オール・アバウト・マイ・マザー

オール・アバウト・マイ・マザーの画像・ジャケット写真
オール・アバウト・マイ・マザー / セシリア・ロス
全体の平均評価点:
(5点満点)

100

  • DVD
  • 映画賞受賞作品
ジャンル:

「オール・アバウト・マイ・マザー」 の解説・あらすじ・ストーリー

ヨーロッパの巨匠ペドロ・アルモドバル監督による感動ドラマ。最愛の息子を事故で失ってしまった母親の、死を乗り越える魂の軌跡を描く。99年度アカデミー賞、最優秀外国語映画賞受賞。17年前に別れた夫に関して息子から問われた母マヌエラ。長い間隠していた夫の秘密を話そうと覚悟を決めた矢先、彼女は息子を事故で失ってしまう。息子が残した父への想いを伝えるため、マヌエラはかつて青春を過ごしたバルセロナへと旅立つ。

「オール・アバウト・マイ・マザー」 の作品情報

製作年: 1998年
製作国: スペイン
原題: TODO SOBRE MI MADRE/ALL ABOUT MY MOTHER
受賞記録: 1999年 アカデミー賞 外国語映画賞
1999年 カンヌ国際映画祭 監督賞
1999年 ゴールデン・グローブ 外国語映画賞
1999年 NY批評家協会賞 外国映画賞
1999年 LA批評家協会賞 外国映画賞

「オール・アバウト・マイ・マザー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

オール・アバウト・マイ・マザーの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
101分 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/スペイン語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
ASBX5172 2003年07月08日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
34枚 2人 0人

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ユーザーレビュー:100件

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1〜 5件 / 全100件

この映画はゲイジュツです。

投稿日:2007/06/02 レビュアー:JUCE

とっても面白い映画です。
でも感動の物語や泣ける映画かと言うとちょっとニュアンスが違うような気もします。ペドロ・アルモドバル監督の作品と言うのは登場人物がどこか普通の人で無いので、その世界観に不快感を持つ人は退いてしまうところがあるのでしょう。ですからどの作品を見ても賛否両論が多い。この話の登場人物も両刀使いの夫から逃れて息子を育ててきたシングルマザーが主人公で、その脇を全身シリコン整形のオカマちゃん、オカマと関係を持って妊娠してしまった尼さん、レズビアンの大女優と文章で書くとコメディしか成立しないようなメンバー。でもペドロ・アルモドバル監督はこうしたハチャメチャな人物の相関を手際よくまとめて実に味わい深い人間模様を描写しています。

アルモドバル監督は色彩や映像のセンスは抜群ですね。この映画は監督のセンスの良さが随所に溢れています。特にジャケットにもなっている劇場の主演女優アップの看板前に佇む主人公の姿を捉えたシーンはその描写の美しさに感嘆を覚えました。赤と言う原色をキーにしながらも華やかだけれも落ち着いた雰囲気のこのシーンはまさにアート。
しかしこの映画のアートはそれだけにとどまりません、その脚本も見事。50年代の不朽の名作『イヴの総て(ALL ABOUT EVE)』と『欲望という名の電車』が出てきます。まずタイトルは『イヴの総て』にオマージュを捧げています。そして劇中劇として『欲望という名の電車』の舞台が随所に織り込まれているのですが、このオマージュの用い方がとても巧妙です。
オープニングからの30分はこうした様々な劇中劇も絡めながら息もつかせぬ展開で観客を惹きつけ、目を奪って観客の度肝を抜きます。舞台や会議用のビデオ映像、そして昔のフィルムこうした次元を超えたシーンが絡み合って進むこの前半部分はとてもサスペンスフルなタッチに仕上がっています。
一転主人公が失意の中で夫を探して旅立つバルセロナへと舞台を移してから淡々としたペースで物語りは流れていきます。そこからは主人公とそれを取り巻く様々な女性との織り成すヒューマンドラマへとタッチが移ります。全てがご都合主義的に流れると言えなくも無いのですが、そもそもこの映画に登場する人物は映画的にデフォルメされた人物像であるため、リアルに物事が流れる必要性を私は感じませんでした。

女性賛歌、たしかに女性賛歌には違いありませんが女性にスポットを当てた捉え方をすると登場人物の中に共感する部分を見い出せないとの理由からこの映画が面白くないという意見が聞こえてきそうです。私はむしろマイノリティを含めた人生賛歌としてこの映画を見ていただきたいと思います。

映像、編集、脚本、音楽、全てにおいてバランスのとれたとても良い映画だと思います。

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今年借りたDVDの中で最高傑作です。

投稿日:2003/09/27 レビュアー:SKY MESSAGE

すばらしい。これが映画というものだ。もう少し早くこの映画を観とくべきだった。

この映画を観て何とも感じない人は、心臓専門医に診てもらうことをお薦めする。     ――――― TIME

まさにその通りだと思う。

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極上の女性賛歌ネタバレ

投稿日:2010/06/23 レビュアー:ミルクチョコ

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最愛の息子を事故で失ってしまった母親の死を乗り越える魂の奇跡を中心に、様々な人生を生きる女性、芸術、他人の優しさをたたえる人間ドラマだと思います。

