クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア

なんだか中途半端というか何を描きたかったのかがよくわからない作品でした。ただ、レスタトがヴァンパイアになったいきさつを知ることが出来たのは良かったです。驚いたのはレスタトが今風のロックスターになっちゃったことです(^^ゞ。「いったいこの作品はどうなるの？」とちょっと不安になりました(^^ゞ。ただＢＧＭのロックが結構ノリノリで良かったです(^○^)。

幻滅したのはお亡くなりになったアリーヤ演じる伝説の女王アカーシャがめちゃくちゃ強そうに描いておきながらいざ、ヴァンパイアとの対決になったらあっというまに簡単にやられてしまったところです。もっと強烈な強さを見せつけて欲しかったです。だからラストはなんとなくどっちらけで残念でした。

なんかよくわからなかった作品でした。個人的には前作の方が好きです。

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』からの　そのまんま続編というわけではないのです。『インタビュー〜』でのラストで復活したはずのレスタトでしたが、『クィーン・〜』では　またもや棺野の中で眠っている。　けど　どちらもレスタトを失意の眠りから覚醒させたのはロック・ミュージックなのは共通点。

復活したレスタトは　自身のバンドの曲の中で　自らの一族を歌い上げる。それは本来一族の掟としてタブーとされてきたこと。レスタトは一見他のヴァンパイア一族と同類にも見えるが　それら連中とは一線を画すスタンスをとる。だが　ルイ　や　マリウス　のように人間の心を持ち合わせているかといえばそれもまた違う。吸血一族の無政府主義者。天上天下唯我独尊状態。アナーキストであるレスタトの挑発的なスタイルは、まさにロックが古くから持ちえている反体制主義ほかならない。

Heavy Metalなんてのも死語とかしつつあるのか?　レスタト・バンドのスタイルは80年代のゴシック・ロック(通称ゴスorゴス・ロック)というのだという。80年代をリアルタイムで生きてきたのに何故か?初めて聞く言葉。　まあいい、とにかくこのヘヴィーなサウンドにのせてレスタトはバンドのサタニック・イメージの氾濫に成功する。臆することなくヴァンパイアと名乗るレスタトに見えるのは　ヘビメタ的善悪二言論の前時代的な対立を逆手にとって登場した　聖飢魔�U　だ。その虚構性を借りてデーモン閣下が言い放つ悪の本音は痛快ですらあった。

デーモン閣下による、悪魔より悪魔らしい悪魔による布教活動は頓挫してしまったが　ロックの伝道師レスタトによる世界征服計画は果たして?人類はレスタトの前にひれ伏すのか?　続きはDVDで　御覧あれ。

正反対な組み合わせですよね？！特にロックに拘らなくてもヨカッタのではないかと思います。<BR>ヴァンパイア独特の冷酷さなどを削りすぎて、魅力が半減してるように思いました。個人的には貴族のようなヴァンパイアイメージが好きなもので…。
…で、結局レスタトは他のヴァンパイア達を甦らせる事で何をしたかったのでしょう…？滅ぼす目的だったのなら、もっと悪役に徹して欲しかったかな。レスタトの感情の起伏が曖昧だったように思います。
<br>ところで、アカーシャ役のアリーヤは本当に亡くなってしまったの？！<br>

映画の冒頭に「アリーヤに捧ぐ」って書いてあって、何のことかな？と思いながら見ました。女王アカーシャを演じた歌手のアリーヤは飛行機事故で亡くなったと映画を見終えてわかりました。才能ある歌手そして女優であるアリーヤにご冥福を捧げます。この映画を見るまでは彼女のファンではなく全く知らなかったけど、その後、ＣＤを借りて歌を聴いたり、その他、出演した映画も見ました。ちなみに、あの「マトリクスシリーズ２，３」にも出演が決まっていて２はほとんど撮影済みだったそうです。ちょうどマトリックス２を見終えた後にこの映画を見てそのことを知ったので複雑な心境でした。ところで、この映画の感想ですが、音楽がいいので音楽好きには楽しめます。アリーア演じる女王アカーシャの登場が全体的にストーリーが進行した中盤からですが、その存在感は良い感じに仕上がっています。ちょっと弱いけどね・・・。

アリーヤさん以外はあまり華の無い出演者さんばかりで、
ストーリーも含めて前作に比べるとかなりチープな作りになってしまっている？かも？
前作では観てるだけで楽しめた映像美も全然無くなってしまっている感じ？かも？

中ボス的な多少重い雰囲気のあったレスタトさんも、
チャラいバンドマンになっていて、
一ザコみたいなキャラというか雰囲気に変わってしまってたのが残念だった？かも？

ストーリーも「なんでこんな事になってるの？」って思ってしまうところが多かった？かも？