めし / 原節子
全体の平均評価点: (5点満点)
(36)
解説・ストーリー
名匠・成瀬巳喜男監督が林芙美子の原作を基に、倦怠期を迎え、ささいなことで諍いを繰り返し、溝を深める夫婦の姿を描いた傑作ドラマ。単調な毎日を送る中で、徐々に自らの生き方に疑問を抱き始める妻の心理を、日常のキメ細かな描写から見事に紡ぎ出していく。描かれる内容は、現代にも通ずるかなり辛口なテーマながら、最後はきれいに丸く納まり後味も良く、心に染みる名品。
名匠・成瀬巳喜男監督が林芙美子の原作を基に、倦怠期を迎え、ささいなことで諍いを繰り返し、溝を深める夫婦の姿を描いた傑作ドラマ。単調な毎日を送る中で、徐々に自らの生き方に疑問を抱き始める妻の心理を、日常のキメ細かな描写から見事に紡ぎ出していく。描かれる内容は、現代にも通ずるかなり辛口なテーマながら、最後はきれいに丸く納まり後味も良く、心に染みる名品。
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「めし」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
名匠・成瀬巳喜男監督が林芙美子の原作を基に、倦怠期を迎え、ささいなことで諍いを繰り返し、溝を深める夫婦の姿を描いた傑作ドラマ。単調な毎日を送る中で、徐々に自らの生き方に疑問を抱き始める妻の心理を、日常のキメ細かな描写から見事に紡ぎ出していく。描かれる内容は、現代にも通ずるかなり辛口なテーマながら、最後はきれいに丸く納まり後味も良く、心に染みる名品。
「めし」 の作品情報
「めし」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
めしの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
97分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV15231R |
2005年08月19日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
|
0人
|
めしの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
97分 |
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1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV15231R |
2005年08月19日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
|
0人
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0人
|
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ユーザーレビュー:36件
「腹減ったなぁ」
投稿日:2011/08/15
レビュアー:まみもぉ
<ネタバレです>
成瀬巳喜男監督作品、初めてです。(メロドラマなイメージがあって敬遠したままでした。)
1951年作品。
観始めて、遠い昔の記憶にあるような風景なのですが、懐かしさがなくて妙な感じがしました。
日本なのだけど、そこで生活する人々の活気が穏やかで活き活きとしていて、
今現在とつながってこない。一秒が今より長いような感じ。
長さが違うから流れ方も違う。
今の流れが水面なら、そのもう少し下を流れているような。
重ならないその流れの間の違和感が、でも、観ているうちに次第に馴染んできて、心地よくなってきました。
そこから、予期せぬ事態。その心地よさが、次から次へ押し寄せてきて、その度、ドキッとしました。
いつくるか…途中からサスペンスホラーのごとし、”ドキッ”を待ち受けるハラハラ感もプラス。
子供のいない結婚五年目の夫婦。倦怠期のお話し…自体は珍しくもないのですが、
ドキッ、ドキッと慌てながら、焦りながら、とても意外に楽しめてしまいました。
その”ドキッ”を並べると、タイヘンなことになりそうです。
最初のそれは、『めし』になる前のコメ。
あんなふうにとがれたら、今時の炊飯器でなくても、めし粒達は一粒一粒、立っていたに違いありません。
それを食べる夫…。脇で冷めた目で見る妻…。
丸い卓袱台の下から、突然、何かが噴出してきそうでドキドキしました。
同窓会のシーン。
