家路

家路の画像・ジャケット写真
家路 / ミシェル・ピコリ
全体の平均評価点:
(5点満点)

13

  • DVD
ジャンル:

「家路」 の解説・あらすじ・ストーリー

ジルベール・ヴァランスは、舞台と映画を中心に活躍しているベテラン俳優。いまもイヨネスコの“瀕死の王”の舞台に出演中。そんなある日、ヴァランスは妻と娘夫婦が交通事故で亡くなったとの知らせを受ける。突然始まった孫セルジュと二人だけの静かな生活。愛する者を失った悲しみや寂しさはあるものの、かわいい孫との暮らしは、ヴァランスにささやかな幸せをもたらしてくれた。一方で、このゆっくりとした時の流れの中で、彼は自らの孤独や、年齢とともに変化していく俳優としての現実について、いつしか思いをめぐらせるようになっていく……。

「家路」 の作品情報

製作年: 2001年
製作国: ポルトガル/フランス
原題: JE RENTRE A LA MAISON

「家路」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

家路の詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
90分
レイティング: 記番: レンタル開始日:
THD11481 2004年01月21日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
4枚 0人 0人

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ユーザーレビュー:13件

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1〜 5件 / 全13件

映画史上最大のトンデモ爺さん、マノエル・ド・オリヴェイラ

投稿日:2007/04/16 レビュアー:parole

本作の監督であるマノエル・ド・オリヴェイラという人はトンデモ爺さんで、どんな風にとんでもないかと言うと2006年97歳の時に最新作を撮っているほど矍鑠(かくしゃく)としており、そればかりか今年になってその後の新作を作っているらしく、当人が99歳になる今年(2007年)の12月に公開予定だそうです。もっと言えば80歳を過ぎてからはほぼ毎年のように新作を製作しているほどとんでもない人物なのです。じゃあ、壮年に達してから映画製作を始めたのかというとそうではなく、処女作は23歳の時に撮り上げていますから70年以上ものキャリアがあると言うことになります。もっともその間ずっと映画を撮り続けていたわけではなく、プレイボーイとして浮き名を流しまくったらしい20代から40歳の頃は映画作りからは離れており、定期的に映画を創るようになったのは60歳を過ぎてからのことですから、やはり驚異の遅咲き作家と言えるのでしょう。

オリヴェイラがとんでもない理由は年齢だけではありません。むしろ、その作品が実にとんでもないからこそ、食わせ物のトンデモ爺さんだと感じるのです。一作ごとに作風を変え、表面的には同じ作家とは思えないようなものになっていることもトンデモの理由ではありますが、でもよく観てみるといずれの作品もオリヴェイラらしさがありありと感じられますし、レオノール・シルベイラやルイス・ミゲル・シントラと言った常連役者がいますので、同じように作品ごとに作風を変えるベルナルド・ベルトリッチやフランシス・フォード・コッポラなどに比べると遙かに統一感を感じることができます。

では、オリヴェイラのとんでもなさの一番の理由は何なのでしょうか? 私は人を食ったような作品づくりにこそその理由があると思っています。もっと限定するなら、ラストシーンのおふざけ、脱力感にあると言えるかもしれません。これは作品のオチに絡むことですし、オリヴェイラの作品にとってこのオチは思いのほか重要ですから具体的な言及は避けますが、『階段通りの人々』のあっけらかんとした終焉や『永遠の語らい』における衝撃のラストシーンはその代表例としてあげられるでしょう。いや、『メフィストの誘い』や『世界の始まりへの旅』のような厳粛かつ端正な作品における唖然とせざるを得ないラストシーンの方が好例と言えるかもしれません。

本作『家路』も、そんなオリヴェイラ・マジックに彩られた作品です。物語だけを辿っていくならミシェル・ピコリ扮する老役者の悲喜こもごもの記録、逆な言い方をすれば淡々とした日常の描写に過ぎないのですが、これらはラストシーンを見るために準備された長い、長すぎる序幕と言えるような作りになっているのです。何とも人の悪い話しですし、通常ならオチのためだけに長い本編に付き合わせるなと広義をしたくなってしまうのですが、オチの衝撃とそこから得られるものがより大きくなるように序幕が作られていますので、むしろラストを見終えた後でさすがオリヴェイラと唸らせられてしまい、改めてこの人はとことんトンデモ爺さんだったと思い知らされてしまうのです。

なお、本作の邦題は『家路』と買っていますが、これは意訳として、あるいはキャッチコピーのための簡易化としては間違っていないと思いますが、オリヴェイラの意を汲む・・・いや、オリヴェイラの策略に気持ちよく乗らされるのなら、"Je rentre a la maison(英語なら I go back to the home)"の直訳である「オレはウチに帰るんだ」が適切なタイトルだと思います。単なる家に帰る路のことではないんだよ、という意味合いで。

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辛い名作ネタバレ

投稿日:2010/11/01 レビュアー:まみもぉ

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マノエル・デ・オリヴェイラ監督。只今101歳。現役最高齢の劇映画監督。
『家路』は、今世紀に入って最初の作品。
特典に監督の長いインタビューがあります。
これが素晴らしいのです。
話しの途中、何度か咳き込まれる…でもそれは老人の咳ではありません。
魅力的な男性の咳。
このインタビューだけでもおすすめしたいです。観て聞いてほしいと思います。
この作品に関するくだり、一部抜粋します。

