって！

ティア・レオニが抜群によい。
この人どんどんよくなりますね〜。
ジム・キャリーとの相性も最高。

爆笑はしなかったけど、全体的に楽しめます。
根底に愛があるコメディってよいですね。

旦那が失業して、あんなに貧しくなっても、お互い罵り合うことなく力を合わせる。
しかも笑っていられる、そんな結婚っていいな、と思いました。

そんな結婚ならしてもいいかな〜と思わせてくれた１本。