「あなたみたいに、一日でもいいから主人とふたりきりでくらしてみたいわ。どんなこと話してらっしゃるの?」
同級生の問いに
微笑みながら原節子さん。「猫飼ってるの」
この会話の合間、水面よりもう少し下の間に漂っているもの、鳥肌ものの微笑みです。
その猫がまた…妙です。さっきそこで拾ってきたような毛並みの悪い痩せた情けない風体なんですが、なんとなくかわいい…
「谷口さんに頼んできたけど、大丈夫かしら」
「なあに?」
「猫」
ここでドキツです。この猫、上原謙さんに似てます…
実家へ帰ってから、もう一匹、猫が間のよいときに登場します。
「だめ。わたし奥さんよ。まだ。」最後に付け加えられた「まだ」を聞きつけたごとくの登場。
夫に手紙を書くよう促しているような猫の背。昭和の日本猫の演技力?はすごいです。
実家の母役、杉村春子さん、私の中では、きりっと非の打ち所のない女優さんのイメージで固まっていたので、
とてもさわやかで自然体な優しさがにじみ出ていて、驚きました。
夕飯の支度ができた時、まだ、原節子さんはきちんと敷かれた(!)布団の中で眠っている…。
このシーンにもドキッとしました。
そして、杉村春子さんの名台詞、「女は眠いんだよ」。
(『そうなんです…!』 )
でも、ドキ大元はやはり原節子さんです。
初めて観たディズニーアニメ、幼い記憶にある白雪姫とそっくり。でも、魔法使いも兼ねている不思議な感じ。
ゆっくり話すというのではなくて、一秒が今より長いあの頃の流れに沿っているから、
うまいとは思えない台詞が心地よく、そして、どうしてよいか分からない女心の揺らぎを伝えてくれた、
原節子さんの演技するマブタには魅せられました。
掴みどころのない上原謙さん。あの猫と最後までだぶってしまって、よく耳にしていた日本映画界を代表する天下の二枚目スターには…見えませんでした。
男前だったのは小林桂樹さんです。
あの鶴の一喝は、里子(島崎雪子) だけでなくそこにいた女四人にそれぞれ違う意味合いを持った喝で、スカッとしました。
この作品は、出番や台詞は少しでも、登場人物ひとりひとりが絶対不可欠。
階段で転ぶ子供も大泉滉さんも. 戦争未亡人役の中北千枝子さん…みな行くべき結末(女の幸福とは何か?)の答えの方へ、三千代(原節子)の背中を押している。
主演女優というより、ヒロインなんですね。原節子さん。
簡易食堂での夫婦の会話。
あうんの呼吸を挟みながら、日本語って原節子さんのマブタのように美しい言語だと思いました。
成瀬監督、女性目線で、好奇心と興味をそそる監督さんですね。
次は『山の音』を。
川端康成の名著。読んだことがあります。
菊子を原節子さん…あんなことをしでかせるようには見えませんが、
成瀬監督はどんなふうにみせてくれるのでしょう。
楽しみです。
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15人の会員が気に入ったと投稿しています
女性の心理は50年たっても変わりませんね。
小津安二郎は何本かみているけど、成瀬巳喜男は一本もみたことがなかった私。最近NHK-BSで放送しているのでみてみたが、なかなかおもしろかった。
私が主婦だから共感できるという部分もあるだろうけど、女性の心理は50年以上たっても全く変わっていないことに驚愕さえした。毎日おさんどんで暮れていくことへの焦燥感、若くて身勝手な姪っ子に対する嫉妬。実家へ帰ると爆睡してしまうとか、「あるある!」ってことの連続でした。
いちばんおもしろかったのは、同窓会のシーン。今で言うと「負け組」さんが、結婚している主人公に「いいわね〜。」「幸せそうね〜。」っていうんだけど、実は結婚してもそうそう幸せではないことを彼女たちはよく知っている。この辺は今も同じだなあと思った。
次はどれをみようかなあ。
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15人の会員が気に入ったと投稿しています
三丁目の夕日を見たら、途端にホンマモンに合いたくなって・・・・
投稿日:2006/06/14
レビュアー:オタエドン
定番の成瀬、3連発、『めし』『山の音』『浮雲』の鑑賞会をやってしまった。11日の夜から。しっかり、ラヴァース様と同じ思いでござんしたね〜〜それにもう一つ、小栗さんの『泥の河』まで、観てしまった・・・数年に1回は、何かのきっかけで、昭和の20年代、30年代作品に浸る時期が起きます。
今回は、CG映像の東京が発端ですね。
観る年によって、同じ映画も、様々に変化していきます。
受け手側の心象によって、感じる部分も変化、幾度でも鑑賞に値する所以でしょうか・・・?