”休むために家に帰る”
なぜ、休むために家に帰っていくのでしょう。
それは、家という場所が私的な空間を意味するからです。
人は家に帰れば社会の束縛から解放されて、自由になり、
本来の自分自身に戻れるのです。
周囲の多くの人や約束事、社会に疲れた時、
人には休息が必要になります。それは、当然のことです。

…自分の家の部屋、それは母親の胎内の代用品です。
完全な休息、完璧は安らぎが得られる場所です。

でも、家に帰るということは、そうそう簡単にできないもの…


この『家路』は、辛い作品です。ラストは特に、見るに耐えうる限界ぎりぎり。
じっと、階段をふらふらとあがっていく祖父を見る…子供がこんな表情をしてはいけない。そのまま庭にいてほしかった。
もういい…十分…停止ボタン押す直前でエンディングロールになりました。
しかも、なんとも明るい音楽が流れてきます。
悲しいのでも、感動したからでもなく、ただ辛くて涙が流れました。

冷酷なのか慈悲深いのか…出演者以外その作品に一貫性のないオリヴェイラ監督作品。でも、その魅力に魅せられのではなく、引きずり込まれてしまいます。
映画に対して、冷静、冷徹な吸引力溢れる矍しゃくたる仙人のような映画監督です。

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たおやかなり

投稿日:2008/04/16 レビュアー:sautet

細くて様々な流れの川が
一つの大河にたどり着いて
たおやかで豊かな水辺となるような

生きてきた中で生まれた人生の枝葉が
一本の大木に総括されていることに
気がつくその瞬間を観るような

そんな作品

劇場と映画がその俳優の舞台そのものだった
出たいと思う作品があり
演じたいと思うからこそ
そこに立ち続けてきた
強い信念と共に

町を歩けばサインを求められ
お決まりのカフェには自分の指定席がある
店員との何気ない会話
一杯のコーヒー そして新聞
芝居に邁進する人生のつかの間の休息

妻と娘夫婦が突然の事故死
芝居が終わった舞台そでで聞く訃報
残されたのは自身と忘れ形見の孫

俳優の人生は舞台の上にある
演じること
それが彼の仕事
だから彼は演じ続ける
孫の祖父でもなければ 保護者でもない
俳優として舞台に立ち続ける人生
立ち止まったことなどなかった人生

孫はオーディエンスではない
座席に座って架空の人物の人生を眺めるだけの
傍観者ではありえない
彼の人生にダイレクトに触れ
彼そのものを見つめ
笑いかけ 甘え そして訴えてくる
愛していると

俳優として誰かの人生を歩いてきた
俳優として誰かを演じ続けてきた
それも信念だった
そろそろ信念の終着点を決める時が来た
その瞬間は突然に
けれどたおやかな時間の流れと共に
ラストシーンで見事に訪れる

ミシェル・ピコリは・・・
本当に素晴らしい俳優だと思う
昔から観てきたフランス映画の多くに
彼の姿を観てきた
クロード・ソーテ監督の映画
ロミー・シュナイダーとの共演
「昼顔」ではドヌーブと
イオセリアーニの最新作ではおじいさんならぬ
おばあさんに扮していて
最高に幸せな気分へと導いてくれた
どこにもいない俳優
この映画は彼の独壇場
共演のドヌーブもマルコヴィッチもかすんでしまう

オリヴェイラ監督の「クレーブの奥方」も観た
本当に退屈だった
キアラ・マストロヤンニの際立つ美しさが印象的で
あとは何だかもどかしく
貞淑すぎて理解が至らないというような
それなのに
やっぱりこの監督にしかありえない作品で
言葉にならないメッセージを受け取った気分になり
後悔がない

この家路同様
成熟した心の在り様を求める気持ちが芽生えたならば
いつか観る
いつか必ず観るであろう映画を撮る監督なのかもしれない

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それでも帰れる家がある

投稿日:2009/01/10 レビュアー:ひきむすび

とてもサラリとしているんだなぁ
寂び 感傷といったものをべたつかせない。

彼の日常を淡々と垣間見せてくれるけれど
それはガラス越しの出来事であったり
街のノイズが主であったり
逆光のなかにかき消えたりして 決して深くは覗かせない。

彼の心境はむしろ
滑稽にさえみえる作品中の劇の一幕にある
執拗に何度も繰り返されるシーン
パターン
精一杯、でも傍目にみれば滑稽な日常。
それが人生なのかもしれませんね。

靴へのエピソード、カフェのお気に入り席のエピソード。
空気の読めない牛乳配達女のエピソード
小さなほほえみが散りばめられています。

人物ばかり追う監督さんと思っていると
タクシーの窓から 観覧車がでーんっと見える。
繊細かと思えば豪快な 
計算しつくしているかと思えば あっけらかんとした
(孫とリモコン車で興じるとか)
とても魅力的な作品でした。

退屈する人は多いでしょうね。

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・・・・・

投稿日:2004/08/01 レビュアー:Chelsea

ドヌーヴ見たさにレンタルしたけど ドヌーヴが出てたのは最初の10分程度でした・・・・。
あとは 眠くて・・・。
とにかく単調で、静かな生活の様子が全面に出てるので そういうのが好きな人ならいいのかも。
メイクしてるシーンみたいなのが5分ぐらい続いたりと、ちょっと私にはよく分からなくて 早送りしながら見ちゃいました。

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