ザ・シャドー　呪いのパーティ

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暇な若者がコックリさんごっこをしてみる事に。って呪文を唱えたら一人ずつ死んで行くんでしょ？ 無数にありきたりな話、ってバカらしく思いながら観ました。

で？結局その通りでした。が、敵は中々姿を現さずの展開で結構スリルがあって意外や意外や良かったです。はい、それだけ。

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本編開始前に浮きだした”Universal”の文字。
この手のホラーで久しぶりの大手配給会社作品と言う事で期待値がグーーンと上がりました。

ちなみに西洋版こっくりさん”Ouija board”が日本のこっくりさんのルーツなんですよね。
本家版だからこそお遊びで召喚してしまった”モノ”は日本の霊を超える恐ろしい魔物で、この魔物に魅入られた若者が次々と殺されていく物語です。

典型的なオカルトスラッシャー映画なんですが、そこかしこに『ファイナル・デスティネーション』の影響を受けた感があります。
米国産『ファイナル・デスティネーション』は”死の運命”に魅入られた若者たちがド派手で目を引く殺され方をするんですが、本作はダークな映像と陰湿なトーンが持ち味ながら余りに地味な殺され方は少々期待外れの感がありますが、これが”本家オカルト”英国産ホラーの風味なんでしょうね。

ラストなんかも予想通りのバッドエンディングで、終始絶望的な展開はなかなかに乙な味でした。

凄く真面目に作られた作品なのにおもしろくない
演出や監督の手腕でしょうか？
オカルトの雰囲気が全然出ていない
怖からず、グロからず、おもしろからず

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賑やかにパーティを楽しむ若者たち。誰かが“ウィージャ・ボード”をやろうと言い出し8人の仲間が集まった。日本で言う”コックリさん”です。テーブルを囲み椅子に座る。アルファベットを書いた紙切れを並べ、グラスを引っくり返した底の部分に8人全員が指を置く。「何か言いたいなら示して」と言うとコップが動いた。「ALL　DIE」「DJINN」「全員死ぬ」「デジン」と。すると突然1人がグラスを割り大声を上げながら部屋を飛び出た。
その後、屋上からガラスを突き抜けパーティ会場に落下する者、トイレで血まみれ・・・1人ずつ殺されていくのだが、その体にはみな火傷の痕があった。
最初はなんだかな・・・コックリさんかとがっかりしましたが、いつの間にか惹き込まれていました。
あっと驚くラストで、これはこれでいいんじゃないかと感心(？)してしまいました。
エンドクレジットの挿入歌も良かったです！！

コックリさんって題材がもう怖い。
昔流行ってた時にもちろん何回かやったんですが、
やりながらも怖く感じてて、それが潜在意識の中に残ってるのかもしれません。

確か日本でも、最後に「お帰りください」って言って帰ってもらわなきゃだめ
ってルールだったと思います。
「ルールを守ってなかったらこんな惨劇が起こってたんだ！ルール守ってよかった〜」
と、本気で思ってしまいました。
ポイントずれてる気もするけど、でもほんとに守ってよかった。
単純に完璧に、この作品の世界に入ってたようです。

女の子が天窓から落ちる。その脚には何かに掴まれたような火傷の傷跡。
そしてＳのカードがテーブルから落ちる。
この一連の雰囲気、何となく好きです。

皆さん書かれてるように派手ではないんですが、
話が進むほどストーリーは深くなり、
大家さんの正体は？とか、お父さんの事件の真相は？とか
なかなか引っ張ってくれます。

最後のほうだけは結構派手な感じに盛り上がってると思います。
特にラストの絶望感がいいです。
しばらく浸れます。