ＳＰＵＮ　スパン

　始まって数分間は、早速レンタルしたことを後悔。。よくあるジャンキーものか、とブルーになりました。
　でも不思議なことに、終わってみるとさわやかな気分。こういう映画にありがちなドンヨリした後味がないことに、何故だかわかりませんが、小さな感動を覚えました。

　やっぱり一番の見どころは、ミーナ・スヴァーリの全てを捨てた演技。汚い歯、○○シーン。。そしてジョン・レグザイモの男前な仁王立ち。彼らの役者根性には、ただただ脱帽、の一言です。
　ミッキー・ロークは役得な部分もありましたが、フツウにかっこいい。主役のジェイソン・シュワルツマンは、コッポラ一族なんですね。ちょっと気になる俳優になりました。
　監督はかなり有名なＰＶをいくつも手がけてる人らしく、長いＰＶを観ているような気分もしました。ＭＴＶとか洋楽が好きな人にはお勧めかも。

え〜、出てくるほとんどがジャンキーの役（刑事までジャンキー）というのヤク中青春ムービーです。１８禁。
ジャンキーのとりとめのない日常に、ちょっとドタバタと切ないを付け足した程度なので、暇っちゃあ暇だし、おもしろいっちゃあおもしろい。
人によるか？
私はこういうホワイト・トラッシュのロード・ムービー系は好きなので楽しめた。

途中、「警察２４時」みたいなドキュメンタリー番組のせいで、ヤク仲間が逮捕される事件が起こるが、突入するときのジャンキー刑事どもが、わざとドラマ仕立てで笑えた。
でもって、それで主人公ロスの生活が変わるわけではない。捕まった連中も、きっと何も変わらない。
ヤク中はヤク中のまんま、物語は「えっ？」と思っている間に唐突に終わる。
見終わった後の疲労感がまた心地よくて良い。

監督はＭＴＶのＰＶ制作監督。マドンナとかのＰＶを手がけ、なんか賞とか獲っているらしい。
「ああ、そうだろうな」と思うスタイリッシュな映像で、悲惨な現状もポップに見せている。
アメリカだからこうなったが、これがイギリスだったらまた違ってきたんだろう。
本作品を観ながら「トレスポ」を思い出していた。イギリスの若者ジャンキー映画と言えば「トレスポ」だが、あれはもう観ているのが嫌になるほどブラックだった。
同じ薬物による「悲惨な青春映画」だが、まだ本作品の方が無駄に嫌味がなくていいし、あそこまでバイオレンスしてない（笑）。
話元に戻る。監督のその辺の繋がりなのか、ブロンディのボーカル、デボラ・ハリー姐さんがレズ役で出てた（笑）。
あと元スマ・パンのボーカルが音楽を担当、医者役でもちょこっとだけ出てる。

とことんlowになるかhighになりたいときにご覧あれ。

本来、暗く汚いジャンキーの実生活版をコメディーでアプローチした映画です。

映像自体はガチャガチャ、汚い、エグイシーンが多いのですが、それほど不快な感じがしないのはコメディータッチだからだと思います。幻覚も気持ちいい方ばかりになっています。

配役は結構豪華。但し、持ち味が出ているのはミッキーだけ。
ブリタニーはかなり露出度はありますが、いつもの可愛さが出てなくて残念。

コメディーとしてみれば6点くらいでしょう。一回騙されたと思ってみてください。
ちなみに「ヤク」ってこんないいものなのか、一回試してみたいと思うヤカラを増やしてしまうと心配になりますねー。

久しぶりにミッキー・ロークが見たくて、借りてみました。
なつかしい。　いいキャラしてます。

その他のキャストも豪華で、ブリタニーがストリッパーをやるんだけど、脱ぎはしませんでした。そりゃ、この映画じゃできんわな。　　でも、ミーナ・スバーリが、う○こするのはびっくりしました。

登場人物はオールジャンキーで、なにが言いたいのかはよく分からないけど、若者の日常って感じで、まあおもしろかったです。
ただ、各キャラの部屋が恐ろしく汚くて、かなりひきました。
ある意味、気持ち悪かった。

いっつも脇役ってわけじゃなくて、主役もやったことあるけど、主役の映画の興行成績はイマイチ。。。な俳優大集合映画。
ブリタニー・マフィー、ジョン・レグイザモファンは必見！