ドラえもん　テレビ版スペシャル特大号　春の巻　４

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この巻には私の大好きなエピソード
『帰ってきたドラえもん』が収録されています。
突然未来の世界に帰らなくてはならなくなったドラえもん。
今や完全にドラえもんに依存してしまっているのび太。
別れの晩、いつもより明るい月灯りの中、２人はふとんを抜け出した…。

以下ネタばれです。
みていらっしゃらない方は是非みてから読んでください。

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ボロボロになりながらジャイアンに食い下がるのび太。
『僕ひとりで勝たなきゃ、ドラえもんが安心して未来へ帰れないんだ！』僕は毎度、のび太が甘えん坊な部分と同じくらい
逞しくて勇敢な根性を発揮する瞬間が好きだ。
ドラえもんがいなくなって毎日は過ぎ
ジャイアンたちも寂しいのは一緒だと思うけれど、何かが変わってしまうのがイヤで　今まで通りのび太をからかったりしたのだろう。エイプリルフールの、子供ゆえに残酷なウソだったけれど。ドラえもんの残してくれたウソ８００（エイトオーオー）を使って、華麗に仕返しをやってのけたのび太。『どんなもんだい』の笑い声が、次第に小さくなり虚しさに変わってゆくのが切なかった。
『どうせドラえもんは帰ってこない』忘れようとした寂しさが、
込み上げてくる。広く感じる四畳半。空っぽの引き出し。静まり返った押入れ。「ドラちゃんが帰ってきたって本当？」何も知らないママが沈んだ肩ごしに聞こえる。『いるわけないだろぅ。ドラえもんは二度と帰って来ないんだから…』重い足取りで階段をのぼり、部屋の扉を力なくひらくとそこには、、
引き出しから突き出た青いお尻。真っ赤なしっぽ。
見慣れたまんまるい二頭身が今まさに机から転がり落ちた！
『ドラぁえも゛ぉ〜ん！！』
涙と鼻水でぐしぐしゃになった顔で手をとりあって喜ぶ２人。
『嬉しくない！ずっと一緒にいたくない！』
ウソから出た逆のマコト。
２人に丁度良い広さになった四畳半の部屋には
暖かい陽射しがいっぱいに降り注いでいた。


書いていたら一人でに泣けてきました。
僕は僕の中で今日までずーっとこの世界を夢み続けてきたのです。その世界を覗けばいつでも空き地はそこにあって
ド管は３本転がっていて、そこではジャイアンやスネ夫が野球をしてて、またガラスを割っていて。しずかちゃんは昼からお風呂に入ってて、出木杉くんは机で本を読んでて。
あの空を飛んでいるのはドラえもんとのび太かな？
変わらない場所がある。うん、『ドラえもん』は僕にとって大切な作品。だから声高らかに宣言する。
やっぱり大好き、ドラえもん！


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まゆまゆsanいつもありがとうございます。
季節の変り目は苦手なんです。いろいろ考えてしまって。
そんな時はとにかく書いてみたりします。それでも
気分が曇る日曜の朝、
誰かの言葉が自分に触れてくれることほど
元気が出る魔法はありません。私もそういう人になりたいなぁ。
そして　いつも、辛抱強く読んでくださる方々へ、
有難うございます。
様々なレビュアーさんとレビューに出会えるこの場所は
ただ作品を探す以上に私にとっての心のオアシスです。これからも読んだり読まれたりしたいので、よろしくお願いします。