ラスト・プレゼント

夫の前では口うるさい妻でも、夫がテレビに出演しているのを見つめる目は、優しく温かい。自分の余命が残り僅かだと知ってしまえば、コメディアンである夫は笑えなくなってしまう。
そんな妻の心情をわかって、自分も事実を知らない事にしながらいたわっていく夫。夫の夢のために力を尽くそうとする妻。
それに応えようと、懸命に観客をそして妻を笑わせようとする夫。言葉ではないお互いのメッセージ。それを受け返す思いやり。思いやりが溢れていて涙が止まらなくなり・・・
その思いやりが、人生のプレゼントなのかもしれない。

正直、何年か前に最初に見た時は泣けませんでした。
「ほら、こんなに可哀想なんだよ、泣けるでしょ？」って言われている感じで。

『八月のクリスマス』が大好きだった私は『八月・・』とこの『ラスト・プレゼント』の２本セットで『Ｋｏｒｅａｎ　Ｌｏｖｅ　Ｓｔｏｒｙ』というＤＶＤ−ＢＯＸが発売されてすぐに購入。
最初に見たその時は「これは絶対泣けます！」みたいな宣伝もイヤだったし、イ・ジョンジェの魅力がわからなかったせいもあったのだと思いますがいまいちでした。
「これ、あんまり感動出来なかったんだよなぁ・・・。」と今回は恐々、二度目の鑑賞となりました。

良かったです！泣けた〜っ。

『イルマーレ』を大分前に見てイ・ジョンジェを好きになったのが良かったんでしょう。ハマリっぱなし。明日は目が腫れているはず！

イ・ヨンエ（『宮廷女官　チャングムの誓い』など）とイ・ジョンジェ（『イルマーレ』など）は私の中で間違いなく韓国Ｎｏ．１演技派女優＆俳優です。

イ・ジョンジェが嫌いな方は何回見ても駄目かもしれない（苦笑）ですが、「この映画、見るのどうしようかぁ・・・。」と思っていらっしゃる方にちょっとでもきっかけが出来ればと思い、いくつかご紹介しておきます。

まずは二人の黒服の男たち。何ていいキャラなんでしょう。『冬のソナタ』のキム次長（＝クォン・ヘヒョさん）と、『夏の香り』のデプン先輩に似ている人（こっちは別人）で、この二人がいい仕事してくれてます。
この二人が絡むジョンヨン（イ・ヨンエの役名）の小・中学生時代の話の盛り込み方も、セピア色を上手に使っていて良かったと思います。（ただ韓国映画は子役が可愛くない・・・。）

次に、名前が出ていないのですが　”多分”そうだと思う、『天国の階段』ではイヤな役だったキム・テヒちゃん。ジョンヨンの中学生時代の役で出てます。登場場面は少ないですが、その後のブレイクを予感させる可愛さが目立ってます。

そして、オープニングから音楽が美しいです。チョ・ソンウ、『八月のクリスマス』も担当していた人だそうです。
特に素晴らしいテーマ曲は、シークレット・ガーデンという癒し系デュオのピアノとヴァイオリンの美しいメロディ。静かに心に響いて来ます。


”これでもか”と色々詰め込んで来るのは韓国流のこだわりと言うのか、真面目さと言うのか、脚本作りに熱心と言うのか・・・だと思って大目に見るしかないのかな、と思います。彼女は何処まで意地を張り続ければ気が済むの？！みたいな処とか。
ただ、韓国映画に多い　”有り得ない”設定ではないので、その分素直に受け入れることが出来る方が多いのではないかと思います。

イ・ジョンジェ、顔はいまいち（薄い、って感じ？）だけど今回もっと好きになりました。『イルマーレ』が又見たくなりました。
味のある俳優さんです。

最初の鑑賞から何年も経っているせいもあると思いますが、覚えていない場面が多かったです。やっぱり色々詰め込んだ感は否めない・・・でもきっと、回数を重ねる毎にその良さがわかって来る映画なのではないかと思います。

おすすめです。

『個人的に、２００レビューだから、本当にオススメできる
作品にしようかな〜』などと思ったが最後、二十日間どの作品
にするか悩み続け、結局月末になってしまいました。(^^ゞ

今日になって出した結論が、この「ラスト・プレゼント」！

最初、深夜にTV映画で題名も分らないまま、何気なしに飛ばし
飛ばし観て、『ん？』と思いながらも、韓流ということで途中で
寝る。

数年後、ホテルのビデオChで再会し、何の用事も無い事も
あって、『何か観た事あるな〜』などと思いながら、鑑賞。

涙、涙の泣きまくりでした。

最終的には、DVDを購入してしまった位、オススメです。^^

内容を知らなければ、「頭の中のケシゴム」より泣けます。

泣きたいと思う方、観てみて下さい。^^v

思いやりを素直に伝えることが下手な二人が、深く愛し合っている姿に、ほろりとさせられます．
少し気の強い妻と、たよりない優しい夫、イ・ヨンエとイ・ジョンジェがぴったりと息の合った、とても良い演技を見せてくれます。この二人にあっているキャラクターでしょうし、味わいがあります。
大作ではありませんがなかな良いです。

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ある意味、常套な泣かせる映画で、
しかも、韓国映画らしい、
なんとなく、意味もわからないまま、
病気を隠してるし、すぐに怒鳴るし・・・

でも、最後の、
イ・ヨンエの、苦しくて、切なくて、
でも、幸せな、そのすべてがつまった表情の演技で、
全部、持っていかれました。

すてきな女優さんですね。本当に。