少女　ａｎ　ａｄｏｌｅｓｃｅｎｔ

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奥田映画は「るにん」「長い散歩」に続き３作目です。
「るにん」が、予想より良かったので観た「長い散歩」ですが、虐待され傷ついた少女の作り方が嫌いであまりいい印象ではありませんでした。今回は奥田映画に決着付けたいような（大袈裟！）気もあり、順番としては古くなるのですが確かめるべく手に取りました。

やはり危惧していた感覚がよみがえりました。画家でもある奥田瑛二は見せたいものが多すぎるのではないでしょうか、これが好きそう、あそこも好きそう。あちこちにちりばめられるモチーフや色彩、ショットにしてもシーンにしても。ちょっと彼の趣味に食傷気味になります。
親父警官と１５歳の少女の交わりのシーンに持ってきて障害のある兄が混乱、取り乱すというのが予測されるのにわざわざ挿入する兄の無心な自転車シーンなどちょっとわざとらしさがあってイラつきました。
途中の森を自転車で走る二人とラストのトラックの荷台でのフレンチな雰囲気も取ってつけたような不自然さがあります。少女との決別を思わせる刺青の完成に、セーラー服姿と言うのも、もういいからって言いたくなりました。

これだけごてごてしたストーリーでありながら退屈するというレビューがあるのには私も同感です。とても長く感じました。あまりに監督魂・役者魂をつよく持ちすぎて気負った感じが疲れます。面白いところもあるのですがあまり好きになれない作品でした。
ふてぶてしさも可憐さも持ち合わせた小沢まゆは「るにん」でも本作でも度胸が良くて注目です。

◆ボッシュ様、歯のエピソードですが、思えばジャケット写真があの女性のスカートであることが気になっていたのです。大きな意味があるはずなのにそれが分からなければ納得できないシーンでした。教えてくださり嬉しいです。有難うございました。
◆みみ様、「記憶の棘」ではボッシュさん曰く“思い込みの激しい二人”同様に、私と同じ思いでご覧になったこと、タイトルも同じままにしてくださったことも嬉しいです。

とても映画初出演とは思えない堂々とした演技。
官能シーンも多く、表情もよかった。
それにつきる。
ストーリー的には退屈だった。

奥田瑛二がただのロリコンに見えなくもない。
きっとフランス映画的つくりにしたかったんだろうけどね。
ぜひ日本ロリータ映画のパイオニアになって欲しい。

ホントに15歳の肌に彫ったら綺麗なんだろうなと想像してしまった。

奥田さんに興味のある方は、兎に角、観て下さい。役者としても監督としても、なんて素敵なんだろうって思ってしまいます。このいい加減な警官の友川役、奥田さんの雰囲気にピッタリ、正にはまり役、だからこそ監督としても最高の演出になったのかな。非日常的なところと日常的な事とが上手くミックスされて、独特の一人一人の世界があって、これぞ日本映画って感じです。

　先ず、少女・・・であるはずのヒロインですが、私からしたら「どう見ても中学生には見えない・・・」です。それを目当てに借りたその筋の方には残念ですがあまりオススメできません。

　全体的に緩慢な映像が続き、途中で眠くなってしまうかもしれません。下世話な目線で見るのではなくて、最初から芸術作品としてみれば、まぁ見れなくはないのかもしれませんが。

奥田が監督したという事で、期待半分、興味半分で見ました、見終わったあと、しみじみ、こんな作品テレビドラマでは無理！映画でこそ表現できる味があると実感しました。　　理屈を考えたりする必要はありません、芸達者な連中が決っして自己満足でなく、自分の役割をきっちり果たしていて、面白くて、色っぽくて、おかしくてやがて切ない、本来の映画の良さを堪能できました。　　玄人が作って、充分素人が納得して楽しめる大人の作品である　と断言できます。　　ここ最近,洋/邦画とも、それなりに大金をかけて大作と称される作品が公開されてます、むろん、それなりに楽しめますが、妙に共通してるのは、見終えた後の空虚さです、見た、楽しんだ、はいそれで終わり！ってかんじです。この作品は、そんな私の渇きを満たすもので、見た後、主演の少女、奥田、室田の声が妙になまなましく頭の中に残りました。　　浮世離れした状況設定ですが、虚構のなかの真実、これが映画の醍醐味ではないでしょうか？　　これはエロでもコメディードラマでもなく、大人の鑑賞に耐えうるエンターテインメントです、この映画を見て私のような感想を、お持ちになる方がたくさんいらっしゃると確信してます！　　是非　御覧になってください。