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シェルタリング・スカイ

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シェルタリング・スカイ / デブラ・ウインガー

シェルタリング・スカイ /ベルナルド・ベルトルッチ

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DVD

映画賞受賞作品

旧作

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解説・ストーリー

ベルトルッチ監督による、エキゾチックなラブ・ストーリー。第2次世界大戦後まもない1947年、ニューヨークから北アフリカへある夫婦が旅行にやってくる。かつて2人を取り巻いていた活気が薄れ、愛も夢もなくなってしまったことに気づいた夫婦は、この北アフリカで何かを発見できるのではないかと考えていたのだ。しかし、旅行を続ける内にかえって2人の関係は険悪になってゆく……。

作品情報

製作年:

1990年

製作国:

イギリス

原題:

THE SHELTERING SKY

受賞記録:

1990年 ゴールデン・グローブ 音楽賞
1990年 NY批評家協会賞 撮影賞
1990年 LA批評家協会賞 音楽賞

DVD

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「シェルタリング・スカイ」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

ベルトルッチ監督による、エキゾチックなラブ・ストーリー。第2次世界大戦後まもない1947年、ニューヨークから北アフリカへある夫婦が旅行にやってくる。かつて2人を取り巻いていた活気が薄れ、愛も夢もなくなってしまったことに気づいた夫婦は、この北アフリカで何かを発見できるのではないかと考えていたのだ。しかし、旅行を続ける内にかえって2人の関係は険悪になってゆく……。

「シェルタリング・スカイ」 の作品情報

作品情報

製作年:

1990年

製作国:

イギリス

原題:

THE SHELTERING SKY

受賞記録:

1990年 ゴールデン・グローブ 音楽賞
1990年 NY批評家協会賞 撮影賞
1990年 LA批評家協会賞 音楽賞

「シェルタリング・スカイ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全34件

異国で自分の位置、自分自身も見失う恐怖

投稿日:2014/06/28 レビュアー:カマンベール

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デブラ・ウィンガーを探して

投稿日:2006/09/29 レビュアー:勝王

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これって、やっぱり西洋だよなー ネタバレ

投稿日:2005/09/10 レビュアー:HiroX

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ラストエンペラーという歴史大巨編の後に、この作品がくる。ベルトリッチの人生観みたいなものがよく表出されている。それはいくらかニヒリスティック。

母国を離れ、世俗的なくびきを絶ち、この世のものとも思えない砂漠の風景を前にしてすら、互いに高揚しつつも、ついに同化できない、ふたつの強固な自我、ポートとキット。

ポートが疫病に冒されることで、やっとひとつになったかと思えば、キットは肝心な彼の死に立ち会うことができない。ポートは死ぬときは孤独だ。

一度は、絶望に陥るキットだが、アラブという異文化に身をおきつつ、西洋人としての自我はそれへの違和感をぬぐえないのに、男女の営み=身体や本能はたくまくし順応していくのを冷めた目で感じる。

物語の終わりに、西欧圏の当局に保護された時のキットの姿は印象的だ。長い放浪の果てに、文化的な粉飾を脱色され、すかっり裸にされた人間がそこにいる。あれはベルトリッチの思想そのものだ。そして、それは、やはり西洋人らしい問題だ。

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北アフリカのアラブ世界と砂漠が美しい ネタバレ

投稿日:2008/03/07 レビュアー:ちんとん

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この映画が作られる以前のモロッコを、両親に連れられて旅したことがある。その時の、サハラ砂漠の日の出を見た感動が蘇った。砂ではない荒れ地の「砂漠」をずっとずっと行った先に見たさらさらの砂の砂漠、信じられない美しさだった。初めて見るオアシス、椰子の木が砂漠の中にドーンと出現する様にも、砂漠の民にも、すべてに心を揺さぶられた。

この映画はその感動を、旅した時と同じように伝えてくれる。実際、困難な旅で時間を掛けて撮影することになったクルーの気持ちがにじみ出ているのだと思う。当時は、少し奥地に入ると、この映画のように、お湯どころか水もあまり出ず、食事も粗末な、「高級ホテル」しかない場所がずっと続いた。ジョン・マルコビッチの演技もすばらしいし、デブラ・ウインガーも美しい。そして音楽がすばらしい、と思ったら、坂本龍一だった。