登場人物はアルモドバル監督なので、型破りです。
沢山の女性たちが出てきますが、いえ女性しか出て来ませんが、友達も女、大女優の恋人も女、女優の付き人は男から女へと性転換した人物も勿論女性、そして息子の父親でさえ、ロラと名乗り、女性として生きています。

主人公のマヌエラ(セシリア・ロス)は、3人の女性と心を通わせます。おしゃべりな女装の男娼、妊娠中の修道女(ペネロペ・クルス)レズビアンの女優、息子のエステバンは、この女優にサインをもらおうと道路に走り出て、車にひかれてしまったのですが、マニエラにとっては3人とも家族同然です。
それぞれが、決して軽くはない悩みを抱えていて、互いに励ましあって生きていくのですが、喧嘩はしても、恨みつらみはありません。

その場で爆発しても、貯め込んで仕返しをしたり、不幸を他人のせいにはしません。この映画が清々しいのは、誰もがひたすら前を見て突き進んでいるからかもしれません。
傷ついてはいるけれども、根は逞しい女性たちの救済の奇跡をコミカルに温かく描き出した作品だと思います。

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死と再生のフーガ

投稿日:2007/09/20 レビュアー:ポッシュ

 不慮の事故で死んでしまった息子のことを伝えるため、別れた夫を探しにかつて住んでいた街、バルセロナを訪れるマヌエラ。彼女はそこで懐かしい友人や憧れの女優、夫のことを知る若い女性に出会う。青春時代を過ごした街でふたたび生活しはじめた彼女は、失われていた時間をとりもどすのだった。

 この物語の中でマヌエラは、マドリッドとバルセロナを何度か往復している。はじめはお腹に息子を宿して(これは映像にはなっていないが)。17年後にはひとりで。その数ヶ月後には赤ちゃんを連れて。そしてさらに1年後にも…。スクリーンにはそのつど電車の座席に座るマヌエラと、いくつもいくつも飛び退るトンネルが同じように映し出される。時は過ぎていっても、マヌエラの人生は同じところを行きつ戻りつしているのだ。と言ってそれは進歩がないという意味ではなく、希望に満ちたやり直し、再生の歩みなのである。

 こうして見てみるとこの作品、徹底した“くり返し”による“死と再生”のらせん構造になっているのが分かる。マヌエラは病院で働く移殖コーディネーターなので、冒頭いきなり危篤患者の脳死のシーンがあって、待機患者への移殖手術が行われる。その後、マヌエラはこれまで他人の人生で見てきたこの「命の受け渡し」を、こんどは息子の臓器提供という自分自身の問題として体験することになる。この“くり返し”のエピソードを、映像のほうもきっちり符合させている(カメラワークから人の動きまで)のが見事。

 マヌエラが息子と一緒に見た映画「イヴの総て」と舞台「欲望という名の電車」もくり返し登場、あるいは巧みに引用されているし、息子エステバンの名前もくり返し受け継がれてゆく。実に緻密に構成された脚本だ。

 マヌエラをとりまく人々が、人として死に、その命が受け継がれる。あるいは男性として死に、女として生まれ変わる。「オール・アバウト・マイ・マザー」は、そんな死と再生のフーガによるカラフル(物語的にも映像的にも)な女性賛歌である。

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懸命に、私は私。

投稿日:2010/10/19 レビュアー:まみもぉ

運命の赤い糸…アルモドバル監督の場合、糸でなくストレートに接着剤。
愛と愛をくっつける!老若男女。生きているから、生きるための糧=愛。
はがれても、また、求める…それは自然なこと。
心臓が鼓動している限り、乾くことなく、鼓動の振動で揺れて練られて、
伸びて柔らかく、そして、くっつく。
世代生き様、様々な登場人物。
同じでないのは当たり前。何が普通でどれが異端か、分けようはなく、分ける必要もない。
それぞれに、懸命に私は私。私が私。
当然起きる衝突。嫌悪。憎悪。 悲劇。
それもごく当然に描き出し、あの接着剤でくっつけていきます。
スペインの美しい絵画的な風景の中、鮮やかなアルモドバル色も登場人物に重なって、その存在感、個性を主張します。
そして、生は死へ、死は生へとつながっていくという、監督ならではの視点のもと、
ひとりひとりの想いが個人の枠を超えて寄り添い集まっていく。
ほんとに、筋骨たくましい愛に溢れた映画監督さんです。

共通している確かなこと、皆、子宮で育ち、そこから生まれ出たということ。
原題(英題)そのままのカタカナ読みの邦題が素晴らしく、そしていい響きです。
オール・アバウト・マイ・マザー。

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