好みがあってどれが好きかは、人それぞれ。
でも、やっぱり、林芙美子原作物の方が、好みかな、おばさんは。
女性映画の巨匠、普通の女性の生活を余すところなく、心の機微まで描ききっている。
21世紀の今も、十二分に鑑賞する価値ありな、監督作品でしょう。
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9人の会員が気に入ったと投稿しています
大袈裟に言えば「人間の営みとは」を考えさせられる作品
男と女は結婚した途端に夫と妻になる
結婚した後も男は以前と変わりなく毎日仕事に出かけ、帰って妻の作った「めし」を食べる。腹がへったと言えば食事が出てくる。それは今まで母親がやってくれたことと同じ、何の変化もない。
女は違う。
妻というものになったら、三度の食事を作り、洗濯、アイロンかけ、部屋の掃除、全て下を向いてする作業ばかり。それらを完璧にこなしても誰にも褒められることなどない。
好きな人と結ばれ四六時中一緒に居られる、楽しいことばかりを夢見ていた結婚生活とはこんなものだったのかしら?
一体、私は繰り返しの日々に埋没して死んでいくのかしら・・・
そんな溜息つきながらの生活に、ちょっとした波紋がおこる。
林芙美子が新聞連載していた途中で急逝したために独自に結末が書き加えられたとの事。
今居る立場や環境、年齢などによってラストは賛否両論あるでしょうが、当時としてはこういう終わり方が受け入れられたのです。
私としても心に染み入るように、下手すれば涙もこぼれんばかりに感動したのは事実です。
でも果たして原作者はどうしたかったのでしょうね?
原節子さん、「永遠の処女」と言われ、上品で美しく、それでいて笑うとおきゃんな表情もみせる非の打ち所の無い女優さんですが、一つだけ欠点を見つけました。日本人離れしたスタイルの良さで手足が長く、腰が高い位置にある為、着物が似合わないのです。
しかしながら上原謙と原節子、美男美女の様子の良いカップルは何時間見ていても飽きないものだと今回つくづく感じたのでした。
このレビューは気に入りましたか?
8人の会員が気に入ったと投稿しています
ホームドラマの傑作
いきなりタイトルが「めし」である。タイトルがいい。なんてシンプルでダイレクトなんだ。原節子主演のホームドラマということで、一瞬、小津作品を観ているような錯覚に陥りもするが、登場人物との距離感は成瀬独自のものであり、原の芝居も一連の小津作品とは似て非なるものとなっている。平凡な日常の丹念な描写にこそ監督の質が問われるのであり、本作では成瀬のその質が遺憾なく発揮されている。ストーリー的にも比較的ライトに仕上がっており、「浮雲」よりもとっつきやすく、成瀬入門に適している。
このレビューは気に入りましたか?