しかし、原作者は、アラブ世界の砂漠の美しさ以外に伝えたかったことがあるのだろうか。ラブストーリー? 特典映像のコメンタリーを見た。制作者は、原作ではキットが1人旅になったあと砂漠の民にレイプされることになっていたが、ここに出てくるトゥアレグ族は女性を尊敬し丁重に扱う文化を持っているので、原作とは違う話にしたと言っている。

私は砂漠の民の若き指導者がキットを見つけて、まるで宝物を見つけたかのように喜び、天真爛漫に彼女を求める姿を見て、このような「愛」は、傷ついたキットの心の一面を癒すことができるだろうと感じた。だから、これがレイプの場面だったと聞いただけで、原作者の意図を理解しようとする気持ちがすっかり消え失せてしまった。ここにそんな場面を入れて話を進めようとするような発想しか持てない夫だったら、妻の気持ちも冷めるだろうなどと、考えはあらぬ方向に行ってしまう。

しかし、撮影クルーの感性のおかげで、映画自体は、イスラム世界の北アフリカと砂漠を美しく描き出している。

話の前後に原作者のポール・ボウルズを登場させたのは、彼に話の落としどころを語らせて、責任を取らせようとしたからではないかなどと邪推してしまった。

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ベルベル人?のセリフにも字幕が欲しかった。 ネタバレ

投稿日:2009/01/19 レビュアー:港のマリー

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 ヴィットリオ・ストラーロのカメラが冴えわたる映像美に絶句。荒涼としているはずの砂漠が妙になまめかしい。バザールの露店が売る生肉にたかるハエの群れにすら、エキゾチズムのベールがかけてある。1947年のモロッコ、アルジェリアの現地住民群像は文明の中心から逃げ出してきた主人公たちにとっては、ただのうごめく黒い影にすぎない。ナツメヤシの林や泥で出来た家並み同様の珍しい風景の一つとして登場する。行きずりの旅行者の視点、文明国のインテリが未開の土地に魅せられつつ嫌悪する感性によって切り取られた風景は、ひとつの世界観すら感じさせて終始揺るがない。「ふつうに撮るなんてことはあり得ない。撮影者の主観がカメラで風景を切り取るんだ」と言い切るストラーロは潔い。

 何度か見たのだが、砂漠をさまよう主人公夫婦の顛末が伝えるメッセージがいまひとつわからなかった。今回特典映像を見て納得した。脚本を担当したひとりマーク・ペブローが語る。
 「この映画の大きなテーマは、二人の人間は一緒にいられるのだろうか、夫婦として存在するのは可能なのかということだ。」
 映画はそれに否と言っているように思えた。腸チフスに冒されて絶命するときの夫、コニー(ジョン・マルコビッチ)の絶叫。体をエビのように反らせ、狂ったように叫び続ける。肉体の苦痛だけではない。死の恐怖、たった一人で死へ引きずり込まれる恐怖がそうした激しい反応を引き起こしているようだ。鎮静剤を打とうと苦闘する軍医と助手はいても肝心の妻キティ(デブラ・ウィンガー)の姿はない。臨終が迫り不安にたえられなくなった彼女は、「そばに居てくれ」という夫の懇願を振り切り医者を求めて戸外に飛び出していった。彼女も恐れているのである。夫が死ぬことそのものも、死に際して肉体の示す反応も、苦痛のなかで夫が自分の知る夫でなくなり、ただの悶え苦しむ肉体そのものに変わり果てることも。ニューヨークの病院ならまだしも、砂漠の果ての外人部隊の粗末な砦の一室で、砂嵐の荒れ狂う音を聞きながら、たった一人看取ることの不安と恐怖に耐えられない。これは究極の場面で一緒にいられないという解答ではないのか。夫も夫婦として存在することの不可能性にうすうす気付いていたのだろう。雄大な風景の開ける絶壁上での未完に終わった夫婦の営みが象徴的。取り憑いた病に配慮することなく、奥地へ奥地へと、自分を追い込んでいく。マルコビッチの瞳に映る虚無の影は深い。青い空の後ろに控える宇宙の漆黒の闇を見据えているかのようだ。

