アトランティスのこころ

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　子供の頃って、時間の進み方がゆっくりだった気がしませんか。大人になり、年齢を重ねて行くほど時間が早く進むようになり、私の年になると、１年なんてあっという間。
　ほら、ついこの間、
「あけましておめでそう」
とか言っていたのに、今年も残すところわずか１９４日になってしまっていますよ。年末の準備は大丈夫ですか？
　という冗談はさておいて、子供の頃ゆっくり進んでいた時間を思い出させてくれるようなほんのりとした作品です。公開当時は、さほど話題にはならなかったし、興行成績もたぶんたいしたものではなかったのでしょうけど、見るたびに心にしみてくるような作品だと思います。
　そして、見るたびに（自分の状況の違いによって）感じ方も変わってくるのかも知れません。

　いかにもスティーブン・キング原作という感じで（「スタンド・バイ・ミー」懐かしさと「グリーン・マイル」の感動というような宣伝文句だったかな？）まあ、どっちかといえば初期の「スタンド・バイ・ミー」よりの作品なのでしょうね。
　アンソニー・ホプキンス演じる老人は、不思議な力を持っている設定ですけど、その辺は脇に追いやられていますから。ホプキンスも監督のそういう意向を汲み取ってか、抑えた演技で出しゃばりません。（それでも存在感はあるんですけど）「羊たちの沈黙」でもレクター博士の印象が強くて、そう言う視点で語られることが多いようですけど、私はこういう役柄のホプキンスの方が好きです。何でも演じられる、まさに名優なんでしょうね。
　デビッド・モースも好きな役者なんですけど、ちょっとしか出ていないし「グリーン・マイル」のブルータルの方が良かったかなと思います。

　吟遊旅人さんが書いておられますが、母親の描き方はちょっと違和感がありますね。母であっても、それ以前に女だし、それ以前に人間だし、自分の幸せを考えることはいけないことではないと思うのですけどね。「手紙」でゆうが叫んだ
「私が幸せになっちゃいけないの！？」
とは、根本的に違いますよね。
　まあ、こういう嫌な大人を描かせたら非常にうまいスティーブン・キングとも言えるのでしょうけど。

　「アトランティス」というのは失われた大陸とも言われますし、子供の頃には見えたのに見えなく（感じられなく）なってしまったものの総称ということでしょうか。見えなくなったと言うよりは、見ようとしなくなったのでしょうけど・・・。

　傑作と言うほどではないにしても、たまに鑑賞してみると自分の子供時代に思いをはせるきっかけにはなる佳作だと思います。

　

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カラーじゃ無く、白黒でも無く、セピアな雰囲気

秀作？良作？いや、間違っても駄作では無い
不思議な魅力のある作品

当然ながら、アンソニーホプキンスの存在感はバリバリ
そしてこの役もかなりバチコンとハマってる

主人公と呼ぶべきか？子役ちゃんが又素晴らしい
この子の表情の豊かな事
堂々たる演技
この子役ちゃんのお名前はアントン・イェルチン君
これ以前、これ以降も、TV、映画で大活躍されてます。
ターミネーター4にも出演されてるとか・・・
あんまり見ないタイプの映画ですが、彼目当てに観てみようか。
動機が不純で申し訳ないが・・・ｗ


さて、内容です。
人物描写がお上手なスティーヴンキングらしく、善悪が明快
ふと現れた謎の老人（老人なんて言ったら失礼かしらｗ）
不思議なはずの体験を素直に信じる少年
追ってくる謎の男達のシルエット
一つ前のレビューも女手一つで育てられた男の子だった・・・
こちらもそう。愚かな母。が、母も女。お洒落もしたい。
が、やはり客観的に・・・軽率な行動と責任感の無さが浮き彫りに。
愚かさを知ったきっかけが悲しい。悲しくとも気付けただけ幸せ。

少年は謎の紳士と知り合い、不思議な力を持つ
力以上に、勇気や豊かな感情も
少女を守る勇気　母を受け入れる広い心

少年は大人になり、謎の紳士が居たころの力は無い
謎の紳士もその後姿を現さない

少年もいつしか謎の紳士ほどの年齢

届いたグローブ
「遺言に書いとくよ」

少年の気持ちがいつまでも・・・
失ったはずのアトランティスの心
いつも胸にアトランティスの心


御誕生日・・・
おめでとう。って言ってくれる人がいるだけ幸せ。


デヴィットモース、見れただけで幸せ・・・

さ、成長したアントン・イェルチンを見なくっちゃ。。。
雑誌で「最も美しい人100人」に選出されたらしい。。。
期待大！

むふ。。。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　pokorou


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　テッドはその能力のゆえに、政府のエージェントに追われている。だから、テッドとボビー少年とは、不思議な体験を共有し、二人は強い絆で結ばれる。はずなんだけど、この超能力というのがいまいち出番がなくて、なにやらもやもやとしたファンタジーにすり替わっているのが残念。超能力オカルト話でないのはわかるが、それにしてもスリルが盛り上がりそうな場面の演出もまったくその効果を狙っていないし、観客の目を画面に釘付けにさせるようなつかみの部分に工夫がない。

　それから、気に入らないのは母親の描き方。夫を亡くした母子家庭の母は、けなげに息子のためだけに生きていればいいっていうのかい？！　といいたくなるよ。いいんじゃないの、まだまだ若くて美しいんだから、おしゃれしたって、ルンルンしたって、仕事に生きたって。

　ほんま、いったい何が言いたいのかさっぱりわからないスカスカの映画。地味な小品路線にもほどがあって、もうちょっと何とかならんのかい、と言いたくなる。アンソニー・ホプキンスの好々爺ぶりが光っていたので、かろうじて合格点。

スティーブンキングらしい、ちょっとした超常現象が人間の奥底に潜む何かをえぐり出す作品。美しい故郷への回顧というモチーフが、この作品のランクを格上げしているものの、どうにもアンソニー・ホプキンスが役に合わない。彼の演技力と言うよりは、完全なミスキャストといえるだろう。それ以外は十分に楽しめる要素がある。

映画全体の雰囲気が良いせいか、飽きずに最後まで観れました。
でも、人の心や未来が読めるという超能力の設定は、キングらしいと言えばキングらしいけど、その超能力がほとんど物語にからまず、設定を生かせていないのが残念。というか、別に超能力なんか出して来なくても十分物語を作れた感じ。あくまで超能力は、不思議な雰囲気を作り出すためだけにあるようなものですね。
テーマとしては少年の成長を描くものだから、そちらを中心に観てるととても良い映画なんですけどね〜。
原作者のスティーブン・キングのファンなら、とてもキングらしい作品なので好感が持てると思います。というか、キング・ファン専用映画。

独偏満足度　７６点