マジェスティック

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どうしてこの町にはいい人しかいないんでしょう。
みんな戦争で傷ついてる。
大統領に贈られた記念碑を飾る気にもなれないほど。
だからこそなのかもしれないと思いました。
心に傷を持つ人は、自然に人に優しくなれる。

普通こういう閉鎖的な社会って
よそ者を排除しようとすると思うんですが、
ピーターが何者かもわからない段階
（ルークと勘違いするより前）から
とっても親切。

だから心配になってしまいます。
ピーターが記憶を取り戻したとき
みんながそれを知ったとき
どうなるのか。
どんな思いになるのか。
誰か傷つくのではないのか。

ピーターが悪人でみんなを騙してるのなら
こんな心配はいらないんですが、
彼も記憶を失くしてわけのわからないうちに勘違いされただけで、
悪気なんてかけらもなく、ここでの生活に満たされているから。尚更。
もういっそのこと、真実なんてわからないままで
彼はルークとしてここで残りの人生を過ごせたらいいのに。
と願っていると

やっぱり彼がルークではないことを見抜く人物が登場。
でも、その人物も悪人ではない。
みんながこれ以上悲しむことを恐れている、やっぱり優しい人。

で、ピーターが記憶を取り戻さないことには
スッキリ話は終われないので、結局思い出します。
その上、彼を追っている者たちも現れる。
完璧予想範囲内の展開になります。仕方ないと思います。

ここから先は、もう書けません。
ただ、ハッピーエンド以外はありえないので書けることが
ひとつだけあります。

私は心配しながら観てたんですけど、ラストを迎えて思い返すと
心温まる中盤、
そして、大感動のラストです。

それから、『ゾラの生涯』が観たくなってしまいました。

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DVDを貸してくれた友人の勧めで見てみました。
借りたものの、あまりの長さに躊躇して、見るまでに
少し時間を要してしまいましたが、やはり見て良かったですね。

ジム・キャリー演じるピーターが事故で記憶をなくし
ローソンという田舎町の英雄ルークと人違いされて・・・というお話。

「マジェスティック」という劇場を再建し、町の人たちとも
心の交流を深めていくルーク。
アデルという美人で聡明な恋人ともまるで昔に戻ったかのように
充実し、愛に包まれた毎日。
そんな時、記憶が戻るという皮肉な現実。
そう、彼はルークではない・・・
けれど、その時その場所に居た彼は、彼自身であって
名前がルークだろうがピーターだろうが彼には変わりがない・・・

ハッピーエンドで締めくくる感動作を通して
映画史の闇の部分を伝えたかったのでしょうね。
自由の国が自由を取り戻したことも・・・

そのことで評価が分かれているような気がしますが
私は悪くなかったと思います。
確かに押し寄せるような感動というよりも
見終わった後に少し考え込んでしまうようなところがあります。
でも、それはそれでいいんじゃないでしょうか。
そういう映画があっても・・・ね。

まだ家族やコミュニティが健全に機能していた1950年代の古き良きアメリカの雰囲気を楽しめる作品です。殺伐としたハリウッドで生活をしていた主人公がひょんなきっかけで記憶を失い、住民がお互いのことを気遣っているこじんまりとした町に漂着しそこで生まれ育った青年に間違われて暮らすことになります。自分自身、隣人が自分のことを知っているあるいは気遣ってくれるという環境に暮らしたことがないのでこういうコミュニティで一度は暮らしてみたいなあと思ってしまいました。もっとも実際そういうコミュニティで暮らしてみると他人の気遣いがうっとうしかったり窮屈に感じたりするのかもしれまんが…。

大好きな映画で、何回も見てます。何回見ても良い映画だと思います。基本的にはオーソドックスなストーリー展開で、うがった見方をすれば、ありきたりの出来過ぎなお伽話なんだけど、でも好きなんです。

小さな田舎町でありながら、あれ程の若者が戦争で死んでいる。そしてそうまでして勝ち取った自由の世界が、狂気じみた反共思想の為に汚されていく。ノンポリで信念の無かった主人公が、別人と間違われた経験からアメリカ人としての誇りに目覚める。

アメリカ人が誇る「自由の国アメリカ」、「先の大戦は自由をな世界を守るための戦い」と言う前時代的かつ理想主義的なメッセージが思い切り前面に出ていて、やや鼻に付くきらいはありますが、ここは古き良きアメリカの精神を素直に受け止めて感動しちゃいましょう。

そんなお人好しなだけの国家など存在しない事は百も承知だけど、映画って本来は夢を見る為の物だと思います。

醜い現実や、甘くない世界を見たければ、ニュース番組でも見れば良いのだから。

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ハリウッド・ブラックリスト（ハリウッド・テン＝ハリウッドの10人の映画監督と脚本家）の実話が背景。
記憶喪失の脚本家が町の英雄と勘違いされる話。

記憶が戻って別人だとわかった後も、温かく迎えられハッピーエンド。
面白いとは思わなかったが、イイ話であることは確か。

途中、長くてウトウトしてしまったが、それでも見てよかったと思う。（でももう１度は見ないと思う）