 マーク・ペブローは続ける。二人の人間が一緒にいられること。「人間にそれが可能なら、社会や文化についても可能だろう。不可能なら、絶望的に孤立するのみ」
 夫の死後、キティは砂漠を行く隊商のリーダーに拾われ、「囲われ者」になる。泥の小屋を与えられ性の相手をさせられる。言葉も全く通じない相手との行為に、しかし夫との時以上の歓びを感じているらしい。この男をはじめ、おそらくベルベル人と思われる人々のセリフに字幕は出ない。観客にとっても完全な他者、野蛮な風習を持つ未開の異邦人だ。キティはただ肉体の快楽だけによって男とつながっている。二人の間に理解はなかった。「文明」側に救出された彼女はしかしあまりに大きな喪失体験ゆえすぐにはそこに戻れない。かといって異邦人の社会に飛び込むこともできない。「絶望的に孤立するのみ」である。

 これはおそらく不正確な憶測だか、近年のイスラムの政治化、イスラム原理主義に基づく国々が誕生して西欧諸国および西洋文明と真っ向から対立しているのは、長いことオリエンタリズムのまなざしにさらされ、ときに未開野蛮とすら見なされてきたイスラム諸国の鬱憤の爆発ではないのかと、この美しい映画を見て不粋にも感じました。
  

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異国で自分の位置、自分自身も見失う恐怖

投稿日

2014/06/28

レビュアー

カマンベール

デブラ・ウィンガーを探して

投稿日

2006/09/29

レビュアー

勝王

これって、やっぱり西洋だよなー

投稿日

2005/09/10

レビュアー

HiroX

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ラストエンペラーという歴史大巨編の後に、この作品がくる。ベルトリッチの人生観みたいなものがよく表出されている。それはいくらかニヒリスティック。

母国を離れ、世俗的なくびきを絶ち、この世のものとも思えない砂漠の風景を前にしてすら、互いに高揚しつつも、ついに同化できない、ふたつの強固な自我、ポートとキット。

ポートが疫病に冒されることで、やっとひとつになったかと思えば、キットは肝心な彼の死に立ち会うことができない。ポートは死ぬときは孤独だ。

一度は、絶望に陥るキットだが、アラブという異文化に身をおきつつ、西洋人としての自我はそれへの違和感をぬぐえないのに、男女の営み=身体や本能はたくまくし順応していくのを冷めた目で感じる。

物語の終わりに、西欧圏の当局に保護された時のキットの姿は印象的だ。長い放浪の果てに、文化的な粉飾を脱色され、すかっり裸にされた人間がそこにいる。あれはベルトリッチの思想そのものだ。そして、それは、やはり西洋人らしい問題だ。

北アフリカのアラブ世界と砂漠が美しい

投稿日

2008/03/07

レビュアー

ちんとん

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この映画が作られる以前のモロッコを、両親に連れられて旅したことがある。その時の、サハラ砂漠の日の出を見た感動が蘇った。砂ではない荒れ地の「砂漠」をずっとずっと行った先に見たさらさらの砂の砂漠、信じられない美しさだった。初めて見るオアシス、椰子の木が砂漠の中にドーンと出現する様にも、砂漠の民にも、すべてに心を揺さぶられた。

この映画はその感動を、旅した時と同じように伝えてくれる。実際、困難な旅で時間を掛けて撮影することになったクルーの気持ちがにじみ出ているのだと思う。当時は、少し奥地に入ると、この映画のように、お湯どころか水もあまり出ず、食事も粗末な、「高級ホテル」しかない場所がずっと続いた。ジョン・マルコビッチの演技もすばらしいし、デブラ・ウインガーも美しい。そして音楽がすばらしい、と思ったら、坂本龍一だった。

しかし、原作者は、アラブ世界の砂漠の美しさ以外に伝えたかったことがあるのだろうか。ラブストーリー? 特典映像のコメンタリーを見た。制作者は、原作ではキットが1人旅になったあと砂漠の民にレイプされることになっていたが、ここに出てくるトゥアレグ族は女性を尊敬し丁重に扱う文化を持っているので、原作とは違う話にしたと言っている。

私は砂漠の民の若き指導者がキットを見つけて、まるで宝物を見つけたかのように喜び、天真爛漫に彼女を求める姿を見て、このような「愛」は、傷ついたキットの心の一面を癒すことができるだろうと感じた。だから、これがレイプの場面だったと聞いただけで、原作者の意図を理解しようとする気持ちがすっかり消え失せてしまった。ここにそんな場面を入れて話を進めようとするような発想しか持てない夫だったら、妻の気持ちも冷めるだろうなどと、考えはあらぬ方向に行ってしまう。

