オータム・イン・ニューヨーク

出逢ったとき ワタクシは １９　彼は ４５　そりゃもう 強烈な一目惚れで 周りが霞んで なぜか 彼だけがコマ落としで動いてるように見え　「 ああこの人だ！ 」と感じた瞬間 恋に陥ちていました　他の人の声なんか 風呂屋の天井に響く雑音 くらいにしか聞こえて来なかったですね　良くも悪くも運命の人だった彼とは 事情があって八ヶ月で別れました …　これまでの人生で最も濃い時間でした　今でも一番好きなヒト 世界でたった一人愛するヒト　その彼にギアのなんと似ている事か …　この作品のファッションは特に 彼を彷彿とさせます　彼がＮＹに長く暮らしたヒトなので 余計にそう思うのかな …　 劇場で観た時は 泣けて泣けて 目が ばんばんになりました　今 思い出してもウルウル来ます …　だから どうなの？ って話ですが あの時いっそ ワタクシも不治の病だったら良かったなー と シャーロットに ちょっぴりジェラスです　“ 成就しない恋 ” って 美しいけれど 辛いですよねー　失恋の余韻に浸りたい気分の時には オススメですよ　

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あれれ、リチャード・ギアとウィノナ・ライダーのラブストーリーなのに
意外と評価が低いんですね。
私は結構好きですよ、これ。

確かに父親みたいな歳のプレーボーイと不治の病の美少女の恋なんて
まるで’赤いシリーズ’みたいな設定で昭和な匂いがするかも・・・
と思って観始めたのは確かです。

でも、これってラブストーリーだけど、それよりも
リチャード・ギア演じるウィルの成長物語なんじゃないかと思います。
いい歳して成長って言うのも変ですけどね。

ハンサムでリッチで女には不自由したことのないプレーボーイという
まるで「プリティ・ウーマン」の役柄を踏襲したみたいなウィル。
でも、その実、本当の恋愛は知らないまま大人になってしまったんじゃないかな。
まるでウィンドーショッピングするみたいに次から次へと違う女性と。
でも決して深入りはしない、それ以上の関係には進まない。
自由を謳歌したいから・・と言いつつ、人との絆をちゃんと築けない。
傷つくのが怖くて、自分が引いた線を越えられない。
女性とのセックスだって、まるで試着をするみたいなもの。
見た目のいい服を着て、格好良く着こなしてみるだけ。
所有するわけじゃないから、愛着もわかないし、
きちんと手入れをするわけでもない。

そんな彼が、初めて失いたくないものを見つけて
きちんと向き合おうとする。
それはきっとウィノナ・ライダー演じるシャーロットが
限られた時間を大切にしながら懸命に生きていたからかもしれませんね。

私は四季の中で秋が一番好き。
そして、ニューヨークからボストンやニューハンプシャー辺りの
いわゆるニューイングランドと言われる地域の紅葉が好きです。
この作品ではニューヨークの美しい紅葉が、
ストーリーを格段にひき立ててくれています。

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主役はニューヨークの秋。

プレイボーイとはなんぞや、という定義づけが劇中にも出てくるが、なんなんだろうね。
プレイボーイ役がリチャード・ギア。完璧な設定のはずなのに、なぜか失笑を禁じえないのは、単にウィルがヤリ○ン病にしか見えないからなんだろうな。
この手の男にとっては女なんてスタンプラリーのハンコみたいなもんでしょう。追いかけられるとイヤになる、なびかなければ追いたくなる、先の短い命とわかったから追いかけたくなったようにしか思えない。
この後ウィルが身を慎んだとは思えないしね。

ただ、女が不思議ちゃんじゃなかったので（ちょっと子どもっぽくはあったが）、後味は悪くないです。
自分には先がないの、という葵の御紋を振りかざして他人を振り回す役を見せられなくてよかったです。

ニューヨークの秋と冬の風景がとてもきれいです。本当にため息が出るほどきれい。
日本人の中には、四季があるのは自分の国だけだと思ってる人がいるようで、日本の感想を尋ねるときに、「どうですか、四季があってきれいでしょう？」とよく言うらしい。言われたほうは、おいらの国にも四季くらいあるわいと思うらしいが、この映画を見ていてそんな話を思い出しました。
「ニューヨークの秋ってほんっときれいよねえ。あれを舞台になにか映画を撮りたいワ」となったら、まぁ定番的だがこのストーリーでいいかも。

せっかくため息が出るくらいきれいなニューヨークが舞台になっていたのに、話が淡白でおもしろくなかった。
死が近付いているはずなのに、シャーロットはやつれないし、感情の揺れももっとグラグラして欲しかった。死を目前にした話として、現実味がない。

ニューヨークの風景から始まる冒頭シーンは、色が綺麗でオオッと期待させるモノがあったんですが・・・内容はイマイチでした。
シャーロットが重病という設定がかえって安っぽくなってしまった感があります。
役者は問題無いだけに残念です。