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ユーザーレビュー
「腹減ったなぁ」
投稿日
2011/08/15
レビュアー
まみもぉ
<ネタバレです>
成瀬巳喜男監督作品、初めてです。(メロドラマなイメージがあって敬遠したままでした。)
1951年作品。
観始めて、遠い昔の記憶にあるような風景なのですが、懐かしさがなくて妙な感じがしました。
日本なのだけど、そこで生活する人々の活気が穏やかで活き活きとしていて、
今現在とつながってこない。一秒が今より長いような感じ。
長さが違うから流れ方も違う。
今の流れが水面なら、そのもう少し下を流れているような。
重ならないその流れの間の違和感が、でも、観ているうちに次第に馴染んできて、心地よくなってきました。
そこから、予期せぬ事態。その心地よさが、次から次へ押し寄せてきて、その度、ドキッとしました。
いつくるか…途中からサスペンスホラーのごとし、”ドキッ”を待ち受けるハラハラ感もプラス。
子供のいない結婚五年目の夫婦。倦怠期のお話し…自体は珍しくもないのですが、
ドキッ、ドキッと慌てながら、焦りながら、とても意外に楽しめてしまいました。
その”ドキッ”を並べると、タイヘンなことになりそうです。
最初のそれは、『めし』になる前のコメ。
あんなふうにとがれたら、今時の炊飯器でなくても、めし粒達は一粒一粒、立っていたに違いありません。
それを食べる夫…。脇で冷めた目で見る妻…。
丸い卓袱台の下から、突然、何かが噴出してきそうでドキドキしました。
同窓会のシーン。
「あなたみたいに、一日でもいいから主人とふたりきりでくらしてみたいわ。どんなこと話してらっしゃるの?」
同級生の問いに
微笑みながら原節子さん。「猫飼ってるの」
この会話の合間、水面よりもう少し下の間に漂っているもの、鳥肌ものの微笑みです。
その猫がまた…妙です。さっきそこで拾ってきたような毛並みの悪い痩せた情けない風体なんですが、なんとなくかわいい…
「谷口さんに頼んできたけど、大丈夫かしら」
「なあに?」
「猫」
ここでドキツです。この猫、上原謙さんに似てます…
実家へ帰ってから、もう一匹、猫が間のよいときに登場します。
「だめ。わたし奥さんよ。まだ。」最後に付け加えられた「まだ」を聞きつけたごとくの登場。
夫に手紙を書くよう促しているような猫の背。昭和の日本猫の演技力?はすごいです。
実家の母役、杉村春子さん、私の中では、きりっと非の打ち所のない女優さんのイメージで固まっていたので、
とてもさわやかで自然体な優しさがにじみ出ていて、驚きました。
夕飯の支度ができた時、まだ、原節子さんはきちんと敷かれた(!)布団の中で眠っている…。
このシーンにもドキッとしました。
そして、杉村春子さんの名台詞、「女は眠いんだよ」。
(『そうなんです…!』 )
でも、ドキ大元はやはり原節子さんです。
初めて観たディズニーアニメ、幼い記憶にある白雪姫とそっくり。でも、魔法使いも兼ねている不思議な感じ。
ゆっくり話すというのではなくて、一秒が今より長いあの頃の流れに沿っているから、
うまいとは思えない台詞が心地よく、そして、どうしてよいか分からない女心の揺らぎを伝えてくれた、
原節子さんの演技するマブタには魅せられました。
掴みどころのない上原謙さん。あの猫と最後までだぶってしまって、よく耳にしていた日本映画界を代表する天下の二枚目スターには…見えませんでした。
男前だったのは小林桂樹さんです。
あの鶴の一喝は、里子(島崎雪子) だけでなくそこにいた女四人にそれぞれ違う意味合いを持った喝で、スカッとしました。
この作品は、出番や台詞は少しでも、登場人物ひとりひとりが絶対不可欠。
階段で転ぶ子供も大泉滉さんも. 戦争未亡人役の中北千枝子さん…みな行くべき結末(女の幸福とは何か?)の答えの方へ、三千代(原節子)の背中を押している。
主演女優というより、ヒロインなんですね。原節子さん。
簡易食堂での夫婦の会話。
あうんの呼吸を挟みながら、日本語って原節子さんのマブタのように美しい言語だと思いました。
成瀬監督、女性目線で、好奇心と興味をそそる監督さんですね。
次は『山の音』を。
川端康成の名著。読んだことがあります。
菊子を原節子さん…あんなことをしでかせるようには見えませんが、
成瀬監督はどんなふうにみせてくれるのでしょう。