しかし、撮影クルーの感性のおかげで、映画自体は、イスラム世界の北アフリカと砂漠を美しく描き出している。

話の前後に原作者のポール・ボウルズを登場させたのは、彼に話の落としどころを語らせて、責任を取らせようとしたからではないかなどと邪推してしまった。

ベルベル人?のセリフにも字幕が欲しかった。

投稿日

2009/01/19

レビュアー

港のマリー

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 ヴィットリオ・ストラーロのカメラが冴えわたる映像美に絶句。荒涼としているはずの砂漠が妙になまめかしい。バザールの露店が売る生肉にたかるハエの群れにすら、エキゾチズムのベールがかけてある。1947年のモロッコ、アルジェリアの現地住民群像は文明の中心から逃げ出してきた主人公たちにとっては、ただのうごめく黒い影にすぎない。ナツメヤシの林や泥で出来た家並み同様の珍しい風景の一つとして登場する。行きずりの旅行者の視点、文明国のインテリが未開の土地に魅せられつつ嫌悪する感性によって切り取られた風景は、ひとつの世界観すら感じさせて終始揺るがない。「ふつうに撮るなんてことはあり得ない。撮影者の主観がカメラで風景を切り取るんだ」と言い切るストラーロは潔い。

 何度か見たのだが、砂漠をさまよう主人公夫婦の顛末が伝えるメッセージがいまひとつわからなかった。今回特典映像を見て納得した。脚本を担当したひとりマーク・ペブローが語る。
 「この映画の大きなテーマは、二人の人間は一緒にいられるのだろうか、夫婦として存在するのは可能なのかということだ。」
 映画はそれに否と言っているように思えた。腸チフスに冒されて絶命するときの夫、コニー(ジョン・マルコビッチ)の絶叫。体をエビのように反らせ、狂ったように叫び続ける。肉体の苦痛だけではない。死の恐怖、たった一人で死へ引きずり込まれる恐怖がそうした激しい反応を引き起こしているようだ。鎮静剤を打とうと苦闘する軍医と助手はいても肝心の妻キティ(デブラ・ウィンガー)の姿はない。臨終が迫り不安にたえられなくなった彼女は、「そばに居てくれ」という夫の懇願を振り切り医者を求めて戸外に飛び出していった。彼女も恐れているのである。夫が死ぬことそのものも、死に際して肉体の示す反応も、苦痛のなかで夫が自分の知る夫でなくなり、ただの悶え苦しむ肉体そのものに変わり果てることも。ニューヨークの病院ならまだしも、砂漠の果ての外人部隊の粗末な砦の一室で、砂嵐の荒れ狂う音を聞きながら、たった一人看取ることの不安と恐怖に耐えられない。これは究極の場面で一緒にいられないという解答ではないのか。夫も夫婦として存在することの不可能性にうすうす気付いていたのだろう。雄大な風景の開ける絶壁上での未完に終わった夫婦の営みが象徴的。取り憑いた病に配慮することなく、奥地へ奥地へと、自分を追い込んでいく。マルコビッチの瞳に映る虚無の影は深い。青い空の後ろに控える宇宙の漆黒の闇を見据えているかのようだ。

 マーク・ペブローは続ける。二人の人間が一緒にいられること。「人間にそれが可能なら、社会や文化についても可能だろう。不可能なら、絶望的に孤立するのみ」
 夫の死後、キティは砂漠を行く隊商のリーダーに拾われ、「囲われ者」になる。泥の小屋を与えられ性の相手をさせられる。言葉も全く通じない相手との行為に、しかし夫との時以上の歓びを感じているらしい。この男をはじめ、おそらくベルベル人と思われる人々のセリフに字幕は出ない。観客にとっても完全な他者、野蛮な風習を持つ未開の異邦人だ。キティはただ肉体の快楽だけによって男とつながっている。二人の間に理解はなかった。「文明」側に救出された彼女はしかしあまりに大きな喪失体験ゆえすぐにはそこに戻れない。かといって異邦人の社会に飛び込むこともできない。「絶望的に孤立するのみ」である。

 これはおそらく不正確な憶測だか、近年のイスラムの政治化、イスラム原理主義に基づく国々が誕生して西欧諸国および西洋文明と真っ向から対立しているのは、長いことオリエンタリズムのまなざしにさらされ、ときに未開野蛮とすら見なされてきたイスラム諸国の鬱憤の爆発ではないのかと、この美しい映画を見て不粋にも感じました。
  

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