四谷くんと大塚くん〜天才少年探偵登場の巻

この作品の良さはそのキャスティングにある。行動派刑事に哀川翔、同僚の女刑事に永作博美、頼りない署長にドランクドラゴンの鈴木、ヤクザのダメ子分にダチョウ倶楽部の上島、四谷くんの母に杉本彩、大塚くんの母に杉田かおる、父に藤井フミヤと演技の点ではさすがに偏りがあるもののコメディらしさを演出するにはもってこいのキャスティングだ。

前半の四谷家と大塚家の母親同士の見栄の張り合いはとても笑える。またフミヤがさりげなく四谷くんの母に惹かれている所がおもしろかったりする（笑）。オープニングから少年達の強烈な天才ぶりがこれでもかという程描かれる（笑）。四谷くんは先物取引についてのうんちく、大塚くんはエレベーターの平均待ち時間の算出と強烈な印象を残し子供なのに大人でも出来ないような会話をする（笑）。それに比べて刑事達はこの二人の少年に子供扱いされ、うまく操られていく。この辺は滑稽かつ痛快でおもしろく描かれている。

杉本彩は演技が下手な分余計にこの役にはまっていたし、杉田は地で演じていたのではないかと思わせるほど貫禄を感じたし、フミヤはその存在が既に優しさにあふれているので演技は必要ない（笑）。上島もコントそのままでいいので演技はいらない（笑）。最近、哀川翔は「ゼブラーマン」といいこの作品の刑事役といい優しい父親もしくは男の役を演じているような気がする。ヤクザに飽きたのか？それとも新境地を目指し始めたのか。いずれにしても悪くない。子供に馬鹿にされつつも子供達とうまくやっていく様子はほのぼのとしていて微笑ましい。永作のコミカルな可愛らしさを全面に出した演技はさすがである（笑）。三人の子役は演技がどうこうと言えないが、難しいセリフを良く覚えたなぁと感心した（笑）。

「選ばれし人間達は♪約束された道を♪笑って歩いて♪ふりかえらない♪明日の日本♪もらった♪我ら天才児♪」これは塾からの集団下校時に歌う歌詞だがとても強烈だ！（笑）。

「麻薬を売っている親分と子分のヤクザがいました。親分は子分を指して「あれは私の息子だ」と言いました。そこで子分に「あの人はあなたのお父さんですね」と聞くと彼は「とんでもない違いますよ」と答えました。さて、こんなことがあるのでしょうか？」このなぞなぞが解ければ裏切り者を割り出す事ができます（笑）。あなたはこのなぞなぞの答えわかりますか？（笑）。

ＴＶで見ました。
知能指数が高い子供とダメ刑事哀川翔の凹凸コンビが見てて笑えました。
少年探偵団とか好きだったのでああいうのに近いかなーと思いきやいたって現代風の作りでしたがかなりおもしろかったです。

コミカル加減がとってもイイあんばいです。
なぞなぞもシッカリしているし、キャラクターの個性が最後まで生きててイイです！（特に哀川翔さんの歯が強いという個性がムダではない所）

途中で「分からん」の一言だけが関西弁なのも不思議におかしい。

『ケイゾク』『トリック』ファンの私としては見逃さずに済んで気分上々な作品でありました。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

小5の子供と一緒に観ました。
四谷君と大塚君も小5ということもあり、楽しんで見れました。

最初は国語を使った謎解き。
次は早朝のエレベーターで速度を割り出し。
子供はすぐに惹き込まれて観ていました。

友情出演ケラリーノ・サンドロヴィッチ、出てくる役者は通好み（？）で多彩。
哀川翔さんのとぼけた演技など
皮肉屋の私もくすくす笑えました。

これはテレビドラマだったのでしょうか。
全然知りませんでした。リアルタイムでも見てみたかった。。
スパルタ塾のシーンもありました。
中高一貫がもてはやされ、ゆとり教育が終わった2010今、また復活させたら面白いと思います。


最後ちょっとまんまの展開で、もたついたけれど、家族で飽きずに見れたので4.5＾＾

堤幸彦ってことで見てみました。
他のドラマとは全然違う感じですが、まあ楽しめました。