楽しみです。
女性の心理は50年たっても変わりませんね。
投稿日
2005/09/08
レビュアー
パープルローズ
小津安二郎は何本かみているけど、成瀬巳喜男は一本もみたことがなかった私。最近NHK-BSで放送しているのでみてみたが、なかなかおもしろかった。
私が主婦だから共感できるという部分もあるだろうけど、女性の心理は50年以上たっても全く変わっていないことに驚愕さえした。毎日おさんどんで暮れていくことへの焦燥感、若くて身勝手な姪っ子に対する嫉妬。実家へ帰ると爆睡してしまうとか、「あるある!」ってことの連続でした。
いちばんおもしろかったのは、同窓会のシーン。今で言うと「負け組」さんが、結婚している主人公に「いいわね〜。」「幸せそうね〜。」っていうんだけど、実は結婚してもそうそう幸せではないことを彼女たちはよく知っている。この辺は今も同じだなあと思った。
次はどれをみようかなあ。
三丁目の夕日を見たら、途端にホンマモンに合いたくなって・・・・
投稿日
2006/06/14
レビュアー
オタエドン
定番の成瀬、3連発、『めし』『山の音』『浮雲』の鑑賞会をやってしまった。11日の夜から。しっかり、ラヴァース様と同じ思いでござんしたね〜〜それにもう一つ、小栗さんの『泥の河』まで、観てしまった・・・数年に1回は、何かのきっかけで、昭和の20年代、30年代作品に浸る時期が起きます。
今回は、CG映像の東京が発端ですね。
観る年によって、同じ映画も、様々に変化していきます。
受け手側の心象によって、感じる部分も変化、幾度でも鑑賞に値する所以でしょうか・・・?
好みがあってどれが好きかは、人それぞれ。
でも、やっぱり、林芙美子原作物の方が、好みかな、おばさんは。
女性映画の巨匠、普通の女性の生活を余すところなく、心の機微まで描ききっている。
21世紀の今も、十二分に鑑賞する価値ありな、監督作品でしょう。
大袈裟に言えば「人間の営みとは」を考えさせられる作品
投稿日
2007/10/06
レビュアー
おうち大好き
男と女は結婚した途端に夫と妻になる
結婚した後も男は以前と変わりなく毎日仕事に出かけ、帰って妻の作った「めし」を食べる。腹がへったと言えば食事が出てくる。それは今まで母親がやってくれたことと同じ、何の変化もない。
女は違う。
妻というものになったら、三度の食事を作り、洗濯、アイロンかけ、部屋の掃除、全て下を向いてする作業ばかり。それらを完璧にこなしても誰にも褒められることなどない。
好きな人と結ばれ四六時中一緒に居られる、楽しいことばかりを夢見ていた結婚生活とはこんなものだったのかしら?
一体、私は繰り返しの日々に埋没して死んでいくのかしら・・・
そんな溜息つきながらの生活に、ちょっとした波紋がおこる。
林芙美子が新聞連載していた途中で急逝したために独自に結末が書き加えられたとの事。
今居る立場や環境、年齢などによってラストは賛否両論あるでしょうが、当時としてはこういう終わり方が受け入れられたのです。
私としても心に染み入るように、下手すれば涙もこぼれんばかりに感動したのは事実です。
でも果たして原作者はどうしたかったのでしょうね?
原節子さん、「永遠の処女」と言われ、上品で美しく、それでいて笑うとおきゃんな表情もみせる非の打ち所の無い女優さんですが、一つだけ欠点を見つけました。日本人離れしたスタイルの良さで手足が長く、腰が高い位置にある為、着物が似合わないのです。
しかしながら上原謙と原節子、美男美女の様子の良いカップルは何時間見ていても飽きないものだと今回つくづく感じたのでした。
ホームドラマの傑作
投稿日
2006/11/05
レビュアー
TETSUYA
いきなりタイトルが「めし」である。タイトルがいい。なんてシンプルでダイレクトなんだ。原節子主演のホームドラマということで、一瞬、小津作品を観ているような錯覚に陥りもするが、登場人物との距離感は成瀬独自のものであり、原の芝居も一連の小津作品とは似て非なるものとなっている。平凡な日常の丹念な描写にこそ監督の質が問われるのであり、本作では成瀬のその質が遺憾なく発揮されている。ストーリー的にも比較的ライトに仕上がっており、「浮雲」よりもとっつきやすく、成瀬入門に適している。
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めし