わが母の教えたまいし

わが母の教えたまいしの画像・ジャケット写真
わが母の教えたまいし / 田中裕子
全体の平均評価点:
(5点満点)

1

  • DVD
ジャンル:

「わが母の教えたまいし」 の解説・あらすじ・ストーリー

向田邦子原作、久世光彦がディレクターを務めた名作TVドラマをDVD化。1937年、東京池上。女学校に通ういさ子は、13歳。外務省の役人だった父は彼女が1歳の時に他界し、今は母の里子と姉2人の女ばかり4人家族。父亡き後、女手ひとつで3人の娘を守り育てた美しい母。その母が娘らに残した思い出は・・・。

「わが母の教えたまいし」 の作品情報

製作年: 1989年
製作国: 日本

「わが母の教えたまいし」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

わが母の教えたまいしの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
94分 1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
REDV00173W 2005年10月28日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
8枚 0人 0人

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 娘が母の懐へ回帰するとき。ネタバレ

投稿日:2010/02/21 レビュアー:ぴよさん

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 諸事情で父が居ない母娘だけの四人家族という設定は、いつもの新春向田ドラマの定番。長女・田中裕子と、母・加藤治子は、半ば固定化されている。今回は、加えて次女・南果歩、三女・曽根由加という配役。

 外務官僚だった父が亡くなり、おそらくはその恩給で、女4人家族はつつましく暮らしている。(いつもながら)次女はやや発展家の女性、デパートに勤めながら、複数の男性との交際を楽しんでいる。長女は自らの健康不安を気にかけ、婚約者との関係に今一歩踏み出せずにいる。そして、三女の気がかりは…

 それなりに秩序立てられ居心地の良い女所帯と、それをまとめていた母の絶対的な包容力に、ふとほころびが生じる。それまでの平穏さは、家族のそれぞれが自分の思いを抑えることで維持されてきたのだ。
 家族だからと言って、全てをつまびらかにしない方がよいこともある。しかし、一旦ほころび始めた家族の思いは、女性同士であるがゆえの葛藤を孕んで、じわじわと崩れてゆく。

 自己抑制の効いた長女を、疎ましく思う次女。自らの自堕落は、母から受け継いだ血だと、嫌悪する。 母を愛しながら、どこか憎みも抱いている長女。自分は種違いでないかと思い続ける三女。そして…母の思い。

 終盤近く、病床の母と長女が対峙する場面が、極めて静かなシーンながら、凄まじい。 理想の母を演じ続けた里子の、女としての本音の吐露。懺悔では無い、女としての「宣言」に近い。

ラスト、祝子は母に寄り添いながら、心からの思いを語る。バックに流れるのは、ドヴォルザークの『わが母の教え給いし歌』
知らぬ間に、娘の体は胎児の様に丸まってゆき、言葉も幼くなる。赤子の姿に回帰して、母に抱かれようとしているのだろうか。泣ける。


 昨今のテレビドラマのどうしようもない軽薄さを、鼻で笑うかの様な濃密さ。金子成人の脚本、久世の演出、そして何より田中裕子の「感情がじくじくと滲み出てくる」ような演技に圧倒される。


ちなみに『わが母の教え給いし歌』の歌詞は…


 昔、老いた母が私に歌を教えてくれた
 
  その時母は 目にいっぱいの涙を浮かべていた

 今 私も親となり その歌を子供たちに教える時だ

   あの時と同じに 私の目にも涙が浮かんでいるのだろうか




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