ザ・リング　２＜完全版＞

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前作の肝である「テープ」の出所が不明、と言う時点で
脚本が破状してる、これでは感情移入出来ないのも仕方ない。
座り心地の悪い椅子の様に、落ち着かないまま話は進んでいく
新たな呪いのビデオも蔑ろにされ、結末も奥行きが無い。
脚本が日本人で、演出をハリウッド。の方が良かったと思うし
前作が意外に良く出来た作品だった事を感じるようではツライ。
予算を使った割には消化不良、期待が大きかっただけに残念。

もうややこしいな　監督は清水崇だとばかり思ってたら　中田秀夫　麻生久美子の「ラスト・シーン」なんか観るとわかるけど　ほんと手堅い演出の人なんだけど　この作品は　実に丁寧で洗練された立派なものだと思う　まあもうすっかり飽きちゃってるんで　内容に退屈を覚える観客のが多いと思うけどね

冒頭　１５分ほどで　さりげない省略でどんどん　話を進め　それについていくキャメラ　編集等における滑らかな連携が　中々素晴らしいのだ　ここまでアメリカ人とのコラボがスムーズに行われてる日本人演出家の映画はちょっと　思い浮かばない　アウェイのぎこちなさが普通さらけだされるんだけど

ハンス・ジマー　リック・ベーカー　ゲスト扱いのシシー・スペーセックと出し惜しみせず　ドリームワーク　充分中田秀夫をリスペクトしてるのだ　ジャッキー・チェンを馬鹿にするのとは　えらい違いだ

そんなわけで　既視感があるんだけど　細部の演出を気持ちよく楽しめた作品だった

　何だかんだと、それなりに期待はしていた本作、
　よもや、ついこないだ『着信アリ２』で書いたことを芸もなくもう１回言うはめになろうとは・・・。

　怖いとか怖くないとか言う以前に
　おっそろしくつまらない。
　いや、ホンマにびっくりしたわ。

　原作にしろ、日本版にしろハリウッド版１作目にしろ、『リング』を描くうえでの不文律、
　“観た者が７日以内に死ぬ呪いのビデオ”
　を、あっさり排除。冒頭のつかみの場面で使っただけ。

　内容にはあまり立ち入ることはしませんが、これはもはや、少なくとも日本人がイメージする『リング』じゃないです。
　っていうか、オレ途中『仄暗い水の底から』かと思った。
　
　中田秀夫は責められない。脚本書いたヤツがダメ。アーレン・クルーガー、おまえやおまえ！

　話題作だし、“観ないほうがいいですよ”なんて言うつもりはありませんが、まあ、それなりの覚悟を持って、くれぐれも過剰な期待をしないようにご観覧くださいませ。


　そのうち、サマラも、ジェイソンやらフレディみたいになってしまうかも・・・。

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はっきり言って怖くなかった。
後半に行くにつれ、リングという意味合いがどんどん薄れていって、なんか別のストーリーになってきて、タイトルがリングじゃなくてもいいのでは？と思ってしまった。（エクソシストを意識してるのでは？と思えるところが・・・）
１の方が、まだ、よかった。でも、この作品は、やっぱり日本の方が怖いですね。

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この作品が全米No.1（？）になったのが信じられない。私にとっては、かなり退屈な作品だった。上映時間も長いしね。

前作は、好き嫌いはあっても完成度が高かった。（私はあまり好きじゃない。演出力は認めるが、あの色調が嫌いなのだ）今回もしっかり作ってあるけど、どうも話しがタラタラしていて盛り上がらない。クライマックスに向かって収束して行く感じがしないのだ。だから、エンドロールが流れ始めた時、「あれ？ これでおしまい？」と唖然としてしまった。米国製らしいパワフルさもない。なのに何で観客が入ったのか不思議でならない。

考えるに、アメリカという国は、親子の情愛が描かれた映画を受け入れる傾向がある。本シリーズが受け入れられたのは、母親が息子を助けるために奔走する姿が描かれているからだろう。（父親が不在なのは、世界共通の傾向らしい）日本同様、米国が抱える病巣の根深さが伺える。家族制度の崩壊（核家族化や少子化等）の次に来たのは、親子関係の崩壊（家庭内暴力等）だったし、これから迎えるであろう男女関係の崩壊（離婚率の上昇や同性愛者による婚姻等）に怯えているのだ。既に、その予兆は始まっている。

ホラーを期待して観た方は、かなり失望したに違いない。構造的には「ポルターガイスト」とよく似ている。けれど、得られるカタルシスは遠く及ばない。作品を象徴するような印象的なシーンもないし、どうも世間の評価とは違って、私には失敗作に思えてならない。特に観る必要はありません。