清風明月

　チョ・ジェヒョン（「悪い男」ほかドラマ「雪だるま」「ピアノ」で名演技）が剣を振り回して熱演している。
ただ映画としては、大作なんだが出来はあまり良くないと感じた。

チェ・ミンスのファンなので借りて観ました。
激動の時代に振り回されていくエリート護衛官二人の運命を描いた作品です。全体的にはアクションシーンが多く、迫力がありましたが、香港映画のワイヤーアクションに慣れている観客には、アクションより、もう少しドラマが観たかったかなと思います。
でも、相変わらずのカリスマ性をここでも発揮しているのがチェ・ミンス。彼独特のエネルギー全開の演技に引き込まれていきます。時代物よし、現代物よしの彼は何を観ても期待を裏切らない。特典映像のチェ・ミンスのインタビューもファンには嬉しいサービスでした。

ギュヨプ役の俳優さんが、悪い男の俳優さんと同一人物に
驚きです。ずいぶんイメージが違うもんだな〜
最後、あの後、どうなったのか気になります。

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朝鮮王朝時代、国民の希望で建設されたエリート武官養成所「清風明月」。その清風明月の最高の剣客に選ばれたチェ・ジファンとユン・ギュヨプは，生死を一緒にしようと誓い合った親友。その友情のために命を捨てるという２人の刺客の悲運の物語。
内容的には、ひょんなことからそれまで味方だった者同士が、お互いに命を狙い合うような存在になっていく、というわりとよくある感じのものです。

チェ・ミンスとチョ・ジェヒョンという韓国を代表する（でもこれちょっと前の話かも。チェ・ミンスは「太王四神記」のイメージ？）俳優さんの共演だけに、２人の個性と演技力が素晴らしく、見ていて安心できる感じ。特にチョ・ジェヒョンはキム・ギドク監督の「悪い男」で、キレた感じの、それでいて寂しげで憂いのある何とも素敵な演技をしていて一目惚れしたわけですが、この映画でもとても陰のある感じでかっこよいです。

さてこの映画、１０億ウォン、２年間を費やして撮影されたそうです。衣裳とかもわりと凝ってるし、けっこうかかったんだろうな感はあるけど、一概に「豪華！」と言いきれないところがちょっと残念。
話としてはありがちでも、よくできてると思います。ぜひ。

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ペ・ヨンジュ主演ＮＨＫ海外ドラマ『太王四神記』で悪役、でも実に妖しい魅力を放つ「チェ・ミンス」が知りたくてレンタル。

日本語吹替え有り、チェ・ミンスのインタビュー、予告編の特典有りでとても良かったです。

映画製作会社の社長と懇意で、長い構想の結果、制作されたそうです。

洞窟で自分が斬り付けられるシーンと、剣を抜くシーンと収めるシーンは真剣で、後は撮影用の剣だったとか。
スタントを使わず暑い盛りに葦原の炎上シーンも撮影した話も。
また、演出意図を良く理解していますが、正直に「一生懸命、演技したけれど、編集段階で製作意図が充分反映されていない部分もあり、苦労があったようだ」と語っているのが在り来りに「いい映画で頑張ったので観て下さい」というより好感が持てます。

友情や師弟愛を政治の不条理さに引き裂かれる痛み、殺伐さを描いているだけに、派手に首は飛び、血飛沫も散る映画ですが、それだけに「ギョブ」と「ジファン」の一途な瞳に私もバッサリ！

ただ、ラストシーンの描き方はどうなんでしょうね。
ジファン隊長、現職のままで親友を選択したら部下への裏切りですからね・・・この辺りは難しいところですね。